
怒り顔に見える!眉間のシワ対策
目尻のしわも気になりますが、「笑うからできるシワ」というイメージがあり、人が良さそうに見えるメリットもあります。でも、縦に刻まれた眉間のシワは神経質で気難しく険しい印象が強くなるので、できることなら作りたくないシワのひとつです。
考えごとをしたり、視力が悪くて本やパソコンを凝視するときの「左右の眉を寄せて目をしかめる表情の癖」は眉間のシワをつくる大きな原因になるため、日頃から意識して気をつけるのが一番の予防策。
しかし、「できてしまった眉間のシワ」を取ることができるのかというと、美容整形など専門家の施術をうけてもシワの深さ次第では完全に消せるとは限らず、独自のセルフケアとなれば大変難しいことです。
でも、表情の癖を改善する、保湿ケアを徹底して肌のハリを持たせるなど、予防や解消法を日常的に実践することによって、これ以上、眉間の皺(しわ)を深く刻まない、増やさない、目立たなくすることは可能です。今回は「眉間のシワ対策」を紹介します。
眉間を広げる筋肉を鍛える
イライラしたときや、眩しくて眉をしかめるときに動く表情筋が「皺眉筋(しゅうびきん)」です。この「皺眉筋」を顔の中心に向けて動かす癖がつくと眉間にシワが寄ってしまうので、「外側に向かって動くように矯正する」眉間エクササイズを紹介します。鏡で筋肉の動きを確認しながら、ゆっくり行いましょう。
眉間エクササイズ/その1
1.両手の人差し指を眉頭に置き、外側に引っ張る
2.外側に引く力に抵抗して、眉間にしわを寄せる
3.眉間の力を抜いて指を離す
4.目と口を大きく開き、同時に舌を思い切り出す
※上記の動作を5回繰り返す
眉間エクササイズ/その2
1.目を吊り上げる
2.耳を上に引っぱるような意識で動かす
※上記の動作を5回繰り返す
「その2」のエクササイズを行っているときに、眉間にシワが寄らなければ筋肉を正しく動かせている証拠です。
外出時にサングラスをかける
サングラスを掛けずに眩しい太陽の光を浴びている時は、無意識のうちに「睨(にら)みをきかせた険しくて怖い表情」になっています。
一度、眩しい時の「しかめっ面」を作って、鏡でチェックしてみて下さい。眉間だけじゃなく目尻にもシワがクッキリと刻まれ、「かわいい・キレイ・若々しい」表情からは程遠くなってしまいます。
眉間のしわを解消するために医療機関で施される美容処置の中に、神経を緩めて表情筋が動かないようにすることによってシワの進行を食い止める「ボトックス注射」があるように、つい眉間を寄せてしまう癖を改善することは、シワ対策をするにあたって非常に重要なポイント。
筋肉を弛緩させるボトックス注射は眉間の動きを制御する効果は高いものの、注入方法を失敗すると眉が異常に吊り上がる「スポック・ブロー」や表情の喪失などのリスクが伴います。
その点、「サングラスを用いたシワ対策」は、光を浴びたときに表情筋が内側へ向かって動くのを防いで眉間のシワを予防したり、既にある眉間のシワが深く刻まれるのを「メガネをかけるだけで防げる方法」なので安心です。
「短時間の外出だから」と安心はできません。小さなことの積み重ねが深くクッキリと老け顔につながる眉間や目尻のしわを刻んでしまうので、出掛けるときはサングラスをかける習慣をつけましょう。
皆が実践中の眉間のシワ対策
もとから縦ジワに悩んでいたり、誰かに指摘されて鏡を見たら、自分が思っている以上に眉間にシワが深く刻まれていて大きなショックを受けて、何とか解消したいと思っている人に役立つ、実践中の「眉間のシワ対策」を20~50代の女性10名に教えてもらいました。
目元の凝りをほぐす
眉間のシワは刻まれてしまうと顔の印象が怖くなるので、朝晩、クレンジングクリームで優しく眉間をクルクルとケアしています。
また、疲れ目を放置していると無意識のうちに眉間にシワが寄ってしまうので、クリームを塗ってマッサージケアや蒸気が出るアイマスクをして、目元周辺の疲れを取るように心掛けています。(29歳/オイリー肌)
シワ伸ばしマッサージをする
▼私は視力が悪かったために、眉をひそめるような表情をする癖があり、眉間にくっきりと縦ジワが刻まれてしまいました。
一年程前から、しかめっ面をしないように注意して、寝る前に美容液を塗ってシワを伸ばす習慣をつけました。消えることはありませんが、少しだけ目立たなくなってきました。(27歳/混合肌)
▼わたしはまだシワは無いですが、将来のことを考え、リフトアップするように優しくマッサージをしてシワ対策をしています。それほど難しいことはしておらず、化粧水、乳液をつけるときに皮膚をのばすような感覚でマッサージしています。まだ始めて1年ほどですが、マッサージを続けているおかげかいまのところシワはできていません。(25歳/乾燥肌)
眉間のシワ専用テープを貼る
私の眉間のシワは深いです。視力が悪いせいで、目を細める癖があることと、睡眠中に「しかめっ面」をする癖があって寝起きの顔は一番ひどい状態…。
以前、眉間のしわはテープで解消できるというので、サージカルテープを使用したのですが、朝になると剥がれていて大きな効果は実感できませんでした。
その後、「フラウニーズ」を試してみたところ、眉間全体をガッチリ固定されて「寄る動き」が制限されるので、シワの進行を抑える効果を実感しています。
眉間のシワに水で湿らせたフラウニーズを、しわを伸ばしてから貼るだけと使い方も簡単。
1日3時間以上の使用といっても就寝時なので、問題なくクリアします。今後もテープで眉間を寄せる癖さえ矯正できれば、ある程度のシワは改善できると信じています。(52歳/乾燥肌)
保湿を徹底している
▼とにかく乾燥肌なので、水分が蒸発しやすくなってしまいます。そうするとシワになりやすいので、乾燥肌を防ぐためにもワセリンを塗るようにしています。
化粧水などで保湿をした後に、ワセリンを少し手に取り、ポンポンを押すように塗るだけでもシワが目立たなくなります。(28歳/乾燥肌)
▼手の甲など、どの部位でも乾燥が進むとシワが目立ってくるので、眉間も定期的にパックをして、毎晩、クリームでマッサージしてから美容液を塗って保湿を徹底しています。1年ほど続けていますが、けっこう深かった眉間のシワが少しずつ薄くなってきました。(45歳/敏感肌)
エイジング化粧品に変える
▼一年前から眉間のシワが気になりはじめ、まだ薄いのですがスキンケア用品を年齢基礎化粧品に切り替えました。規定量の保湿クリームを優しくシワに塗り込むようにマッサージしています。今ではシワがほとんど目立たなくなってきて嬉しいです。(38歳/乾燥肌)
▼30代になってから眉間や目尻だけじゃなく、顔全体の小じわが気になりだしたので、保湿重視の年齢化粧品にチェンジしました。20代の頃は吹き出物に悩み、けっこうサッパリした使用感の化粧水でも潤っていたのですが、次第に乾燥するようになってシワも目立ち始めたからです。
スキンケアのラインを変えて半年くらい経ちますが、かなり改善されました。(31歳/混合肌)
マッサージと視力矯正とテープ
2年前、子どもに「眉間が『火』みたいになっている」と笑われ、鏡を見たら本当に「火」という文字が貼りついているようで大ショック…。
その日から、眉間を左右外側にゆっくり引っ張るマッサージを始め、視力が悪くて眉を寄せる癖があったのでメガネを掛けることにしました。少しずつ目立たなくなってきました。「消すこと」は諦めています。
最近、寝る前に眉間のしわ対策テープも使い始めたので、これ以上、シワが深くならないことを期待しています。(45歳/混合肌)
笑い方を工夫している
眉間に横一文字に薄っすらとした皺(シワ)があり、目を細めて笑うと深く刻まれるので、目の大きさが変わらないように力を入れて笑います。人に会わない日はサージカルテープや絆創膏を眉間のしわを伸ばしてから上に貼ります。
気休めかもしれませんが、4年前から常に眉間を意識して気を付けるようになってからシワは増えていないし、深くもなっていないので続けます。(50代/乾燥肌)
保湿してシワを寄せない
▼一番効果がある眉間シワ対策は、普段から眉間にシワを寄せないことと、シワの原因になる乾燥を防ぐために化粧水よる水分補給の徹底です。
水分補給、怒って眉間にシワを寄せないように、20年以上も心掛けてきたので眉間のシワは一本もありません。(54歳/普通肌)
▼眉間の縦シワが気になりだしてから、保湿するときに余分に美容液を塗ったり、おでこから頭にかけてマッサージをしたりしていると、2ヶ月ほど経ったときに、くっきりしていた縦シワがうっすら気になるかならないか程度になってきました。完全に消えるのか、もう少し同じスキンケアをしていくつもりです。(33歳/乾燥肌)
▼眉間のシワの状態は浅いのですが、気になり始めた10年程前から「強く擦らない」「乾燥させない」ことを心掛け、乳液で軽くマッサージをしてからナイトクリームを塗り、しっかり保湿ケアを続けています。現在でも、眉間のシワの深さは進行していません。(40歳/混合肌)
表情をチェックする習慣は大事です
加齢だけが「しわ」の原因ではありません。10代や20代でもスキンケアを怠って肌が極端に乾燥していたり、顔の筋肉を大きく動かしすぎたりすると年齢に関係なくシワは発生します。
優しそうなイメージを与える目尻のシワなら、ある程度、年を重ねていけば「たくさん笑って人生を送ってきたから」と自分でも受け入れやすいですが、眉間のしわはどうかというと怖そうな感じがするので、ちょっと損をする可能性があります。
また、眉間や目尻のシワや口元の法令線は、実年齢以上に老けた印象になってしまうので、可能な限り、「シワが無い状態」をキープしたいところ。
サングラスは眉間のシワ予防効果の他、UVカット効果がある商品なら、紫外線による目元周辺の肌へのダメージも防ぐことができる一石二鳥のアイテムです。
日焼け止めクリームを肌に塗るだけでは、完璧な紫外線対策とは言えず、「目」から紫外線が体内に取りこまれ肌が日焼けしてしまう怖いメカニズムがあり、「体に有害な紫外線が侵入してきたから体を守れ!」と脳が指令を出して、日焼けやシミの原因になるメラニンが大量に分泌されるのです。
紫外線のダメージから肌を守り、年齢を感じさせないピンと張りや潤いのある肌をキープしたり、フラットな表情をキープして「眉間のシワ」を防止したり、これ以上、眉間のシワを深く刻ませないために、一年中、日中の外出時にサングラスは欠かせません。
今回、紹介した眉間のしわ対策の方法を一生懸命、実践しても表情のクセが改善されないと、眉間のしわとのイタチごっこになってしまいます。いつも表情をチェックできるように、会社のデスクやリビングなどに鏡を置いておきましょう。