温泉の入り方・身体にムリな負担をかけず湯船に浸かるコツ

温泉の入り方ひとつを取っても、湯船に浸かる前にかけ湯をして血圧の急上昇を防いだり、湯船から出るときには立ちくらみを起こさないようにゆっくり上がるなど、健康を守る入浴法があります。

温泉の入り方・身体にムリな負担をかけず湯船に浸かるコツ

温泉の正しい入浴法と泉質による肌への効能

温泉は、一説によると5万年前には湧いていたと言われており、古事記や日本書紀にも記されているほど、私たち日本人が古くから慣れ親しんできた文化のひとつです。

かつては、湯治と呼ばれ、病気の予防や治療に用いられることが多かった温泉も、今では1年間で1億人以上が温泉を利用していると言われるほど身近になっています。

でも、温泉はたくさんの人が利用するため、自宅のお風呂と同じような使い方をしていると、周りの人を不快にさせることがあり、温泉に浸かると体が芯から温まり、ゆったりとした気分になれますが、正しい方法で入浴しないと効果が半減するのです

そこで、温泉の正しい入浴法と泉質による効能の違いを紹介します。

温泉の効能を十分に得られる正しい入浴法

温泉に浸かったことがある人は多くても、正しい入浴方法を知っている人は案外少ないもの。あなたの入浴方法は間違っていませんか?間違った入り方では、せっかくの温泉効果も半減します。十分な効果を得るために、正しい入浴法を覚えておきましょう。

到着後すぐの入浴は避ける

温泉旅行のように、日常から離れると交感神経が興奮状態になります。温泉に入ることは、思っている以上に重労働で、到着後すぐに入浴すると交感神経が刺激され、かえって疲れるのです。

最低でも30分、できれば1時間ほどゆっくりとくつろいでから温泉に入りましょう。

水分補給をしてから温泉に入る

水を飲む女性

入浴の15分ほど前にコップ1杯の水を飲んでおきましょう。発汗が促されるだけでなく、血液がサラサラになるので、血圧の急上昇を防げます。ただし、アルコールは厳禁です。

かけ湯をして体を慣らしてから入浴する

いきなり温泉に浸かると血液が急上昇して危険ですので、運動をする前の準備運動と同じように、かけ湯をしてお湯の温度を体に慣れさせておきましょう。

かけ湯のやり方は?

手足などの心臓から遠い順番に行う

心臓に近い部分からお湯をかけると、血圧が上昇しやすいので必ず足など心臓に遠い部分から行ってくださいね。特に湯温が高い温泉や身体が冷えている冬場は、意識してかけ湯を行ってくださいね。

入浴は半身浴から始める

温泉で半身浴する女性

湯船の中は、体にかなりの水圧がかかるため、心臓への負担も大きなものとなります。心臓への負担をできるだけ少なくするために、最初は半身浴で体を慣れさせることが大切です。

のぼせ防止に効果のある入浴法は?

水で冷やしたタオルを頭に乗せながら入る

また、疲れを取りたい場合には、反復入浴がオススメです!

42度ほどの熱いお湯なら5分、40度で10分、38度程度のぬるめのお湯で20分が1回の入浴時間の目安です。

これを1度の入浴で間に5分程度の休憩をはさみながら、2~3回繰り返すことで、高い疲労回復効果が期待できます。

ぬるめのお湯は30分、熱いお湯は10分以内にあがる

温泉に浸かる時間は、ほんのり汗ばむ程度が目安です。

流れるほど汗をかいたり、動悸がしたりするほどの長湯は体調を悪くする原因となるので厳禁です

1日の入浴回数は2~3回まで

温泉と桶

温泉に行くと元を取ろうとして、1日に何度も温泉に入る人がいますが、1日あたりの入浴回数が多いと湯あたりなどを起こし、逆効果になってしまいます。

1日の入浴回数は2~3回が基本です。多くても4回まで、5回目を超えると湯あたりを起こす可能性が高くなるので注意しましょう。

湯あたりとは?

入浴後4~5日ほどで表れる中毒症状

温泉反応とか湯さわりとも呼ばれ、以下の症状が身体に表れやすいので酷い場合は医療機関を受診してくださいね。

  • 発熱
  • 発疹が出る
  • 下痢・嘔吐
  • 眠れなくなる
  • 食欲がなくなる
  • 関節が腫れる・痛む

ゆっくりとお湯からあがる

お湯から上がるときに急いで立ち上がると、意識が遠のくような、頭から血液がサーッと引いていく感覚を覚えた経験がありませんか?

急に立ち上がると急激に身体へ負担がかかり、立ちくらみを起こす原因になるので立ち上がるときも出るときもゆっくりとした動作を心がけてくださいね。

上がり湯は避ける

温泉には薬効成分が含まれていますので、入浴後にシャワーのお湯で上がり湯をかけると、薬効成分まで洗い流すため、できるだけ上がり湯は避け、タオルで軽く拭く程度にしておくと上手に効能を得ることができます

ただし!肌が弱い人は発疹やかゆみなどを引き起こすことがあるため、上がり湯で薬効成分を洗い流してからお風呂から上がるようにしてくださいね。

入浴後はコップ1杯の水で水分補給をする

温泉に入ると体内の水分が汗で流れでて、血液がドロドロになるので温泉から上がったあとは、コップ1杯の水を飲んで水分補給をしてくださいね。

コップに入った水

泉質による効能の違い

温泉は1つ1つ泉質が違いますが、大きく分けると『酸性泉』『アルカリ泉』の2種類に分類することができますので、2つの泉質の違いが、お肌に与える効能を紹介します。

温泉の脱衣所などに『温泉分析書』が掲示されているので、気になったかたはチェックしてくださいね

酸性泉の効能

強い殺菌作用があることで注目されている酸性泉は、文字どおり酸性度が高い温泉のことで、硫黄やホウ酸、硫酸などを含んでいる特徴があります。

「仕上げの湯」とか「直しの湯」とも呼ばれることがあり、水虫やアトピーなどの皮膚トラブルの改善効果があります。

注意するポイント

肌が弱い人には刺激が強すぎる場合もある

入浴すると肌がしみるようなピリピリとした刺激を感じたり、肌が弱い人には逆効果になることもあるので、皮膚疾患がある人や肌が弱い人は、あらかじめ医師に相談しておくと安心ですね。

アルカリ泉の効能

「美肌の湯」とか「美人の湯」と呼ばれる温泉のほとんどが、アルカリ泉です。

弱アルカリ泉には、お肌の不要な角質を取り除いたり、毛穴の老廃物を取ったり、メラニンを分解する美肌効果があります。

強アルカリ泉の場合には、皮脂が取り除かれ過ぎてお肌がカサカサになるので長時間の入浴には注意が必要です。

女子の悩みも解決する温泉地でリフレッシュ♪

ここで、泉質の違いによる効能の違いで女性ならではの悩みを改善してくれる温泉地を紹介します

冷え性、むくみの改善をしたい

冷え性に効くといわれる温泉は『塩化物泉』で、温泉に含まれている塩分が肌にベールのような薄い膜を作り、身体から熱を逃がしにくくする保温効果が長続きするので、冷え性やむくみの改善につながるのです。

オススメ温泉地

静岡県・熱海温泉
山形県・肘折温泉
神奈川県・宮ノ下温泉

熱海温泉

すべすべ美肌効果!身も心もリフレッシュしたい

美肌効果のある温泉は『アルカリ泉』で、炭酸水素塩泉の中でも重曹が主成分の重曹泉は、美肌効果にも優れて身も心もスッキリできますよ♪

ゆっくりと温泉に浸かっていたい女性は、刺激が弱いアルカリ性の温泉がオススメです

オススメ温泉地

伊豆・観音温泉
岐阜県・下呂温泉
宮城県・東鳴子温泉
佐賀県・奥武雄温泉

下呂温泉

デトックスや疲労回復をしたい

身体の老廃物をデトックスして疲労回復に効果のある温泉は『硫黄泉』『二酸化炭素泉』で、ともに体内の血液を促進させる作用が大きいため、身体に滞っている老廃物を運び出す働きが促されてデトックス効果、疲労回復効果をサポートしてくれるのです。

オススメ温泉地

群馬県・万座温泉
新潟県・月岡温泉
大分県・長湯温泉

万座温泉

健康の秘訣は“正しい知識と入浴法”

温泉は古くから心身の健康増進のために利用されてきましたが、科学的にも3つの効果があることが証明されています。

  • 温泉成分による薬効
  • 日常を離れた転地効果によるストレス解消効果
  • 浮力、水圧、温度による心身のリラックス効果

何かと忙しい日常でストレスの多い私たち現代人にとって、嬉しい効果が満載の温泉ですが、間違った方法で入浴すると逆効果になることもあります。

温泉の効果を十分に得るためにも、正しい入浴方法を覚えて健康な毎日を送ってくださいね。

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