紅茶の入れ方・普段の茶葉でワンランク上のお茶を飲むコツ

紅茶の入れ方に少し手間を加えるだけで美味しいお茶へと変わります。ティーバッグを使い回したり、茶葉もお湯も目分量、色がついたらで抽出をやめたりしていませんか?全てNGです!紅茶を美味しく淹れるコツとは?

紅茶の入れ方・普段の茶葉でワンランク上のお茶を飲むコツ

より深く味わえる美味しい紅茶の入れ方

日本で起床後や食後に多く飲まれている飲み物といえばコーヒーですが、それに負けないくらい紅茶も多く飲まれていますし、ストレートで飲むだけではなく牛乳をプラスしたり、レモンを添えたりなど、その時の気分に合わせたテイストが楽しめるだけではなく、フレーバー入りの紅茶も販売されているので、楽しみ方がたくさんありますよね。

また、紅茶には「ダージリン」「アッサム」など様々な種類があり、手軽で簡単に淹れられるティーバッグとしても販売されているので、自宅で紅茶を飲む人も多いのではないでしょうか。

自宅で楽しむなら、やっぱり正しい方法で淹れて喫茶店のお茶にも負けないくらい美味しく飲みたいですよね、そこで、より深く紅茶の世界を楽しめる美味しい紅茶の入れ方を紹介します。

紅茶を入れる時に必要な道具

美味しい紅茶を入れるためには、必要な道具をしっかりと揃えておくことが大切です「茶葉」と「ティーバッグ」では、必要なものが異なるので注意してくださいね。

1.ティーバッグを使う時に必要なもの

ティーバッグ

お湯を注ぐだけで簡単に紅茶を淹れることが出来るティーバッグって便利ですよね、自宅では1杯で多くの量を飲めるようにマグカップを使っている人も多いのですが、ティーバッグ1個に含まれている茶葉はティースプーン1杯分ですので、マグカップでは少し大きすぎるデメリットがあります。

一般的なティーカップの容量は150~160ccですが、マグカップは200ccほど入るので紅茶を美味しく入れるためには、適切なお湯の量で茶葉を抽出できるティーカップで煎れることがベストです。

紅茶は色と香りも楽しめるお茶ですので、内側が白く、浅い形のカップを選ぶと紅茶本来の色と香りを楽しめますし、蒸らす時間を計るためにも砂時計かタイマーを準備しておくといいでしょう。

ティーバッグで入れる時に必要なもの

・ティーカップ&ソーサー
・砂時計(タイマー)
・お好みのティーバッグ

2.茶葉を使っていれる時に必要なもの

ハーブティー

茶葉からいれるときには、ティーバッグやタイマーだけでは不十分です、紅茶を抽出する時に使うティーポットや、茶葉を正確に量るためのティーメジャーまたは電子天秤、茶こし機能がついていないティーポットの場合は、茶葉をこすときに使う茶こしが必要です。

ティーポットがない場合には、急須でも代用できますが、いずれの場合もティーポットの素材に鉄分を含むものは避けるのがベスト!鉄分が含まれるティーポットを使うと、紅茶に含まれるタンニンがティーポットの鉄分と結びつき、紅茶の色を黒っぽく変色させます。

紅茶本来の香りも損なうので、ティーポットを購入する場合にはガラス製か陶磁器、銀製のものを選びましょう。また、しっかりと抽出させるためにも側面が丸くなっているものを選ぶようにしてくださいね。

茶葉から入れる時に必要なもの

・ティーポット
・ティーメジャー(電子天秤)
・茶こし
・お好みの茶葉
・ティーカップ&ソーサー
・砂時計(タイマー)

紅茶を美味しく入れるポイント

紅茶の美味しさは、味と香り、色で決まるので、紅茶を美味しくいれるためには、いくつかのポイントがあります。それほど難しいポイントはありませんので、しっかりとおさえて簡単においしい紅茶を楽しんでくださいね。

1.茶葉は新鮮なものを用意する

紅茶の茶葉

未開封状態なら問題ありませんが1度開封した茶葉は、正しく保存していないと味も香りも驚くほど損なわれますし、正しい方法で保存していても開封後の茶葉は風味や香りが少しずつ飛んでいくので、開封から2ヶ月以内に飲み切りましょう。

紅茶の茶葉が苦手なもの

・光
・湿度
・臭い
・酸化

光を遮るために冷蔵庫や冷凍庫で保管するのもNGです!食品の匂いが移り紅茶本来の香りが失われますし、冷凍状態から解凍した時に水滴を帯びて湿気るので鮮度も失われます。

正しい茶葉の保存方法は、遮光と密封できる容器に入れて常温保存すること。缶に入れて保管するのがベストですが、袋のまま保存する場合にはできるだけ空気に触れさせないよう、袋の空気を抜いてから閉じましょう。

直射日光やキッチンのコンロ下のように暑くならない場所なら、基本的にどこで保管しても問題はありません。

2.茶葉とお湯は正確に量る

紅茶を茶葉からいれるときに『このくらいかな?』と、分量も量らずにテキトーにいれがちですが、味にブレがない美味しい紅茶をいれるためには「茶葉」と「お湯の量」を正確に量ることが大切です。

適量は紅茶のパッケージに記載されているので、しっかりと目を通してティーメジャーや電子天秤、計量カップなどを使って正確に量ってください、ティーポットは目盛つきを選ぶと湯量を計量しなくて済むのでオススメですよ。

3.汲んだばかりの水を使う

美味しい紅茶を淹れるためには水にもこだわる必要があり、紅茶に適しているのは「軟水」で、市販の硬水ミネラルウォーターでは不向きです、日本の水道水は「軟水」ですので、蛇口から汲んだ水をそのまま使いましょう。

紅茶を効率よく抽出するためには、空気をたくさん含んでいるほうが良いので、汲みたての水を使うようにしてくださいね、汲み置きした水や沸騰させすぎたお湯、再沸騰をすると水の中に含まれている空気を逃がすので注意してください。

4.熱湯を使う

ポットに入れた紅茶

淹れた紅茶の美味しさを左右するポイントの1つに熱湯に含まれている空気によって茶葉が上下に動く「ジャンピング」という現象があり、これが十分に行われることで美味しい紅茶へと成長していきます。

ジャンピングをさせるために重要なこと

お湯をできるだけ早く沸騰させる

ケトルに汲んだばかりの水道水を入れたら、強火で沸騰させましょう、ただし、空気がどんどん抜けていくので沸騰のさせ過ぎには注意してくださいね。

5.十分に蒸らすこと

紅茶をいれるとき、十分な蒸らし時間を取らずに色が出たところで抽出を終えてはいけません、紅茶は蒸らすことで初めて旨みなどの成分が抽出されるのです。

一般的な茶葉の蒸らし時間

・ティーバッグで1分
・大きな茶葉で3~4分
・細かい茶葉で2分30秒~3分

また、茶葉の種類によっても適切な抽出時間が異なりますので、パッケージに記載されている蒸らし時間に従ってくださいね。

ビックリするほど美味しくなる紅茶の入れ方

紅茶を美味しくいれるコツを知ったところで、いよいよ実践です、美味しい紅茶のいれ方を見ていきましょう。

1.茶葉を使う場合

茶葉と紅茶とレモン

茶葉を使っていれる場合、もっとも大切なことはジャンピングです、沸騰する前のお湯を使うとうまくジャンピングしないので、旨みも香りも十分に抽出されません。必ず沸騰させたお湯を使いましょう

沸騰の目安は10円玉ほどの泡がやかんの下側からボコボコする状態です、ティーポットとティーカップを温めておくことで紅茶を注いだ時にも冷めにくくなりますよ。

茶葉を使った紅茶のいれ方

1.ケトルに水道水を入れてすぐに火にかけ沸騰させる
2.ティーポットとティーカップを湯通しする
3.温めたティーポットに茶葉を入れる
4.ティーポットに沸騰したお湯をゆっくり注ぐ
5.フタをして十分に蒸らす
砂時計やタイマーを利用して!
6.ティーカップのお湯を捨てる
7.スプーンでティーポットの中をひとかきする
8.茶こしを使ってティーカップに紅茶を注ぐ
最後の1滴まで注ぐのがコツ

2.ティーバッグを使う場合

紅茶

ティーバッグで紅茶を煎れるとき、お湯を注いですぐに振って色が出たところで引き上げていませんか?この方法では確かに色は早く出ますが、十分な旨みが抽出されないばかりか、雑味が出るので、紅茶本来の美味しさが損なわれます。

ティーバッグを使う場合にも、しっかりと蒸らして、色や旨みが自然に抽出されるのを待ちましょう。もちろんティーバッグをスプーンなどで押さえて絞るのもNG!ティーバッグが破れて茶葉が出たり、苦みが出たりするので避けましょう。

ティーバッグを使った美味しい紅茶のいれ方

1.ケトルに水道水を入れて沸騰させる
2.ティーカップを湯通しして温める
3.ティーカップにお湯を注ぐ
4.ティーバッグを入れる
※必ずお湯を注いでからティーバッグを入れること!
5.ソーサーなどでフタをして十分に蒸らす
※タイマーを活用すると正確に時間を計れます
6.ティーバッグを数回軽く揺らして引き上げる

紅茶を入れる時間も優雅に楽しむことがコツ

紅茶は小さな手間をかけることで驚くほど美味しくなり、特に茶葉で入れる時に蒸らし時間が長く感じることもありますが、蒸らし時間はとても重要なので成長を見守るようにフタをしているカップの中身を想像しながら過ごしてくださいね。

ジャンピングする茶葉を眺めているだけでもなんとなく心が癒されていくハズ、ぜひ紅茶をいれているときからゆったりとした時間を楽しむつもりで、のんびりと待ちましょう

また、紅茶にはダイエットや美容、体内の酸化予防などたくさんの健康効果がありますが、脳を活性化させて会話を弾ませる効果もあります。友だちとのおしゃべりを楽しむ時間には紅茶が、おすすめですよ。

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迫田春奈

ライフハックなど日常の役に立つ情報を中心にコラムを書いています。気になったことは自分で実際に試してみるのが好きです。