化粧品は使用期限内でも正しく保管を!
プチプラコスメも豊富で流行のカラーも季節ごとに違うので、使い切れない化粧品をゴッソリ溜め込んでいるコスメフリークの女性も多いのでは?
化粧水などのスキンケアアイテムも複数の商品を肌状態に合わせて使い分けている人は、使用期限が過ぎてからも中身が残ってしまい困ることもあるハズ。
有効使用期限が記載されていないメイクアイテムやスキンケア用品もあるので、肌への影響を考えると『大丈夫かな…?』と、不安になりますね。
まず、化粧品の基本的な使用期限は以下の通りです。
- 未開封の状態/3年
- 開封した状態/1年程度
けっこう長いですね。でも、この基準はあくまでも”正しい保存していることが条件”で設けられたもの。
一度、封を開けてしまったものは、保管方法を間違えると劣化や品質が変化するスピードが早まってしまうことがあるので、使用期限が明記されていたとしても最低限の条件は守らなければなりません。
雑菌の混入によって変質した化粧品を肌に塗るのは、吹き出物や肌荒れなど、思わぬトラブルを引き起こす原因に…。これでは、せっかく美しくなるためのスキンケアが台無しです。
基礎化粧品やコスメは適切な方法で保管して下さいね。
コスメの使用期限と正しい保管方法
- 化粧水&乳液
- 日焼け止め
- ファンデーション
- 口紅
- マスカラ
- アイシャドー
これら6つのアイテムを安心して使用するために、化粧品の使用期限と保管方法を紹介します。
化粧水・乳液/使用期限と保管方法
化粧水や乳液などの基礎化粧品は朝晩のスキンケアで毎日使いうため、フタの開け閉めをする際に「手・コットン・空気」などと「中身」が触れる回数が多くなります。
その分、雑菌に触れて劣化しすいため、保管方法だけじゃなく”使用するときにも清潔さを保つ”必要があります。
使用するときはコレNG
キャップの内側やボトルの口に手やコットンを直接つけること。
保管するときはコレNG
・フタの開けっ放し
・フタが緩んだたままの状態
この2つの行為は絶対にダメ!
手やコットンは清潔にしているつもりでも、化粧水を手に取るまえにボトルなどに触れますね?だから、手には雑菌が付きます。
また、コットンはケースに保管していてもホコリなどの付着は避けられません。
どうすればいいの?
乳液や化粧水を取りだすときは「手やコットン」と「ボトルの口」を数センチ離す。
保管するときは、きっちり「蓋を閉める」のが鉄則
化粧水やクリームなどのスキンケア用品は、開封すると同時に空気に触れるので劣化が始まっているのです。使うたびにしっかりフタをして、直射日光や高温多湿を避けられる場所で保管を!
冷蔵庫は最適な保管場所ではない
- 『高温多湿を避けられる』
- 『化粧水が冷えて、使うときにサッパリする』
このような理由から、スキンケアアイテムの保管には”冷蔵庫が適している”という説もありますが、実はNGな保管場所。意外ですね。
でも、なぜ冷蔵庫はスキンケア商品の保管場所としてはダメなんでしょうか?
NGの理由
温度差が品質に影響するからです
キンキンに冷えた冷蔵庫に保管していた化粧水を取り出すと、中身が薄っすら濁っていることがありませんか?
それは化粧水の成分が冷やされて、”結晶”ができた状態。
そして、常温に近づくにつれて再び透明になっていきますよね?
それは、結晶が溶けた状態。
化粧水などの成分が何度も凍ったり溶けたりを繰り返すと、清潔な状態で冷暗所に常温保管しているよりも”品質の劣化が早まってしまう”ので「冷蔵庫は適していない」ということなのです。
- 熱や湿度がこもらない風通しの良い所
- 直射日光が当たらない所
室内でこの2つの条件を満たした場所に常温保管して清潔に保つことを心掛ければ、使用期限内なら安心して肌のお手入れができますよ。
無添加の場合は?
・メーカーの指示に従う。
パラベンなどの防腐剤や殺菌剤が配合されず、限りなく肌に優しいとされる”無添加のスキンケア商品”は、1日または1週間程度で使い切るタイプの商品もあり、製造年月日や使用期限が明記されていますね。
冷蔵庫での保管を推奨している一部のメーカーもありますが、最近では「常温保存」が主流。各化粧品メーカーの指示に従って、その商品に合った方法で保管して下さい。
日焼け止め/使用期限と保管方法
オールシーズンUVケアに欠かせない日焼け止めですが、夏をメインに使用している場合は、なかなか使い切ることができないアイテムのひとつ。
- クリーム
- ローション
- ジェル
- スプレー
日焼け止め商品には様々なタイプがありますが、どれもやはり「常温保管」が鉄則。
1個数千円と高価な商品もあるので『翌年の夏も使いたい』という女性の声も多いのですが、残念ながら常温で保管してもシーズンをまたいで保存期間が長くなると成分の劣化は避けられません。
SPF効果が劣ることは無いといわれていますが、成分が変質したものを肌に塗ると湿疹や吹き出物など肌を傷めてしまう原因になるので、紫外線をブロックできたとしても意味がありません。
UVケア商品はシーズン中に使い切りましょう
それでも長期保存して使いたい場合は、容器の口についた余分な液だれや汚れを清潔なコットンやティッシュなどでふき取り、きっちり蓋をした状態で常温保存を!
日焼け止めを使用する前にチェック
悪臭がしないか?
液体が分離していないか?
このような”品質変化のサイン”があるスキンケア用品は、肌トラブルを避けるために使用しないで下さいね。
ファンデーション/使用期限と保管方法
- パウダータイプ
- リキッドタイプ
- クリームタイプ
肌のくすみやシミなどをカバーし、透明感のある肌を作るために欠かせないファンデは種類も豊富。
乾燥しがちな季節に肌をしっとり艶っぽく仕上げたいときはリキッドやクリームタイプ、夏など湿度が高いときは、さらっとした肌触りにするためにパウダータイプなどと使い分けている方も多いですね。
ファンデのタイプによって使用期限に違いがありますよ。
- 「パウダーなら約1年」
- 「リキッド&クリームなら約半年」
雑菌などが入りやすい液体タイプよりも粉タイプのファンデは変質しにくいため、その分、使用期限も長いのですが、やはり保管方法には注意が必要。
どのファンデも冷暗所で常温保存がキホン
でも、問題が残っています
スポンジやブラシなど「メイク道具」や「指」の汚れ。
ファンデを買ったときから付属のパフやブラシを、一度も洗わず使い続けている方も多いのでは?
もし答えがYESなら、それがファンデの品質低下の原因に…。
お化粧したときにメイク道具には「皮脂・顔の汚れ・ファンデーション」が付着します。使い終わったパフをそのままケースへ入れて保管し、次にお化粧するときにファンデをパフで擦り取ってから肌へ塗りますね。
このように汚れたままのメイク道具をファンデに接触させる行為によって、雑菌繁殖や酸化を早めてしまいます。
メイク道具は?
定期的に洗う
使い切りタイプにする
メイク用品専用洗剤や中性洗剤を使用して洗ったあとは、風通しの良くして短時間で干すように!スポンジなどを長時間、湿ったままの状態にしておくと雑菌が繁殖します。
面倒ならば、使い切りタイプのスポンジを使用するのがベストかも知れませんね。
リキッド&クリームのファンデは?
指じゃなく、スパチュラを使用する
使用するたびに、容器の口をティッシュで拭いて清潔に保つ
容器に直接、指を入れたり、ボトルなどの口に触れることを避けるだけで、品質変化や劣化のスピードも違ってきますよ。
口紅/使用期限と保管方法
口紅には油分が入っているため、直射日光があたる場所、気温が高くなりすぎる場所での保管はNG!溶けたり折れやすくなるのはもちろん、劣化が進みます。
臭う
変な味がする
新しい口紅を開封して使いはじめた頃と”明らかにニオイなどが違う”のなら、劣化している可能性大なので使用は控えて下さいね。
また、口紅に水滴が付いていることがありますが、それは口紅に練り込まれている液状の油分が温度差や高い湿度によって表面に滲みでたもの。
酸化による劣化とは違うため問題なく使用できると言われていますが、品質に変化が起こっていることに変わりはないため、保管方法に気をつけて予防して下さいね。
また、スティック状のリップは”強い衝撃”を与えると折れたりヒビが入ってしまうこともあるので、高い所に無造作に置いたまま保管するのは落下を防止するためにも避けて下さい。
化粧ポーチなどに入れて持ち運ぶことも多いですが、できるだけ優しく扱うように
マスカラ/使用期限と保管方法
使用期限は約3か月と短いので、ロングラッシュ、ボリュームアップなど、その日の気分によって数本のマスカラを使い分けている人は品質の変化に要注意。
マスカラは目の際ギリギリまで丁寧に塗ると美しい陰影がついた目元を作ることができ、まつ毛を濃く長くすることでパッチリとした印象を与えられるメイクアイテム。
でも問題なのは、マスカラは”液体”なので使用するときにブラシなどに付着した雑菌がボトルの中に入り込むと「バクテリア」が繁殖し、品質低下が起こりやすいこと。
劣化したマスカラの成分がメイク時に、非常にデリケートな”目の粘膜”に接しやすくなるため、”結膜炎”など眼のトラブルを引き起こす原因に…。
アイメイク時に手元が狂って、まつ毛の根元(粘膜)にマスカラやアイライナーが付いちゃうことってありますよね?
その際、清潔なコットンや綿棒などで粘膜を傷つけないように優しくオフするのが理想なのですが、「そのまま放置(気づかないから?)」という人も…。
また、マスカラと同じ条件で使用期限が3か月と短いのが、リキッドタイプのアイライナー。いずれも蓋をキッチリ閉めた状態で直射日光や高温多湿を避けられる場所に保管して、使用期限内に使い切ってくださいね。
アイシャドウ/使用期限と保管方法
アイシャドウの粉は飛び散りやすく、アイメイクをするときに眼の中や粘膜に付着しやすいので、マスカラなどと同じく使用期限を守るべきコスメのひとつ。
パウダータイプであれば約1年と使用できる期限も長いのですが、水分を含んだ練り状のジェルタイプの商品管理には気をつけて下さい。マスカラ同様、リキッドタイプの商品の使用期限は3か月を目途に!
いずれも常温・冷暗所での保管がキホンですが、タイプ別に気をつけたいことがあります。
ジェルタイプの場合(液体)
雑菌によるバクテリア増殖防止のため、容器に指を入れない!
指の代わりに使用するスパチュラも清潔に!
パウダータイプの場合
チップを衛生的に保つ!
細菌が繁殖しないようにチップは1週間ごとに新しいものに取り替えるか、中性洗剤や専用洗剤でキレイに洗う習慣を!
正しい保管&使用法が”肌のキレイ”を保つ
化粧品はワインのように「専用セラーで保管する」など、特別なことをする必要はありませんが、キレイになるために肌へ直接つけるものなので間違った保管&使用方法にはご注意ください。
最近では密閉力が高い容器が開発されるなど、各メーカーでも品質維持の工夫がされていますが、残念ながら劣化や品質変化をカンペキに防ぐことは不可能。
また、私たち消費者側も”正しい使い方&保管”をしなければ、メーカーが提示している使用期限内でも劣化のスピードが早まってしまうので、以下のことを守って下さいね。
- チップ、スポンジなどは清潔に保つ
⇒定期的に洗うor交換する
- スパチュラを使用する
⇒容器に入っている中身や蓋などに指で触れない
- 一度、取りだした中身は容器に戻さない
⇒勿体ないが品質維持を優先する
- 温度変化、直射日光、多湿を避ける
⇒風通しのよい冷暗所に保管する
大雑把な性格の人や時間に追われて慌ただしい朝などは、化粧水のボトルの蓋を完全に閉めないまま放置することもアリますよね(笑)
完全に蓋を閉めたり、メイク道具を洗ったり、スパチュラなども使うたびにアルコール消毒するなど、手間がかかり面倒なことも多いのですが、その一つひとつが「キレイ」に繋がる大事なことなのです