
いきなり襲ってくる腹痛を和らげる方法
移動している車内や大切な会議の途中、彼との初デート中など、時と場所を選ばずに突然襲ってくる腹痛って、とても厄介ですよね。
自宅でゆっくり過ごしているときなら問題はありませんが、すぐにトイレに行けない状態だと、本当に焦ります
この突然襲ってくる痛みの原因として考えられるのは、以下のパターンです。
- 冷え
- 食中毒
- 食あたり
- 消化不良
- 体調不良
- ストレス
など、色々ありますが、我慢をしていると冷や汗が出るほど痛みが強くなってくるのが特徴です。
そこで、急激に襲ってくる腹痛への対処法を紹介します!
すぐトイレに行けない大ピンチの事態に、上手に活用してみてくださいね
1.反時計回りにお腹をさする
お腹が痛くなると、無意識に手で、お腹をさするときがありますよね。この時は、反時計回りに動かすと腹痛の傷みを抑える効果が期待できます!
人間の消化器官を前から見ると、お腹の中央に小腸があり、その外側に大腸があります。
大腸は、小腸とのつなぎ目から直腸まで時計回りに配置されているので、反時計回りにさすることで、活発化している腸の動きを抑制するというメカニズムで抑えることが出来るのです
ただし、おへそ周りを小さく反時計周りにさすっても効果は得られません。腹痛を和らげるためには、大腸をマッサージするようにさすることがポイント!
効果的な動かし方は?
お腹に大きな円を描くようにゆっくりと優しくさする!
この方法を5分試しても痛みが改善しない場合には、ウイルス性胃腸炎や食中毒の疑いもあるので、早めに病院を受診しましょう。
間違っても時計回りにお腹をさすらないで!
便秘 ⇒ 時計回り
腹痛緩和 ⇒ 反時計周り
時計回りにさすると、腸の動きがさらに活発化して腹痛が悪化しますので気をつけてくださいね。
2.お腹を温める
冬の寒さや夏の冷房などによって腹部が冷えると、自律神経の働きが乱れ、冷えたお腹を温めるために腸の動きが活発化して腹痛を引き起こします。
冷えが原因となっている腹痛の改善には、血行を良くすることがポイント!お腹周りを温めて痛みを和らげましょう。
もっとも効果的な方法は?
カイロを当てること!
でも、痛みをすぐに取り除きたいからといって肌に直接カイロを当てるのはNG!
低温やけどを引き起こすことがあるため、衣類の上から当てるかタオルなどにくるんだものを肌に当てて使いましょう。
とは言え、カイロを持ち歩かない季節もありますよね。そんなときには、タオルや衣類をお腹に巻く、上着を羽織って体温の調節する、お腹をさするなどの方法が有効です。
お腹が冷えやすい人はどうするの?
湯船に浸かる
適度な運動をする
冷たい飲み物を控える
身体を温める効果がある食べ物を積極的にとる
など、日頃からお腹の冷えを予防する習慣を心掛けてくださいね!
3.深呼吸をする
急激な腹痛が起こると、痛みのあまりに呼吸がハッハッと浅くなりがちですよね。
呼吸が浅くなると、1回の呼吸で取りこめる酸素の量が少なくなって身体の酸素が不足します。
すると、取り込まれた酸素は。脳や内臓など生命を維持するために重要な部分へ優先的に届けられて、筋肉などは後回しになります。
その結果、身体が硬くなったり、冷えたりするので、腹痛がドンドン増してしまいます
腹痛への対処法は?
酸素を十分に取り込むこと!
お腹に手を当てながら、口から細く長く息を吐き出して、鼻からゆっくりと息を吸う深呼吸を繰り返してください。
気持ちも落ち着き、体がリラックスをするため、少しずつ痛みが緩和されていくハズですよ
4.腹圧を下げる
私たちの身体は、腹圧が上がると排泄しやすくなるという特徴があります。
ということは?逆に腹圧を下げれば腹痛が和らぐという可能性もありますよね!
お腹が痛いとき、横になると楽になるのは腹圧が下がったことによるものなんです
といっても、トイレに行けない状況で横になるなんてことができませんよね。そんな時には、次の方法で腹圧を下げましょう!
- 下着を緩める
- ベルトを緩める
- 姿勢を正して立つ
お腹が痛いと、無意識にお腹を丸めるように前傾姿勢になることがありますよね。
これは、腹圧を下げるポーズですが、同時に排便を促す作用もあるので注意してください!
5.腹痛に効くツボを押す
急な腹痛には、ツボ押しも効果的です!即効性もあり、人前でもさり気なくできるのでぜひ試してくださいね。
温溜(おんる)
手首と肘の中間、腕の親指側にあるのが温溜です。
反対の手の親指の先を温瑠に当て、気持ちよいと感じる強さで3~5秒押します。
これを5分ほど続けることで、お腹周りの血行が良くなり、腹痛が改善します。冷えや食べ過ぎに心当たりがある人におすすめです。
合谷(ごうこく)
手の甲を上にして、人差し指と親指の骨が合流する部分から少し人差し指よりにあるくぼみが合谷です。
反対の手の親指を合谷に当て、押しながら小さな円を描くように回すか、3秒押して3秒離す動作を繰り返すことで、痛みが軽減します。
このツボは、万能のツボとか最強のツボと呼ばれるほど、頭痛や歯痛、肩こりなどさまざまな痛みを和らげる効果があると言われているので、ぜひ覚えておきたいですね。
6.腹痛から意識を反らす
お腹が痛いときって、どうしても意識が、お腹に向いてしまうものなのですが、痛みは心理的な要因でも増してしまいます
- 足先に力を入れる
- 楽しいことを考える
- 窓の外の景色を眺める
など、意識を別のことに向けて痛みを和らげましょう。
とはいえ、腹痛が強い場合には、意識を別のことに向けるのは難しいですよねそんなときは、手や頬などをつねってみましょう。
人間の身体は、複数の場所に痛みを感じることができないといわれています。
複数の場所に痛みがある場合、もっとも痛い部分だけが伝達されるようになっているため、別の部分をつねって痛みを与えることで、腹痛を感じなくすることができます♪
でも、あまり力を入れてつねると、アザになったり傷になったりすることがあるため、力加減には注意してくださいね
7.下痢止め薬を飲む
速やかに腹痛を抑えるためには、下痢止め薬を服用するのも効果的です!
ただし、ウィルスによって引き起こされている腹痛の場合、薬を服用することで回復が遅くなることがあるので注意が必要です
- 冷え
- 消化不良
- 過敏性腸症候群
などが原因で、日頃から腹痛を起こしやすい人は、下痢止めを持ち歩いておくと安心ですね!
水がなくても服用できるものもあるので、用途に合わせて選びましょう。
ただし、薬には副作用があります。身体に異常を感じたらすぐに使用を中止して、医師の診断を受けるようにしてくださいね!
8.外肛門括約筋を意識する
トイレに行けない状況で、急な腹痛に襲われたときに最も心配なのが「トイレに間に合うかどうか問題」ですよね。
痛みが増すほど心配になりますよね。まずは、お腹の痛みが和らぐまでは外肛門括約筋を意識して収縮させてください。
外肛門括約筋とは?
肛門を閉じる働きを持つ、出口付近の筋肉
腹痛があるままトイレに向かうときには、焦らないことが鉄則です!
焦って走ると、意識がほかの筋肉にも分散して、外肛門括約筋が圧力に耐え切れずに緩んでしまうこともあるので、刺激を与えず焦らずゆっくりと移動しましょう。
腹痛対処法の最善策はトイレに行くこと!
腹痛を和らげる方法を紹介してきましたが、これらはすべて一時的に腹痛を抑える方法です。
急にお腹が痛くなったときの最善方法は、トイレに行って腹痛の原因を取り除くこと。
トイレに行くのを我慢すると、便秘を引き起こしたり、症状を悪化させたりすることがあります。
反時計回りにお腹をさする
お腹を温める
深呼吸をする
腹圧を下げる
腹痛に効くツボを押す
腹痛から意識を反らす
下痢止め薬を飲む
括約筋を意識する
など、どうしてもトイレに行けない無理な状況に置かれているときだけ試してくださいね!
また、下痢になった場合思っているよりも、ずっと身体から水分が失われています。脱水症状を防ぐためにも、常温の水分を少量ずつこまめに摂取することをお忘れなく
腹痛のほかに、吐き気が伴う場合や腹痛が続く場合には、病気が潜んでいることもあるので、ちょっとでもおかしいな?と思ったら早めに病院を受診してくださいね。
腹痛対処法は、ひとつずつ試しても良いのですが「反時計回りにお腹をさすりながら深呼吸する」「腹圧を下げながらツボを押す」などのように、いくつかの方法を組み合わせて試すとより効果が期待できるハズですよ