
クサい口臭を改善する方法
上司や友人、家族などと会話しているときに、自分の口臭が気になったり、相手の口臭に気付いたとき、ハッキリ指摘すると相手に恥をかかせるのでニオイを我慢して会話を続けることってありませんか?
でも、息の臭いが気になることは他人事ではなく鏡や自分の目でチェックできない「口臭」は、自分でわかりにくいだけに気づくのが遅くなり、他人に“口がくさい”と思われることがあります。
口臭の原因や対策の方法などをしっかりチェックして、“キレイな息”を目指しましょう。
口臭の原因は虫歯や歯周病など口腔内の病的なものから、寝起きや空腹時などの生理的なものなど様々ですが、ニオイ予防のためには普段から正しいマウスケアを行うことが大切です。
そこで「口臭の原因」と「対策のポイント」を紹介します。
目次
口から悪臭がする原因
口からイヤなニオイがする場合、いくつかの原因が考えられます。
- 胃や消化器などの病気
- 歯周病などの口内の病気
- 水分不足による口の中の渇き
- 磨き残しによる食べカス残り
たとえば、ネギやニンニクなどのニオイの強いものを食べたあとや、たばこを吸ったあとの口臭は一時的なものなので、歯磨きをしたり、マウスウォッシュでうがいをするなどの対策をして時間が経てば自然とニオイはしなくなります。
ですが、一過性の口臭ではなく慢性的、または定期的にイヤなニオイが発生する場合には、生活習慣によって蓄積された汚れや体質、病気などが考えられます。
口臭を改善させるニオイの対策法
時間が経てば自然と消える臭いではなく、慢性的に臭う口臭にはどのように対処すればいいのでしょうか?
1.唾液をしっかりと分泌させる
普段の生活では臭わないのに「朝起きたばかり」や「緊張したとき」「体調が悪いとき」などに口臭が気になることがありますよね、これは唾液が不足していることで起こる現象です。
口臭は唾液の抗菌作用により抑えられていますが、緊張やストレスで唾液が出にくくなって口の中がネバネバしたり、睡眠中に唾液の分泌量が減ると口の中の細菌が増え、口臭が発生するのです。
唾液を分泌させる方法
・ガムを噛む
・深呼吸してリラックスする
・すっぱいものを思い浮かべる
・緊張しているときは水を少し飲む
・舌を左右に動かして唾液腺を刺激する
口臭を予防するためにも、常に唾液がしっかり出ているかを意識しながら生活をしましょう。
2.舌磨きとフロスを使う
口臭改善に有効なのは正しい歯磨きですが、口臭を予防するためには“舌磨き&デンタルフロス”が必須で、歯を磨くだけでは正直足りないのです。
朝起きたときに鏡で舌を見てみると、舌の表面が白いもので覆われていませんか?それは舌苔(ぜったい)といって、舌に付着した汚れで、白いコケを落とすための専用のブラシがありますので、これを使うことで舌をキレイにして口臭を防ぐことができます。
舌磨きで注意するポイント
必ず専用の舌ブラシを使う
ついやりがちなのが『歯磨きのついでに…』と、歯ブラシで舌をゴシゴシすることですが、専用のものを使用しないと舌の表面を傷つけるので、かえって口臭を悪化させる原因になります。
舌ブラシの使い方
1.鏡の前で舌を思いきり伸ばす
2.舌苔の位置を確認する
3.舌ブラシを水に浸し、奥から手前に優しく引く
4.ブラシに汚れがつかなくなるまで繰り返す
ただし、舌を磨きすぎると表面に傷がつくので、やり過ぎに注意しましょう。
舌苔の付着具合がひどくない場合には、舌の表面を口の中の上あごに押し当て動かし、口をゆすぐ方法で簡単に舌苔を除去することができます。
また、歯の間にはさまった食べカスは歯ブラシだけでは取り除くことができませんので、デンタルフロスを使ってしっかり歯と歯の間の汚れや食べカスを除去してくださいね。
デンタルフロスで注意するポイント
糸を強く当てすぎない
『食べカスや汚れをしっかり取りたい』と思うあまり、歯のスキマにフロスをギュッと入れると、歯ぐきに傷がついて化膿する原因となり、さらに口臭が酷くなる場合がありますので、フロスは歯ぐきに当てすぎないよう、軽くやさしく使いましょう。
デンタルフロスの使い方
1.フロスを長めに切る(腕の長さくらい)
2.片手の中指にフロスの端を2,3回巻き付ける
3.10cm程度の長さを置いて、もう一方の中指に巻き付ける
4.フロスを短く持ってしっかり張り、やさしく歯の間に入れる
つい、前後にゴシゴシと力を入れてしまいたくなりますが、鏡をよく見ながら汚れだけをかき出すようにしましょう。
3.うがいをする
外出先や忙しいときなど、デンタルケアがなかなかできないときにはうがいをするだけでも口のニオイが軽くなりますし、水ではなく「緑茶」「紅茶」でうがいをすることで口臭予防にもなります。
茶葉に含まれる苦み成分「カテキン」には殺菌作用があるとされ口内殺菌に効果的ですし、強い抗酸化作用によって、口臭や歯周病の原因になる活性酸素を除去してくれます。
口臭予防だけでなく、風邪の予防にも効果を発するお茶うがいですが、出がらしの茶葉を使ってかまいません。経済的にも体にも優しいお茶うがいは、どこでもできるカンタンな方法です。
また、重曹を使ったうがいも効果的で「掃除」や「洗濯」などに使うもの、というイメージがあるかもしれませんが、食用のベーキングパウダーを少量使うだけですので体に害はありません。
重曹には口臭予防のほか、歯槽膿漏を予防してくれたり、初期の虫歯を治してくれるといった効果があります。
重曹うがい水の作り方
1.食用の重曹3gと500mlのペットボトルを用意
2.重曹をペットボトルの中に入れる
3.ペットボトルの口まで水をそそぐ
4.重曹が完全に溶けるまで振る
重曹水を作ったら、口の中に含み30秒うがいをしてください。弱アルカリ性の重曹が酸化した口内を中和してくれ、口の中の臭いを除去してくれます。
口の中に傷がある、うがいをして違和感が残る場合には、重曹うがい水を薄めて使いましょう。また、重曹水はとてもしょっぱく飲み込むと塩分過多になりますので、重曹うがいをするときにはくれぐれも飲み込まないように注意してくださいね。
歯医者で歯並びや歯周病をチェックする
なかなか治らない口臭は歯や歯ぐきの病気が原因となっているパターンもあります、気になる場合は歯医者でしっかりチェック&対処してもらいましょう。
1.歯垢や歯石を除去してもらう
歯垢(プラーク)とは歯磨きで落としきれなかった汚れのことで、この歯垢に菌が繁殖し、生ごみのようなニオイを発生します。
歯医者では「どのあたりに歯垢が多く付着しやすい」か「どうすればその部分がキレイになるのか」プロからきちんと指導してもらうことができるので、日常的にケアをして改善しましょう。
また、歯垢がずっと取り除かれずに歯に残っていると、その部分が固くなって石となった状態で歯にこびりつきます、こうなると自分では取ることができず、菌が付着した状態が続くために歯周病を引き起こす原因となるので、歯医者でしっかりと除去してもらいましょう。
2.歯周病を治療する
歯周病は、歯垢や歯石がついたままの状態から引き起こされる虫歯や歯茎の病気です。
その部分が化膿して出血したりウミが出てきたりするので、放っておくとひどい悪臭がするだけでなく、歯自体が溶けてなくなる怖い病気です。
放置し続けると自前の歯を引っこ抜き、入れ歯で生活することになるので、早めに治療するよう心掛けてくださいね。
食べ物で口臭を改善するニオイに効く食品
日常的に食べる食品でも口臭改善することが出来ます、積極的に生活へ取り入れて口臭ケアをしてくださいね。
1.梅干しやレモン
梅干しやレモンに含まれる「クエン酸」が持つ殺菌効果やタンパク質を分解する効果が口臭を防ぎ、酸っぱさによって口内の唾液が増えて自浄作用もアップします。
食事の際に人前で梅干しやレモンを食べることに抵抗があるかたは「レモン水」がオススメで、ミネラルウォーターにレモン果汁を数滴垂らすだけで完成します、口臭を抑制するだけではなく、口の中も大変さっぱりしますよ。
2.リンゴ
リンゴに含まれるポリフェノールの一種である「アップルフェノン」は、くさったようなニオイがする原因となるメチルカプタンを押さえてくれる効果があります。
この成分が特に多く含まれるのが「皮」や「皮のすぐ下の部分」ですので、皮をむかずにそのまま食べると効果的に摂取することができます。
正しいケアで息をいつも清潔に保てる
口臭は年齢や性別を問わず誰にでも発生するものですが、普段からこまめに歯科医院で定期検診を受け、正しいマウスケアの習慣を身につければ解消することができます。
スメルハラスメントは、周囲は大迷惑していても本人は気付かないことが多いものですので『私は大丈夫かな?』と感じたときに、早めに対策することが大切なのです。
お家でもできる方法から始めてみて、歯科医でチェックしても口臭が気になる場合は胃や内臓の病気も考えられますので、病院への受診も視野に入れてくださいね。