スニーカーの手入れ・お気に入りの靴が長持ちするケア方法

スニーカーの手入れをして大事な靴を長く履くことが、本来の靴との付き合い方です。普段の手入れはブラシでホコリを落とし、汚れが目立ってきたら水洗いをするなど、大切な靴の寿命を延ばすコツを紹介します。

日頃のお手入れがスニーカーの寿命を延ばす

子供の頃は泥だらけになって遊んだ後、しっかりと自分で靴を洗っていた人も多いと思いますが、大人になると靴が泥だらけになるコトもないし、時間が無いから自分でも洗わなくなり、いつのまにか手入れできないほど汚れて捨てる…の繰り返しになりがちです。

でも、大人になった今だからこそスニーカーの手入れをして、大切に使いたいものです。それに面倒に思えるメンテナンスも、毎日のちょっとした手間で物持ちがかなり変わりますし、靴も毎日手入れをしてくれるアナタの想いに応えてくれます。

また、汚れたスニーカーは人に与える印象までも悪くなるのでなるべく手入れをしてきれいな状態で履いておきたいものです。

これらにスポットライトを当てた、スニーカーの手入れ方法を紹介します。

スニーカーの汚れを落とす方法

泥汚れやホコリは放っておくと見栄えが悪いだけではなく、雑菌が繁殖して衛生面も悪くなりますが、どうやって汚れを落とせばいいのでしょうか?また、どうしたら汚れを防ぐことができるのでしょうか?

1.ナイロン系・キャンバス地系は水洗いする

まずは靴の素材をチェックして、ナイロン系・キャンバス地系の生地であれば、水洗いが1番簡単に汚れを落せます。

靴ひもを全て取り、表面に付いた汚れは乾いた状態でブラシをかけて汚れを落とし、表面の汚れが落ちたら水に中性洗剤を溶かし入れて、ブラシで汚れを落とします。もしゴシゴシ擦るのが面倒であれば、ネットに靴を入れて洗濯機で洗ってもOKです。

洗濯機に入れる時には故障の原因になりますので、靴に付着している砂や泥を落としてから、他の洗濯物と一緒に洗わないよう注意してくださいね。

靴汚れの落とし方

・ナイロン系・キャンバス地系
中性洗剤で水洗いをする

・合皮、革素材
ぬるま湯で革用シャンプーを使って素早く洗う

靴を履いて外出すればホコリや土汚れは必ず付着しますし、目に見えない程度の汚れでも、蓄積されることで大きな汚れとなるので、帰宅したら靴用ブラシでササッと表面の汚れを落としましょう、それだけでもスニーカーの持ちはかなり良くなります。

また、水洗いで落ちなかったスニーカーのミッドソール(ゴムの部分)のクリーニング方法は、メラミンスポンジを使うか、クリーナー(消しゴム)で擦るとキレイになりますよ。

2.汚れを付けない工夫をする

キレイにしたスニーカーの汚れを防止するために、靴を洗って充分に乾燥させたら防水スプレーをかけておきましょう、防水スプレーは雨が浸透しにくくなる撥水効果だけでなく、表面がコーティングされるので汚れの付着防止効果もあるのです。

汚れ防止に役立つアイテム

・ベビーパウダー
キャンバス地に有効です

・ろうそく
練り込むように塗る

出来れば新しいスニーカーを購入したら、使用する前に防水対策をしておくと、コーティング剤もキレイに付きやすいですし、より効果を発揮してくれますよ。

基本は1週間に1回、雨が降った後、または洗った後をめどに防水スプレーを使うと、綺麗な状態を維持できます。

防水スプレーは表面をコーティングするので、汚れが付いたまま吹きかけると一緒に固めますので、ブラシで軽く汚れを落としてから使うように注意してくださいね。

スニーカー臭い対策をする方法

女性が特に気になるのが“臭い”です。靴を脱いで、ツーンと臭ったら恥ずかしいし、好きな人の前だとしたら、脱ぐのも嫌になりますよね。では、どうすればいいのでしょうか?

1.すぐに臭いを取り除く方法

靴の臭いの原因は汗から繁殖した雑菌なので、汚れと同じで雑菌を洗い落せば臭いも取れますが、臭いの雑菌は汚れとは違って繊維の奥の奥まで染み付いている場合が多く、洗っても臭いは完璧に落ちない特徴があります。

頑固な臭いを取りたいなら、洗った後に除菌作用の強い防臭・抗菌スプレーを活用しましょう、1番汚れや雑菌の住み家であるインソール(中敷き)を交換するのも効果的です。

頑固なニオイの対策

防臭スプレーを使うか、インソールを交換する

インソールは靴の中でも消耗が激しく最も足の触れる面積が大きい部分で、私たちは足の裏から毎日コップ1杯分の汗をかいています、それを吸収するインソールや靴下に臭いはこもりがちです。

洗濯などの手入れと一緒にインソールの汚れ具合をチェックし、適度に交換するようにしてくださいね。

2.毎日の臭いを予防する方法

ニオイは履くごとに蓄積されていくので、雑菌を繁殖させないためにも乾燥させることが大事です。

靴を乾燥させる方法

・乾燥剤を使う
・ドライヤーの冷風を当てる
・日中ベランダに干しておく
・1日履いたら次の日は履かずに休ませる

水分が残った状態でスニーカーを履けば、さらに水分を染み込ませる結果となりカビや雑菌は繁殖し放題になりますので、自然乾燥をさせるなら最低でも1日置いておく必要があります。

毎日スニーカーを履くなら出来れば2足用意をして、1日おきにローテーションで使うようにすると靴の寿命も長持ちしますし、いつも乾燥した状態で使えます、また、銅素材の物を入れておくとバクテリアを分解してくれるので、乾燥させると共に10円玉を靴の中に入れておくと臭いも強力に解消してくれますよ。

スニーカー形崩れ対策をする方法

毎日汚れ・臭い対策をしていても型が崩れてきたらスニーカーの履き心地が悪くなり、見栄えも悪くなります、どうやって手入れをすればいいのでしょうか?

1.型崩れした靴を元に戻す方法

ずっと靴箱にしまったまま、カカトを潰すなど履き方が悪いと、靴は正しい形状を保てなくなり、どんどん履き心地が悪くなっていきます、そこで形を整えるために、1週間以上スニーカーを履かない際は革靴などで使うシューキーパーを使用してくださいね。

シューキーパーを使うメリット

時間はかかるが形を整えてくれる

シューキーパーには色々な種類がありますが、木製のものが「形状維持・消臭・除湿」の3点で力を発揮してくれるのでオススメですよ。

また、洗ったあとは特に型崩れがしやすいので乾燥をさせたら1日だけシューキーパーで形を整えてくださいね。

2.毎日手軽に型崩れを予防する方法

頻繁に使うスニーカーは、やっぱり手軽にメンテナンスをしたいものですよね、簡単に型崩れを防止したいのであれば新聞紙が有効で、いらない新聞紙を丸めて靴の中に入れておくことで、形が整うだけではなく余分な水分も吸ってくれるので防臭効果も期待できます。

新聞紙を靴の中に入れる効果

・乾燥
・防臭
・型崩れ防止

同じ効果がある木製のシューキーパーは、全ての靴に揃えようと思うとかなりの値段がしますが、いらない新聞紙なら費用はそれほどかかりません。

お気に入りの靴にはシューキーパーを、それ以外の靴には新聞紙を丸めて型崩れを防止しましょう。

正しいお手入れ方法でスニーカーは長持ちする

大人になると足の形やサイズは成長しませんし、壊れない限りまだ履けるスニーカーを買い替える必要はありません、ですが、メンテナンスを怠るとたった1年ほどで履きつぶし買い替える必要性が出てきます。

せっかくお気に入りの1足を見つけたのに、ほんの数カ月で、お別れなんて勿体ない気持ちになりますよね。

スニーカーは、しっかりと手入れをすれば5年は持つといわれていて、数年通して履けるのなら履き心地のいい、ちょっといいスニーカーが欲しいところですよね。

靴を食べるようにたくさん消費するのではなく、大切はスニーカーを手入れしながら大事に履くことが本来の靴との付き合い方です、ぜひ今日からお気に入りの1足を手入れしながら大切に履いてくださいね。