
家計やりくりを見直せば貯金額もアップする
賃貸や持ち家でも住んでいれば必ずかかる「家賃」や「水道光熱費」を払って「食費」などの生活必需品を買うと残るお金がごく僅かしかなくて貯金が出来ない…。など、毎月家計やりくりに頭を悩ませていませんか?
実は、家計やりくりを見直してお金の節約術を実行することで、少しずつでも毎月の貯金額を増やすことが出来ます。
さっそく、貯金額を少しでもアップさせる家計やりくりテクニックを紹介します。
家計の収支を把握する
お金を節約して貯金額を増やすために1番大切なことは、家計の見直しを始める前に、まずは「毎月いくらお金を得て、いくら使っているか」を把握しましょう。
紙と鉛筆に電卓を使ってもいいですし、パソコンを使って管理する方法、どちらでもOKですので、あなたのやり易い方法で1ヶ月の収支を書きだしてみましょう。
収入の項目は入ってくるお金を記入するだけですのでカンタンですが、問題は支出の項目です。まずはザックリと書き出すところから始めましょう。
支出を記入する時のポイント
1.支出を思いつく限り書き出す
2.正確な金額が分からない項目は、おおよそでOK
3.書き出したら「固定費」「変動費」に分ける
「収入」から「支出」を引いた額が、毎月黒字になっている金額です。毎月何にいくら使っているかを把握することで、どの項目が節約できるかを見極めることが出来るので「1ヶ月の収支を把握すること」が家計やりくりを見直す上で1番大切なことになります。
では次に、家計の中でも節約しやすい項目を紹介していきます。
「固定費」の節約で家計をスリムに
毎月かかるお金の中でも、支払うお金がおよそ一定の額である「固定費」と、毎月支払う額が違う「変動費」があります。2つの費用の内、ガマンや苦労をせずに節約できる項目といえば「固定費」です。
固定費の主な種類
・家賃
・保険料
・通信費
・新聞代
・駐車場代
・水道光熱費
主な変動費である「食費」を節約しようとすると「外食を我慢する」「毎日のお酒を週末のみにする」など、ツラいことばかりです。もちろん毎月何万円かかっていた外食代を自炊にすることで節約すると財布にも健康面にもメリットがありますが、ハッキリ言ってストレスが溜まりますよね。
そこで「プランの見直し」や思い切って「引っ越し」や「解約」をするだけで節約できる固定費を節約してみましょう。
▼家計やりくり/通信費・新聞代
通信費のお金は「携帯電話料金」「インターネット代」「固定電話代」などが含まれます。その中でも1番手っ取り早くプランの変更が出来てお金の節約が可能なのが「携帯電話料金」です。
携帯電話料金を見直すポイント
・契約しているプランと金額を把握する
・毎月の通話時間・通信料を確認して適切なプランに変更する
大手のA社・D社・S社でしたら、街にある携帯ショップで契約プランの変更をしてもいいですし、店舗に行く時間がない時はインターネットに繋がる携帯電話・スマホからでも契約プランの変更ができます。
契約プラン変更のポイント
・通話していないのに無料時間が多く料金が高いプランを契約している
・毎月データ通信を2Gしか使っていないのに10Gの高いプランを契約している
普段通りにガラケーやスマホを使っているだけなのに、プランを安いものに変えるだけで「何も我慢をしなくても」節約をすることが出来ますよ。
また、テレビ欄を見るだけのために新聞を配達してもらっていませんか?いまの時代はテレビにも番組表の機能がついている物もありますし、チラシやニュースはスマホのアプリで情報収集をすることも出来ます。
思い切って契約を止めることで、毎月約4,000円の固定費を浮かすことが出来ますよ。読みたい記事がある時だけ、コンビニなどで購入してもいいですよね。事情があって新聞の契約を止められない時は「朝夕」とっていた新聞を「朝刊のみ」にするなど、ライフスタイルに合わせて工夫をしてみてくださいね。
▼家計やりくり/家賃・駐車場
通信費の節約と違って気軽に変更をすることが出来ませんが「賃貸住宅の家賃」や車を所有している時は「月極駐車場代」も安いところに変えることで固定費の節約をすることが出来ます。
また、職場から離れていて交通費がかかる場所から、職場から近くて交通費がかからない場所に引っ越すと「電車代・ガソリン代」も節約することが出来ます。
▼家計やりくり/公共料金
地域によっては「電気代」「ガス代」「水道代」などの、公共料金をクレジットカードで支払うことが出来ます。
クレジットカードで支払うことで、使っているカードの利用ポイントが貯まりますので「コンビニで現金の代わりにポイントで支払う」「ポイントを貯めて景品と交換できる」など、メリットがたくさんあります。
ポイント還元率1%のパターン
・月に15,000円払っている 150ポイント
・年間にすると150ポイント×12ヶ月 1800ポイント
公共料金の支払いを1月に15,000円払っている場合、年間では1,800ポイント返ってくる計算になります。地域や賃貸会社によって「各種税金」「家賃」などもクレジットカードで払うことが出来ますので、カードの限度額と相談しながらカード払いを検討してみてください。
また、口座からの引き落としでも銀行によっては「ATM手数料が○回まで無料になる」「ローンの金利が下がる」などのメリットもありますので、利用している銀行のキャンペーンも確認しておいてくださいね。
あなたがよく利用しているサービスに合わせて「クレジットカードで支払う」「口座から引き落とす」など、支払い方を選択してみてください。
ほったらかしの貯金システムを作る
月々に貯めているお金は、どのように貯めていますか?もし、下記の方法でしたら家計の見直しをする必要があります。
良くない貯金の方法
毎月給料日前に残ったお金を貯金している
毎月給料日前に残ったお金を貯めている方法では、月ごとに貯金額もばらつきがあり、思ったようにお金が貯まらず目標金額まで計画通りに貯められないことがあります。
そこで、継続的に貯金をするためにも「収入」から「貯金したい金額」を引いた残りを「生活費」として、家計やりくりを見直してみてください。
そこで注意したいのが、口座管理の仕方です。「公共料金が引き落とされる口座」と「貯めるお金」を一緒にしていませんか?持っている口座が1つだけですと管理も楽ですが「貯めている途中のお金まで引き落とされて無くなっていた」なんてこともあります。
生活費と貯金の口座を分けるメリット
・いくら貯まったのか把握しやすい
・料金引き落としで貯金に手をつけることが無くなる
でも、いちいち「振り込み」や「ATMでの入出金」をするのは正直言って面倒ですし、手数料もかかる場合があります。そこでオススメしたいのが「自動積立サービス」です。
1度金額を設定すれば、毎月決められた日に決めた金額を口座から積立口座へと移してくれるので、煩わしいお金の移動をする必要がなくなりますよ。
積立金額を決めるポイント
毎月無理のない金額を設定する
「無くなっても困らない程度の金額」を設定しておくことで、支払などが厳しくなって貯蓄に手をつける機会が少なくなります。生活費の余った金額を繰越せずに毎月貯金することで、もっとお金が貯まりやすくなりますよ。
家計の見直しでお金を節約したエピソード
ここで、世の中の女性たちが行ってきた家計の見直しでお金の節約が出来たエピソードを紹介します。
月に5,000円の節約/3人家族
3人家族で専業主婦をしているので、夫の稼ぎだけで生計を立てなければならず、常に節約を意識しています。
家計の見直しをしたポイントは「食費」です。
以前は、思いつくままカゴに食料品を入れて買っていましたが、週末に1週間分の献立を決めて無駄が無いようにまとめ買いをする方法に変えたところ、食費を月5,000円浮かせることに成功しました。
週に何回も行っていたスーパーへ、週に1回しか行かなくなったことが、無駄遣いをする回数も減り食費の節約につながったんだと思います。
月に2,500円の節約/一人暮らし
一人暮らしをしているのですが、最初に契約をしたプランのままほったらかしにしていた「通信費」を見直しました。
携帯電話については、いらないオプションを外したり、電話かけ放題のオプションをつけて、通話料を抑えるようにして、月に1,500円の削減が出来ました。
また、自宅の固定電話についても見直して、携帯電話同様いらないオプションを外して、携帯電話と同じ会社にすることで割引が入り、月に1,000円の削減が出来ました。
月にすると2,500円ですが、このままほったらかしにしていたら年間3万円も違いが出ると思うと、やって良かったと思います。
月に5,000円の節約/一人暮らし
携帯電話の契約先を大手キャリアからMVNO会社に変えたことで、月に8,000円かかっていた携帯電話料金を3,000円に圧縮できました。
いわゆる格安SIMと呼ばれている方法で、スマホ本体はキャリア契約していた時の物が使えましたし、MNPをしなかったので電話番号は変わりましたが、5,000円も節約になったので満足しています。
ですが、私が契約しているプランでは、データ通信量が月に3Gまでと少ないですので、自宅や職場にWifi環境がある人にオススメしたいです。
月3万円の節約/4人暮らし
両親と姉と自分の4人で暮らしています。
家計の見直しをした時に気がついたことは「月々10万円もする家賃」が1番の負担になっていることでした。そこで、同じ間取りで月8万円のマンションに引っ越して、月々2万円の節約に成功しました。
次に負担になっていたのは「通信費」です。引っ越しをしたのと同時に固定電話を解約して、家族バラバラに入っていた携帯電話の会社を1社にまとめ、割引サービスの適用を受けることで、月々に1万円の節約が出来ました。
合計すると3万円の節約が出来たので、満足しています。
4万円の節約/夫婦2人暮らし
夫婦2人とペット2匹の家族構成です。我が家では「食費」にかかる費用が多く特に酒代が多かったので、家計を見直した際に夫と話し合い、節約をしてもらうことにしました。
毎日、ビール・焼酎・日本酒・ウィスキー・ワインを飲んでいたのを、ビールと焼酎の水割りにすると言ってくれたので、家飲みだけで5万円かかっていたお酒代を、2万円に圧縮することが出来ました。
また、外食にも月に2万円ほどかかっていたので、外で食べる時は「ランチのみ」にすることで、1万円ほど外食代を節約することが出来ました。
月々の食費を4万円抑えるだけでも家計がとても楽になったので、夫の小遣いを1万円増やしてあげようと思います。
定期的に家計の見直しを行おう
「どこか節約できるところが無いかな?」と、支払っているお金を書き出して家計の見直しをしただけでも、お金を節約できるキッカケとなります。
「食費」などの変動費は、ジュースやお菓子を買わないなどの我慢をすることで節約に繋がる痛みを伴うものですが「家賃」や「通信費」の見直しは、今より安い契約に変更をするだけで支出削減に繋がる精神的にも楽な節約術です。
また、見直しを1回やって終わりではなく、定期的に見直すことで前回では気が付けなかった節約ポイントが分かり、さらなる節約を生んでくれます。
1ヶ月ごとの見直しが理想的ですが、毎月の見直しが面倒なかたは、3ヶ月ごと・半年ごと、年初めなど、期間を決めて行うことが大切です。ぜひ、今日から家計やりくりを見直して毎月の貯金額を増やしましょう。