
むくみ?たるみ?原因別・顔痩せする方法
- 体は細いのに顔だけが丸い
- 体重が減っても二重あごが改善しない
以上の2点が当てはまるのなら、老廃物や血流が滞っていて顔全体がむくんでいることが「顔痩せしない・顔太り」の原因かも知れません。その状態で「顔やせしなきゃ!」と食事制限に励んでも血液に必要な栄養素が不足するため、かえって「顔のむくみが悪化して、更に顔がパンパンに膨らむ」という負のループに陥ってしまいます。
また、「むくみ」以外にも、顔が太っている(大きい)原因として考えられるのが、「表情筋のたるみ」です。ヒップやバストなども適度に運動をして鍛えていないと重力に負けて垂れ下がってしまうように、顔の筋肉(表情筋)もエクササイズなどをして意識的に動かす習慣をつけなければ、どんどん弛んで「二重あご」や「アゴの丸み」など「太って見える(いる)顔」になってしまいます。
顔太りの悩みを短期間で解消する方法もあるので、無理なダイエットをする前に試してみてくださいね。
顔痩せする方法/むくみ解消
顔を細く小さくしたいと思い、食事制限や運動などでダイエットを頑張っている女性は多いのですが、残念ながらそれだけでは大きな顔痩せ効果は見込めません。なぜなら、「むくみ」が顔太りの直接的な原因だった場合、どんなに脂肪を燃焼しても顔やせは実現しないからです。
・リンパの役割
・マッサージ時に参考にしたいリンパの流れ
・むくみを解消して顔痩せする方法
まずは、上記の順で「むくみ」が原因の顔をスッキリさせる方法を説明します。
リンパの役割とは?
リンパとは、血液の血しょう成分からできている液体です。心臓から送り出された血液は、細胞に酸素や栄養を届けるために、血漿成分が細胞間液となって細胞の隅々まで行き渡ります。
そして、いらなくなった水分や二酸化酸素を含む細胞間液が、再び血漿成分となって心臓に戻ります。その際、不要となったタンパク質やウィルスが細胞間液と一緒にリンパ管に吸収されます。
そして、それらの異物が血管に入り込まないようにリンパ節でろ過されてから、鎖骨下静脈で静脈と合流するのです。
リンパは、血液のように心臓のポンプによって流れるのではなく、筋肉の収縮によって流れます。そのため、長時間同じ姿勢を続けたり、筋力が低下することでリンパの流れが悪くなると、細胞に水分や老廃物がたまって腫れる、いわゆる「むくんだ状態」になるのです。
マッサージはリンパの流れに沿って行う
リンパ管は静脈と合流するまでの所々にある、豆のような形のリンパ節を通過します。
以下の順でリンパ節にむかって顔をマッサージしてリンパの流れを促し、スッキリ小顔を目指しましょう。
1.おでこ
側から外側に向かって流します。
2.目元
上まぶたと下まぶたをそれぞれ、目尻と目頭に向かって流します。
3.鼻・口元
目頭から小鼻の脇、唇の外側に向かって流します。
4.あご
唇の下からあごにかけて、あごの下にある顎下リンパ節に集めるように流します。
5.頬
耳の下にある耳下腺リンパ節に集めるように、上から下に向かって流します。
6.まとめ
顎下リンパ節と耳下腺リンパ節からそれぞれ首にそって鎖骨まで流します。
リンパマッサージの注意点
•皮膚の摩擦を防ぐため、クリームやオイルを使う
•軽めに圧をかけながら、なでる程度の力加減で行う
かっさマッサージでリンパや血流を整える
東洋医学で気血榮衛(きけつえいえい)と呼ばれる「気」や「血」などのエネルギーが通る道『経絡(けいらく)』を専用の板を使って刺激して、血液・リンパ液の流れをスムーズにしてデトックス効果が期待できる「かっさマッサージ」。2500年ほど前から中国に伝わる民間療法が起源だといわれています。
毛細血管に圧を加えて、溜まっている毒素を肌の表面に押し出すことで、経絡の流れが良くなると考えられています。
「かっさ」の小顔効果
「気」や「血」の流れが促され新陳代謝がアップし、老廃物の排出がスムーズになることで「顏のむくみ・たるみ」が解消して小顔になる
かっさプレート選びのコツ
【専用の板(かっさプレート)を選ぶ場合】
・へら状の天然素材が良いとされ、天然石や水牛の角、陶器などが一般的。特にカッサ効果をアップするとされる翡翠(ひすい)、水晶、ローズクォーツなどの天然石が人気
・さまざまな形状のプレートがあるため、実際に手に取ってみて、持ちやすさや肌触りなどを確認してから購入する
かっさプレートが手元にない場合
ラーメンを食べる際に使う「れんげ」を代用する
【「かっさ」に向いている「れんげの特徴】
・陶器製
・柄の先端が曲線を描き丸みがある
・スープをすくう部分に厚みがあり滑らか
・先端を肌に当てても痛くない
・肌触りが良い
かっさマッサージは肌を擦(こす)ることでリンパや血液の経絡を刺激する方法なので、肌を傷つけないように注意点を守ってくださいね。
かっさマッサージ・注意点
・皮膚が薄い人や赤ら顏の人は行ってはいけない
・必ずマッサージクリームを塗ってから行う
・傷や炎症を起こしている部位は避ける
・同じ部位を集中してやりすぎない
・顔の皮膚は薄いので、必ず一定方向にのみに動かす
まずは、「かっさ」を肌のうえで滑らせる際に、強い刺激を与えて肌トラブルを引き起こさないよう、顔にマッサージクリームやオイルをしっかり塗って準備しましょう。
かっさマッサージ・やり方
1. プレートを顔の中心に置く
2. パーツごとに、顔の外側に向けて肌の上を滑らせる
【パーツ】
・耳の周辺
・こめかみから生え際
・あごの下
・鎖骨
※一か所につき3回程度マッサージする
「鎖骨はリンパのターミナル」と言われるほど、全身のリンパの流れをスムーズにする重要な箇所なので、鎖骨付近を正しくほぐすとスッキリしたフェイスラインが手に入ります。念入りにマッサージを行ってくださいね。
やり過ぎると肌だけじゃなく、デリケートなリンパ節や血管を傷めてしまうので、かっさプレートを使ったマッサージは週に1回か2回程度にしておきましょう。
入浴はバスソルトを入れて汗をかく
むくみを防止するには、しっかり汗をかいて水分を適度に体外へ排出する必要があります。軽く運動をするのが理想ですが「時間を確保できない…」「運動が嫌い…」という人は、簡単な方法で汗をかきましょう。
浴槽にぬるめのお湯(40℃くらい)にバスソルト(塩)を入れ、20分くらいゆっくり浸かるだけ。もともと、お風呂好きの人にとってはかなりお手軽な方法ですよね。
ただし、バスタブに長く浸かるために「半身浴」をする人が多いのですが、実は、むくみをスッキリ解消する効果が高いのは「全身浴」。
全身浴の効果
肩まで浸かることで体全体に水圧がかかるので「むくみ解消効果」が高まる
一気に数十分入浴する必要はなく5分間の入浴を2回行ってもOKです。飽きちゃったり、のぼせやすい体質で長く浸かっているのが苦痛な人には、発汗作用があるバスソルトを入れた塩風呂が、おすすめです。
汗をかき過ぎて脱水症状にならないように、必ず、入浴前後に水分補給して下さい。
ホットタオルで首を温める
首元やリンパの血流が滞っていると、顔のむくみが解消されにくくなるのでホットタオルを首に巻いて温めて下さい。首を温めることで血流が改善し、顔に溜まった老廃物も体外へ排出されやすくなるのです。
また、ホットタオルで首を温めるときにクリームやオイルを塗りこんで、おくと、顔のむくみ取りと同時に「首のシワ取りパック」もできる他、「くすみ予防・改善効果」もあります。
外出時や冷房がきいたオフィスでは首にストールを巻いて冷え対策をして下さい。
塩分を控えた食生活を心掛ける
マッサージや表情筋エクササイズをするなど、「外部から刺激を与えて顔痩せする方法」を実践している人でも、意外と見落としているのが「食生活」。ご飯は和食派で栄養バランスも考えているから大丈夫だと思っている女性も多いのですが、和食の中にも塩分が多く含まれるメニューがあるので要注意。
食事で心掛けたいこと
・減塩タイプの調味料を使う
・薄味に慣れる
・なるべく調味料を使わない
・麺のつゆなど汁物は飲み干さない
体内に水分を溜め込み「むくみ」を発生させる「塩分の摂取量」をコントロールすることも「顔やせ」には欠かせません。塩分控えめの食事を心掛けるとともに、利尿作用をもたらして身体のむくみを解消する「カリウム」を含んだ食材を意識して摂取すれば、顔痩せ効果がアップします。
顔痩せする方法/筋肉のたるみ解消
小顔ローラー、マスク、骨格矯正、整形手術など、顔痩せする方法は数多くありますが、お金が掛かるので継続するのは大変です。でも、日常生活の中で楽しみながら簡単に小顔になれる「顔痩せする方法」があります。顔の表情筋も自然と鍛えられて笑顔トレーニングもできるので、キュッと引き締まった小さな顔を手に入れることができます。
会話をしたり、笑う機会が少ない人は「顔(表情筋)が運動不足」になるため、どんどん顔の緊張感が失われます。以下に思い当たることがある人は、今すぐ鏡をチェックしてみてください。頬っぺたや顎のラインに贅肉がついて、輪郭がもったりしていませんか?
- パソコン作業がメインで人と話す機会が少ない
- 帰宅しても話相手がいない一人暮らし中で、テレビを無表情で観ていることが多い
自宅にいながら簡単にイキイキした笑顔や表情も手に入る「顔痩せする方法」を試してみて下さいね。
歌って表情筋を動かす
二の腕やウエストなど体の気になる部分を引き締めたいときは、筋トレやエクササイズに励みますよね?「表情筋(筋肉)」も日頃から鍛えていないと確実に衰えて、以下のようにフェイスラインが崩れます。
- 頬っぺたがたるむ
- 顎や頬に贅肉がつく
無表情で長い時間を過ごしていると、顔痩せするどころか「顔太り」が悪化する恐れがあるので、一日一回は実践したい「楽しみながら顔痩せする方法」です。
楽しく顔痩せする方法って?
好きな歌を口パクで歌う(口の動きを真似る)だけ
これまでの表情筋を鍛えるエクササイズは「あ」「え」など母音の発音を単調にくり返すだけで飽きてしまうのが難点なので「楽しさ」をプラスします。
また、小顔エクササイズをするときに「あ」「う」などの発音を4分間も繰り返すのは大変ですよね?「口パクで歌う方法」は飽きずに長い時間エクササイズを続けられるメリットがあります。
選曲のコツ
テンポが速すぎる曲ではなく、ゆっくり口を動かすことができるスローな曲を選ぶ
選曲サンプル
・「上を向いて歩こう」
・「見上げてごらん夜の星を」
2曲ともメロディが一定のテンポで続きます。曲のテンポに遅れることなく口を大きく開けられる(エクササイズができる)ので、短期間で顔やせ効果があらわれます。
歌って顔やせする方法/やり方
・口パクで口の動きを真似るだけ
やり方は簡単です。自宅で行う場合は、時間帯やご近所迷惑にならない環境なら声を出して歌っても構いませんが、基本は口パクでOK!少しアゴをあげて歌うと二重あごの予防・解消効果が飛躍的にアップします。
小顔効果をアップさせるコツ
・大袈裟なくらい口を思いっきり大きく開ける
【「上を向いて歩こう」の場合】
「うぅ、えぇ、おぉ、むぅ、うぅ、いぃ、てぇ、あぁ、るぅ、こぉ、おぉ、よぉ」と、声を出さなくても良いので、「あ、い、う、え、お」の母音を意識する
楽しみながら複数の表情筋を鍛える「顔痩せする方法」の効果をアップさせる秘訣は、変顔になるくらい思いっきり口を動かすことです。
うつむく時は「顎をつまむ」
下を向いてスマホなどを見る習慣は、「二重あご」や悪い姿勢の原因になります。スマホを胸の高さまで持ち上げて使用するなど、なるべく「うつむかない」ように、日頃から意識することが大切です。
下を向くときは?
1. 頬杖をつきながら、親指を顎と首の境目にある「くぼみ」に入れる
2. そのまま軽くアゴをつまむ
※「たるみ・むくみ」を防ぎます
自然な仕草なので周りにも気づかれず、高い効果が期待できる簡単な方法です。仕事中にメモをとる時など、試してみてくださいね。
美しさを追求するなら健康も重視!
「顔」は常に人の目についてしまう部位なので、顔太りが改善するまでの間はストレスが溜まりますよね…。10代~20代前半くらいまでは、体型と顔の大きさがアンバランスであることも珍しくなく、現在も「見た目」が気になって、マスクで覆い隠すなどをして悩んでいる人は多いと思います。
小顔や八頭身など、「モデルのような体型(見た目)」は憧れですが、肌が荒れるまで何時間もマッサージに励んだり、「私は肌のたるみを予防するために絶対に下を向かない」と決めて、普段の生活に支障をきたすくらい過剰に意識しすぎるのは考え物。心身の健康を損ねてしまっては、スッキリフェイスの小顔になったところで魅力を発揮することはできません…。
小さな努力を継続していけば顔はすっきりしていくので、まずは焦らずに「むくみ」「筋肉の衰え」など、顔太りの原因にダイレクトに効く顔痩せ対策を実践してみて下さいね