
汗臭いと思われないために出来る対策
ジッとしていても汗ばむ夏はもちろん、何枚も服を着こんだり、厚手のコートを羽織ったりする冬場も意外と汗をかきますよね。
やっぱり、汗をかくと気になるのが汗のニオイ。
特に、通勤や通学に利用する電車やバスの車内などの混雑した状況では『汗臭いと思われてないかな?』と、心配になることがありますよね。
また、夏が近づき気温が上がると冬には感じることが少なかった旦那や彼氏の体臭が気になってきますし、どうしても受け付けられない勘弁してほしい種類のニオイってありますよね。
出会った当時は気にならなくても、年齢を重ねるにつれて体質も変わってくるもので次第に気になってくることもありますし、全くの無臭とまでいかなくても少しは改善してもらいたいものです。
汗臭いと思われないように対策をする時のルール
彼氏や旦那を傷つけずにニオイを改善してもらう対策法
汗の臭いはしっかりと対策することで防ぐことが出来ますので、知らず識らずのうちに周りの人を不快にさせたくない女性は、しっかりとチェックしてくださいね。
汗臭いと思われないように対策する時のルール
まずは、汗臭い人と思われないように自分のニオイを抑える方法を紹介します。
1.汗をこまめに拭き取る
汗をかいてしばらく経つと汗臭さが気になり始めるため、汗そのものが臭うと思っている人が多いですよね。でも実は、汗そのものは「ほぼ無臭」なんです!
では、どうして汗が臭うと感じるのでしょうか?
私たちの皮膚には「表皮ブドウ球菌」や「マラセチア菌」などの常在菌と呼ばれる微生物が生息していて、常在菌は皮脂や汗をエサとして増殖し、養分を分解するときにアンモニア臭を発生させます。これが汗の臭いの正体です。
でも、サウナで汗をかいても臭いは気になりませんよね?汗をかいてから常在菌が臭いを発生させるまでには1時間ほどかかるんです。
つまり、汗の臭いを防ぐためには、こまめに汗を拭き取ることが有効だということですね。
汗を拭く時のポイント
濡れタオルやボディシートを使う
身体から出てくる汗は「身体を冷やす」役割を持っていて、すべて拭き取って乾いた状態にすると脳が「汗を出して体温を下げなきゃ!」と、反応するのでさらに汗が出てきます。
なので、濡れタオルやウェットシートを使うことで、水分が残るだけではなく肌のベタベタ感も解消されるのです。
2.制汗剤はつけるタイミングが重要
汗の臭いが気になる時って、スプレータイプやロールタイプの制汗剤を使うことが多いですよね、制汗剤にはデオドラント効果だけではなく殺菌作用もありますが、間違った使い方をすると効果が半減するだけでなく、汗と香りが混ざり悪臭を放つこともあるのです。
制汗剤を効果的に使うコツ
汗をかく前に使う
汗を拭いてから使う
重ね塗りし過ぎない
制汗剤の役割は「汗をおさえる効果」と「抗菌作用」の2つですが、汗が皮膚に残った状態で使うと効果は半減しますので、濡れたタオルやボディシートで汗を拭きとってから使ってくださいね。
また、重ね塗りし過ぎると、皮膚に必要な細菌も全て退治するので、より強い菌が皮膚で繁殖してさらにニオイが強くなるので、何度も重ね塗りするのは避けましょう。
制汗剤は汗をかいていない清潔な肌につけることで効果が長持ちしますので、前日の入浴直後につけてから翌朝のお出かけ前に再びつけることが上手にニオイをおさえる秘訣です。
3.インナーはオシャレより機能性を重視する
汗の臭い対策を考えるなら、オシャレインナーの下に機能性インナーを着ることが、おすすめで、最近では「速乾性や吸湿性のあるもの」「抗菌効果や消臭効果があるもの」「発熱効果があるもの」など、様々な機能を持つ下着や肌着がありますよね。
夏場には吸湿性や速乾性・通気性に優れたインナー、冬場は発熱効果のあるものなど使い分けている人もいますが、発熱効果のあるものはかえって汗の臭いを強くさせることもあるのです。
発熱効果のある素材は、汗の水分に反応をして熱が発生するので温かく感じますが、ニオイの成分だけが繊維に残るうえ、重ね着をすることで臭いがこもるため、汗の臭いがキツくなる可能性があります。
冬場に汗の臭い対策として選ぶなら、抗菌効果や消臭効果のあるインナーが、おすすめですよ。
4.重曹石鹸とミョウバン石鹸を使う
汗の臭いを防ぐためには、身体を清潔に保ち雑菌をおさえることも大切ですので、肌の表面についた汚れを落としてくれる「重曹石鹸」と、臭いを抑える「ミョウバン石鹸」を併用して、汗臭さを防ぎましょう。
2つの石鹸を使った洗い方
1. 重曹石鹸をほんの少し使い、泡立てる
2. 石鹸の力だけで洗うイメージで、泡を乗せるように体を洗う
※肌をこするように洗わないで!
3. 石鹸の泡を流すようにお湯で流す
4. ミョウバン石鹸を泡立てる
5. 脇の下や足など、臭いが気になる部分を洗う
6. 残った泡を肌全体に塗る
7. 石鹸を洗い流す
重曹は洗浄効果が高いことが特徴ですが、肌が弱酸性に対して重曹石鹸はアルカリ性です。
肌がアルカリ性のままだと、表皮ブドウ球菌の回復が遅れて、肌トラブルを引き起こす可能性があるので、肌本来の酸度を保つためにも重曹石鹸を使ったあとは、酸性のミョウバン石鹸を塗ることを忘れないようにしてくださいね。
ミョウバン石鹸は、継続して使うことで少しずつ消臭効果が高まっていくので、ぜひ続けてみてください。
5.半身浴で汗腺機能をアップさせる
汗には、良い汗と悪い汗があります。まずはそれぞれの特徴を見ていきましょう。
悪い汗の特徴
ベタベタしている
雑菌が繁殖しやすい
良い汗の特徴
水のようにサラサラしている
雑菌が繁殖しにくい
汗の原料は血液で、汗腺に取り込まれた血液は水分だけを吸収して、ミネラルなどの成分は再び血液に戻されていますが、ミネラルなどの成分が体内に戻されないと、汗がベタベタしたり、雑菌が繁殖して臭いやすくなります。これが、悪い汗の原因です。
つまり、水分以外の成分が体内に戻されているかどうかが、汗の質を分けているということです。
現代人の多くが「ベタベタしている悪い汗」をかいているといわれていて、私たち人間の身体には200~500万ほどの汗腺があるといわれています。
実は、その半数近くが使われていないのです!その原因となっているのが、下記の生活習慣です。
- 運動不足
- 睡眠不足
- ストレス
- 食生活の乱れ
- 冷房による温度調節機能の低下
生活が便利になったことで、体を動かす機会が減り、夏場は冷房の効いた部屋で過ごすことが多いですよね。
すると、汗をかきにくくなり汗腺機能がどんどん低下していく結果になります。汗腺機能をアップさせてサラサラとした汗をかくには「日頃から汗をかくようにする」ことがポイントです。
汗をかくには、毎日の習慣として運動を取り入れてもいいのですが体力が続かなかったり、忙しくて時間がとれないこともありますよね。
そこで取り入れたいのが、ぬるめのお湯に長時間浸かることで身体を芯から温める半身浴です。
半身浴のポイント
入浴前に水またはスポーツドリンクをコップ1杯飲む
湯温 38~40度
湯量 心臓よりも下
入浴時間 20~30分!
脱水症状を避けるためにも、浴室に水やスポーツドリンクを持ち込んでくださいね。
自宅で手軽に出来て体への負担は少なめなのに発汗量は多いのですが、半身浴中に少しでも具合が悪くなったと感じたら、すぐに中止して休憩をとってくださいね。
6.食生活を見直す
体臭は日頃から食べている物と深い関わりがあり食べ物によって「体臭をキツくする食品」と「体臭を改善させる食品」があるのです。
また、次の食生活は体臭を強くする傾向がありますので、注意してくださいね。
- 野菜不足
- 毎日のアルコール
- 脂質が多い高カロリーな食事
体臭を強くする食品
肉類
乳製品
揚げ物
辛い物
スナック菓子
アルコール類
アリシンを含むもの(にんにく、ニラなど)
体臭が気になる場合には、次のような栄養素が、おすすめです。
脂質の酸化を抑える抗酸化物質
- リコピン:トマト、スイカなど
- β-カロテン:ほうれん草、かぼちゃ、パプリカなど
- ポリフェノール:りんご、柿、ゴマなど
- フラボノイド:レモン、みかんなどの柑橘類
脂肪の分解やたんぱく質の代謝を促す
- ビタミンB2:卵、納豆、さんまなど
- ビタミンB6:バナナ、かつお、まぐろなど
腸内環境を整える
- 食物繊維:ゴボウ、枝豆、ブロッコリーなど
- オリゴ糖:玉ネギ、とうもろこし、大豆など
玉ネギは、生で食べると効果アップ!揚げ物などの脂っぽいものを食べるときには、抗酸化物質のレモン汁をかけて食べるといいですよ。
7.洗濯はひと手間をかける
『洗濯したのに、なんだか汗臭い気がする…』と、思ったことがありませんか?実は、衣類にしみ込んだ汗も、皮膚常在菌のエサなのです。
衣類の場合、繊維の奥で分解されているため、臭いが繊維の中にまで染み付いていて、いつもと同じように洗濯をしただけでは、臭いを取り除くことが出来ないので、洗濯前にひと手間を加えて臭い対策をしましょう。
弱酸性の洗剤を使う
皮脂の汚れは弱酸性なので、中性洗剤を使っている場合には、弱酸性の洗剤に切り替えましょう。
常在菌のエサとなる皮脂汚れを取り除くことで、臭いの予防につながります。
酸素系漂白剤を使う
繊維に染み込んだ皮脂を取り除くためには、漂白剤で乳化させるのがオススメ!塩素系漂白剤は、漂白力が強い代わりに色落ちしてしまうため、酸素系漂白剤を使いましょう。
効果的な使い方
1.酸素系漂白剤をお湯に溶かす
※お湯は熱いほど効果もアップしますが、繊維が縮むこともあるので注意!
2.洗濯物を入れる
3.そのまま30分~1時間つけておく
4. いつもの洗濯
重曹を使う
掃除に大活躍することで知られる重曹は、洗濯にもオススメ!皮脂の汚れの除去や消臭効果が期待できます。
効果的な使い方
1.水1リットルに対して重曹小さじ5の重曹水を作る
2.30分ほど洗濯物をつけこむ
3.いつもの洗濯をする
男性を傷つけずに臭いを改善してもらう方法
いくら気が合う夫婦やカップルでも相手は人間ですし、ズバッと『クサイ!』と言われれば傷つきますので、さりげなくニオイを改善してもらう方法を紹介します。
1.ニオイを抑えるグッズをプレゼントする
彼氏や旦那の脇や衣類からプ~ンと何とも言えないニオイがいつも漂ってくるのなら、それには加齢臭が混ざっている可能性があります。
アラサー~アラフォー世代の男性と付き合っているのなら、ニオイの原因としてはその線が疑わしいかもしれません、その加齢臭を何とかすれば汗のニオイもまだマシになります。まずは相手にデオドラント効果が高い石鹸を贈ってみましょう。
体臭を抑えるせっけん
・殺菌効果のある渋柿系のせっけん
・汗をおさえるミント系のせっけん
・消臭効果のあるミョウバンせっけん
ただし『ニオイが消えるから使ってね』なんて言い方は、彼に『アンタ臭い!』と言っているようなものですので『これ、すごく洗い心地がいいんだ♪』と、臭いとは別のメリットを強調してプレゼントしてあげて下さい。
パッケージに『防臭!』と大きく記載されているものなら、お洒落な袋やボトルに詰め替えるなどの配慮もしてあげるのがベストです。
ドラッグストアに行けばメンズものの香り付きせっけん、除菌効果があるものなど様々な商品が揃っていますので、ぜひカレ好みの香りのものをプレゼントしてあげてくださいね。
2.小まめに汗ふきシートを渡す
彼ほどではないにしろ暑ければ女性だって汗をかきますし、自分が汗を拭くついでに彼にも渡して汗を拭いてもらえば、相手を傷付けることなく自然な流れで汗対策ができます。
男性は女性と違いメイクもせず、汗でベッタリしても吸収しやすい綿素材の洋服を選んでいる方が多いので、“こまめに汗を拭く”という習慣がない人が多いもの。
最初は面倒くさいと思われるかもしれませんが、汗拭きシートを使ったあとはサラサラとして爽快感もあるので、だんだん彼の方から『汗拭きシートかして~』と言ってくるようになりますよ。
3.室内の湿度を下げる
相手の汗を抑えてもらうためにクーラーをつけようにも、寒すぎる温度設定は体調を崩す原因にもなります、そこで注目していただきたいのが“湿度”で、汗をかきやすいポイントは温度よりも湿度にあるのです。
部屋の湿度を下げるポイント
・クーラーを除湿に設定する
・観葉植物などは部屋から出す
・部屋の空気に流れを作るため窓を2か所開ける
同じ気温でも湿度が高い日は汗が止まらないものですので、湿度を下げる対策をするだけでも汗をかく量は大きく違ってくるものです。
冷房をガンガンかけて室温を下げるよりも身体に優しいのですが、最高気温が35℃を超える猛暑日や真夏日の時は熱中症になる可能性もありますので、我慢をせずに冷房をかけてくださいね。
4.食生活を改善してもらう
キツい体臭の大きな原因となるのが“食生活”で、油たっぷりの肉料理やスイーツ、ジャンクフードを食べる人は、食べない人と比べて皮脂の分泌が増えやすく、皮脂と雑菌が混ざり、体臭がキツくなるのです。
食生活を改善してもらう方法
健康志向の手料理を振舞う
特に男性は、女性と比べて野菜をあまり食べない人が多いので、手料理でその偏った食生活を改善してあげましょう。
相手の男性も彼女が手料理を振舞ってくれるのは、自分の体臭改善のためだとは気づかないでしょうから、これは気楽にできそうですね。
5.ダイエットをしてもらう
太っていたり、あまりスポーツで身体を動かさない人の汗腺はとても弱っている状態で、いつも過剰に汗を出そうとしていますし、しかもその汗には臭いニオイを発生させる成分が含まれているので、ますます汗臭くなる悪循環に陥っています。
さりげなくダイエットさせる方法
『最近運動不足だから付き合ってくれない?』と、提案する
運動に誘う際には、あくまで『自分が運動したいから』という理由にすれば、彼も傷つきません。
『会社終わった後に1人で夜道をランニングするのは怖いからついてきてくれない…?』と防犯の面でもお願いをすればきっと付き合ってくれますよ。
汗の臭いは正しいケアで抑えられる
汗はベタベタするし、臭いがするし嫌なものと思いがちですが、体温調節の大きな役割を担う汗は、私たちにとって大切なものです。
でも、気になるものはやっぱり気になりますよね。中にはニオイ対策として制汗剤を多用したり香水でごまかしたりする人もいますが、自己流のニオイ対策は、かえって臭くなる結果になるかもしれません。
また、男性は女性と比べて、体臭やニオイをあまり気にしないタイプの方が少なくありません。でも、彼女が『汗対策をするのは当たり前』という様子をアピールすれば、彼も自然と汗のニオイを気にするようになります。
汗の臭い対策をする時には、汗がどうして臭うのか、そのメカニズムを知っておくことが大切ですので、正しい方法でケアをして快適な毎日を送ってくださいね。