顔ダニは駆除しないほうが美肌いいってホント?
犬や猫ならともかく、人間である「自分の顔にダニがいる」と聞くと驚く人がいるかもしれませんね。でも、人間も生き物なので「毛根や皮脂腺」にダニが住みついていて、完全に駆除することは不可能。
人間の肌にいるダニは、主に「ニキビダニ」と「コニキビダニ」の2種類で、顔だけでなく皮脂腺の多い背中や胸など「皮脂が多くてニキビが出来やすい部分」にも寄生し、肌をキレイに保つ役割を果たしているということがわかっています。
そのため、以下のような美容法が「美肌」をつくりたい人に注目されているのです。
・顔ダニを駆除しすぎないように、あまり洗顔をしない。
顔ダニの「良い働き」メリット!
では、顔ダニは肌にどんな影響を及ぼすのでしょうか?「顔ダニ」が肌に与えるメリットを紹介します。
1.良い肌の状態を保ってくれる
顔ダニは、人間の皮脂腺から分泌される「皮脂が餌」です。余分な皮脂を分解してくれるダニが肌に寄生していることで、皮脂バランスの状態を適度に保つことができるのです。
また「皮脂を分解する」ということは「皮脂が酸化する」ということ。肌が酸性状態に保たれることによって細菌による肌トラブルから守ってくれます。
肌からダニがいなくなると肌はどうなるの?
・分泌された皮脂がそのままの状態で肌に残るため、ニキビなどの肌トラブルを招いたり、乾燥を促進することにも繋がりかねない。
2.顔ダニを取りのぞき過ぎるのは肌トラブルのもと!
健康な肌を保つための、顔ダニの必要性を理解していないと「顔にダニがいるなんて嫌!」と、潔癖な考え方から洗顔料やクレンジングをたっぷり使って過剰に洗浄してしまう人がいます。
しかし、その結果、肌の潤いに必要な皮脂まで取り除いてしまい、かえって肌荒れや極度の乾燥などで「肌トラブルを引き起こしてしまった」という実例も…。
過剰に取り除こうとするのはやめましょう!
・ある程度のダニがいることで、肌の皮脂バランスが適切に保たれているメリットを受け入れて!
顔ダニの「困った働き」デメリット!
肌に良い働きがある一方で、吹き出物などを引き起こすデメリットもあります。それは「顔ダニ」そのものが悪いのではなく、私たちのスキンケア方法に原因があるのです。
1.過剰な汚れや皮脂はトラブルの原因
皮膚の状態を正常に保つために、ある程度の顔ダニが必要とはいっても「過剰に寄生した状態」ではキレイな肌にはなれません。美肌をつくるためには「多すぎても」「少なすぎても」ダメ!ということなのです。
顔ダニが増え過ぎちゃう原因は?
・皮脂や汚れがそのまま皮膚に残っている状態だから。
※「餌」がたくさんある状態だから繁殖するのです。
2.ニキビや肌のくすみを招く
皮脂や汚れが肌に残っている状態というのは、毛穴が汚れで詰ったり、皮脂腺が脂でふさがれている状態です。これでは、してしまいます。
顔ダニが増えすぎた肌の状態って?
・肌がくすむ
・キメが粗くなる
・毛穴が炎症を起こしてニキビを発症する
・皮脂腺から不快なニオイが発生する
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※顔ダニを繁殖させようとして「洗顔をしない美容法」を行なうと、過剰に残った皮脂の影響で肌の状態が悪くなってしまいます
顔ダニを繁殖させることを目的として「洗願をしない」という美容法は、肌のためにはリスクが高いといえるでしょう。
もともとダニは哺乳類には必ず寄生しているもので、完璧に取り除いたり、過剰に繁殖させたりということで、かえってトラブルになる可能性もあります。ある程度は自然な状態を保つくらいが、肌の健康にはちょうど良いのかも知れません。