食中毒の原因はカレー?100℃で加熱しても危険なウェルシュ菌の予防法

食中毒の原因として、100℃で加熱しても死なないウェルシュ菌による被害が増えています。彼氏が一晩おいた手作りカレーを食べて入院ということにならない為に、食中毒の予防法を紹介します。

食中毒の原因はカレー?100℃で加熱しても危険なウェルシュ菌の予防法

夏場に大流行!見た目で分からない食中毒の原因菌

「箸でつまんだら糸を引く」「ちょっと変な臭いがする」。こんな腐った食べ物を食べれば食中毒になるのは目に見えています。しかしここ最近、『見た目も変わらない』『臭いもしない』、外見からは全く判断ができない食中毒菌『ウェルシュ菌』の被害が増えています。

厚生労働省も警戒するウェルシュ菌

『サルモネラ菌』と『黄色ぶどう球菌』は、食中毒の原因菌として有名ですが、厚生労働省の発表する患者数の多い原因菌ではぶどう球菌は7位。サルモネラ属菌は5位。そして、ウェルシュ菌はその2つを抑えて第3位なのです。

ウェルシュ菌の食中毒が多い理由

『見た目も臭いも変わらないから、食べてしまう』。しかしウェルシュ菌の患者数が多い秘密はこれだけではありません。他にも『室温で大繁殖』『加熱しても死なない』事にも、大流行の理由があるのでしょう。

ウェルシュ菌が最も繁殖するのは、夏の室温と同じ20℃から55℃。さらに100℃で1時間加熱しても、菌は生き残っています。

夏場の作り置きカレーは要注意!

食欲の落ちる夏はスパイスの効いたカレーで食欲増進。しかもカレーは一晩おくとうまい。でも、その一晩おいたカレーこそが一番危ないのです。
なぜなら、作り置きしたカレーは室温まで温度が下がり、夜の間に菌が繁殖、次の日に温め直しても増えた菌は減らない。

ウェルシュ菌が増えても、見た目は全く変わらないし、「ぐつぐつ煮込めば大丈夫」という、料理の常識の裏を書く厄介な特性を持っていて、菌がいっぱいの料理を気が付かずに食べてしまい、食中毒になるのです。

予防法は増やさない事

ウェルシュ菌は、一度増えてしまうと手が付けられません。確実な予防法は『増やさない事』だけです。

料理は冷蔵庫で冷やす

保存する時は、冷蔵庫に入れ、2時間以内に一気に20℃以下にまで冷まします。
カレーなど冷えにくい料理は、小さな容器に分けて、粗熱を取ってからでも大丈夫。

かき混ぜながら加熱

熱に強いウェルシュ菌の弱点は酸素。料理全体が空気に触れるように、底からぐるぐるとかき混ぜながら加熱しましょう。

夏の食中毒にはご用心!

『調理の前にはしっかり手洗い』『食品を常温で置きっぱなしにしない』『しっかり加熱』の3つは、食中毒を予防する基本。

『男性を落とす必殺のレシピで病院送り』なんて事にならないよう、食中毒には要注意です。

参考資料

  • 食品安全委員会 ウェルシュ菌の概要
    http://www.fsc.go.jp/sonota/clostridium_perfringens.pdf
  • 食品安全委員会 ウェルシュ菌ファクトシート
    http://www.fsc.go.jp/sonota/factsheets/03clostridium.pdf
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