
預金残高100万円を目指す方法
高校や大学を卒業して社会人になりお給料をもらう生活になると、自分で月の予算を決めて生活をしていかなければなりません。小学生の頃は「500円」といえば大金という思いがありましたが、社会に出て働きだすと感覚も変わり「100万円」が口座にあれば「何かあっても大丈夫」と、気持ちに余裕が出てきます。
でも、今まで「まとまったお金が口座に貯まったことの無い人」や「新社会人」にとって100万円貯めるのは、かなり苦労をします。
そこで「現金」といわれて思い浮かぶ「夢の100万円」を貯めるために、今日からすぐに始めたい「預金残高100万円」を目指す方法や、実際に「100万円を貯めたエピソード」を紹介します。
目次
100万円を貯める方法
貯蓄額を増やしていくうえで、最初の壁となるのは「100万円を超えられるかどうか」がポイントとなります。
ですが、ただ闇雲に口座へお金を入れているだけでは思うように貯まっていかない傾向にありますので、まずは貯め始める前にやっておきたいことを確認しておきましょう。
1.お金を貯める目標を決める
「お金を貯めるぞ!」と思って貯金を始めても最初の3ヶ月しかモチベーションを保てず、半年経って「まだこれだけか…」とガッカリすることもあり、貯金をする習慣が続かなくなる可能性があります。
そこで、まずは貯金を始める前に「目標」を作っておきましょう。すると、もしやる気が落ちてきても「達成したい目標」を思い出し、再びモチベーションもアップさせることが出来ます。
具体的な目標例
・年に1回旅行へ行きたい
・欲しかった車を買いたい
・将来の結婚資金にしたい
2.毎月積み立てる額を計算する
まずは、どのくらいの期間で100万円を貯めたいのか決めます。毎月1万円を8年間積み立てれば100万円ほど貯まる計算になりますが、あまりにものんびり過ぎるとダラダラした気持ちになり貯金する習慣も身に付かないので、1年~3年ほどの期間にしましょう。
100万円まで貯める期間の目安
新社会人:3年
社会人2年目以降:1~2年
1年で夢の100万円まで貯めるには、月8万5千円を積み立てなければいけませんが、新社会人にとって8万5千円ものお金を毎月積み立てるのは苦になることが多いですよね。そこで、社会人1年生のかたは1年間で「貯金をする習慣」を身につけましょう。
最初の1年で30万、2年目からは50万円(合計80万円)を目指すなど、具体的な目標を決めて毎月積み立てをする習慣を身に着けることで、2年目以降も楽に100万円への道を歩んでいくことが出来ます。
3.貯金用の口座を新たに作る
高校生の時からアルバイトをしていたという人や、社会人になった時に給料振り込みの口座を作ったと、誰かしら1つは必ず口座を持っていますよね。
ここで注意して欲しいのは、1つの口座に「生活費」と「貯蓄」をごちゃ混ぜにして管理してはいけないことです。
「生活費」と「貯蓄」を一緒にして管理すると「何のためのお金がいくらあるのか」が、分かりにくくなり、何かあった時に手をつけてはいけないお金までおろす可能性があるからです。
給与が振り込まれる口座以外に「100万円を目指すための口座」を別に用意しておきましょう。また、その口座にお金を貯め始めたら「このお金は無いものだ」と思って生活してくださいね。
4.大きな出費に備えて積立をする
車を持っている人は「車検・税金」、保険料の「年払い」など、大きな出費が控えていると分かっている時は、月々お金を積み立てておくことで、払う時が来たときにお金が足りなくなり「100万円を貯める口座」に手をつけることが無くなります。
積立額の計算方法
予算額÷月数=月々の積立額
例えば、税金を年に1回4万円を払わなければならないと分かっている時は「4万円÷現在から払う時までの月数」で割った結果を、月々積み立てておくことで大きなお金への備えが出来ます。
現在2月、支払いが9月のパターン
4万円÷7ヶ月=5,714円(月の積立額)
端数の714円は切り上げて月々6千円積み立てていけば、支払いに十分間に合います。「何とかなる」と思っている人はお金の管理が甘く、いつか破綻して貯金口座に手をつける未来がすぐそこまで迫っています。
今すぐに大きな出費の項目ごと月の積立額を計算して、来月からの予算に組み込みましょう。
5.生活費は余裕を持たせて予算を組む
月に貯金する額を決めたら、次は生活費の予算を組みましょう。この時にはどうやって予算を組めばいいのでしょうか?
生活費予算の組み方
「給与」-「月の貯金」-「出費積立」=「生活費」
ここで、生活費の中から「お小遣いの額」を決める時に注目して欲しい理由があります。
ダメなお小遣いの組み方
「生活費」-「家賃・水道光熱費・食費」=「お小遣い」
賃貸物件で暮らしていくためには「家賃」と「水道光熱費」を払い、食べるためにも「食費」を避けておかなければなりませんよね。その時に余ったお金を全て「お小遣い」にしていると、突発的にお金が必要になった時に対応が出来ません。
毎月必ず5千円でも1万円でもいいですので「特別費」としてお金を計上しておくことで「貯蓄用口座」に手をつけるリスクがグッと低くなります。
実際に100万円を貯めたエピソード
貯金をスタートして実際に100万円まで貯めた人は、どのような生活や貯め方をしてきたのでしょうか?実際にお金を貯めた人のエピソードを紹介します。
毎月5万円を貯金口座に移していました
貯金無しの0円からスタートし、1年半ほどで達成しました。
それまでは全く目標も持たずに暮らしていたので、洋服や友達とのご飯に消えていき「結婚式」という目標が出来てからは節約を始めて貯めることが出来ました。
メイン口座の他に、貯蓄専用の絶対に手をつけない口座を作り、毎月の貯金額を5万円と決めて、給料が入ったら入金して残ったお金で生活するようにしていました。
携帯代の見直しや、洋服も使いまわしなどで月にお金が余ったら、使わずに貯蓄口座に入れることでさらにプラス出来る月をなるべく増やしていました。
1年ほどで130万円を貯めました
就職してすぐは手元に10万円しかなく、そこからのスタートです。
お金があれば使いきるタイプなので、すぐに下ろせないように毎月の給料から10万円分財形貯蓄をしていました。
もちろん給料から10万円引かれた形で振り込まれるので、あまりの少なさに最初はビックリしましたが、おかげで節約の術を身につけることが出来ました。
ボーナス分も貯蓄に回していたので、1年間で130万円ほど貯まり、もともと結婚資金にするつもりでしたので、貯まってからはすべてそちらに回しました。
1年半かかり、ようやく100万円貯まりました
就職をして0円の状態からコツコツと貯めて1年半で100万円を貯めることが出来ました。
お金を貯めた方法は、貯金用口座と普段の生活で使用する口座をあらかじめ分けて作り、給料から自動的に貯金口座に振り込まれるようにしていました。
また、普段使いの口座にある程度の金額が貯まった時点で定期預金に切り替え、すぐに引き出せないように設定しています。
毎月の貯金の他に、普段の生活では「500円貯金」をして、なるべく小銭が発生したら貯金するようにしていて「買ったつもり貯金」をするという地道なことをして貯めることが出来ました。
100万円貯めたからといって、これといった目標や欲しいものは無かったのですが、通帳の金額がだんだん増えることを目標に頑張りました。
1年4ヶ月かけて貯めました
貯金を始めたのは18歳で、就職をして初めて給料を貰ったその日からです。
お金を貯めるために、とにかく不必要な物を買わず、コンビニを利用せず必要なものは基本的に職場近くのスーパーで買うようにしていいました。
毎月平均して7万円ほどは貯金出来ていたと思います。不要な物をすべて削った結果、1年4ヶ月ほどで貯まりました。
当時は古い軽自動車に乗っていたので、どうしても燃費のいい車が欲しくてローンの頭金を貯めることを目標に頑張っていました。
2年間かけて100万円を貯めました
へそくり貯金を2年間続けて100万円まで貯まりました。
貯金を始める前は、毎月昼食に3万円程度、飲み代が2万円かかっていたのですが、外食を止めて妻に弁当を作ってもらい、飲みに行くのを一切我慢して工面しました。
目標は大学院に行くためで、家庭を持ちながら学生の身分になることはそれなりの覚悟がいりますので、その第1歩としてしっかりと節制をして目標を達成しました。
ボーナスは無い物と考えて貯金していました
26歳からお金を貯め始め、ボーナスには一切手をつけないという方法で貯金をしています。
ボーナスが出ても手をつけないという単純な方法ですが、何度も誘惑に負けそうになったので定期預金に突っ込み、毎月の給料だけで暮らしていました。
いまより良いところに住みたいと思っていたので、引っ越し費用として余裕を持って100万円を貯めました。
100万円あれば精神的にも楽になる
大人の年齢で「現金」といわれ思い浮かぶ金額の「100万円」があれば「入院」「ローンの頭金」など、何かあった時の備えとしても、やむを得ず退職して収入が無くなった時でも半年間は暮らすことが出来ます。
「何かあった時でも大丈夫」という気持ちは精神的にも楽になりますので、日々健康的に過ごすことも出来ますね。
1回、貯金をする習慣を身に着けると、もし貯金額が減ったとしても楽に貯め始められますので、ぜひ貯蓄額100万円を目指して暮らしてみてくださいね。