
お尻の形のコンプレックス解消
女性らしいフォルムのスタイルを作るために”お尻”は大切なパーツなのに、意外と自分では形が崩れていることに気づきにくい部分です。ボディケアの合間にヒップラインをしっかりチェックしたことがありますか?
合わせ鏡をして「真後ろ・斜め後ろ」などからお尻の形の写真を撮ってみてください。お尻が垂れている自覚がない人にとっては、予想外のオシリの形に愕然としちゃうかも…。
「知らぬが仏」とも言いますが、垂れて形が崩れたオシリを長い間ケアもせず放置するのは危険です。引き締めるためにヒップアップエクササイズをしたり、余分な脂肪を落とすためにダイエットを試みるなど涙ぐましい努力をしていても、加齢によって衰えていく筋力を引き上げるのは容易なことではありません。だから、早めに対処することが美しいお尻の形をキープする(作る)には大切なことなのです。
お洒落を楽しみたくても”お尻を隠すコーデ”しかできないとストレスが溜まりますよね…。でも、美脚を目指して脚痩せに励んでも結果が出にくいように、”下半身痩せ”ってハードルが高いイメージがありませんか?お尻を鍛えてヒップアップすることを諦めている女性も多いのではないでしょうか?
残念ながら、日本人のお尻は「薄くて厚みがなく、横に広がっている形が多い」と言われているのですが、それはナゼなのか?
欧米人モデルの水着写真を見ると、大臀筋や中臀筋が発達していてヒップの真ん中の位置も高くキュッと上向きでカッコ良いですよね。同じ女性としても”桃のように丸みがある美しいお尻の形”はやっぱり憧れです。
日本人と欧米人で、お尻の形が違う理由
”骨格の違い”が理由のひとつとして挙げられています。欧米人は骨盤が後傾気味なのに対し、日本人は前傾気味と言われ、それにより筋肉の付き方が変わってくるので、お尻のカタチにも差が出てしまうのです。
日本人に多いと言われている”前傾タイプ”の骨盤の場合、立っているときにお腹が出っ張った状態になり腰は反り気味に…。
では、試してみましょう!
意図的に”お腹を突き出し、背中を反った状態”で立ってみて下さい。
きっと、お尻や太腿の裏側の筋肉(ハムストリング)にほとんどチカラが入っていないハズ。
だから骨盤が前傾気味の人は、日常生活の中で”意識的にお尻に力を入れる動作”を心がけないと、ヒップアップに欠かせない「オケツを支える柱」とも言える太腿の裏側の筋肉が衰えカタチが崩れてしまうことに…。
ただし、健康面のことを考えれば「後傾が良い状態で前傾が悪い状態」という訳ではなく、バランスよく筋肉をつけて歪みのない体作りをするためには「真っすぐな状態が理想」。
足を組むクセなど悪習慣が骨盤を歪ませる原因となるので、美容と健康のために姿勢などの癖の見直しましょう。
以前は”小さいお尻”が理想とされ、エクササイズで引き締めたり、脂肪吸引などの整形手術をしてまでサイズを小さくすることを重視していた女性も多いのですが、今は”美尻”の時代なので「小さければ良い」ということではないのです。
ボリュームがあっても、上半分からふっくらと盛り上がり丸くて柔らかなカーブを描いている”美しいお尻の形”が理想とされています。
残念なお尻の形
『大き過ぎる…』『垂れていて足が短く見える…』『貧相でカッコ悪い…』等という、お尻の形にコンプレックスがあり、着たい洋服をガマンしている女性も少なくありません。では、どんなカタチが残念なのでしょうか?
▼垂れ尻
引き締めることを意識してエクササイズなどをする習慣がなく、重力に逆らうことなく長い間放っておくと陥りやすいタイプの形。その名の通り、太ももに重なるようにお尻の肉が垂れて、老化と共に増えてくる”全体的にカタチが崩れたオシリ”の代表格
▼平面尻
横から見たときに腰から太腿の付根にかけての丸い曲線がなく、ペタッと押しつぶされた状態で真後ろから見ると四角く見える平面的なオシリ。
もともと痩せ気味で脂肪が少なかったり、あまり筋肉がついていない人に多く、体の線がくっきり分るタイトなボトムスやパンツスタイルがいまいち決まらないなど、お洒落を楽しみたい女性を困らせるカタチ。
別名”ピーマン型”とも呼ばれています。
▼セルライト尻
セルライトは太っていて皮下脂肪が多い人だけの問題ではないので、痩せていてスリムな体型だからといって安心できません。体重増加や”運動不足”などによって脂肪細胞が肥大化し、老廃物や不要な水分がスムーズに排出されなくなってしまうと肌の表面にセルライトが発生し、ブヨブヨした印象を与える醜いデコボコ状態に…。
年齢が若くて肌に潤いやハリがある女性でも、冷え症を放置しているとセルライトヒップになる恐れあり!
美尻を作る&キープする方法
綺麗なオシリの形を目指すのなら、脂肪が乗っかっていても重力に耐えられる”筋力をつけること”と、”血流を妨げない生活習慣の工夫”が欠かせません。
▼椅子に座るときクッションを使う
ずっと家のソファーに座って過ごしている時や、会社でデスクワークをしているとき、長時間”硬い椅子”に座るのはNG!
ふっくら柔らかいお尻の丸みを押し潰してベタッと締まりのない印象を与える”平面尻”になってしまうだけではありません。長時間、特定の部分に体重をかけ続けることによって血流やリンパの流れが悪くなるので表面が凸凹した”セルライト尻”の原因に!
椅子から受ける物理的な刺激をクッションで軽減して下さいね。
座るときは”お尻の位置”を変える
- 浅く腰かける
- 深く腰かける
2つの動きを繰り返して、長時間、一定の部分に力が加わらないようにします。
▼左右のお肉を内側に押し込んで座る
ハミ肉を放置していると後悔します。椅子に腰かけた後、以下のことを習慣化して下さい。
- 両手を太腿の付根の横にあてる
- 少し腰を浮かして外側にハミ出たお尻の肉を手の平で内側に押し込む
※これを左右交互に行う
胸の形を整えるためにブラジャーのカップの中へ腋下のお肉を入れる動作をイメージして下さい。 strong>お尻の脂肪をできるだけ正しい”あるべき位置”におさめて置くことで、長時間、座りっぱなしのライフスタイルを送っている中でもヒップラインが横に広がるのを防ぎます。
▼サイズが合った下着を選ぶ
女性らしく見せるために、デザインを重視した面積小さ目のショーツが主流となっていますが、肌や贅肉への食い込みに悩んでいる女性も多いのでは?
お肉がハミ出しちゃうほど体型に合わない窮屈な下着をつけてばかりいると、太腿とお尻の境目にいくつものシワができてしまったり、横に広がった”四角いオシリ(ピーマン型)”になる原因に…。
また、両太腿の付根にあるリンパをショーツのゴムで長時間締め付けてしまうことにより、老廃物の排出や血流が悪くなり、”下半身のむくみ”や”セルライト尻”を招くことに…。
小さくてお洒落なインナーは体型に合っていないとヒップの形は崩れるし、生地と肌の擦れにより色素沈着の原因になるなど美尻の大敵!なるべく、ウエスト辺りまでグイッと引っ張りあげられる、お尻をスッポリ包み込むタイプの下着で体型補正をしましょう。
▼お尻に力を入れる癖をつける
ツラく激しいエクササイズを日課にしなくても、日常的にギュッとお尻にチカラをいれる習慣化すれば”垂れ尻”を防ぎ、綺麗なラインをキープしすることも可能です。
理想は無意識のうちに”キュッキュっとお尻を引き締める癖”をつけることです。慣れないうちは「洗い物をしているときは、必ず、お尻に力を入れる」と決めて習慣化すると、持続しやすいメリットがあります。
- 信号待ちしているとき
- お料理しているとき
- 電車に乗っているとき
小さな努力ですが一日の中で数分だけでも意識的にキュッとすることを心掛けるだけで、重力に負けていた”垂れ尻”を少しずつ改善することが出来ますよ。
▼お尻と太腿の境目をマッサージする
”垂れ尻”や”平面尻”の残念なところは、太腿とオシリの境目を指す臀溝(でんこう)がクッキリしていないため「太腿とお尻が一体化」して、より大きく弛んで見えることです。
後ろや横からみても太腿とお尻に境目があり、ふっくら丸く盛り上がっていることが”美しいお尻の条件”。もちろん、真面目にエクササイズを行なえばヒップアップできますが、もっとも簡単で効果的なのが「手の平を使って境目のある丸いオシリを作る方法」です。
人前では出来ない方法ですが、全身にボディクリームを塗って全身をケアするときや入浴中に体を洗うときにボディソープを手に付けて滑りを良くしてから以下のことを行なって下さい。
- 手の平で、お尻を包むようにし、太ももとお尻の境目に親指以外の指先を入れる
- お尻を掴み、指で臀溝を押し引き上げて10回ほど刺激する
オシリのツボが刺激されてヒップアップすると共に、太ももとお尻が同化するのを防ぎます。
▼足枕をして寝る
足を伸ばして仰向けで寝ると”お尻が潰れた状態”になりますよね?それが毎日、何時間も続くとなると当然オシリの形にも影響を与えます。
寝ている状態でバストの形が左右に流れて胸の形を崩さないように”ナイト用ブラ”を着用している女性も増えていますが、それと同じ目的で”足枕”はヒップに加わる不自然で過剰な圧力により、お尻の肉が横に広がるのを防ぐ効果があります。カタチを崩さないために、ぜひ、就寝時に取り入れたい方法です。
その他にも嬉しい美容効果!
”足の疲れやむくみ改善効果”も期待できる
美脚は美尻とセットのようなもの!両方に効果があるので一石二鳥!
キュッとしたお尻は緊張感で手に入る
お出掛け前に全身のコーディネートをチェックするとき、鏡にうつった後ろ姿をチラッと見るだけで、じっくりお尻を観察したことがある人って意外と少ないかも知れませんがl一歩、外へ出るとアナタのお尻の形はチェックされています。
人それぞれ骨格やライフスタイルが違うのでヒップラインにも個性があって当然なのですが、美尻になって損はなし!今は筋力が衰えタレ気味のお尻で悩んでいても、立っているときや歩いているときにキュッと力を入れる習慣を取り入れるだけで、プリッと張りのあるキュートな美しいヒップの曲線が手に入ります。