
意外と多いスメハラの原因と改善策
スメハラって知っていますか?スメルハラスメントを略した言葉で、文字通り、ニオイで周囲の人に嫌な思いや迷惑などの不快感を与えることです。
みなさんも1度は満員電車や職場、学校など、他人の放つニオイを不快に感じたことがあるでしょう。これがスメハラです。
人のニオイが気になると、なんとなく自分のニオイも気になりますよね。そのニオイをかき消すために「強すぎる香り」を身にまとっていませんか?
スメハラの加害者は男性が多いと思われがちですが、実はスメハラ加害者のおよそ4割は女性という特徴があります。
自分のニオイは「自分が好みの香り」だったり「身体がニオイに慣れていたりする」ため、不快に思うことはありませんが、ニオイを気にするためにまとったその香りがスメハラになっているかもしれません…。
しかも、気持ち的にも体臭などは面と向かって『クサイ!』なんて言いにくいですよね。なので悪臭を放っていても、誰も指摘してくれず悪化する恐れもあります。そこで加害者になりやすいスメハラの原因とその改善策を紹介します。
1.香水
外出するときには、キレイに着飾って仕上げに香水などの香りをまとう女性って多いですよね。
最初は適度につけていた香水も、つけ続けることで少しずつ香りに慣れてしまうため、つける量がどんどん増えてしまいがちです。実は、これが女性にもっとも多いスメハラの原因なのです
男性ウケが良い匂いでも…
つけすぎれば周囲の人にとっては不快なだけ!
中には、つけすぎた香水のニオイを嗅ぎ続けることで頭痛をうったえる人もいるほどなんですよ
香水への改善策
香水によるスメハラの改善にはつけすぎないように注意することが大切ですが、香水は、つける場所によって、香り方や香りの持ちが異なるので、TPOに合わせたさりげない香りの演出として、使い方を変えてみるのもオススメです。
香水をつける場所と香り方
うなじ⇒香りを長持ちさせたいとき
肩・腕 ⇒ 香りを自分で楽しみたいとき
手首 ⇒ 手首を動かすたびに香る
ひじ ⇒ 汗腺が少ないので香りが立ちやすい
ひざの裏 ⇒ 歩くと香りが後ろに広がる
足首 ⇒ 歩いたり足を組んだりしたときに香る
腰・背中 ⇒ 周囲に香りを振りまきたいときに
2.柔軟剤
最近の柔軟剤は、アロマや変わる香りなど香りの幅が広く、強い香りの柔軟剤も増えています。
もとは衣類をふんわりと仕上げることが目的の柔軟剤ですが、衣類の香りを楽しむために柔軟剤を使う人も多いのではないでしょうか。
でもその柔軟剤、正しい容量を守っていますか?適量の柔軟剤は良い香りですが、適量を超えることで生じる強い香りはスメハラの原因です。
近年では、全国の消費生活センターへの柔軟剤のにおいに対する相談件数が急増しており、中には健康被害の相談まで寄せられているほどです。
柔軟剤への改善策
柔軟剤を使うときには、規定量を守ることはもちろんですが、自宅で手作りした柔軟剤を作ってみるのもオススメ!
準備するもの
アロマオイル:15~20滴
クエン酸:大さじ2
植物性グリセリン:大さじ2
精製水:170ml ※水道水でもOK
300ml以上入る容器
クエン酸柔軟剤の作り方
- クエン酸と植物性グリセリンを容器に入れてよく混ぜる
- 1にアロマオイルを加えて混ぜる
- 2に精製水を加えてしっかりと混ぜる
シミになることがあるので、オイルが溶け残らないようしっかりと溶かすこと!
使うときには、1回の洗濯で30mlを目安に使います。自然由来の材料で作るので、涼しいところで保管して2週間を目安に使い切りましょう。
また、使用するオイルによっては肌に合わないことがあります。おかしいなと思ったら、すぐに使用を中止してくださいね。
3.シャンプー・ヘアフレグランス
すれ違いざまにほのかに香るシャンプーの香り。女性同士でも憧れますよね。
でも、香りの強いシャンプーやヘアフレグランスに頼り過ぎていませんか?ふんわりとほのかに香るのは好印象ですが、どんなに良い香りでもあまりに強すぎるニオイはスメハラの原因になります。
シャンプー・ヘアフレグランスへの改善策
極端に香りが強いシャンプーやヘアフレグランスは、香料がたくさん使われているため、髪の水分が奪われています。
スメハラの改善だけでなく、髪を守るためにも香りが強すぎるシャンプーやヘアフレグランスは避けた方が無難です。
最近の男性の間では、無臭女子が大人気!強い香りのシャンプーやヘアフレグランスに頼るよりも頭皮ケアで頭皮のニオイ対策をしたほうが◎
頭皮のニオイ対策
爪を立ててシャンプーしない
すすぎ残しがないようにしっかりと洗い流す
洗浄力が弱いアミノ酸や無添加シャンプーを使う
4.汗・体臭
夏は、汗をかきやすい季節なので汗のニオイに対するケアをしっかり行いますよね。でも、秋冬の汗対策を怠っている人は多いのではないでしょうか。
秋冬は寒さ対策のために、厚着をして出かけますが、実はこれ、ものすごく通気性が悪い状態なんです。
特に、コートなどを着用したまま乗る電車やバスの車内は、外と比べると暑いので思いのほか汗をかいています。しかし、夏場と比べると汗の乾きが悪いため放っておくと雑菌が繁殖して、ニオイを発生させてしまうのです。
また、季節を問わず香水や柔軟剤などの強い香りをまとっているときに汗をかくと、まとった香りと汗のニオイが混ざり、独特のイヤなニオイに変化します。
こうなると、汗や体臭よりもひどいスメハラになることも…。
汗・体臭への改善策
汗をかいた瞬間はほぼ無臭なので、汗をこまめに拭くことがもっとも有効な改善方法です。
さらに、重曹石鹸やミョウバン石鹸で体を洗うことで汗のニオイを抑えることができます。ただし、洗いすぎると美肌に欠かせない皮膚の常在菌まで減少させてしまうので、洗いすぎには注意が必要です。
また、日ごろから汗が出にくい体質の人は、汗腺機能が弱まっていることがあります。汗腺機能が弱まると、ドロドロとした臭いやすい汗をかくようになるので、軽いジョギングや半身浴などで汗腺を鍛えることも大切です。
5.口臭
もっとも気になるスメハラの原因と言えば、口臭。
焼肉やニンニクなどニオイが強いものを食べたときは、意識してケアする人も多いですよね。でも、実は口臭があるのに無自覚な人って意外と多いんです。
口臭への改善策
まずは、ビニール袋に息を吐き、ニオイをチェックしてみましょう。口臭の原因の多くは、唾液が不足することによって作り出されるガスと虫歯や歯周病です。
キシリトールガムを噛んだり、マウスウォッシュを使ったりすることで口臭を抑えることもできますが、一時的な解決でしかありません。虫歯や歯周病に心当たりがある場合は、適切な治療を受けましょう。
口臭のほかに体臭もある場合、原因は便秘にあるかもしれません。便秘により、老廃物が溜まった状態だと、腸内で悪玉菌が繁殖して、老廃物を腐敗・発酵させ、有害物質を作ります。
この有害物質がニオイの原因です。有害物質は腸壁から血液に流れだし、皮膚から排出されれば体臭に、呼気から排出されれば口臭になります。
口臭や体臭が便に似たニオイを発している場合には、植物性乳酸菌や食物繊維を摂るなどして便秘を改善させることから始めましょう
クサイ女と思われないように心がけたいこと
好みの香りって、ついたくさんつけてしまいがち。でも、香りに対する好みの差って大きいですよね。自分が好きな香りでも周囲の人にとっては、嫌なニオイということも多いもの。
「クサイ女」なんてレッテルを貼られないように、日ごろから次のことを心がけておきたいですね。
- 汗をこまめに拭く
- まとう香りは控えめにする
- 虫歯や歯周病の治療をする
- 生活習慣や食生活を見直して便秘の予防につとめる
スメハラは、誰もが加害者になる可能性を秘めています。でも、ニオイはとてもデリケートな問題なので、周囲から指摘される機会がほとんどないことも手伝ってスメハラ加害者の多くは無自覚です。
自分の生活習慣を見直し、当てはまっているだろうところは改善してみてくださいね♪いままで見向きもされなかった素敵な異性に振り向いてもらえるかも