
涙活はストレス解消に効果的
悲しいときや悔しいとき、嬉しいとき、感動したときなどに流れる涙。泣くという行為には、ネガティブイメージもありますが、思い切り泣いたあとには、それまで抱えていたマイナス感情が嘘のように無くなり、心が軽くなったり、スッキリしたりしますよね。
実は、これが涙活の効果なんです。切っても切り離せないほど、ストレスとは無縁でいられない現代では、職場や学校などの人間関係はもちろん、家族や彼氏との間でもストレスを感じることがありますよね。
ストレスを抱え込み、気持ちが晴れない毎日が続いている時に試して欲しい「涙活の効果」と「涙活効果をアップする涙の流し方」「目を腫れにくくするコツ」を紹介します。
目次
涙活が身体に与えるプラスの影響
最近注目されている「涙活」ですが、初めて耳にする人も多いかもしれませんね。涙活とは、就活や婚活と同じように、文字通り涙を流す活動のことですが、心のデトックスを目的として、意識的に涙を流すことをいいます。
感情を伴う涙には、さまざまな効果があるといわれており、ストレスを抱えた人や疲れた心を抱えた人たちが、心のバランスを保つために行っているのが涙活です。では、涙を流すことでどのような効果が得られるのでしょうか。まずは、涙活の効果を見ていきましょう。
1.ストレス解消
涙活のもっとも大きな効果はストレス解消です。カラオケやスポーツ観戦などで大声を出したり、身体を動かしたりなど、ストレス解消につながる方法はたくさんあっても「上手く歌えない」「スポーツを見ても面白くない」などの個人差があります。
また、カラオケやスポーツ観戦に行きたくてもなかなか時間を作れずに、ストレスが溜まる一方なんて人も多いのではないでしょうか。ですが、涙活は誰にでもできる上に、2~3分ほどの短い時間でも大きな効果を期待できるんです。その理由を見ていきましょう。
私たちの身体は「交感神経」と「副交感神経」がうまくバランスをとりながら働くことで、意識することなく活動と休息を繰り返したり、健康に保たれたりしています。ところが、ストレスを感じると交感神経が活発になり、バランスが乱れる結果となりやすくなります。
そこで、涙を流すことで副交感神経が活発になり、再びバランスが保たれやすくなるのでストレス解消にも繋がります。
また、ストレスが溜まると「コルチゾール」などのストレス物質が増えますが、これらのストレス物質が涙とともに体外へと排出されることもストレス解消につながる理由のひとつです。
2.リラックス効果
涙を流すと副交感神経が優位に働きます。すると、緊張や活動を促す状態から、休息やリラックスを促す状態に気持ちが切り替わります。たくさん泣いたあと、なんとなく気分が落ち着くのは、このためなんですね。
また、ストレスを感じると交感神経が活発になりますが、泣くことで副交感神経が優位に働くので、結果として自律神経のバランスが整い、睡眠の質も良くなります。
3.美容・健康効果
ストレスを感じている時、体内では活性酸素を無害化する働きを持つビタミンCなどがたくさん消費されるため、体内の活性酸素が増えます。活性酸素は、体全体を錆びさせるもので、シミやシワなどの肌トラブルはもちろん、身体全体の老化を加速させるんです。(注1)
ストレス社会とも呼ばれる現代、ストレスと無縁で過ごすことは難しいものですが、ビタミンCなどの抗酸化物質をストレスで消費させないようにするためには、気持ちをスッキリさせて、ストレスから離れる必要があります。
泣いてストレスを解消すると、抗酸化物質の無駄な消費を防げるので、美容や健康にも効果が期待できるんですね。
効果的に涙を流す方法
どんな涙でも流せば効果があるのかといえば、そうでもありません。涙活の効果を得るためには、感情が伴っていることが重要なんです。つまり、玉ねぎを切ったときや痛みを感じたときに流す涙には、効果を期待できません。
悲しいときや悔しいときに流す涙は、どちらかと言うとネガティブな感情を伴っていますよね。もちろん、ネガティブな想いも感情の一部なので、涙活の効果は得られますが、もっとも高い効果があるのが、感動を伴う涙なんです。
涙活のポイント
・部屋を暗くする
・感動を伴う涙を流す
・人目を気にせず泣く
・すすり泣きが効果大!
・スマホや携帯の電源を切っておく
・長時間の効果を期待するなら夕方から夜の間に実践する
以上のポイントを踏まえた上で、感動を伴う涙を流す方法を紹介します。
1.感動映画を観る
映画は「音」と「映像」から感情移入しやすい特徴があるので、涙活にもっともオススメの方法です。映画館のような大スクリーンで観ると、より感情移入しやすくなりますが、映画館だと人目を気にして、涙を我慢してしまう人もいますよね。
その時は、レンタルして自宅でゆっくりと観るのもおすすめです。映像よりも本の方が感情移入しやすいという人は、感動する本でも良いですね。
オススメの泣ける映画
・ゴースト
・永遠の0
・蛍火の杜へ
・タイタニック
・ただ、君を愛してる
・おおかみこどもの雨と雪
2.インターネットから感動動画を視聴する
映画を観るためには、どうしてもある程度のまとまった時間が必要です。でも、忙しくてなかなか時間がとれない人もいますよね。そんな人にオススメしたいのがインターネット上に投稿されている感動動画の視聴です。
家族や友情、恋愛など、さまざまなテーマの感動ストーリーが集められており、多くの動画が短めなのも嬉しいですね。スマホを持っている人は、すぐにでも始められるので、気軽に挑戦してみてはいかがでしょうか。
オススメの泣ける動画
・ある男の子
・僕を支えた母の言葉
・父親と娘の想いが切ないタイ生命保険のCM
3.涙活イベントに参加する
映画鑑賞や小話を聞く涙活イベントが各地で開催されています。見知らぬ者同士でも、涙活イベントなら「涙活」を目的としているので、人目を気にすることなく「素の自分」を見せても恥ずかしさを感じる必要がありません。
もらい泣き効果も期待できるので「1人では泣けない」「もう何年も泣いておらず泣き方を忘れた」「泣くことは恥ずかしい」と思っている人などにオススメですよ。
たくさん泣いた翌日に目が腫れない方法
涙活でたっぷり涙を流すと気になるのが、翌日の目の腫れですよね。これが気になってせっかくの涙活で思い切り泣けないのはもったいないですよね。
泣いたあとに目が腫れる原因
・涙に含まれる塩分
・目の周りの皮膚に対する強い刺激
映画や動画などに集中していると、泣き方にまで気を配れないかもしれませんが、少し気にかけるだけで、目の腫れがかなり緩和されます。
涙活の効果をアップさせるためにも知っておきたい、泣いた翌日でも目が腫れない方法を見ていきましょう。
1.強くこすらない
泣くと手の甲や指で涙をこすったり、流れた涙をハンカチやティッシュなどでゴシゴシ拭いていませんか?これらは目の周りの皮膚を刺激する行為で、翌日に目が腫れる直接的な原因にもなります。
目の周りの皮膚は想像以上にデリケートで、そこに塩分が含まれる涙という水分がプラスされているので、いつもより敏感になっているんです。
この状態で、まぶたを強くこすったり、ティッシュなどでゴシゴシ拭いたりしたら目の周りが赤く腫れてしまうのも無理はありません。涙を拭う時には指先でそっと撫でるようにしましょう。
2.濡れハンカチを用意しておく
目をできるだけ腫れさせないようにするためには、柔らかく肌触りが良いハンカチやティッシュなどで優しく吸い取るのがコツです。最もオススメなのが、濡れタオルや濡れハンカチで、涙袋の部分を軽く押さえるように涙を吸い取ります。
水分を含ませたティッシュでも良いのですが、長時間の映画を観ている間に水分が飛び乾くこともありますので、濡れたティッシュを用意する場合には注意してくださいね。
目が腫れた時の応急処置方法
目を腫れさせないように気をつけていても、翌日になって目が腫れていることがあります。この原因の多くはむくみで、まぶたのむくみをとり除くことで腫れを軽減させることが出来ます。
- お風呂に入る
- 保冷剤で冷やす
- 蒸しタオルを当てる
- 「冷やす」と「温める」を交互に繰り返す
- 氷水に浸けて軽く絞ったコットンを5分ほどまぶたに乗せる
- よく冷やしたスプーンの裏の盛り上がった部分をまぶたに当てる
- 冷蔵庫で冷やした炭酸水をコットンに含ませ5分ほどまぶたに乗せる
これらは「アルコールを飲み過ぎた翌日の顔むくみ」や「塩分の摂り過ぎで目が腫れたときにも使える技」なので、ぜひ覚えておいてくださいね。
1月に1回の涙活デーで晴れやかに過ごせる
ストレスの無い毎日を過ごすためには、1月に1回「涙活をする日」を設けて、定期的に心のデトックスをすることが大切となります。
自分の感情移入しやすいものを選び、人目を気にせず涙を流してくださいね。流れた涙は「指先で優しく拭う」か「濡れハンカチで吸い取る」ことで、翌日に目が腫れにくくなりますよ。
ぜひ、涙活で我慢をせず思いっきり泣いて、溜まったストレスを涙で一緒に流してくださいね。
参考文献