汚部屋が生まれる原因と上手な片付け方
- 片付ける場所が決まっていない、物を買うわりに捨てない。
- 片付けるのが面倒で、いつも適当な場所に置いたままにしている
こんな習慣はありませんか?これらの習慣が、汚部屋を作り出しているんです。
汚部屋とは、床の大半が見えないほど散らかっている部屋のことで、1度汚部屋になると、あまりの汚さに「どこから手をつけて良いか分からない」ため、片付けなければいけないと思いつつ放置する悪循環に陥ります。
「部屋の乱れは心の乱れ」と言われるように、部屋が汚れていると、なんだか心もスッキリしないもの。汚部屋に住み続けていると、ダニやカビ、ハウスダストなどのアレルギーの原因になるだけでなく、何ごとに対しても無気力になることもあるんです。
そこで、汚部屋を上手に片付ける方法を紹介します。
目次
- 汚部屋になる原因
- 1.汚部屋の特徴
- 2.汚部屋が生まれる原因
- 3.汚部屋の問題点
- 汚部屋片付けのコツ
- 片付けの手順
- 1.足の踏み場を作る
- 2.棚や収納スペースの整理
- 3.使っていないものを捨てる
汚部屋になる原因
汚部屋の片付け方をチェックする前に、まずはあなたの部屋の汚部屋度チェックと、汚部屋の問題点を見ていきましょう。
1.汚部屋の特徴
汚部屋に住み続けていると、散らかっているのが当たり前の状態になるので、自分の部屋が汚部屋になっていることに気づかないことが多々あります。
汚部屋を片付けるためには、自分の部屋がどの程度汚れているのか、しっかりと自覚することが大切です。そのためにも、汚部屋の特徴を把握しておきましょう。
汚部屋に見られる主な特徴
・ゴミ箱が設置されていない
・床に物やゴミが散乱している
・床などに衣類が脱ぎ捨てられている
・飲みかけの飲料がそのまま放置されている
・床に空き缶や空きペットボトルが転がっている
・食べかけや賞味期限切れの食品が放置されている
・数週間前のゴミが部屋やベランダに置かれている
2.汚部屋が生まれる原因
誰もが、好き好んで汚い部屋に住みたいとは思わないものですが、以下の理由によって部屋が汚れていても片付けられないことがあります。
- 病気で身の回りのことができなくなった
- 何かと忙しくてゴミ出しをする暇がなくなった
- 極端に片付けができない人が1人暮らしを始めた
- ある出来事を境に、すべてに対するやる気を失った
- 何らかの理由により、日ごろ家事をしている人が家事をできなくなった
そういう意味では、誰もが汚部屋の住人になる可能性があると言えますが、実際に汚部屋が生まれる原因の多くは、いつもの習慣に隠されているんです。
汚部屋を生み出す習慣
・物を捨てられない
・面倒なことを後回しにする
・片付ける場所が決まっていない
あなたには、上記のような習慣がありませんか?これらが積み重なった結果、手がつけられないほど汚れた部屋を作り出してしまいます。次のチェックリストで、あなたの汚部屋度をチェックしてみましょう。
汚部屋度チェック
・リモコンや鍵を頻繁に失くす
・あまり見かけない虫が発生する
・ベッドの上に洋服の山ができている
・部屋に同じアイテムがいくつもある
・次に料理するときまで洗い物をしない
・家具や床などが物で埋め尽くされている
・新しいものを買っても古いものを捨てない
・部屋の片づけをしてもすぐにまた散らかる
・大掃除すると、消費期限切れの食品が出てくる
・服をたくさん持っているのに同じ服を着回している
・詰め込み過ぎて、押入やクローゼットのドアが開かない
・押入やクローゼットの中に、中身が分からない段ボールがある
該当するものが多ければ多いほど、あなたの部屋は汚れている可能性大!自分では気づいていないだけで、実は汚部屋になっているかもしれませんよ。
3.汚部屋の問題点
汚部屋に慣れてしまうと、汚れているからこそ落ち着くなんて人もいますが、実際には、探し物に時間がかかったり、くつろげずにストレスが溜まったり、彼氏や友だちを家に呼べないなどの困ったことが起こりやすいもの。
でも、それ以上に、周囲を巻き込むような問題に発展することもあるんです。
汚部屋の問題点
・嫌なニオイが発生する
・水回りが使えなくなる
・床板や畳が湿気により腐る
・ゴキブリやネズミの巣になる
ここまでくると、あなたの健康が脅かされるだけでなく、周囲の人にも迷惑がかかります。また、賃貸の場合には修繕費を請求された上で、退去勧告されることもあるので注意してくださいね。
キレイに整頓された部屋は気持ちが良いものです。周囲の人に迷惑をかけて、大問題に発展する前に汚部屋をキレイに片付けましょう。
汚部屋片付けのコツ
汚部屋の片付けには、ちょっとしたコツがあります。汚部屋を片付ける前に、片付け方のコツをチェックしておきましょう。
1.一度にすべてを片付けようとしない
できれば1日で汚部屋を片付けたいところですが、片付ける部屋が多かったり、汚部屋度が高かったりすると、どうしても疲れたり飽きたりして、途中でやめてしまいがちです。これでは、すぐに汚部屋に逆戻りしてしまいます。
短時間なら集中力が持続するので、今日は床、明日はクローゼットというように、小分けに片付けていきましょう。キレイなスペースが増えると、やる気もアップしますよ。
2.使わないものは思い切って捨てる
片付け始めると「まだ使える」とか「将来的に何かに使える」と思うようなものを残しておきがちですが、残しておいたモノの9割以上は、将来的にも使いません。
いま使っているかどうかを判断基準にして、使っていないものは思い切って捨てましょう。
3.収納は簡単でシンプルに
物を種類ごとに分けて収納するのは、片付けの基本ですが、細か過ぎる収納は、見栄えは良いものの、すぐに面倒になり長続きしません。
衣類は畳んでしまわずに、ハンガーにかけて吊るしておく、小物はフタつきの収納ボックスにまとめておくなどのように、簡単でシンプルな方法を選びましょう。
4.ゴミ箱を増やす
ゴミ箱が近くにないと、食べたものや飲んだもののゴミをそのままテーブルや床に置いたままにしがち。後で片付けるつもりが、その「後」がいつになってもやってこない。これが汚部屋を作り出す理由のひとつです。近くにゴミ箱があれば、その都度ゴミを捨てることができるので、ゴミ箱を増やして、自分がよく居る場所の近くにゴミ箱を設置しましょう。
片付けの手順
汚部屋を片付けようと思っても、あまりに汚れているとどこから手をつけて良いのか分からずに、片付けを先送りにしがちですが、後回しにしていると、自分では手に負えないほど、部屋が汚れることがあるので、自分で片付けが出来るうちに片付けを始めていきましょう。
1.足の踏み場を作る
汚部屋を片付けるためには、ある程度のスペースが必要になるので、まずは床を片付けて足の踏み場を確保するところから始めましょう。
床の片付け方
1.大き目のゴミ袋とカゴを用意する
2.要るもの・要らないものに仕分していく
3.ゴミは袋へ、必要な物はカゴに入れて避難する
4.床全体が見えたら掃除機をかけていく
2.棚や収納スペースの整理
自由に動けるだけのスペースが確保できたら、棚や収納スペースの整理に移ります。
棚の片付け方
1.棚や収納スペースの中身を全て取り出す
2.床の片付けと同じように分類する
3.拭き掃除をする
3.使っていないものを捨てる
ここまでくると、汚部屋がだいぶ片付いて、気分もかなりスッキリしているハズ。ですが、ここで一服してはいけません「要らない物を捨てる」最後の仕上げが残っています。
明らかなゴミを分別せずにひとまとめにした場合は、燃えるゴミ、燃えないゴミ、資源ゴミなどのように各自治体のルールに従って分別し、次のゴミの日に必ず捨てましょう。
衣類などの布類は、袋ごと洗面所に持ち込み、洗濯するものと捨てるものに分け、洗濯するものは、すぐにでも洗濯して、乾かし、予め決めておいた収納場所に収納します。汚れが目立つものや何年も着ていないものは、この機会に思い切って捨てましょう。
雑誌などの紙類や空き箱、段ボールなどは、それぞれ紐でひとまとめにくくり、資源ゴミの日に捨てます。
ドライヤーなどの家電やコード類は、使う場所に戻すのが基本。同じように、小物や雑貨、コスメ用品なども今使っているかどうかを基準に、使っていないものは処分して、使っているものは使う場所に戻しましょう。
「使わないものは捨てる」これが、汚部屋を片付けられるかどうかのカギを握っていると言えるほど重要な部分です。中にはもったいないと思うものもありますが、思い切ることをお忘れなく。
物を購入する時にはよく考える
汚部屋をしっかりと片付けても、何も考えずに物を増やしていては汚部屋にリバウンドすることにもなりかねません。
物を購入するということは、それだけ部屋の中の物が増えるということ。何かを購入するときには、本当に必要なものなのか、どこに収納するのかをよく考えてから購入することを意識しましょう。
本当に必要なものだけを買うようにすれば、無駄遣いが減るので、お金も貯まって一石二鳥!その後の掃除も楽になりますよ。