
膝が黒ずむ原因とケア方法
膝周りの皮膚が茶色くくすむ膝の黒ずみって嫌ですよね。スラリと伸びた美しい脚でも、膝が黒ずんでいては、せっかくの美脚も台無しです。冬やストッキングを履く時期には気にならなくても、素足になる季節になると気になる人も多いのではないでしょうか。
しかも、膝などの関節は年齢が出やすい場所でもあります。夏本番を迎える前に、なんとかしたいと思いますよね。そこで「膝が黒ずむ原因」と「膝の黒ずみをケアする方法」を紹介します。
目次
膝に黒ずみができる原因
膝などの関節は動かすたびに皮膚が伸び縮みするので、ただでさえ黒っぽく見えやすいという特徴があります。
でも、まっすぐに伸ばした状態でも黒っぽく見えるなら、それは黒ずみ。膝の黒ずみは、メラニンによる色素沈着か皮脂汚れによるものです。
では、どうして黒ずんでしまうのでしょうか?キレイな膝を手に入れるためにも、まずは膝の黒ずみの原因を知っておきましょう。
1.摩擦によるもの
膝のように曲げたり伸ばしたりできる関節は、動かすたびに着ている衣類との間で摩擦が起こっています。スキニーのように体にフィットしたボトムは、脚を細く長く見せてくれますが、歩くたびに衣類と膝が擦れますし、硬いボディタオルを使って洗うなど、日頃から何気なくしていることで起こる摩擦が、膝の黒ずみの原因です。
皮膚には、メラノサイトと呼ばれるメラニン色素を生成する細胞がありますが、摩擦などの刺激によって、活性化します。
メラニンは刺激から肌を守るために、肌の表面に出てくるので、同じ部分が長い間こすれ続けることで、黒ずんでいきます。
2.圧力によるもの
床の拭き掃除のように、かがんだ状態になった時、床や地面に膝をついてしまうことってありますよね。
これは膝に圧力がかかった状態で、摩擦と同じようにメラノサイトを活性化させる刺激となり、黒ずみを引き起こします。
3.乾燥によるもの
膝のような関節は、ほかの部分と比べて皮脂腺や汗腺が少なく、皮脂や汗がほとんど分泌されないうえ、角層が分厚いという特徴があります。つまり、膝は乾燥しやすいパーツだということです。
皮脂は肌表面を刺激から守る働きがありますが、皮脂腺がほとんど分泌されず乾燥しやすい膝は、どうしてもバリア機能が低い状態です。
他の部分と比べてダメージを受けやすいので、黒ずみができやすく、治りにくいという悪循環が起こりやすいんです。
4.日焼けによるもの
肌は紫外線を浴びると、刺激から肌を守るために、メラニン色素を生成します。毎日浴びる紫外線への対策を怠っていると、生成されるメラニン色素が沈着して黒ずみになります。
膝の黒ずみを効果的にケアする方法
膝の黒ずみを改善するためには、エステや皮膚科に通うなんて選択肢もありますが、時間もお金もかけられない人が多いですよね。そこで、それほどお金のかからない自宅で出来る膝の黒ずみケア方法を紹介します。
1.黒ずみの進行を食い止めるマッサージ
膝の黒ずみを改善するためには、黒ずみを進ませないことが大切です。膝の皮膚が硬くなればなるほど、乾燥して黒ずみが悪化するので、マッサージを習慣化させて「ひざの皮膚を柔らかくする」ところから始めましょう。
入浴中か入浴後、摩擦による刺激をできるだけ減らすために、ボディクリームかマッサージクリームをつけてから始めます。余計な力を加えずに円を描くように優しくマッサージするのがコツです。
2.皮膚を柔らかくするヨーグルトパック
膝の皮膚を柔らかくするには、ヨーグルトパックもおすすめです。ヨーグルトには乳酸が含まれていて、この乳酸には古くなった角質を取り除くピーリング効果があります。
さらに乳清(ホエー)と呼ばれるヨーグルトの上澄みの水分には「アミノ酸」「ビタミン」「ミネラル」といった美肌作りに欠かせない成分が含まれているので、肌を柔らかくするだけでなく、膝の黒ずみを改善する効果も期待できます。
ヨーグルトパックのやり方
1.小麦粉(薄力粉)と無糖ヨーグルトを1:1の割合で混ぜる
※大さじ1杯分ずつでOK
2.膝の黒ずみに塗る
3.優しくクルクルとマッサージ
4.ぬるま湯で洗い流す
ヨーグルトパックは、入浴後、肌が温まり柔らかくなった状態で行うのが基本です。液だれが気になる場合には、小麦粉の分量を少し増やしてもOKです。ヨーグルトパックは、洗い残しがないように、十分に落としましょう。
この時は、ゴシゴシとこすり洗いしないことがコツです。また、ヨーグルトパックはピーリング効果があるので、やり過ぎると荒れる原因となりますので、1週間に1回を目安にしましょう。
ヨーグルトパックに、はちみつをプラスすると保湿効果が高まります。乾燥が気になる人は、小麦粉、無糖ヨーグルト、はちみつを1:1:1の割合で作ってみてくださいね。
また、毛穴汚れやくすみ除去にも効果が期待できるので、作り過ぎて余った場合は顔に使ってみてくださいね。
3.古い角質を取り除く重曹ピーリング
黒ずみの原因となる古い角質を取り除くためには、ピーリングがおすすめです。市販のピーリングジェルやスクラブを使っても良いのですが、料理や掃除などにも使われる重曹を使ってケアすることもできるんです。市販のピーリングジェルよりもリーズナブルなので、ぜひ試してみてくださいね。
重曹ピーリングのやり方
【材料】
・重曹 大さじ2
・グリセリン 大さじ1
【作り方】
1.容器に重曹とグリセリンを少しずつ加えて混ぜる
2.ペースト状になったら完成
【使い方】
適量を手にとり、優しくマッサージしながら膝に塗り、お湯で十分に洗い流す
グリセリンがない場合には、水でもOKです。肌に直接つけるので食用の重曹を使うと安心ですね。お好みの精油を6滴プラスすると、ピーリングしながら良い匂いに包まれリラックス効果も得られるのでオススメですよ。
混ぜる時は精油と重曹を混ぜてから、グリセリンを加えましょう。
4.十分に保湿をする
入浴後や角質のケアをしたあとは、しっかりと保湿することが大切です。化粧水だけでは、時間の経過とともに水分が蒸発するので、顏のお手入れと同じように化粧水をつけた後は乳液やクリームを重ね塗りしましょう。
乳液やクリームをつけた後に5分ほどラップで包むと成分が浸透するので、しっとり感がアップします。
角層の厚みを防ぎたい場合には尿素が配合されたクリームがおすすめです。保湿性も高まるので効果的に膝に潤いを与えることが出来ますよ。できるだけリーズナブルにケアしたい場合には「保湿液を手作り」してみてくださいね。
保湿液の作り方
【材料】
・精製水 200ml
・尿素 50g
・グリセリン 5ml
【原液の作り方】
1.よく洗ったペットボトルに水道水と尿素を入れる
2.尿素が十分に溶けたら、グリセリンを加えて混ぜる
【使い方】
原液を浸み込ませたコットンで膝を拭くだけ。続けることで、黒ずみも解消します。
原液をそのまま使って良いのは「膝」や「肘」「かかと」などの皮膚が厚い部分のみです。顏につける場合には10倍、身体につける場合には5倍の水で薄めてから使いましょう。
保湿をしっかりと行うことで新陳代謝が高まり、ターンオーバーが整うので、膝の黒ずみ改善にも繋がりますよ。
膝の黒ずみになる生活習慣を見直そう
自宅でできる効果的な膝の黒ずみのケア方法を紹介しましたが、どれだけケアをがんばっても、日頃の生活を改善させなければ、膝の黒ずみは改善しません。生活習慣そのものが膝の黒ずみを引き起こしているのですから、原因を排除することも大切です。
- 膝立ちしない
- 脚を組まない
- 膝をゴシゴシ洗わない
- 長時間の正座を避ける
- できるだけ床や地面に膝をつけない
- 膝にも十分な紫外線対策をほどこす
- 肌触りが柔らかい綿やシルク素材の衣類を選ぶ
- スキニーボトムを避け、ゆったりとした衣類を選ぶ
など、膝の黒ずみケアとともに日頃の生活を見直し、改善することも視野に入れてみてくださいね。