引越し費用の目安・損しない転居の時期や方法を決めるコツ

引越し費用の目安は、荷物の量や移動距離だけではなく、依頼をする時期によっても金額が変わります。安く済ませようと自分たちでやってもケガや荷物・住居の破損があった際は保証がないので注意してくださいね。

引越し費用の目安・損しない転居の時期や方法を決めるコツ

引越しにかかる費用の目安

日本では転勤や入学、実家からの独立などの特別な理由がない限り、引越しすることが少なく、一生涯の内に経験する転居の回数は平均して4回ほどといわれています。

でも、引越しをする必要性が出てきた時に気になるのが「引越し費用の目安」ですし、節約のために「自分たちだけで引っ越す場合」と「引越し専門業者に依頼する場合」でも金額に差が発生しますよね。

  • 単身者
  • 2人が引越しをする場合
  • 3人以上(家族)が引越しをする場合

以上の、3パターンに分けた引越し費用の目安を紹介します!

引越し料金の算出方法と相場

まずは、引越し料金の算出方法と相場を把握しておくと、見積もりを依頼する時に役立ちますよ。

引越し料金が変わる要因

・荷物の量
・ゴミ処分の有無
・繁忙期と閑散期
・ベランダから搬入した場合
・エアコンの取り付け・取り外し
・ピアノなどの大型精密器具の運搬
・住居の環境(降雪地帯・エレベーターの有無など)

引越料金の計算方法は、各会社による基本の運賃+日時に由来する割増料金+実費(作業員の人件費・トラック代)+オプションです。

引越トラック

1.基本運賃

各引越し会社や運送会社による基本の料金は、一定基準の金額が決められてあり会社を変更しても大きな差はありませんが、10%のプラスマイナスが認められているので、見積もりの時に状況によって値引きをしてくれるのはこの部分です。

2.繁忙期と閑散期によって変化する料金

進学や転勤のために引越しが集中する「3月~4月は1年間で最も高値となりやすい傾向(注1)」があり、子供を持つ家庭が引越しをしやすい夏休みや冬休みが重なる「7月下旬~8月上旬、12月~1月」も繁忙期となり割増料金となりやすいのです。

また、曜日では土日祝の週末や休日、引越しに縁起の良い「大安」や月末も繁忙期扱いとなりやすく、早朝や深夜などの昼間以外の時間や午前中の時間指定も割増料金がかかることが多いのです。

引越しの繁盛期

3.引越先による割増料金

冬の時期に降雪量が多い地域への引越しは割増料金が発生しやすくなりますし、道路状況により交通規制や渋滞が考えられるため余裕を持ったスケジュールを組むと、依頼者も引越し業者も安心して作業を進めることが出来ます。

また、3階以上のマンション・アパートへ引っ越す時にエレベーターが使えないケースは、全て人力にて階段で運ぶこととなり、作業員が増えた場合料金が割増されるパターンもあるのです。

4.引越しにかかる実費

  • トラック貸与代・燃料費
  • 高速道路を移動した際の交通費
  • 梱包作業をするスタッフの人件費
  • 衣装タンスなどの大型家具や、冷蔵庫・洗濯機などの大型家電の梱包資材

などが、引越しの際に実際にかかった費用として計上されることが多く「荷物のサイズが大きくて階段から運べない」「入口から入らない」場合は、外からクレーンで吊り上げベランダから搬入しなければならないため別途料金がかかることもあります。

クレーン車

5.オプション

ピアノなどの精密楽器の運搬は専門のノウハウがある業者に任せないと、トラブルが発生する可能性がありますし、エアコンの取り付けや取り外し、当日に出たゴミの処分や車・バイクの運搬もオプション料金が発生することが多いのです。

引越し費用を出来るだけ安くするコツは「業者が総合的なノウハウを持っているかどうか」で、1つの業者に一括で頼めば見積もりや手続きも1回で済みますが、単に運搬するだけの業者だと、ピアノや車・バイクの運搬を外注することがあり、料金が高くなる傾向があります。

引越し業者へ依頼する場合の費用

引越し業者に依頼をすれば安心で確実に家具などを運搬してくれますが、いくらくらいの費用が必要となるのでしょうか?

引越し専門業者の料金は”年中同じ”ではなく、繁忙期では値段が上がりますし、引越し先までの距離が長ければ料金も高くなります。

引越しの繁忙期シーズン

・月末と月初めは繁忙期のため割高になる可能性がある
・2月~4月が1番忙しく設定料金が高くなる時期である
・夏休みや冬休みの時期も他の月より割高になる傾向がある

移動距離による料金の目安

・500kmを超える引越し
・同じ市区町村内での引越し
※上記2つは値段が高くなるプランが多い

基本的に引越し業者は、基本運賃に実費、そしてオプションで料金が大きく変わり、ピアノの運送やエアコン・衛星放送のアンテナの取り外し・取り付け、マンションの階数やエレベーターの有無でも値段は変動するので見積もりが必要です。

エアコンの取り付け

引越し業者へ依頼するメリットは、引越し専門のためノウハウがあり、お金さえ払えばスムーズに引越しができるところで、万が一の荷物の紛失や破損、入居作業中に新居の壁や柱を傷つけた、壊したなどのアクシデントが起こっても、保険に入っているため全額保証してくれることが多いのです。

「引越しで煩わしい思いをしたくない人」「転勤などで引越し費用が会社持ちの人」は、業者に引越し依頼をすることをオススメします。

1.単身者が引っ越す時の目安費用

単身者の引越しは料金が安く済む傾向にあり、引越し料金に反映されるのは「荷物の量」によって必要となるトラックの大きさや台数なので、荷物が少なければ少ないほど費用は抑えられます。

しかし、大型の冷蔵庫、TV、タンス、ベッド、大量の洋服などを新居へ運ぶ場合は、2人分に相当する引越し料金が掛ることもあるので気を付けてください。

単身者の引越し費用・目安

全国平均は5万8千円
※最安値の市内で荷物が少ない引越し:約3万7千円
※最高額の500km以上で荷物が多い長距離:約11万3千円

閑散期の場合

【荷物が少ない引越し】
平均額4万4千円、近距離で約3万7千円、遠距離は約5万7千円。
【荷物が多めの引越し】
平均額5万8千円、近距離で約5万2千円、遠距離で約7万2千円

繁忙期の場合

【荷物が少ない引越し】
平均額4万6千円、近距離で約4万5千円、遠距離は約5万7千円
【荷物が多めの引越し】
平均額6万3千円、近距離で約5万3千円、遠距離で約7万3千円

最近では単身者用にコンテナタイプの割安な特別パックを用意している業者も多く、台車4台ほどに納まる荷物なら市内引越しで15,000円~(大型の荷物を含まず)の料金プランを用意しているケースもあるので、まずは自分の荷物量がどのくらいあるのかを把握することが大事です。

2.二人暮らし世帯が引っ越す時の目安費用

単身世帯よりも2人暮らしの場合は、必然的に家具の数など荷物量が増えますし、捨てられずに溜め込んでいるモノを全て新居へ持って行く場合は、単身者の引越しの倍の計算式に当てはまらないケースもあるので注意してください。

2人暮らし世帯の引越し費用・目安

全国平均は8万8千円
※最安値の市内で荷物が少ない場合:約7万1千円
※最高額の500km以上で荷物が多く長距離の場合:約19万3千円

閑散期の場合

平均額8万3千円、近距離で約7万円、遠距離は約8万7千円

繁忙期の場合

平均額10万8千円、近距離で約10万1千円、遠距離は約11万4千円

一般的に2人世帯の引越しで使用するトラックの大きさは2tトラックで、業者によって対応に違いはありますが、基本的には荷物が多くても当該トラックで収まり切れば余計な料金は掛らないので、容量に納まるとお得に引越しができますよ!

荷物を詰め込んだトラック

3.ファミリー世帯が引っ越す時の目安費用

3人以上の家族なら荷物の量も増えるので出来る限り引越し業者に依頼したほうが、楽に引越しが出来ますが金額も高くなる傾向にありますので注意をしてください。

ファミリー世帯の引越し費用・目安

全国平均14万5千円
※最安値の市内で荷物が少ない引越し:約9万円
※最高額の500km以上で荷物が多い長距離:約35万円

閑散期の場合

【3人家族のケース】
平均額10万円、近距離で約8万9千円、遠距離は約14万5千円
【4人家族のケース】
平均額10万8千円、近距離で約10万4千円、遠距離で約18万円
【5人家族のケース】
平均額14万2千円

繁忙期の場合

【3人家族のケース】
平均額13万1千円、近距離で約10万6千円、遠距離は約19万3千円
【4人家族のケース】
平均額15万4千円、近距離で約12万2千円、遠距離で約28万円
【5人家族のケース】
平均が約18万6千円

業者に頼めば、金額は高くなりますが個人の労力はかなり楽になります。

業者に頼めば金額はかかりますが個人の労力はかなり楽になりますし、引越し扱いにせず荷物扱いで家具などを移動させると費用を抑えることが出来ますが、日にちには余裕を持ち「引き取り日」と「お届け日」の間隔が3日~1週間程度は開けておかなれば難しいこともあります。

目安として3LDKの住宅で約30~50個の段ボールが必要となり、ダンボールを個人で購入すると1個200~300円と結構な費用がかかりますが、引越し業者によってはリサイクルで使える無料のケースを利用できる場合もあります。

また見積もりをして契約になると段ボールをサービスとして提供してくれる業者もあり、引越し後は無料回収までしてくれますので、ゴミ処理の手間がなくなりとても楽に引っ越すことが出来ますよ。

積み上げた段ボール

自分で引越しをする場合

とにかくお金を節約したいなら、自力で引越しをするのも1つの手段で、引越し業者に依頼しない分、自分のペースで準備出来ますし、スケジュールも組みやすいメリットがあります。

1.自分で引越しをする時にかかる費用

自分たちで引越しをする時にかかる費用のポイントは以下の通りです。

  • レンタカー代
  • 手伝ってくれた人への謝礼金
  • 用意する段ボールや緩衝材の料金

特に引越しを手伝ってくれる人の数が増えるだけ謝礼金も多くなるので、場合によっては業者に依頼するよりも高くなる可能性があるので要注意です。

自分で行う引越しにかかる主な費用

【レンタカー代】
10人乗りのバンを24時間レンタルした場合:約9,000円
【ダンボール代】
1個200~300円
【謝礼金】
人数×5,000円
(丸1日かかる場合は、昼食代も用意したほうが良い)

また、自力で行う場合に気をつけたいのがマンションの階数で、1階かエレベーターがあれば楽なのですが、2階以上やエレベーターが無い時は運ぶのにかなりの重労働になるので、時間は余分に組んで、おきましょう。

2.自力で引越しをする時の注意点

友人に引越しの手伝いを頼むと家具などを運んでもらうときに、故意ではなく傷をつけられたりすることがありますし、自分の持ち物だけならガマンすれば済むこともありますが、新居の壁や備品などを傷つけたり壊してしまったら一切保証がありません。

椅子を運ぶ

引越し業者へ依頼すると保険へ加入しているため、破損した物品については保証があることを覚えておきましょう。

友人に引越しを頼む時のデメリット

・悪天候に対応できない
・荷物や住居を傷つけられても補償がない
・重たい荷物を運ぶためケガの可能性がある

慣れない荷物運びで友達がケガをしたりする可能性もあるので、無理のないように荷物の運搬に慣れている人や人数を多くするなど、状況に応じてお願いしたいですね。

3.単身者のケース

一人暮らしで近場に引っ越す場合は「自分1人で行う」か「少人数の友達にお願いをして手伝ってもらう」パターンがオススメで、特に冷蔵庫やタンスなど大型の荷物は後日揃える場合は自力で行ったほうが手軽で簡単です。

業者に依頼しない時の金額

【レンタカー代】
約15,000~20,000円(ガソリン代・高速代を含む)
【ダンボール代】
約5,000円
※合計で20,000円~25,000円ほどのお金が必要です。

友人に手伝いを依頼するなら1~2名程度にすると、荷物搬出入の際にお互い邪魔にならずスムーズに作業が出来ますが、やはり業者に依頼するよりも2倍近くの時間がかかることが多いので、朝から作業を開始しないと1日で終わらない可能性もあるので注意してくださいね。

単身者分の荷物であれば、空いている時間にコツコツ荷造りすると1週間程度で完了するので、気楽に1人で引越しも可能ですし、布団は圧縮袋でカサを抑えて、備品などは分解する必要がありますが、大きめの自家用車を持っているなら自力での引越しはコストを大幅に抑えられるのでオススメです。

車に荷物を詰め込む

4.二人暮らしのケース

2人だけの引越しなら、業者にお願いしなくても十分ですが、大型の家具がある場合は業者でないと運び出せない場合があるので、事前に確認しておきましょう。

業者に依頼しない時の金額

【レンタカー代】
約15,000~20,000円(ガソリン代・高速代を含む)
【ダンボール代】
約10,000円
【謝礼金】
15,000円~20,000円(5,000円×人数分)
※合計で25,00050,000円ほどのお金が必要です。

友達にお願いする場合は、だいたい3~4名ほどいると、大きな荷物を運ぶのも安心ですが、マンションでエレベーターに乗らないような大きな荷物がある場合は、素人では運び出せないことが多いので運送会社にお願いをするか、引越し業者にお願いしたほうが無難です。

5.ファミリー世帯のケース

友人に軽・大型トラック、商用バンを持っている人がいれば比較的作業が楽になりますが、それでも荷物が多いので自分たちだけでの引越し作業は、とても大変な作業となります。

業者に依頼しない場合の金額

【レンタカー代】
約15,000~20,000円(ガソリン代・高速代を含む)
【ダンボール代】
約15,000円
【謝礼金】
25,000円~40,000円(5,000円×人数分)
※合計で60,00080,000円ほどのお金が必要です。

3人以上の引越しであれば、協力をお願いする人数は5~8人ほど必要となりますし、重労働になるため御礼金を用意しておかないと後でトラブルに発展する可能性もあるので気を付けてください。

あくまでプロではないので運搬に関しては今まで住んでいた住居や新居に故意ではなく傷をつけられたり、荷物の破損の恐れもありますが、善意で手伝ってくれているのだから補償を求めることはできません

自力で引越しする場合は、業者にお願いするよりも大幅に安くなりますが、かなり大変なので正直おススメはできません。

よっぽど荷物が少なく、大きな家電・家具を引越し先で買い直すのであればいいのですが、大型の荷物も運びだす時はなるべく業者にお願いするようにしてください。

引っ越し業者

平均より1.5倍の金額を用意すると安心

実際にかかる引越し費用は、平均より安く済む人もいますし、大幅に予算オーバーをする人もいるので、平均予算の1.5倍ほどは予算を用意しておくと安心です。

予算をオーバーする傾向があるのは、ほとんどが複数の業者に見積もりを取らずに「急いで引越し」をした人ばかりで、余裕を持ったスケジュールを組むことで、安く済ませることも可能になり、個人でやるにしても業者にお願いするにしても、予定を確認してから行ってくださいね。

自分たちだけで引越しを行える限界は「二人暮らしの荷物量」までで、大型家具だけはプロの業者に依頼するなどの工夫の必要です。

また、3人家族以上の引越しは友人に依頼すると謝礼や気遣いは必須となり、プロではないのでケガや荷物・住居の破損の心配がありますので、なるべくなら業者に頼んだほうが時間も短縮出来て、何かあった時の保証もついていることが多いので安心ですよ♪