耳垢が臭い・鼻が曲がるほどぷ~んと臭う原因・対処法

耳垢が臭いのは、一体何が原因なのでしょうか?お風呂の入り方や耳掃除の仕方を見直すだけで改善するものと、病気の場合は治療をしなければいけないパターンもありますので、注意してくださいね。

耳垢が臭い・鼻が曲がるほどぷ~んと臭う原因・対処法

耳垢が臭い原因と対処法

毎日入浴して体をキレイに洗っているのに、何か臭いような気がするのなら「耳」からニオイが発生しているのかもしれません。

耳掃除をした後に「耳かき」や「綿棒」をそっと嗅いでみて下さい。ぷ~んと臭っていませんか?お風呂上がりに耳をタオルで拭うと臭うといった症状が出た場合、耳垢が臭くなっていることが考えられます。

なぜ、耳垢が臭くなるのでしょうか?原因と対処法を紹介します。

まずは耳垢のタイプを確認しよう

耳にある「耳垢腺」「皮脂腺」から分泌物が出ていて「古い角質垢」や「ホコリ」などが混じることで耳垢ができます。耳垢は誰にでもできるのですが、なかなか他の人を見る機会はありませんから、耳垢の種類が違うということを知らない人も多いようです。

乾性耳垢

・乾燥した状態でカサカサしている
・ウロコのように塊で剥がれ落ちる

湿性耳垢

・ねっとりとベトベトしている
・耳の中にへばりついて取れにくい

これらの違いは、耳から出る分泌物の量によって変わるようで、日本人の7割は「乾性耳垢タイプ」です。(注1)一般的に臭いが強いのは「湿性耳垢タイプ」といわれています。

耳垢のイメージ図

耳垢が臭い時に考えられる耳の病気

普通に生活をしていて『いま、耳が臭ってるな…』と感じることは少ないですよね、鼻やヘソのニオイを感じることがないように、通常の耳垢はそんなに臭うことがありません。

ですが、耳垢が臭くなっているとしたら、以下のような病気や症状が考えられます。

1.外耳炎、中耳炎などの炎症

「外耳」というのは外から見える部分で、一般的に「耳」といわれて思い浮かべるところです。「中耳」は、鼓膜から奥の部分を指しまして覗き込んでもなかなか外からは見えない部分です。

外耳と中耳の場所

「外耳炎」は、耳かきをする時などに傷つけてしまったり、怪我などが原因で炎症が起きている状態のことです。症状としては、耳の中から液体のようなものが出てきたり(耳ダレ)、かゆみや痛みを伴います。

外耳は体の外側についているものなので、軽いものであれば自然に治ることが多いです。

中耳炎というのは耳の奥で起こるので外からは症状が確認しにくく、悪化しやすいので注意が必要です。痛みがひどくなるだけでなく発熱が出たり耳ダレを起こし、独特のニオイを発します。

2.先天性耳瘻孔(せんてんせいじろうこう)

これは、生まれつき耳に針の頭ほどの小さい穴が開いている状態ですが、特に何も症状がなければこれ自体には問題ありません。

臭いが発生してくるのは、この小さな穴の下に分泌物が溜まりそこから出てきた液が感染の原因となって炎症を起こすからです。

感染を防ぐには、穴の周りを清潔に保って感染をしないように注意することが必要です。

3.粉瘤(ふんりゅう)

厳密には耳垢が臭う原因ではありませんが、粉瘤も耳のニオイを発生させる原因になりますので、耳が臭くなる原因の1つとして考えておきましょう。

鼻の脇や耳の後ろから白い皮脂が見えていることがあると思いますが、そのニオイをかいでみるとかなり臭いことがわかると思います。

粉瘤というのは、体から分泌される皮脂や角質などが毛穴などに溜まり瘤(コブ)のようにふくれる症状のことです。

粉瘤(ふんりゅう)のイメージ

触ると痛みがあり、自分で無理に潰すと悪化する原因にもなりますので、なるべくなら皮膚科や耳鼻科で治療するようにしましょう。

病気以外で考えられる耳垢が臭い原因

特に病気の症状に思い当たらない時は、日常的にやっている行動が原因なのかもしれません。ついやりがちな耳のニオイを悪化させる行動とは、一体なにがあるのでしょうか?

1.耳の洗い忘れや耳掃除が不十分である

綿棒で耳掃除する女性

特に夏場のよく汗をかく時期や、湿度の高い時期には垢にも水分がたまりやすく、湿気を含んだ耳垢には菌が繁殖しやすくなり、ニオイの元になることがあります。

お風呂やシャワーを浴びたあと、耳の中にタオルを入れずに周りだけをさっと拭いているだけだと、耳の中の湿気がとれずに垢に水分が蓄積されるので注意してくださいね。

ただ、耳垢は自然に耳の外に出てくるようになっていて、耳垢腺というのは耳の奥にはありませんので、耳垢の水分を取るのであれば耳の入り口付近を少し拭くというくらいにとどめておきましょう。

2.耳掃除のしすぎによる炎症や垢の蓄積

耳掃除をしすぎることで耳の状態が悪化し、ニオイを生む原因になることがあります。

常に耳掃除をしている人の耳の中というのはバリア機能が低くなっているため耳かきの先端で傷がつきやすくなっていて、そこから菌が入って炎症をおこしたり膿んでしまったりします。

また、耳掃除の際に綿棒を使っている人も要注意です!綿棒は耳垢をかき出せませんから、クルクルと回転させながら周りの耳垢を取っていくという掃除の仕方になりますね。その時に、綿棒の先端が耳垢を奥に押し込んでいくことがあるのです。

すると、奥に溜まった耳垢が外に出て来られず、そこで湿度を保ったまま菌を繁殖し、ニオイを生む原因になります。

耳掃除は多くても月に1回程度にして、耳の穴の奥には掃除道具を入れないようにしてください。

3.加齢臭と汗のニオイ

汗をタオルで拭く女性

耳の周辺には汗腺が多く集まっていて、ここから臭ってくるのが加齢臭です、特に男性に多くみられる症状ですが、ある程度の年齢になれば女性でも起こる可能性のあるニオイの原因です。

加齢臭自体は、ノネナールという物質が原因と言われていますが、その他にも生活習慣によるものが多く関係しています。

特に汗のニオイというのは、食事や運動、ストレスや生活習慣に大きく左右されるもので、その汗が耳垢と混じることで臭いニオイにつながりやすくなります。

臭い耳のニオイを解消する日常ケア

耳垢や耳のニオイを改善するために、まずは日常的に行いたい耳ケアから始めましょう。カンタンなものでもすぐに効果が出るので、ぜひ試してみてくださいね。

1.耳垢のタイプにあった掃除道具を正しく使う

耳掃除に「綿棒」を使っている人も多いと思いますが、これは実は耳掃除にはあまりオススメできません。綿棒では耳垢を奥に押し込む可能性が高くなり、耳のトラブルにつながりやすくなるためです。

綿棒を使うなら、耳の穴の周りだけを軽くふき取る程度にしておきましょう。クルクルと耳の皮膚表面をなでるようにすることで、細かい垢などが繊維にからんでキレイにしてくれます。


ヘラ型の耳かき

カサカサタイプの耳垢の場合は、よくある竹や金属の小さいヘラ型の耳かきを使うとキレイに取れます。このタイプの耳かきは固い素材のものが多く、皮膚や鼓膜などに傷をつけやすいので、決して耳の奥まで入れず、力を入れて使わないように気をつけましょう。

また、人気が出てきているのが「ワイヤータイプの耳かき」です。先端が丸くなっており、耳を傷つける可能性が低く、形には色々ありますが、スパイラル型は耳に入れるだけで全部の掃除ができるのでカンタンです。

ワイヤータイプの耳かきの場合も、奥までに入れないように気をつけましょう。

2.耳の湿気を取り除く

カサカサタイプの耳垢の場合でも、汗やおフロなどの湿気でベトベトになったり、湿ることがあります。

  • お風呂やシャワーのあとは、乾いたタオルで外耳をぬぐう
  • 運動のあとや夏に汗をかいたあとは、タオルなどでしっかりふいておく
  • 耳にかかっている髪の毛をあげて、外耳が空気に触れやすいようにしておく

ベトベトタイプの耳垢の人はもちろんですが、耳の中の湿度をある程度コントロールすることで菌の繁殖を防ぎ、ニオイを改善することができます。

3.耳の後ろまでしっかり洗う

耳は皮脂腺が多いため「粉瘤」や「先天性耳痩孔」「加齢臭」が原因のニオイになることが多く、悪臭を防ぐためにも耳の周りを清潔に保つことが大切です。

顔を洗う時の洗顔フォームをしっかり泡立て、耳たぶから耳のうら、耳の付け根を優しく泡で洗ってください

少し耳を引っ張ったり、マッサージをするとリンパなどが刺激され、老廃物が流れやすくなります。

耳たぶをマッサージする女性

ただし、耳を洗った後に水やお湯が耳の中に入り込まないように注意してください。清潔でキレイな耳を保つことで、気になる耳のニオイも改善していきますよ。

耳垢が臭くなる原因は生活習慣で改善できる

耳垢が臭う原因は、湿気を帯びて細菌が繁殖していることの他にも、粉瘤や外耳炎、中耳炎などの病気によるものなど、色々なパターンがあります。

耳掃除をする際は、綿棒を奥に入れると耳垢も奥に押し込む結果となり、細菌も繁殖しやすくなりますので、綿棒を使う時は手前だけを擦るようにして、竹製や鉄製の耳かきでも力を入れ過ぎないようにしてください。

また、粉瘤や中耳炎などが原因の時は、まず耳鼻科で臭う原因となる症状を治すようにしてくださいね。


お風呂に入った時には、耳の裏や外耳を忘れないで洗い、水気を十分に拭き取ることで耳垢に湿気が移りにくくなりニオイも少なくなっていきます。

耳垢がニオイにくくなる生活習慣を続けることで、少しずつ改善されていきますよ。