見栄っ張りの心理・周りの人にどんどん避けられる行動
見栄っ張りな人の心理は、何ごとも1番でないと気がすまない、ブランド品ばかり身につけている、自慢話をしたくなるなどの特徴に当てはまります。これらに思い当たるのなら、改善するよう努力しましょう。
見栄っ張りな人の心理と特徴
誰もが「人からよく思われたい」と思うもので、多くの人が1度は見栄を張った経験があるのではないでしょうか。
私たち人間は、人から認められたいという欲求を持っているので「相手よりも優位に立ちたい」「見くびられたくない」「少しでも良く見られたい」と思うのは、自然なことです。だからこそ、つい見栄を張ることもありますが、無意識のうちにマウンティングしているほど習慣化している人は要注意です。
見栄を張る行為は周りの人から無茶しているように見えるだけではなくバレることも多いので、度を過ぎると「あの人は見栄っ張り」だと認定されてしまうかもしれませんよ。
見栄っ張りのレッテルは誰もが貼られたくないものですよね。日頃の自分を振り返り、度を過ぎた見栄を張っていないかチェックしてみましょう。
目次
見栄っ張りな人に当てはまる特徴
「見栄っ張り」とは、周囲の人に対して実際の自分よりも良く見せようとしたり、見た目を飾ってほかの人よりも価値があるように見せたりする態度に対して使われている言葉です。
男性の見栄っ張りは「自分のすごさをアピール」するのに対し、女性の場合は「持っている物や交友関係に対して見栄を張る傾向」があります。まずは、どんな行動が周囲の人たちから見栄っ張りだと思われているのか、その特徴を見ていきましょう。
さらに、彼氏ができる、結婚する、子どもが生まれるなどすると、その状況に合わせて自慢するものがどんどん増えていくのも特徴です。
周りの人に見栄を張る心理
見栄っ張りが度を越えると、実は借金まみれなのに「お金持ち」をアピールしたり、付き合った経験もないのに「男には飽きた」とモテる女をアピールしたりすることもあります。
確かに人間は見栄を張りたくなる生き物ですが、たいていは節度をわきまえていますよね。では、どうして度を越えた見栄を張ってしまうのでしょうか。その心理を紐解いていきましょう。
1.自分に自信がないから
見栄を張ることが習慣になっている人の多くが自分に自信がありません。そのため、心では「ありのままの私では人に受け入れてもらえないのではないか」という不安を常に抱えています。
この不安から少しでも自分を大きく見せようという心理が働くので、自信がない自分を隠すように、必要以上の見栄を張って自分を大きく見せようとします。
その反面、見栄を張ることが自分を偽ることだと認識しているため、罪悪感を抱くことも。このマイナス思考が元でさらに自信を失うと、さらに見栄を張るという悪循環に陥ることもあります。
2.優越感に浸りたいから
人は劣等感を強く抱けば抱くほど、優越感を得たいという欲望が強くなる生き物です。女性はもともと、注目を浴びたいと思う傾向がありますが、見栄っ張りな人の多くは、自分に自信がないため無意識に優越感を求めがちです。
この欲望が高まると、優越感を得るために自分よりも下だと思う人に対して、見下す態度を取り始めます。その結果、優越感を得ると、さらなる優越感を求めて、知ったかぶりをしたり、ブランド物で身を固めたりといった行動がエスカレートしていきます。
3.人に認められたいから
見栄っ張りな人の多くは、プライドが高くて負けず嫌いという性格の他にも「人に認められたい」という気持ちを持っています。
これは誰もが持っている欲望の1つですが、見栄っ張りの人は、人から認められたい願望が強いため、無意識に少しでも自分を良く見せようする心理が働き、見栄を張ってしまいます。
このタイプは、「自分は何でもできる」という見栄を張ることが特徴です。
4.いつでも中心にいないと気がすまないから
見栄を張れば周りの人から「スゴイ人」と思われることが多いため、とりあえずは会話の中心人物になれます。また、職場でも何かを作業する時には「デキる人」を中心に進めていきます。
何事も自分を中心に回って欲しい自己中心的な考え方をする人も、見栄を張ることが多い傾向にあります。
他の人が話題やプロジェクトの中心にいることが許せず、いつでも自分が1番ではないと気が済まないので、何でも自分が優位になるように物事を進めようとする心理が働き、見栄を張っているのですね。
5.愛情に飢えているから
見栄っ張りの心理は大人になってから形成されるよりも、幼いころに形成されることが多いのが特徴です。
その原因となっているのが幼いころの愛情不足で、十分な愛情を感じることなく幼少期を過ごしたことで愛情に飢えているので、無意識に相手の気を引こうと必死になる傾向にあります。
見栄っ張りを続けるデメリット
私たち人間は自尊心が欠如すると、うつ病などの精神的疾患にかかるリスクが高まるといわれています。この自分の価値観を守るために、誰もが見栄を張ってしまうんですね。
確かにプライドを守ることは、ストレスから身を守るための防衛本能のようなものなので、見栄が必要な場面もありますが、それは「自分にとって」必要なだけ。周囲の人から見れば、それはどうでもいいことですので見栄ばかりを張っていると痛い目を見ることもあります。
そこで、見栄を張り続けることで起こりうるデメリットを紹介します。
1.独りになると疲れる
見栄を張っている間は、作られた自分を演じているようなもの。ありのままの自分を偽っているので、精神的にも疲れてきます。
さらに、嘘と同じように1つ見栄を張ると、そのウソを隠すために、さらに強がらなければいけなくなることもあります。
見栄を張るためには、以前ついたウソを覚えておき、つじつまが合うように話を作らなければならない労力も必要になるので、1人になると疲れがドッと出てきます。
2.誰からも相手にされなくなる
自分では見栄を張っていることに気づかれていないつもりでも、周りの人はそれが見栄だと見破っていることが多いのです。実は、周囲が気づいていないフリをしてくれているだけなんですね。でも、人の自慢話は聞いていてつまらないもので、見下されて嬉しいと感じる人もいません。
見栄を張っていることに気づかれていることも知らずに、いつまでも格好ばかりよくすること続けていると、印象が悪くなったり、周囲から冷ややかな目で観られたりするだけでなく、誰からも相手にされなくなる傾向があります。
3.借金まみれになる
見栄っ張りな人は、高級レストランで食事をしたり、ブランド品ばかり買ったり、お金もないのに驕ったりなど、浪費を繰り返しがち。もちろん、浪費に見合うだけの収入があるのなら問題はありませんが、借金をしてまでカッコ良く見せようとしている人は要注意です。
1度や2度なら、支払いに困ることはないかもしれませんが、これを繰り返していると、いつの間にか元金が膨らんでいき、気づいたときには生活するお金がなくなるどころか、借金地獄に陥っていることも。
最悪の場合、借金に追われて身動きがとれなくなることがあります。
見栄っ張りをやめる改善方法
人から良く見られたいとき、この人には負けたくないと思ったときなど、つい見栄を張ることは、誰もが経験していること。でも、見栄を張ることが習慣になっていると、無意識にマウンティングをして、後から悔やむなんて人も多いですよね。
後悔を避けるためにも、少しずつ見栄っ張りな自分を改善していきましょう。
見栄っ張りの改善方法
・根拠のある自信をつける
・見栄っ張りな自分を自覚する
・ありのままの自分を受け入れる
見栄っ張りを改善するためには、まず自分が見栄を張っていることを自覚することが大切です。今後起こり得るかもしれないデメリットを避けるためにも、あなたが見栄を張ることで、周囲にどんな嫌な思いをさせているのかをじっくりと考えてみましょう。
そして、見栄を張っていない「ありのままの自分」に目を向けます。それが、どんなに自信のない自分でも、今はそのままの自分を受け入れましょう。見栄を張らなくても、尊敬したくなるほどスゴイ人はたくさんいます。
ありのままの自分を受け入れたら、誇れる何かを見つけるためにも、好きになれることや興味があるものを伸ばして、根拠のある自信をつけましょう。
自信をつけるのは、自分にしかできないこと。本当の意味で人に認めてもらうためにも、努力することを忘れずにいたいですね。