狭い部屋のレイアウト・見違えるほど広くなるインテリア術

狭い部屋はレイアウト次第で広く見せることが出来て、物を片づけて床面積を増やすだけでも広く感じることが出来ますが、物で散らかっていたら効果が薄くなるので、この機会に整理整頓をしてみましょう。

狭い部屋のレイアウト・見違えるほど広くなるインテリア術

狭い部屋を広く見せるテクニック

多くの人が1回は『素敵な広い部屋に住んでみたいなぁ』と、考えるものですが、現実はそんなに甘くなくて広い部屋に憧れながらワンルームなどの狭い部屋を少しでも広く見せようと努力していますよね。

でも、レイアウトを変えてもなんだかしっくりこなかったり、かえって部屋が狭く感じたり部屋を広く見せるのって想像以上に難しいことですよね。

同じ部屋サイズでも「実際よりも広く見える部屋」には、どのようなアイデアやテクニックが使われているのでしょうか?単にモノが少ないだけと思いがちですが、実は部屋を広く見せるために視覚のトリックが使われているのです。

そこで、狭い部屋を実際よりも広く見せるテクニックを紹介します!自分の部屋の狭さが気になる人はチェックしてくださいね。

1.出来るだけ物を床に置かない

タンスが置かれた床

部屋を広く見せる視覚トリックの1つ目は「床」で、部屋の中に見える床面積が広ければ広いほど部屋が広く見えますし、入居前の部屋は広く感じるのに荷物を運びいれて家具を配置した途端に部屋が狭くなったと感じることってありますよね。

床に物を出来るだけ置かないことで?

部屋は広く感じる

でも、部屋は生活スペースでもあるため家具を1つも置かないのは現実的ではありませんので、家具を置く時には部屋の総床面積の3分の1以内に収まるようにするといいでしょう。

また、お洒落な部屋に付き物の大きなラグは、圧迫感があり部屋全体が窮屈なイメージになるので、小さめの物を選ぶとスッキリ見せることが出来ます。

2.家具は背の低い物を選ぶ

背の低いテーブルが置かれた部屋

続いての視覚トリックは「壁」で、たくさんの壁面が見えると天井を高く感じて、部屋も広くなったと思うことが出来ますので、家具を選ぶ時は出来るだけ背の低いロータイプのものを選ぶと良いでしょう。

でも、持っている衣類の種類や数によってはロータイプで追いつかないことも多いので、家具の背が高いワードロープを置く場合は、部屋の壁際かコーナーに設置して、出来るだけ部屋の入口から見えない場所が最もオススメです。

背の高い家具がいくつもある場合には、出来るだけ部屋の片側に集中させて「家具を設置しない壁面」を作ることで、見える壁面積が増えて部屋が広々とした印象になりますよ。

3.インテリアは淡い色をベースに統一する

白いインテリアが置かれた部屋

狭い部屋を広く見せるためにはインテリアの色も重要で、壁紙の色に出来るだけ合わせた色を選ぶといいですし、特に白色は部屋を広く感じさせる視覚効果がありまして、色を多用するとまとまりのない印象を与えて空間を狭く感じさせるので、白を基調として素材やテイストに出来るだけ統一感を持たせてシンプルなデザインを心がけてください。

既存のインテリアに統一感が無い時

白などの淡い色をベースとしたファブリックを使う

わざわざ新しく家具を購入し直すのではなく、ファブリックを利用して壁紙に合わせた色に統一すると費用を節約できますよ。

4.大き目の鏡を置く

スーパーの冷蔵コーナーの一部が鏡になっている所がありますが、これは商品の数を多く見せるための陳列テクニックで、鏡に商品が映ることで奥行きがある印象を受けますよね。

これと同じように、部屋に大きな鏡を置くと奥行きが生まれて実際の部屋よりも広さを感じることが出来ますし、光を取り込める位置に設置すれば部屋も明るくなるのです。

窓の外の眺めが良い場合には、鏡を窓の外の風景が映るように設置すると部屋がより広く感じますが、火事になる恐れがありますので「太陽光が直接鏡に映らないように」設置位置には十分注意してください。

設置する鏡のタイプ

床面積のことを考慮して壁掛けタイプがオススメ

フレームの色や素材などを他の家具類と合わせると、まとまりの良い快適な部屋となりますよ。

壁にかけた鏡

5.光や色を上手に使う

間接照明を使うと部屋がグッとオシャレな雰囲気に変わりますが、実は部屋を広く見せる効果もあり「ダウンライト」や「スポットライト」などの照明を壁や天井を照らす位置に設置すると部屋に奥行きが生まれて、立体感も出るので部屋全体が広く見えるのです。

床に置かれた間接照明

また、壁や床、家具などの色の明度や彩度にも気を配るとさらに広く見せることが出来ます。

明度とは明るさのこと

・白色は部屋を明るく広く見せる
・黒色は部屋を暗く狭く見せる

彩度とは色の鮮やかさのこと

・色は鮮やかなほど部屋を狭く見せる

つまり、部屋を広く見せるためには「明度が高く彩度が低いほうがいい」ので、出来るだけ自然の光が部屋に差し込むようにカーテンを開けたらしっかりとサイドで留めて、窓の周辺には物を置かないようにしてくださいね。

6.カーテンの位置を高くする

カーテンの高い部屋

一般的にカーテンレールは、窓の高さの少し上、窓の大きさに合わせるようについていますが、カーテンレールを出来るだけ天井に近い位置に取り付けるとその分取りつけるカーテンのサイズも長くなりますが、縦の長さが強調されて、実際よりも天井が高く感じるので部屋が広く見えるのです。

柄入りカーテンを選ぶ時の注意点

柄のサイズが小さめの物を選ぶ

柄が大きなカーテンはオシャレな印象がありますが、デザインによってはかえって窮屈さを感じることがあるので、柄入りのカーテンを選ぶ時には、小さめの柄を選ぶと安心です。

縦の長さを強調したい時には、縦縞模様のカーテンを選ぶことがポイントです。

7.動線を意識する

部屋の入口に立って全体を見まわした時に、家具などのインテリアで視線が遮られると部屋が狭く感じますので、入口から部屋の奥にある窓やベランダまでのよく通る場所(動線上)を意識して、通り道には出来るだけ物を置かないようにしてくださいね。

1本の長いスペースを作ることで、実際よりも部屋を広く見せることが出来ますよ。

部屋が広く見える動線のスペース

70cm~100cm以上の幅が理想

部屋に作る動線の目安

1メートルほどのスペースが確保できない場合は、1人が通るのに不自由しない60cmほどの幅を確保するといいでしょう。

8.部屋の間取りに合わせる

部屋によっては間取りが横長だったり、縦長だったりすることがありますので、間取りに合わせた工夫をすることでリビングやダイニングも広く見せることが出来ます。

窓に対して部屋が縦長のパターン

家具を壁の両側(または片側)に配置する

窓に対して部屋が横長の場合の家具の置き方

壁に合わせて家具を配置することで中央に空間が広がるので部屋が広く見えますよ。

窓に対して部屋が横長のパターン

光を遮らないように配置する

窓に対して部屋が横長の場合の家具の置き方

出来るだけ明るい空間を演出するために、窓付近には物を置かないようにすることがポイントです。

日頃から整理整頓を心がけることが大切

部屋を広く見せるコツを全て実践していても、部屋の中が乱雑でゴチャゴチャしていたらせっかくの広く見せるテクニックも効果が薄くなりますし、限られた空間を広く見せるためには、出来るだけ物を置かないようにすることが大切です。

部屋に「必要のないもの」「使わないもの」であふれている場合には、この機会に思い切って捨てるところから始めてみましょう。

物が多くてゴチャゴチャしていると、それだけで部屋が狭く見えるものですので少しでも部屋を広く見せるためには、日頃から整理整頓をしておくことを忘れないでくださいね。

また、昔から「大は小を兼ねる」といわれていることから、大きな収納や家具を奮発して購入しても必要ない大きな家具は、部屋を圧迫して物理的にも狭くするので、家具を選ぶ際には自分のライフスタイルと部屋の大きさに合ったものを選ぶことが失敗しないコツですよ♪

この記事を友達に教える

迫田春奈

ライフハックなど日常の役に立つ情報を中心にコラムを書いています。気になったことは自分で実際に試してみるのが好きです。