余ったろうそくを再利用する方法
ろうそくの主な使い方として挙げると、
- 仏壇の線香に火をつける
- 花火の着火剤にする
- 誕生日ケーキのデコレーション
- 観賞用のアロマキャンドル
これらが一般的ですが、使い終わっても余って残ることが多い代物です。
「もったいない」の精神で棚などに眠っているろうそくがある家庭も多いことでしょう。そんなろうそくの便利な再利用方法を紹介します。
和室の敷居の潤滑材にする
障子やふすまの滑りが悪く開け閉めが重くなってしまったときに、ろうそくが活用できます。やり方はとても簡単で、敷居のレール部分に軽くろうそくを擦り付けるだけです。
※色のついていない白色のろうそくを使うようにしましょう。カラーの強いろうそくを塗ってしまうと、敷居が変色してしまう恐れがあるので気を付けたいところです。
障子とふすまのレールに使用
ろうそくはすべる物質ですから、これを障子とかふすまなどのレール部分にこすりつけ、スムーズに滑るようにすることに使用しています。家のあらゆる障子・ふすまレールに塗布しており、家人に有難がられています。(30代/男性)
敷居に塗って再利用
仏壇で使用していて短くなったロウソクなどをよく敷居のスベリをよくするために塗っています。定期的に敷居スベリシールを変えるのも良いのですが、家中を替えるとなると和室が多く結構割高になってしまうのでそうしています。捨てるのがもったいないのでそうしているだけなのですが。(40代/男性)
オリジナルろうそくの材料にする
不要になったろうそくがたくさんあるなら、オリジナルキャンドルを作ることができます。エッセンシャルオイルを入れたらいい香りのするアロマキャンドルになります。好みの色のクレヨンを混ぜればカラーキャンドルのできあがりです。
材料
- 不要になったろうそく
- 凧糸
- クレヨン(お好みで)
- エッセンシャルオイル(お好みで)
- アルミ鍋
- 紙コップ
作り方
1.細かく砕いたろうそくを溶かして、お好みでエッセンシャルオイルや細かく削ったクレヨンを入れます。
2.1の液を紙コップに流し込みます。
3.凧糸を入れます。
4.固まるまで放置します。
アロマキャンドルの材料に使いました
余っているろうそくを使って、子どもと夏休みの工作にアロマキャンドルを作りました。作り方はとても簡単、ろうそくを溶かして型に入れて、エッセンシャルオイルを入れ、固めるだけです。
うちでは、百円ショップのお鍋を買ってきてろうそくを入れ、絵の具で色をつけました。卵の殻(小さな穴を開けて中身を出し、洗って乾かしたもの)にロウを流しいれ、凧糸を入れて、エッセンシャルオイルを数滴。固まったら、卵の殻を割って取り出し、出来上がりです。香りは虫が嫌うものを使うと夏休み中使えます。楽しく作れるので、この後、百円ショップでろうそくを追加して、さらに作ってしまいました。(20代/女性)
お部屋の飾りに再利用
余ったものは、湯煎で溶かして、リサイクルショップや100円ショップで買ったかわいいカップやかわいくデコレーションした瓶などに入れて、それから、芯をいれて、またキャンドルをたいて、楽しんでいます。(30代/女性)
玉ねぎを切るときの目の痛み対策にする
玉ねぎを切るときに、「目の奥が痛くなり涙が止まらない」という経験は誰しもあります。これは玉ねぎに含まれる硫化アリルという物質が切った時に気化して、目の粘膜を刺激することが原因です。(注1)
ここで役に立つのがろうそくです。ろうそくの火が上昇気流を発生させるので、気化した玉ねぎの成分が目に入るのを防ぐ効果があります。
玉ねぎを切るときに役立っています
私は料理が好きなのですが、玉ねぎを切る時の目の痛みや涙が出ることが苦手でした。そんな時に役だってくれたのが余ったろうそくです。余ったろうそくをもう一度火を起こすだけで、玉ねぎを切る際に痛みと涙を誘う成分が炎の方に流れ成分も変わってしまうと知りました。
料理中なので火災には十分注意が必要ですが、玉ねぎを切った後に、すぐに消すだけで痛みも涙も防げるので大助かりです。(20代/女性)
絵を描いてインテリアにする
絵心に自信のある人におすすめなのが、ろうそくに絵を描いてインテリアにする方法です。仏壇に花柄の絵ろうそくを飾れば、お供え物としても利用できます。
インテリアとして再利用
ろうそくに絵や模様などを描き、インテリアとして飾ります。会津絵ろうそくが好きなのでそれを思いつきました。使いかけなのも味が出ていて良いです。ろうそくの火も、紙などにオレンジ・赤・黄色を塗って火に見立てて雰囲気を出しています。(30代/女性)
入浴時の灯りにする
おしゃれな気分を味わいたいときは入浴中の灯りにする方法です。浴室程度の広さであればろうそくの火でも十分に明るいです。ゆっくりと半身浴をしながら淡い灯りの空間でリフレッシュするのもいいでしょう。
お風呂で使っています
自分は花火などで余ったろうそくは、お風呂で電気を消してろうそくに火をつけて使います。入浴剤を入れたりして、オシャレな雰囲気と気分を味わうのがとても楽しいです。折り紙などで燃えないように大きく包むと、火の色が変わってよりオシャレです。(20代/男性)
浴室のタイルカビ防止に利用する
浴室は湿気が多いのでどうしてもカビが繁殖しやすい環境にあります。そんな悩みにろうそくが役に立ちます。カビ取りスプレーなどできれいに掃除をして十分に水気を拭いたら、浴室のタイルの隙間にろうそくを塗ります。これで水を弾きカビの発生を防止することができます。
お風呂場のカビ防止に
私は、お風呂場のタイルの溝などにろうそくを塗ってカビを予防しています。カビは繁殖するために水を好みますが、ろうそくを塗っておけば水を弾いてくれます。そのため、カビ予防に重宝しています。塗り方は、掃除後に水気を拭いてから2.3回擦りつけるだけです。(20代/女性)
靴のワックスとして活用する
白い布製の靴は買ったときは真っ白でピカピカでも、だんだん黒ずんで汚れてきてしまいます。この汚れ対策にろうそくが役に立ちます。ろうそくを薄く塗ることでワックスとしてコーティング材の役割を果たし、撥水加工と汚れの防止になるのです。
ワックスとして再利用
ワックスとして、コーティングとして使用します。小学校の体育館履きなど布の靴に薄く塗って撥水加工や汚れ防止にできます。(30代/女性)
ろうそくはいろいろな方法に再利用できる
不要になったろうそくも、様々な方法でリユースできることがわかりました。余って捨てようと思っていたなら、ここで紹介した活用術を思い出してエコの気持ちで再利用してみましょう。
参考文献
- 注1:野菜図鑑「たまねぎ」