
社交的な人の特徴と社交的になる方法
人見知りで自分から話しかけるのが苦手、あがり症で人とうまく話せないといった悩みを抱えている人にとって、顔が広く社交性に富んだ人は逞しく眩しく写ります。
「人付き合いが上手で羨ましい」「社交的になれたら人生変わるだろうな…」「人脈が豊富なら仕事も上手く行くのに…」と思うことがあります。
でも、「社交的な性格になるために、自分から話しかけてみよう」と思っても、もともと外交性が乏しいタイプの人が一歩踏み出すのは勇気がいること。
積極的にコミュニケーションをとって友達を増やしたくても、「心の中で思うばかりで行動に移せない…」と自己嫌悪に陥ってしまう人も少なくないのではないでしょうか。
今回は、社交的な人の特徴を参考に内向的な自分を変えるヒントを探ります。今よりもっと交流関係を豊かにしたいと願っている人は、ぜひ参考に!
社交的な人の特徴
いつも人の輪の中心で楽しそうにしている、付き合いが上手くて社交スキルが高い人には、どのような特徴があるのでしょうか?
アンテナを張っているから話題が多い
苦手な人など存在しないのではないか?と思うくらい、誰にでも気軽に話しかけたり、知り合いが多い社交的な人。
なかには「どうしてタイプが違う二人なのに仲が良いのだろう?」と不思議に思う相手ともスムーズにコミュニケーションをとっていることがあります。
社交性がある人は時事ニュースや芸能ネタなど幅広いジャンルに興味を持ち、常にアンテナを張っていて話題が豊富なので、多くのシチュエーションやタイプの違う人に柔軟に対応できるスキルが身に付いているのです。
聞き上手だから会話が続く
社交的な人は、一方的に自分が話しているわけではありません。実は、話し上手でありながら聞き上手!相手がどんな人でも、前のめりになって話に耳を傾けます。
頷きやオウム返しなど会話テクニックを駆使して、相手が話しやすいように、気持ちよく話せるように持っていくのが得意。
さらに、会話の中で、さりげなく相手が興味のありそうな話題を引き出してくれるので、会話が盛り上がります。
行動的だから付き合いが良い
内向的な性格だと、人付き合いや外出は最小限に抑えたいと思いがちですが、社交的な性格の人は行動的でフットワークが軽いので、進んで人と交流し、自分に興味があることに誘われたとき「動くこと」を苦と思いません。
また、いつ誘われても付き合えるように、日ごろから仕事や勉強など「やるべきことは後回しにしない」計画性のあるライフスタイルを確立している人もいます。
先入観を持たずに初対面でも話しかけられる
社交的な人は、相手の肩書や見た目や噂話に惑わされることがありません。
「相性が悪いかも…」「話が合わないかも…」「怖いかも…」「嫌われるかも…」「自分なんて相手にされないかも…」という先入観を持たずに、とりあえず、相手が誰であっても初対面だろうと、気軽に話しかけて交流の突破口を開こうとします。
実際に話してみることによって理解が深まるため、初対面の人とも打ち解けて仲良くなってしまうのです。
仮に相違点があったとしても「駄目・無理・嫌い」と拒絶するのではなく、柔軟に受け止めながら関係をより良くしていこうとするのも社交的な人の特徴。
こまめに連絡をとるので関係が長続きする
付き合いが長続きしやすいのも、社交的な人が持っている共通点。
交流が途絶えることのない理由は、相手の誕生日や約束したこと、興味があることなどを把握しているので、こまめに連絡できる(する)からです。「連絡する理由が見つかったら、躊躇せずに行動に移す」とも言えます。
また、着信や受信したメッセージを放っておくこともありません。「待たせると心配だろうから早く返事をしよう」と相手を思いやる気持ちが働くケースと、前述の物事を後回しにしない性格からなるケースがあります。
社交的な人になる方法
人付き合いが苦手で孤独を感じるタイプにとって、いつも人に囲まれていて輪の中に飛び込んでいける社交的な人の性格は羨ましく思えます。
「社交的になりたい」と思ったら、人付き合いに長けているタイプの人が持っている特徴に見え隠れする「内面の魅力」など、社交性を高めるヒントをチェックしましょう。
安心感を与える笑顔を心がける
社交的になるために、まず、心がけたいのは表情です。
楽しいときやワクワクしているときに自然とこぼれる笑顔は、相手を明るい気持ちにさせたり安心感を与える効果があるので、日頃からニコニコしたり微笑んでいる人の周りには、自然と人が集まりやすくなります。
その結果、周りに助けられたり助けたりすることが増えるため、さまざまなことがスムーズに運ぶ好循環な環境が生まれるのです。
最初はぎこちない作り笑いからでも良いので、口角アップを意識することが社交的な雰囲気を漂わせる第一ステップ。慣れてくると自然な笑顔が身についてきます。
考えて立ち止まるより行動して世界を広げる
人付き合いが苦手な人ほど、行動した後の展開が気になってしまいます。でも、考えているだけでは何も始まりません。
生まれもった性格や長い人生経験の中で形成された性格を短期間で根本からに変えることに比べると、行動パターンを変えることのほうが格段にハードルは低くなります。
行動が変われば、自然と意識も変化してきます。 「話しかけたい」「出かけたい」と思ったら、必要以上に考え過ぎるのをやめて、とにかく「話しかける」「出掛ける」こと。
「出たとこ勝負」を繰り返し練習していくと少しずつ度胸がつき、社交性に不可欠な行動力が身に着いていきます。
全員に好かれるのは不可能なので拒絶を恐れない
社交的になりたいと思う一方で、人に嫌われたり拒絶されることに不安を抱えていると行動にブレーキが掛かってしまいます。
確かに、嫌われたり、否定されたりするのは辛いことですが、すべての人から好かれることはまず不可能です。
「社交的=好かれる」とは限りません。「八方美人だ」と疎まれたり、本来持っている性格そのものが「合わない」と拒否されたりすることもあります。
しかし、不安や恐怖心を克服できない限り、内気で人見知りの自分を変えることはできません。
必要以上に他人からの評価を恐れずに「世の中には自分を嫌いな人がいるのは当然のこと」とポジティブに考えるのも社交的な人になる近道です。
相手の気持ちを肯定的に捉えてみる
内向的な人や人付き合いが苦手な人は、「私に話しかけられても迷惑だろうな」「私とは話したくないだろうな」等と、相手の本心を確かめもせずに否定的に捉えてしまいがちです…。
これでは、話しかけることはもちろん、気持ちが萎縮して微笑みかけることさえ難しくなります。
おすすめなのは、思い込みでも構わないので「相手は自分に好意を寄せている」「自分は受け入れられている」「少なくとも嫌われてはいない」と相手の気持ちを肯定的に変換すること。
徐々に心の緊張やバリアがほぐれ、それが相手にも伝わるようになってくるので話しかけやすくなります。
自分を好きになる
社交的な人になるうえで、もっとも大切なのは自分を好きになること。内向的な人や人付き合いが苦手な人ほど自分の短所ばかり目について、長所さえも否定してしまいがちです。
そこれでは社交的になる以前に、人生そのものがつまらなく寂しくなってしまいます。短所と同じくらい長所にも目を向けて、自分を愛してあげましょう。
どうしても自分の良い所が見つからない場合は、短所だと思う部分を書き出し、「人見知り」であれば「用心深い」、「臆病」は「警戒心が強くて慎重」などと、すべて正反対に言い換えて下さい。
長所と短所は表裏一体。捉え方によっては、良くも悪くもなります。自分を好きになるために、欠点と思えるところも良い意味で捉える癖をつけることをおすすめします。
社交的すぎることで受けるデメリット
友達の数、人脈の広さ、誘いの数など、社交性に富んでいることによって得られるメリットには魅力を感じますが、意外なことにデメリットもあるのです。
八方美人だと思われる
社交性に富んでいて愛想も良いので誰とでも仲良くなれるメリットがある反面、八方美人だと思われ警戒されることがあります。本人は善意から相手に合わせていたとしても、周りには調子よく振る舞っていると誤解されてしまうのです。
さらに、誰が相手であっても分け隔てなく同じ対応をするので、特別な好意を抱いている相手に想いが上手く伝わらなくなることもあります。
馴れ馴れしいと思われる
他人が入り込むと不快に感じる「パーソナルスペース」の域は人によって広さは異なりますが、一般的には、社交的な人ほどパーソナルスペースが狭く、内向的な人ほど広い傾向があります。
社交的過ぎる人は、自分の距離感で相手の領域に踏み込んでしまうので、「馴れ馴れしい」「失礼な人」と思われてしまうことがあります。
また、距離感が近すぎるため、相手に気があると誤解を与えて恋愛トラブルを招きやすい傾向があります。
交際費がかかる
人付き合いが良く、自分から遊びに誘うだけでなくて誘われることも多い社交的な人は、遊びに行ったり飲み会に参加したりする機会が増えるので、それだけお金がかかります。
社交的な性格でも優先順位をつけるのが上手く、計画性があるタイプの場合は収支バランスを考えて交際費を抑えることもできますが、行き当たりばったりタイプの場合は交際費がかさみます。
社交性の扉を開くのは勇気と行動
友好的な雰囲気を漂わせ、出会ってわずか数秒で昔から知っている間柄のような接し方ができてしまう人、一定の距離を保ちながら一瞬にして相手の懐に入ってしまう社交的な人は新しい環境にすぐ馴染めます。
また、外交的な特性を活かし、出会ったその日に自社の商品を売り込む営業職や接客業にぴったりです。
現在は、引っ込み思案で話すことが苦手で「もっと社交的になりたいな…」と悩んでいる人でも、日頃から以下のことを意識していれば社交性を磨くための行動も伴ってくる可能性は十分にあるので、少しずつ実践していきましょう。
社交的な人を目指す人の心がけ
話題が豊富
聞き上手
行動的
先入観を持たない
定期的に連絡をとる
笑顔
考えるより行動する
拒絶を恐れない
相手の気持ちを肯定的に捉える
自分を好きになる
ただし、社交的だからといって全てが上手くいくわけではありません。会話が上手で人当たりが最高だとしても、いい加減で調子が良いだけの人は信用を得られず、たとえ口数が少なく人見知りで社交性に乏しくても、誠実に物事や人と向き合い取り組む人にはかなわないのです。