カラコン安全な使い方・知らないとデカ目の代償は大きい

カラコンに興味があるけど失明など、安全面で不安という人は必見です!
カラコンは安全な製品を正しく使用すれば、危険なものではありません。5つのルールを守って、健康的なパッチリ目になりましょう!

カラコンを安全に使う方法

度付きのコンタクトレンズと同じように、医療機器として規制の対象となっているカラコンは、誤った使い方をすると目のトラブルにもつながります。
以下のような注意点をきちんと守ることで、キレイな目を守ることができるのです。

1.許可を得ている販売店で購入する

医療機器であるカラコンは、基本的に薬事法の医療機器販売業の許可を取得している販売店でないと購入することができません。

2012年に韓国の食品医薬安全庁が検査を実施したところ、8社の製品でカラコンの色素が溶け出す「色素湧出」などの違反事項が見つかりました。激安の輸入品は価格面でのメリットはありますが、安全性の確認が難しいというデメリットがあるため、きちんとした販売店での購入が必要なのです。

2.長時間の使用を避ける

13.5~14.0mmのナチュラルサイズに対して、デカ目サイズでは16.0mmという特大サイズが人気となっています。

黒目が大きいと目がパッチリ見えるのですが、レンズが大きいほど酸素の透過率は低下します。大きなサイズのカラコンを長時間使用すると角膜が酸素不足となって、「角膜びらん」という角膜の上皮がめくれた状態を引き起こすことも。

角膜びらんは悪化すると、激しい痛みまぶたの腫れ感染症の原因になるため、大きなサイズやカラコンを使用する際は長時間の使用を避け、眠る際は必ず外すよう心がけましょう。

3.洗浄や保管は使用上の注意を守る

カラコンといえば、ソフトレンズが一般的ですが、ソフトレンズは汚れがつきやすく、細菌やアメーバなどの微生物が繁殖しやすいため、感染症などの雑菌による目のトラブルが起こりやすいのです。

そのため、清潔な手でレンズに触れる、使い捨てレンズ再利用や他人との共用は避けるなどの衛生面での注意や保存方法の注意をしっかり守って、清潔に保つ必要があります。

4.異常を感じたら使用を中止する

カラコンに多いソフトレンズは、ハードレンズに比べて装着感が軽いため気軽に使うことができる反面、異常に気付きにくいというデメリットがあります。違和感があり受診をしたところ角膜に傷が付いていた、急な激痛に襲われて病院に駆け込んできた、角膜の損傷が進み視力障害の後遺症が残った、などの症例が専門医から上げられています。

カラコンの使用中は、充血や目ヤニなどの些細な変化も見逃さず、おかしいなと思ったらとりあえずカラコンの使用をやめましょう。

5.眼科の定期検診を受ける

日本コンタクトレンズ学会が、2012年の7月から9月の3ヶ月間に行った調査によると、395件のカラコンによる眼障害のうち8割の人が、購入時に眼科を受診していないということが分かりました。日本国内では、コンタクトレンズの購入に処方箋が義務化されていないことから、通販や大型のディスカウントショップで購入する人がほとんどのため、検査を受けずに使用し続けて障害を起こすケースが多いのです。

学会ではカラコンを安全に使用するために、購入時の眼科医での検査や、定期検査を受けることを呼びかけています。