リンパマッサージでふくらはぎをサイズダウン!
体内の血液は、心臓によって循環しています。
酸素を含んだ新鮮な血液は、心臓から動脈を通って全身に送り出されます。
反対に、二酸化炭素や老廃物を回収した血液は、静脈を通って心臓に戻ってくるのです。
それでは、血液のように心臓というポンプを持たないリンパは、一体どうやって循環しているのでしょう。
リンパは老廃物の運び屋?!
心臓から送り出された血液は、血漿成分が細胞間液となって細胞に酸素を運びます。
そして、酸素を運び終えると、細胞で不要になった二酸化炭素や老廃物を回収して、ふたたび血漿成分として静脈を通って心臓に戻るのです。
ところが細胞間液の中には、すぐには静脈に戻らずに、リンパ管を通って静脈と合流するグループも。
その際、リンパ管の流れが悪いと、細胞から流れ込んできた細胞間液が戻ることができずに、むくみが生じてしまうのです。
ふくらはぎは正常に働いていますか?
実は、ふくらはぎは「第2の心臓」と呼ばれるほど、リンパの流れに欠かせない存在。
ふくらはぎの筋肉が、心臓と同様にポンプのような働きをしてくれるのです。
ところが、長時間同じ姿勢でいるとポンプ機能が働かない状態に。
そのため、血液やリンパの流れが悪くなり、脚がむくんでしまいます。
また、運動不足の人も要注意。
ふくらはぎの筋力が落ちると、ポンプの力も弱くなってしまうのです。
リンパマッサージに挑戦!
リンパマッサージをする上で重要となるポイントはリンパ節です。
「押す」と「さする」ことでリンパの合流地点のリンパ節に、リンパを戻してあげるのです。
ふくらはぎの場合、最寄りのリンパ節はひざの裏にある「膝窩(しっか)リンパ節」。
つま先をスタート地点として、ゴールの膝窩リンパ節までリンパを流してあげましょう。
1-足裏と足の甲を「押す」
まずは足裏全体を、両手で包み込むようにして親指で押します。
さらに、つま先から甲、足首にかけて同じように押してあげます。
(1プッシュあたり約3秒)
2-ふくらはぎを「さする」
足首の裏側からひざ裏にある膝窩リンパ節までの間を、リンパを流すことを意識しながら両手でさすります。
(10~15回くりかえし)
3-ひざ裏の膝窩リンパ節を「押す」
膝窩リンパ節に集まった、つま先からふくらはぎにかけて溜まっていたリンパを、ひざ裏をまんべんなく押すことでさらに上へと押し上げてあげます。
(1プッシュあたり約3秒)