フィギュアスケート観戦・チケット購入方法・服装・持ち物

フィギュアスケート観戦を予定している「ライブ観戦初心者」の方々へ、事前に知っておくと役立つ、リンクへ投げ込む花のことや防寒対策に欠かせないグッズ等の情報をお届けします。

フィギュアスケート観戦・チケット購入方法・服装・持ち物

フィギュアスケート観戦方法

いよいよ、平昌(ピョンチャン)オリンピックのシーズンを迎えました!4年に一度の祭典で、選手たちは、世界中のファンたちに最高のパフォーマンスを披露しようとモチベーションもマックスに高めていることでしょう。

日本からの出場予定選手は、男子シングルは、羽生結弦選手、宇野昌磨選手、田中刑事選手の3名、女子シングルは、宮原知子選手、坂本花織選手の2名です。

特に羽生結弦選手は、前回のソチ五輪の金メダリスト!ディフェンディング・チャンピオンとして世界中から注目を浴びています。

また宇野昌磨選手も今シーズンは初戦から300点超えの高得点を叩き出し、表彰台の有力候補となっています。そして全日本選手権で、2種類の4回転ジャンプを成功させ、堂々とオリンピック出場の3枚目のチケットを勝ち取った田中刑事選手もクオリティーの高いプログラムを完成させています。

女子シングルでは、宮原知子選手がケガから復帰して本来の実力を発揮し日本女王として参戦、坂本花織選手はシニアデビューにしてオリンピックの出場権をゲットしました。質の良い流れのあるジャンプやスケーティングを武器に調子を上げてきています。

フィギュアスケート靴

海外の選手たちも平昌オリンピックの出場枠をめぐって壮絶な戦いを繰り広げています。アメリカではネイサン・チェン選手の出場は確実とされていますが、他2枠の争いは過酷なものと思われます。

そしてロシアは残念ながら「ロシア」としての出場ではなく、「個人」としての出場となってしまいました。男子ではミハイル・コリヤダ選手、女子は世界女王であるメドベージェワ選手が骨折のため出場があやぶまれていますが、アリーナ・ザギトワ選手が表彰台候補と囁かれています。

他にもスペインのハビエル・フェルナンデス選手、カナダのパトリック・チャン選手、カザフスタンのデニス・テン選手などベテラン勢もオリンピックに照準を合わせて来ることでしょう。
女子もイタリアのカロリーナ・コストナーが復活し熟練されたベテランの演技が期待されます。

羽生結弦選手やメドベージェワ選手の故障などで、メダルの行方がまったく予想できなくなってしまい、波乱の平昌オリンピックとなりそうですね!

開催国の韓国は日本からの距離も近いので観戦や応援に行かれる方たちも多いのではないでしょうか?

日本人の選手たちが演技を終えた後、目で日本の旗や自分の名前の幕を追って、感謝を込めて笑顔で挨拶をしている姿が印象的です。

フィギュアスケートの演技

それでは、「今までテレビ観戦オンリーだったけどリアルタイムで選手を応援したい」「間近で演技をする、生の迫力や選手の姿を観てみたい」と思い、実際に会場へ足を運ぶ気持ちになっているファンの方々に!

シーズンになると2人でテレビにかじりついて熱く語り合うほどフィギュアスケートが好きでたまらない私たち親子が、実際に何度も経験したフィギュアスケート観戦時に学んだことを、下記の順で紹介します。

ちなみに「注目選手の解説」は、フィギュアスケート界のことを語らせたら止まらない「生き字引のような息子」に協力してもらって書きましたので、ぜひ、ご一読くださいませ!

フィギュアスケート チケット料金の目安

フィギュアスケートのチケット

フィギュアスケートのチケット料金は、はっきり言ってピンからキリです。また、国内でも海外でも会場までの交通費、宿泊費などもプラスされるので、応援に行くにもそれなりのまとまった費用が必要です。

しかも、飲食代や『せっかく会場に足を運んだのだから…』と、記念グッズなどを購入すれば、さらに費用がかさみます。

席や試合によっては数万円もするチケット代を『高い…』と思われるかも知れませんが、大好きな選手が現役で滑っている姿を生で観られる機会は限られています。お小遣いやヘソクリを掻き集めて観る価値はあると思いますよ

それでは、2015~2016年のシーズンの主なフィギュアスケート大会のチケット料金を例にあげて紹介します。席位置で料金差があるのはもちろん、ショートプログラム、フリー演技のどちらを観戦するかでも価格に差が生じます。また、大会ごとでチケット料金が違うので、今後、フィギュアスケート観戦予定がある方は目安として参考にして下さいね。

全日本選手権チケット料金

2015年12月25日~27日【試合会場/北海道・札幌・真駒内セキスイハイムアイスアリーナ】で開催されたチケット代です。

チケット料金

・アリーナ席/14,000
・スタンドSS席/11,000
・スタンドS席/8,000
・スタンドA席/5,000
・スタンドB席/3,000

上記の大会では、日程による料金の違いはありませんが、大会によって日程ごとに料金設定されている場合もあります。また、海外で開催される大きな試合の場合、プレミア席での観戦チケット料金は4万円~7万円台と高額になることもあります。

四大陸選手権チケット料金

2016年2月18日~21日【試合会場/台湾・台北アリーナ】で開催された「四大陸選手権」のチケット代です。

チケット料金

・観戦チケット自体は無料
・手配手数料として、10,000
・座席エリアは、主催者サイドが決めるので指定不可

海外で開催される大会のチケットは、予約、購入方法などが複雑で慣れていない人は混乱します。迷った場合は、旅行会社が企画している、旅費、宿泊費、観戦チケット料金込みの”フィギュアスケート観戦ツアー”をチェックしてみるのもアリ。

公式練習を観る場合も各大会でシステムが違うので、事前に運営サイドのホームページなどを確認することが必要ですね。公式練習の見学にも料金が設けられているケースがあります。(例:2016年 NHK杯 4,000円)

フィギュアスケートのチケットを取る方法

フィギュアスケートのチケットを買う

費用が用意できても、チケットが取れなければ観戦できません。高橋大輔選手がバンクーバー・オリンピックで銅メダルを獲得したあたりから人気が高くなった男子シングルのチケットは毎回のように争奪戦が繰り広げられています。

さらに羽生結弦選手がソチ・オリンピックで金メダルを獲得してからは、さらにフィギュア熱が増して「良い席をとるのは至難の業」という状況です。それでも諦めてはいけません!では、フィギュアスケートの観戦チケットをゲットする方法をいくつかご紹介します。

チケットサイトで予約する

eプラス」「チケットぴあ」「ローソンチケット」などのチケットサイトに会員登録しておくと、先行予約のお知らせメールが来ます。予約開始日と時間をしっかりチェックして申し込みましょう。

抽選なので外れる可能性も大いにあります。その場合は、一般販売からの申し込みとなります。

「チケット交換の部屋」を利用する

フィギュアスケートのチケットを正規の値段で交換する「フィギュアスケート・チケット交換の部屋 」というサイトがあります。一般販売でチケットをゲットできなかった場合、このサイトを利用するのも方法です。

大会ギリギリでスケート観戦に行けなくなった方がチケットを手放します。サイトの方針で、【チケット料金+手数料+送料】で取引が可能。

チケット料金は正規の値段で譲ってくれるので、違法に値段を釣り上げられる恐れがあるネットオークションで購入するより安心です。

ただし、該当サイトは主催者の善意で開設されているので、利用者はマナーを厳守してくださいね。

フィギュアスケート観戦/服装と持ち物

温かい服装をした女

会場内は、震えるぐらい寒いです。室温でアイスリンクが溶けて状態が悪くなるのを避けるために空調もかなり低温にしています。

ですから、冬の外出時の装い(コートやダウンジャケットを着たまま)で試合を観戦する方が多く、屋内だからと薄着で挑むと身体が冷えて何度もトイレに駆け込んだり、寒さとの戦いで素晴らしい演技に集中できなくなるので服装には要注意。

また、フィギュアスケート観戦に持って行くと何かと役立つグッズは以下の通り。

▼ブランケット・ひざ掛け

観戦時は座ったままなので足元がかなり冷えます

▼ネックウォーマー

首を保護すると冷え防止効果大!

▼携帯用カイロ

コートのポケットや腰あたりに貼っておくと寒さをしのげます

▼オペラグラス

後方の席での観戦や、広い会場で選手の顔を見たいときの必需品

▼飴やチョコレートなど

「非常食」として持参することをオススメします。
※ほとんどの会場では飲食自由なのですが、一部の会場では制限される場合もある

フィギュアスケート試合会場内での飲食

多くの会場では飲食はOKです。売店の他に屋台が出ていることもあります。寒い会場なので「豚汁」「中華まん」など、身体が温まる食べ物が売られているのは、寒い季節のスポーツ、フィギュアスケート大会ならではのことですね。

会場全体がヒンヤリしているので、冷たい飲み物を摂り過ぎると身体が冷えてトイレが近くなってしまうので、利尿作用の少ない飲み物を選ぶのが無難です。

女子トイレは混むので工夫が必要

男性よりも圧倒的に女性ファンの数が多いので、女性用トイレの混みようは尋常ではありません。長い行列に並んで待っている間に、絶対に観たいと思っていた選手の競技が始まってしまう、という不運に見舞われることもあります。

演技の最中でも席を立つことは許されているので、お目当ての選手が登場する前に時間を見計らってトイレタイムを作って下さい。

会場へ行く前にトイレを済ませて、飲み物はゴクゴク飲むのではなく、チビチビを口の中を潤す程度に留めておくなど、水分補給の仕方を工夫することをお勧めします!

リンクへ投げ込まれる花やプレゼント

美しい花

1994年に行われた世界選手権から、会場販売の花は東京都内にある宮田花店限定となっています。花は会場内の花屋さんで売っています。

観客の選んだ好きな花束をそれぞれ投げることによって、花びらがリンクに散り、氷上が乱れ選手の演技に影響が出ることを懸念して、日本スケート連盟が国内の競技においては独占販売を決定しました。

花は軽いので遠くまで飛びません。ヘタをすれば、前方の観客の上に落ちてしまいます。そこで宮田花店は、花びらが散らないように投げ込み用の花を上下ラッピングし、茎の部分に水を含ませたスポンジの重りをつけて花が遠くまで飛ぶ工夫を凝らしました。

 投げ込み用の花は2種類あります。500円の花とメダルをイメージした少し大きめのゴールドの1,000円の花があります

花の値段(場内の宮田花店で購入)

【投込み用】
500円/本(バラ等、通常の花)
1,000円/本(金色の花 ※アリーナ席の観客用)

【手渡し用(リンクサイドの観客用)】
3,000円前後/一束

 リンクに散らばって凍りついた花びらが選手の演技を妨げるので、上下の口を留めて完全に包装された状態のものでなければなりません。

審判側の席からの投げ込みも禁止されているので、お目当ての選手へ花をプレゼントしたいのなら、選手の演技終了後、すみやかに場所を移動して、選手やフラワーガールの身体に当たらないようにリンクへ投げ込んで下さい。

リンク内に花などを投げられるのは、基本的にプレミアム席とS席ゾーンのみ。

一階の最前列に近い席のみで、二階からの投げ込みが禁止される会場もあるため、必ずしも大好きな選手にプレゼントするために持っていった品物をリンクに投下できるとは限りません。

フィギュアスケートでは、最前列の一番良い席をゲットした観客が選手にも近く、プレゼントも手渡しできたりするので有利なのは間違いなしです。

ちなみに、点数を競う試合とは違う「アイスショー」では花の投げ込みを禁止しています。ショーが終わってから選手やプロのスケーターたちがリンクを回るので、そのときに花束やプレゼントを手渡しましょう。

アイスショーでは、外から自分の好みの花束を買って持ち込めます。運が良ければ握手をしたり、言葉を交わしたりもできるので、選手と近づきたいのであれば、アイスショーに行くことをお勧めします。

フィギュアスケート観戦時のマナー

フィギュアスケートの演技

アスリートは多くの人の心を掴むアイドル的な存在ですが、競技への集中力を遮るタイミングを考えない声援や執拗な追っかけは控えたいものです。

フィギュアスケートの選手だけでなく、どんなアスリートにとっても観客の応援はありがたく、力を与えてくれるものですが、選手の足を引っ張るような行為は絶対に避けましょう。

選手の出待ちマナー

『大好きな選手を間近で見たい』『声をかけたい』『サインもらって握手もしたい』と、思うのはファンの純粋な心理でしょう。

アイスショーやエキシビションなどの場合は、選手もリラックスしているので出待ちをしても問題ないでしょうが、公式戦前の選手の緊張感、また試合後の結果などを考慮すれば、遠慮するのが常識といえます。

どうしても、ひと目でも姿を見たいと出待ちをしたとしても、声はかけずに温かく静かに見守る姿勢はファンとして大切にしたいマナーのひとつですね。

競技中のマナー

選手がリンクに登場したときと演技が終了後に声援や拍手を送りますが、基本的には、どんなに大好きな選手であっても”控え目にする”のがマナーです。

以前、ある人気選手がリンクに登場して演技を始める前にポーズをとった瞬間に『がんばってーー』と緊迫した場内に女性の声が響いたことがありましたが、やはり選手の集中力を阻害する声援は絶対にNG

見事な演技を見せてくれてスケーティングを終えた選手に感謝と感動を伝えたいときは、スタンディングオーベーションに限ります。

羽生選手の神対応に学ぶ・観戦マナー

グランプリファイナル2015・バルセロナ大会で、羽生選手がSPで110点を超える高得点を更新した際に、会場は割れんばかりの拍手の渦となりました。

しかし、羽生選手は次に演技をする選手を気遣い、人差し指を口にあてて『静かに…』というポーズに加え、高得点を祝福してくれるファンに対して『アリガトウ』と声に出さず口の動きだけで伝えました。

どんな状態であっても観客や他の選手への配慮を忘れない”羽生選手の神対応”をお手本にフィギュアスケート観戦に臨みたいですね。

お目当て以外の選手も応援する<

ファン心理として、大好きな選手以外は目に入らないのは当然なのかも知れません。しかし、高額なチケット料金を支払ってまで選手の演技を会場でライブで観られるのですから、モトをとるためにも全ての選手の演技に注目したいところです。

また、好きな選手の出場だけを待っているだけでは退屈なので、他の選手にも興味を持てばファギュアスケートを観戦する楽しみもアップしますよ。

今季(2017~2018)注目のフィギュア選手

フィギュアスケート選手

フィギュアスケートの大会で活躍中の選手情報を紹介します。(以下、敬称略)

フィギュア注目選手/日本男子シングル

今季の男子シングルの見どころは、なんと言ってもオリンピック・シーズンへの熱気です。数種類の4回転ジャンプに挑む羽生結弦と宇野昌磨、そして3枚目の出場枠を奪取し合う選手たちの攻防戦に注目です!

  • 羽生結弦(はにゅう ゆずる)

注目ポイント

ディフェンディング・チャンピオンのプレッシャーに勝ち、二連覇を果たせるか!

グランプリシリーズ・HNK杯の公式練習中に4回転ルッツジャンプを失敗して転倒。靭帯を損傷し戦線離脱を余儀なくされ復帰が心配される状態。しかし数々の苦難を乗り越え奇跡を起こしてきた不屈の選手なので世界中のファンが完全復活の勇姿を期待している。

今季のプログラムは、ショートは3シーズン目となるジェフリー・バトル振り付けのショパンの「バラード第1番」。フリーは2015-16に全世界を感動させたシェイリーン・ボーン振り付けの「陰陽師 SEIMEI」で勝負をかける。

両プログラムとも、世界最高得点を叩き出した作品なので、さらに難度の高い4回転ジャンプを組み込むことによって、ノーミスで演技すれば金メダルは大いに期待できる。

  • 宇野昌磨(うの しょうま)

注目ポイント

クリムキン・イーグル、4種類の4回転ジャンプと表現力。

今シーズン初戦では、300点を超える高得点を出していたが、グランプリシリーズから、ミスが続き失速気味。しかし本来の高いスケーティング技術や高難度の4回転ジャンプを成功させれば、オリンピックの表彰台も確実。

コンビネーションを取りこぼさなければ、さらに高得点を望めるポジションにある。今季のショートはビバルディー「四季/冬」で見事な表現力に圧倒される。フリーの「トゥーランドット」は2015-16と同じ曲であるが、構成はかなり難度の高いものとなっている。

田中刑事(たなか けいじ)

注目ポイント

メンタル面を鍛えて、さらにグレードアップ!

今季のショート「Mimories」は、大人の男の色気を全開させたブルース。フリーのプログラム「フェリーニ・メドレー」は前シーズンの持ちこしであるが、後半のハイテンポでコミカルなステップは見応えあり。

トリプルアクセルのコンビネーションの完成度も上がり、4回転サルコウ、4回転トゥループも全日本選手権では成功させて自己ベストを更新し銀メダルを獲得し平昌オリンピックの出場が決定!

  • 無良崇人(むら たかひと)

注目ポイント

ダイナミックなトリプルアクセルと安定した4回転トゥループ。

昨シーズン、今シーズンと従来の実力を見せられずに苦戦している。全日本選手権では、渾身のショートを披露して会心の演技を見せトリプルアクセルは大きく加点がついた
高橋大輔、織田信成、小塚崇彦が引退した後、ひとりで若い世代を牽引してきた功績は大きい。

  • 村上大介(むらかみ だいすけ)

注目ポイント

アメリカを本拠地に置き、名コーチであるフランク・キャロルに師事!

ケガや病気のため公式試合から遠のいていたが、全日本選手権には出場。4回転サルコウを跳ぶ選手。今季のプログラムは昨シーズンと同様、ショートは「レ・ミゼラブル」、フリーは「道化師」と王道の曲をチョイス。

友野一希(ともの かずき)

注目ポイント

4回転サルコウと持ち前のエンターテイメント性のある演技!

シニアデビューのシーズンに大健闘をしている。ショートの「ツィゴイネルワイゼン」もフリーの「ウエストサイドストーリー」も登場人物になりきっての演技は、ジュニア上がりとは思えない。観客を引き込む魅力を持った選手。

  • 須本光希(すもと みつき)

注目ポイント

ジュニア・グランプリファイナルで見事、銅メダルを取得!

男子シングルの新星!女子シングルのジュニアが快挙を遂げる中、男子のジュニアでも日本男子の存在を世界にアピールできた。
まだ4回転ジャンプには挑んでいないので、これから先の伸びしろが楽しみな選手。

  • 山本草太(やまもと そうた)

注目ポイント

凛々しい顔となり、リンクに帰って来た天才スケーター!

ジュニア時代からトリプルアクセルや4回転ジャンプを跳び、宇野昌磨に続く成長が楽しみな新人と期待されていたが、幾度もケガに悩まされ3度の足の手術、辛いリハビリを経て、ついに全日本に復帰!

技術力は高く評価されていたが、表現力、演技力に課題のある選手と言われていたが、全日本での演技は辛い日々が彼を精神的に成長させたのか、観客に感動を呼ぶ真に迫った演技が高評価を得た。
まだ十代の選手なので、完全復活を果たした彼の今後の活躍を多いに期待したい。

注目フィギュア選手/海外男子シングル

注目の海外男子選手の最新情報です。

  • ネイサン・チェン(アメリカ)

注目ポイント

もっともオリンピックの金メダルに近い選手と予想される脅威の4回転ジャンパー!

5種類の4回転を含む6本のジャンプを跳ぶ、唯一の選手。ジャンプだけではなく、ステップ、スピンなどもレベル4にさらに加点のつくオールラウンダー。幼い頃より、クラシックバレエや体操の指導も受けていたので、体幹にブレがないのが最大の強み。また直前に構成を変えてくる度胸と頭脳の持ち主でもあるので怖い存在。

ショートの「Nemesis」は、難しいアップテンポの曲であるが、見事に音と調和した演技を披露している。フリーの「小さな村の小さなダンサー」は中国からの移民である両親のことを想い演技をしているらしい。前シーズンのフリー「ダッタン人の踊り」と同様に東洋人の誇りが感じられる名プログラム。

  • ハビエル・フェルナンデス(スペイン)

注目ポイント

技と技のつなぎは、ピカイチ!

羽生結弦の親友であると共に最大のライバルと言われた選手。4回転ジャンプはトゥループとサルコウの2種類だが、ショートで2本、フリーで3本の計5本を跳び、すべてのジャンプが成功すれば最も手強い選手。

コミカルな表現を得意とし、ショートの「チャップリン・メドレー」の演技は、競技であることを忘れてしまいそうなほど完成度が高く楽しめる。フリーの「ラマンチャの男」もフェルナンデスにはハマリ役と言える。

  • パトリック・チャン(カナダ)

注目ポイント

世界一のスケーティング、ジャンプの美しさ。

ソチ・オリンピックでは、羽生結弦に次ぐ銀メダル取得だったので、平昌オリンピックでは、念願の金メダルを手にしたいところ。

多くの若い選手が数種類の4回転ジャンプを跳ぶ中、チャン自身も4回転トゥループジャンプに加え、4回転サルコウジャンプも新たに習得した。足だけではなく、体全体を傾けて滑るエッジの深さやスケーティングスタイルの美しさは見ている者にため息をつかせる。

  • アダム・リッポン(アメリカ)

注目ポイント

柔軟な体を活かしたレイバックスピンは世界イチ!

現役の選手では、ロックのジャンルを表現できるナンバーワンの選手。色気のある大人の男の雰囲気が漂う演技に観客は息を飲む。

ショートはロック、フリーな鳥をイメージした芸術的作品をパーフェクトに表現している。
グランプリシリーズ、NHK杯では銀メダルをゲット!

ショートは4回転を回避し、フリーも4回転は1本だけという構成で、高得点を出しメダルに届くということは、ジャンプの質やステップ、スピンのレベルが高いことを物語っている。

  • ジェイソン・ブラウン(アメリカ)

注目ポイント

バレエポーズ、スパイラル、つなぎの巧さに定評あり!

日本が大好きな選手。ブラウンは、若手の中ではナンバーワンのスケーティングの高さを誇り、独特の個性を放つ演技なので、ひとつひとつの技は見逃せない。男子では珍しく、長く美しいスパイラルを描ける。

4回転ジャンプに苦戦していて、なかなか結果につながらないのは残念だが本来のフィギュアスケートの美しさを充分に表現できる選手なので、今後も期待してやまない。

  • マックス・アーロン(アメリカ)

注目ポイント

スピード感のあるダイナミックなジャンプ。

アイスホッケーの選手からフィギュアスケーターに転向したという珍しい経歴をもつ。スピードと体力があるので、後半にも4回転を軽々と跳べる。

スタミナ面では定評のある選手で、最後までスピードが落ちない。ジャンプが決まれば、表彰台に届く選手。

  • ヴィンセント・ジョウ(アメリカ)

注目ポイント

羽生結弦も警戒した4回転ルッツジャンプで手を挙げて跳ぶ驚異の新人!

今シーズンにシニアデビューして、いきなり平昌オリンピックの出場権をゲットしたジャンプの技術力のある新人。表現力の面では、まだまだ課題は残るが、ベテランのロス・マイナー、ジェイソン・ブラウン、マックス・アーロンを抑えての快進撃!

  • キーガン・メッシング(カナダ)

注目ポイント

カナダから現れた大型新人!コアなファンから話題沸騰!

日本では、まだ馴染みのない選手だが、今シーズンISUチャレンジャーシリーズ・オータムクラシックで、248.38点を叩き出し、ハビエル・フェルナンデス、羽生結弦に次ぐ3位に入った選手。

確かなスケーティング技術と特異な衣装で、今、フィギュアスケートのファンから話題を呼んでいる。カナダ大会の結果によっては、平昌オリンピックに初出場する可能性が濃厚!

  • ケビン・レイノルズ(カナダ)

注目ポイント

ケガに苦しんだ元祖・4回転ジャンパー

多くの日本人のファンを持つスケーター。彼自身も親日家で日本のアニメやゲームなどが大好きなので、来日した際は、必ず、秋葉原を訪れるという情報がある。
スレンディーな体型なのでレイノルズが4回転を跳ぶとマッチ棒のように見える。

  • ミハイル・コリヤダ(ロシア)

注目ポイント

独特の表現力と天性の技術力!世界一高い4回転ルッツ!

プルシェンコが引退した現在、ロシアにおいて実力ナンバーワンの選手。ひとつひとつのエレメンツが完璧なうえに独特の演技力があるので、観客の目を釘付けにさせる。

ジャンプのミスが多いのが難点だが、ジャンプで転倒しても高得点を出せる選手なので、成功した際には無敵とも言える。実際、成功した4回転ルッツは誰にも真似できないほどの完成度である。オリンピックの表彰台に乗る可能性大。

  • セルゲイ・ボロノフ(ロシア)

注目ポイント

現役・最年長にしてますます充実の演技!

30歳を越えてなお、10代の選手と堂々とわたりあっているボロノフ。今季のフリー「サラバンド」は後半に過酷なステップが待っているプログラムだが、渾身の演技でグランプリシリーズ・NHK杯で見事に優勝を飾る。演技が終わった後に『ツカレタ…』と日本語で呟いたのが印象的。

  • アレクサンドル・サマリン(ロシア)

注目ポイント

シニアデビューにして4回転ルッツを決める大型新人!

ロシアの10代の選手は男女共に技術力が高い。長身なので演技も見応えがあるが、表現力が乏しいのが、やや難点。ロシアの男子選手は、プルシェンコ、ヤグディンなどオーラを放つ芸術性の高い先輩がいるので、参考にすればさらなるグレードアップを期待できる。

  • ドミトリー・アリエフ(ロシア)

注目ポイント

ショートのプログラムは『仮面舞踏会』!

サマリンと同じくシニアデビューを果たした選手だが、ショートの「仮面舞踏会」は浅田真央の作品とはまた趣きが違い、新たな彼らしいプログラムとして魅力的に演じている。

残念ながらフリーの演技になると後半にスピードが落ち、ミスが出るのが今後の課題。

  • 金博洋=ボーヤン・ジン(中国)

注目ポイント

中国の男子シングルで初めて世界選手権のメダルを取得した選手!

そもそもの真・4回転時代のきっかけを作った選手。世界で初めて、フリーで4回転ジャンプを4本成功させた先駆者だが、今シーズンの初戦はあまり結果を出せずに苦戦している。

しかし年ごとに表現力も増し、ジャンプの調子を取り戻してくれば充分にオリンピックの表彰台を狙える位置にいる。

  • ハンヤン(中国)

注目ポイント

スケーティングスキルの高さと飛距離のあるトリプルアクセル!

近年では表彰台から遠ざかっているが、間違いなくトップスケーターのひとりである選手。客を惹きこむ演技力があり、コミカルなポーズでのスピンはファンからも人気。スケーティングのスキルは高いのでジャンプが決まってくれば、高得点を狙える。

  • オレクシイ・ビチェンコ(イスラエル)

注目ポイント

遅咲きのオールラウンダー!

現在の国籍はイスラエルだが、ウクライナ出身29歳のロシア系の選手。今季のグランプリシリーズ・NHK杯では見事に3位の銅メダルを獲得。フィギュアスケーターの選手年齢としては、かなり遅咲きではあるが、フリーの「道化師」の演技では、若い選手には表現できない貫禄を見せている。

  • ミーシャ・ジー(ウズベキスタン)

注目ポイント

振付師としても活躍している世界中から愛されているエンターティナー!

昨年、引退を表明したが何とか思い留めてオリンピックにも出場してくれるようだ。ショートの「アベ・マリア」の演技のときはキリストを想わせる髭をはやし、後日のフリーではきれいに髭を剃って「タイスの瞑想曲」を演じるという、作品に対して強いこだわりを見せる稀有な選手。

今季のグランプリシリーズ・フランス大会では、ショート、フリーともに自己ベストを更新し銅メダルを獲得している。またロシアのボロノフやポゴリラヤなどの振り付けも担当して高い評価を得ている。

注目フィギュア選手/日本女子シングル

国内の女子スケーターの最新情報です。

  • 宮原智子(みやはら さとこ)

注目ポイント

左右逆回りのスピン!長く美しいスパイラル!

昨年、股関節骨折で戦線離脱となってしまったが、不屈の努力と根性で見事復活を遂げ、全日本選手権では4連覇を果たすという偉業を達成。今季のプログラムはショートでは『SAYURI』、フリーでは『蝶々夫人』と芯の強い日本女性を演じている。

身体の小さい選手だが、演技が始まると貫禄を見せる日本女王。回転速度を保つ美しいポジションのコンビネーション・スピンは世界一と言っても過言ではない。

  • 坂本花織(さかもと かおり)

注目ポイント

スピードのある滑りと正確なジャンプ!

シリーズ初戦では苦戦していたが、徐々に調子を上げてきて、全日本選手権ではショート1位に着くなど実力を発揮し、見事オリンピック出場権を取得。ジュニアの女王となった将来有望なジュニア。

軽くのびやかで、エッジワークの深いスケーティングが評価されている。流れるようなジャンプの着氷は男子なみ!天真爛漫な性格でファンも着実に増えている。

  • 樋口新葉(ひぐち わかば)

注目ポイント

スピードのある滑りからのジャンプ!

シリーズ初戦から勢いがあり、グランプリシリーズでも結果を出し、オリンピック出場の最有力候補と言われていた選手。

特に今季のショートの「ジプシーダンス」は彼女のもっとも良い面をアピールできる情熱的なプログラム。フリーの「007/スカイフォール」は、映画の登場人物を劇的に演じている秀作。

オリンピックの出場枠が3枠であれば、必ずやこの名プログラムを平昌で披露できたはずなので非常に残念。ただ世界選手権に出場する予定のようなので、ぜひ表彰台を狙って欲しい。

  • 三原舞依(みはら まい)

注目ポイント

伸びやかで美しいスケーティング!

昨シーズン、もっとも輝いた選手でオリンピック出場の候補としては上位に挙がっていた選手。2016-17では、四大陸選手権で優勝もしている。今回は惜しくもオリンピックに出場できなかったが、必ず4年後のオリンピックの代表争いに関わってくる実力派である。

今シーズンのフリー『ミッション/ガブリエルのオーボエ』の後半のステップは彼女らしい天使のような伸びやかなスケーティングが光っていた。

  • 本郷理華(ほんごう りか)

注目ポイント

長い手足を使ったダイナミックな演技!

昨年と同じくショートの『カルミナ・ブラーナ』は、壮大な音楽に包まれてダイナミックに演じるプログラムで彼女の代表作と成り得る。

ジャンプのタイミングが合わずに苦しんだシーズンとなったが、今後も日本人離れした長身の体型を活かした作品に挑戦して欲しい。

  • 本田真凛(ほんだ まりん)

注目ポイント

荒川静香を彷彿とさせる、流れるようなスケーティング!

時代が違えば紛れもなくトップスケーターの一人として数えられる選手。派手なパフォーマンスはないが、流れるような優しいスケーティングは彼女の個性であり、武器でもあるので、このまま今の路線で進んで行けば必ず良い結果を出せると予測される。

スター性もあるので、厳しい時代を乗り越えて花開いて欲しい。

  • 紀平梨花(きひら りか)

注目ポイント

女子シングル史上初のトリプルアクセル+トリプルトゥループを成功!

アクセルを含む6種類の3回転ジャンプを跳ぶことのできる選手。また公式試合で、女子の選手では初めての8回の3回転ジャンプ(エイト・トリプル)を成功させている。全日本選手権では、宮原知子、坂本花織に次いで3位に入る。

現役の女子選手の中では、もっとも完成度の高い流れるような着氷のトリプルアクセルを跳ぶ。現在はジュニアで活躍しているが、シニアに上がったときの世界の反応が楽しみな選手。

注目フィギュア選手/海外女子シングル

海外の女子スケーターの最新情報です。

  • エフゲニア・メドベージェワ(ロシア)

注目ポイント

パントマイムと演技力で作品の世界を広げていく!

歴代最高得点を次々と塗り替える世界女王。今シーズン中、疲労骨折で戦線離脱しロシア大会も棄権しているので、オリンピックの出場も危ぶまれているが、ヨーロッパ選手権には出場する予定。

テクニックだけではなく表現力もあるので、技術点、演技構成点ともに高得点が出る。リンクを降りると日本のアニメが好きな普通の女の子。

  • アリーナ・ザギトワ(ロシア)

注目ポイント

クラッシックバレエのような美しいポーズ!

今シーズン、シニアデビューした途端に世界で注目された天才少女。両手を挙げてのジャンプが美しい。クラシックバレエを意識した衣装もチュチュが可愛らしく、ショートの「ブラックスワン」では黒鳥の羽を折りたたむポーズが見事。

フリーの『ドン・キホーテ』では、後半にすべてのジャンプを跳ぶ構成になっているが、音楽に合っているので違和感もない。今、もっとも世界女王・メドベージェワを脅かす存在となっている。

  • マリア・ソツコワ(ロシア)

注目ポイント

清楚で上品なスケーティング!

173センチという長身でありながら、軽やかで優雅なジャンプを跳ぶ選手。フリーのドビッシーの「月の光」をしっとりと演じている。派手なパフォーマンスの多いロシアの女子選手の中、伝統的で正統派の演技を見せてくれる。

  • ポリーナ・ツルスカヤ(ロシア)

注目ポイント

ノービスの時代から注目されていた16歳の天才少女!

ジャンプ、ステップ、スピンのどれを取っても高い評価がつく選手。演技中には、16歳とは思えないような大人びた表情を見せる。ジュニアより幼いノービスの頃から、その才能はロシアでは注目されていた。

  • ブラディー・テネル(アメリカ)

注目ポイント

いきなり全米女王となったシンデレラガール!

まったくノーマークであった、ブラディー・テネルが全米選手権で1位となり話題沸騰!
オリンピック出場が濃厚となる。フリーのプログラム『シンデレラ』のように、急に脚光を浴びたようだが、2013-14のシーズンからシニアで地道に実力を伸ばしていた。

  • 長洲未来(アメリカ)

注目ポイント

トリプルアクセルに挑む勇気ある日系アメリカ人!

2010年のバンクーバー・オリンピックでは4位の成績で、その実力は評価されていたが、ここ数年はなかなか結果を出せずに苦戦していた。しかし今季に入り、リスクが高いと言われるトリプルアクセルを取り入れるなど気合いの入った演技を見せる。

ソチ・オリンピックでは、惜しくも代表を逃したが、平昌オリンピックの出場は確実と思われる。渾身のトリプルアクセルが無事に着氷することを祈りたい。

  • カレン・チエン(アメリカ)

注目ポイント

東洋的な独特の魅力のある演技!

2015-16のシーズンに全米女王となり、注目を浴びた選手。映画「黄昏」の曲を使ったフリーの演技は名プログラムとして記憶される。今季のショートは「ロクサーヌのタンゴ」で
小悪魔的な妖しい魅力をかもし出している。

  • アシュリー・ワグナー(アメリカ)

注目ポイント

女優のような表現力の豊かさと「目力」!

ここ数年、アメリカの女子シングルを牽引してきたワグナーだが、近年、ジャンプの回転不足を指摘され得点を伸ばせずにいる。しかし演技力、表現力はバツグンで常に大会に華を添えてくれる貴重なスケーター。

  • ケイトリン・オズモンド(カナダ)

注目ポイント

男子選手並みのダイナミックなジャンプ!

ケガから復活したオズモンドは強い!昨シーズンから引き継いでいるショートの「パリの空の下」ではシャンソンをバックにキュートに演じ、70点台後半の高得点を軽々と叩き出す。フリーでミスがなければ、充分にオリンピックの表彰台に上がる実力を持つ選手。

  • ガブリエル・デールマン(カナダ)

注目ポイント

全身のバネの強さで跳ぶパワフルなジャンプ!

男子のような飛距離のあるジャンプが跳べる選手。羽生結弦やハビエル・フェルナンデスのコーチであるブライアン・オーサーに師事している。ショート、フリーの演技をミスなくこなせば、高得点が出る可能性が強い。

  • カロリーナ・コストナー(イタリア)

注目ポイント

女子の中では最強のスケーティング技術の持ち主!

2014年のソチ・オリンピックでは銅メダルを獲得したが、同じくスケーターである恋人のルール違反が発覚した件で、公式試合の出場が3年間の停止になってしまったコストナー。
しかし昨シーズンから復活したコストナーは、30歳とは思えない体力を見せ、良質なスケーティングとヨーロッパ人ならではの芸術的な感性で曲を見事に表現している。

引退したスケーター/功績と現在の活躍・日本選手編

現役を退いても、コメンテーターや指導者として活躍している日本国内のスケーター情報です。

  • 本田武史(ほんだ たけし)

名プログラム

「ドン・キホーテ」「アランフェス」

2005年全日本選手権を最後に引退。日本人選手として4回転ジャンプを公式試合で成功させ、日本の男子シングルの実力を世界に知らしめた選手。練習では、アクセルを除く5種類の4回転ジャンプを成功させていたと言われている。

1998年の長野オリンピック、2002年のソルトレイク・オリンピックに出場。ソルトレイクの大会では、ショートで2位につき、総合4位という功績を残し、日本の男子フィギュア界に大きく貢献した。

エフゲニー・プルシェンコ、アレクセイ・ヤグディンと共に4回転時代を築いた火付け役でもある。

引退後はプロスケーターに転向し、アイスショーに出演する傍ら、NHK杯や全日本選手権の解説を務める。また、高橋大輔のジャンプコーチとしても有名。

  • 高橋大輔(たかはし だいすけ)

名プログラム

「道」「ブルース」「白鳥の湖(ヒップホップ・バージョン)」「マンボ」

2014年10月14日に故郷の岡山で引退表明。本田武史が日本男子フィギュア界の道を切り拓いたとすれば、高橋大輔は、その地盤を固め、バンクーバー・オリンピックで日本のみならず、アジアで男子シングル初の銅メダルを獲得した功労者である。

2006トリノ・オリンピック(8位入賞)、2010バンクーバー・オリンピック(3位・銅メダル)、2014ソチ・オリンピック(6位入賞)と、オリンピックに3回出場して、いずれも入賞している。

「世界一のステップ」と評価される所以は、今までのフィギュアスケート界では誰もやらなかった、ヒップホップやブルースなどをプログラムに使用し見事に演じきって、世界中に感動を与えたからである。

2008-2009のシーズンは、練習中に右膝の前十字靭帯と半月板を損傷し手術に至り、全大会を欠場。その後、過酷なリハビリを経て見事に復活しオリンピックでメダルを獲得した根性のスケーターである。

非常に感性の優れた選手で、バンクーバー・オリンピックのフリーでは、全出場選手の中で、もっとも高い評価のステップと演技構成点を得た。ニーノ・ロータの曲をバックに、哀しく滑稽な主人公を感動的に演じきり、観客や審査員の胸に訴えかけた。

引退後は語学留学とダンスを学ぶために渡米。現在は、プロスケーターとしてアイスショーに出演するとともにダンスパフォーマンスも披露している。

また、テレビのスポーツ・キャスターも務め、リオデジャネイロ・オリンピックでは、現地で中継を行うなど精力的に活動している。

  • 町田 樹(まちだ たつき)

名プログラム

「火の鳥」「第九」「エデンの東」

2014年全日本選手権後に突然の電撃引退表明。非常に個性の強い選手で「氷上の哲学者」と評されていた。スケートリンクを「劇場・舞台」、自分のことを「演者」、競技を「公演」と独特の捉え方をしている。

2014ソチ・オリンピックで5位入賞、2014年世界選手権2位・銀メダルを獲得、その他グランプリシリーズでの優勝も多数と好成績を収めている。作品へのこだわりが非常に強く、数々の名作を生み、世界での評価も高く注目を集めていた。

疾風怒濤のごとく駆け上がり、あっさりと突然引退してしまったため、多くのファンや関係者から惜しまれている。

引退後は、早稲田大学大学院でスポーツ科学を研究する傍ら、アイスショーに出演している。アイスショーで披露した「継ぐ者」は、シューベルトの即興曲をバックに町田自身が創作・振り付けを行っている名プログラムである。

男子シングルの大会でのフリーの演技時間が約4分30秒であるのに対して、この「継ぐ者」は6分弱と異例に長く、6種類のジャンプもすべて構成の中に入っている。

彼は「継ぐ者」は、先人たちが辿った軌跡と未来を形成する者たちに思いを馳せて創作したと語っているが、まさに今シーズンの若者とベテランとのせめぎ合いを象徴しているようだ。

  • 織田 信成(おだ のぶなり)

名プログラム

「チャップリン・メドレー」「吉田兄弟(ストーム)」

2013年全日本選手権のエキシビション演技後に引退表明。

現役時代はショートで良い順位につけながら、フリーでザヤックルール違反やコンビネーションを規定より多く跳んでしまうなどで得点が無効になったり、バンクーバー・オリンピックではショートで4位と健闘していたのに、フリーで演技中に靴ヒモが切れて演技中断のハプニングに見舞われるなど苦い経験をしている。

しかし、引退後、遅まきながら天性の才能を開花させているスケーターは、織田信成以外にはいない。無理に頑張っていた選手時代のプレッシャーから解き放たれて、今、彼は本当の意味でフィギュアスケートが好きになっているようである。

今季のジャパンオープンに出場し「オッサンが若い選手たちの足を引っ張るわけにはいかない」と、見事な「4回転トゥループ+3回転トゥループ」のコンビネーションを跳び、現役時代よりも高得点を得た。

引退後は、テレビのバラエティー番組やCMに数多く出演したり、グランプリシリーズでは解説を務めるなど大活躍している。涙もろく人情味あふれる性格が垣間みえる優しく思いやりのある発言や行動が、万人から好感を持たれる理由かも知れない。

  • 小塚 崇彦(こづか たかひこ)

名プログラム

「アンスクエア・ダンス」「風の谷のナウシカ」

2016年3月15日、自身の公式ブログにて現役引退を発表。スケーティングに定評のある選手。真面目な人柄が演技にも反映され「表現力が乏しい」と評されることもあったが、それもまた彼の個性である。

小塚崇彦が、もっとも強く輝いていたシーズンは2010-2011。グランプリシリーズでは、中国大会で優勝、フランス大会でも優勝。

ポイント1位でグランプリファイナルに出場し、総合で銅メダルを獲得。全日本選手権でも初優勝し世界選手権への切符を手に入れる。世界選手権では、フリーで全てのジャンプにGOE加点がつき、銀メダルに輝いた。

その後、ジャンプのタイミングが合わないシーズンやケガに悩まされるシーズンが続き、結果の出ない苦しい時期が続いたが、ソチ・オリンピックの代表に落選しても、高橋大輔や織田信成が引退した後も選手として活動を続けていたが、フェイドアウトするように引退してしまい、ファンたちは寂しい想いをしている。

プライベートでは、フジテレビの大島由香里アナウンサーへの氷上のロマンチックなプロポーズが有名である。

引退後、スケート界からは完全に去り、所属していたトヨタ自動車の社員として第二の人生を歩んでいる。

  • 伊藤 みどり(いとう みどり)

1992年4月25日に引退記者会見。日本のみならず、世界の女子シングルの変革者と言って良いレジェンドである。

自らトリプルアクセルを含む6種類のジャンプを成功させ、女子シングルの技術面でもレベルを大幅にアップさせた。スピード感あふれる高い豪快なジャンプを跳ぶ伊藤みどりは、日本女子アスリートの誇りである。

1988年世界選手権優勝、1992アルベールビル・オリンピックで銀メダルを獲得。アジア人初の偉業である。2004年には日本人では初めての世界フィギュアスケート殿堂入りを果たし、2007年には「伊藤はたったひとりの力で女子フィギュアスケートを21世紀へと導いた」と国際スケート連盟(ISU)が声明を発表。

引退後はプロに転向してアイスショーなどに出演していたが、1995年に日本スケート連盟の要請により、長野オリンピック出場を目指してアマチュアに復帰。

しかし、体重を絞り過ぎて貧血に見舞われるなど体調不良を起こし、再び1996年11月に引退。1998長野オリンピックでは、開会式で聖火台に聖火を灯す役をヒミコのコスチュームで勤めて話題になる。

  • 佐藤 有香 (さとう ゆか)

1994年3月・世界選手権後に引退。ご存じ、小塚崇彦、浅田真央などのコーチを務める佐藤信夫の長女である。1992年アルベールヒル・オリンピック( 7位入賞)、1994年リレハンメルオリンピック(5位入賞)と2回の冬季五輪に出場し、1994年には世界選手権で優勝している。

引退後、プロスケーターに転向してからは、ジェイソン・ダンジェンとペアを組み、世界プロフィギュア選手権で4回優勝。

コーチとしても有名で、アメリカのジェレミー・アボット、アダム・リッポンを指導していた。また、小塚崇彦や浅田真央の振り付けも行っている。

  • 荒川 静香 (あらかわ しずか)

名プログラム

「トゥーランドット」「幻想即興曲」

2006年5月7日アマチュア引退、プロ転向を表明。重厚でありながら、伸びと流れのある美しいスケーティングの持ち主。特に腰を折って大きく身体をそるレイバック・イナバウアーの美しさは世界一といっても過言ではない。

2004年の世界選手権で優勝、2006年トリノ・オリンピックでは優勝。アジア選手としては、史上初の金メダをル獲得。

現在の女子選手でもやらない3回転ジャンプを3連続で跳ぶ技を持っている。オリンピックでは、スピン、ステップのすべてでレベル4を取れる、まさにオールラウンダーの伝説の選手。

  • 中野 友加里 (なかの ゆかり)

名プログラム

「ムーラン・ルージュ」「ドン・キホーテ」

2010年2月22日、連盟に引退届を提出。現役時代、海外からの評価が非常に高く「クレイジーガール」と呼ばれていた。

トリプルアクセルを含む6種類のジャンプに果敢に挑む姿を見てのことらしい。2005年にはNHK杯で優勝、グランプリ・ファイナルに出場し3位・銅メダルを獲得という輝かしい経歴を持つ。

引退後は2010年4月からフジテレビの社員となり、映画事業部「映画制作部」に勤務している。

  • 安藤 美姫 (あんどう みき)

名プログラム

「映画ミッションから」「グリーグ作曲・ピアノ協奏曲イ短調」

2013年、全日本選手権の終了後に引退表明。精神面でも技術面でも日本人の女子には珍しいタイプの選手である。2002-2003シーズンでは、ジュニアグランプリファイナルで女子では史上初の4回転サルコウを成功させた。

また、2006年トリノ・オリンピックでは「クレオパトラ」の曲に合わせて果敢にも4回転サルコウに挑んだが派手な転倒で15位に沈み、精神的なダメージを負って引退を考える。
しかし、不屈魂で蘇り2007年、2011年と世界女王に2回も輝く。2012-2013のシーズンでは、コーチが見つからないこともあり全大会を欠場。

2013-2014のシーズンではソチ・オルンピック出場を目標に、地方大会から勝ち抜いて全日本選手権出場の権利を手に入れるが、オリンピック出場には至らなかった。

プライベートでは、コーチのニコライ・モロゾフ、ハビエル・フェルナンデスとのロマンスも有名だが、最も世間を驚かせたのが2013年4月の長女出産。心ないバッシングにも負けない強いハートの持ち主であり、稀な才能を持ちながら、あまりに浮き沈みの大きいスケート人生を送った選手。

引退後は、テレビのバラエティ番組などに出演しタレント活動をしている。

  • 鈴木 明子 (すずき あきこ)

名プログラム

「キル・ビル」「シルク・ド・ソレイユ‐O」

2014年3月の世界選手権を最後に引退。表現力では世界でも群を抜く実力を持つ選手。スケーターに愛されるスケーターとしても有名で世界中にたくさんの鈴木明子の演技ファンが存在する。

「遅咲きのスケーター」と言われているが、27歳で世界選手権3位・銅メダルを獲得、28歳で全日本選手権・優勝、29歳で世界選手権8位入賞と、ベテランならではの円熟した演技で会場を沸かせた。

2010バンクーバー・オリンピック、2014ソチ・オリンピックに出場し、ともに8位入賞を果たしている。

引退後は、昨シーズン、本郷理華のショートプログラム「シルク・ドゥ・ソレイユムのキダム」で振付師デビューした。

今季も、本郷理華のフリープログラム「アラビアのロレンス」の振り付けを担当している。インパクトがある独特のポーズやステップの振付はセンスの良さが感じられると評判。
また、プロスケーターとしてアイスショーに出演したり、テレビやラジオの番組に出演するなど多忙な毎日である。

  • 浅田真央(あさだ まお)

名プログラム

「仮面舞踏会」「白鳥の湖」「ラフマニノフのピアノ協奏曲第二番」

2017年4月に引退表明。バンクーバー・オリンピックでは、女子シングル史上初めてショート、フリー合わせて3回のトリプルアクセルを成功させた。

ソチ・オリンピックでは、女子で初めて6種類の3回転ジャンプ、計8回のジャンプを着氷させている。まさに伝説となるスケーターである。ソチ・オリンピックの後、1年休養を取るが、またリンクに競技者として復帰する。

思うような結果には結びつかず引退となったが、その勇姿はまたファンの感動を呼んだ。「浅田真央の代名詞と言えばトリプルアクセル」と言われるほどだが、他にも美しく長いスパイラル、難しいステップなど浅田真央にしかできない演技は数知れず、多くの心に残る作品を遺産として残している。

引退後は、プロスケーターとして第二の人生を歩み始めているが、彼女のスケートへの情熱は決して消えることはないであろうし、またファンも浅田真央の心を打つ演技を忘れることはない。

  • 村上佳菜子(むらかみ かなこ)

名プログラム

「愛のイエントル」「カルメン」「ヴァイオリン協奏曲」

2017年4月に引退を表明。「天真爛漫な佳奈子スマイル!」で多くのファンを魅了した選手。2010年世界ジュニアで優勝し、シニアデビュー。

2014年には四大陸選手権で優勝という実力のある選手だが、引退前の数年、回転不足を多く取られて表彰台からは遠ざかり苦戦していた。

表現力があり観客をひきつける魅力のある選手なので、引退後はプロスケーターとしてアイスショーなどで活躍している。最近はテレビのバラエティー番組の出演なども多くお茶の間の人気も得ている。

引退したスケーター/功績と現在の活躍・海外選手編

華やかな演技と功績で多くの人の記憶に残る海外スケーターの引退後の情報がわかります。

  • アレクセイ・ヤグディン(ロシア)

名プログラム

「グラディエーター」「仮面の男」「ウインター」

2003年11月スケートカナダのエキシビション後に引退表明。エフゲニー・プルシェンコ、本田武史らとともに、4回転時代を築いた選手。ジャンプやスケーティングなどの技術の高さはもとより、非常に芸術的な表現力を持った「氷上のアーティスト」である。

1998年から引退する2003年まで、ほとんどの主要大会で表彰台に上がっている脅威のスケーター。2001-2002では、グランプリ・ファイナル、ソルトレイクシティ・オリンピック、世界選手権のすべてで優勝し、史上初の3冠に輝いた実力者で「皇帝」と呼ばれるプルシェンコの唯一無二のライバルであった。

氷上では全く別の人物になりきって演技をする「役者」であり、プルシェンコの演技の対極にいる。

引退後は舞台役者に転向し、アクターとして活躍しているほか、プロスケーターとしてアイスショーにも出演している。

  • ステファン・ランビエール(スイス)

名プログラム

「ポエタ」「四季」「ウィリアム・テル」

2010年3月に引退を表明。非常に芸術性の高い作品を演じるスケーターであり、特に超高速で観客を魅了するスピンは「世界一」と評されている。2006年トリノ・オリンピックの銀メダリスト。2005年、2006年の世界選手権でも連覇をしている。

実はランビエールは、一度、2008年10月にケガを理由に引退表明したが、競技者としての情熱を捨てきれずに復帰し、2010年バンクーバー・オリンピックに出場。しかし、僅差で高橋大輔に敗れて4位に終わり、本格的に引退を表明。

引退後はプロスケーターとして活躍する傍ら、多くの現役選手の演技の振り付けを担っている。

また、今季からはラトビアのデニス・バシリエフスのコーチとなり、キス・アンド・クライに登場しているので注目!

  • ジェフリー・バトル(カナダ)

名プログラム

「アララトの聖母」「アディオス・ノニーニ」

2008年9月に引退表明。ステップやスピンの質を高め、高得点につなげることができる選手でスケーティングの美しさとエッジワークの深さでは定評があり、2006年トリノ・オリンピックでは3位・銅メダルを獲得。2008年世界選手権で優勝という輝かしい経歴を持つ。

引退後は、プロスケーターとして世界中のアイスショーに出演し、多くのトップスケーターたちに乞われて振り付けも担当している。特に今季は羽生結弦のショート「Let’s Go Crazy」の斬新な振り付けで話題になっている。

  • ジョニー・ウィアー(アメリカ)

名プログラム

「秋によせて」「動物の謝肉祭・白鳥」「マイ・ウェイ」

2013年10月23日、引退を表明。中性的な雰囲気をリンクで醸し出す特異なスケーター。2006年トリノ・オリンピック、2010年バンクーバー・オリンピックに出場。

競争の激しいアメリカで2004年から2006年まで全米選手権で三連覇をしている実力者である。幼い頃よりバレエのレッスンをしていたせいか、氷上でもバレエの美しいポジションが多く見られる。ジョニーが試合で着用するコスチュームは常に話題を呼んでいた。

引退後は、自らのこだわりとファッションセンスを活かして、多くスケーターの衣装デザインを手がける。また、アイスショーにも出演し、多くの女性ファンから人気を得ている。

  • ブライアン・ジュベール(フランス)

名プログラム

「マトリックス】「Rise」

2014年ソチ・オリンピック後に引退を口にする。2002年ソルトレイクシティ・オリンピックから、2014年のソチ・オリンピックまでフランス代表として4回出場している。当時は「4回転ジャンプの代名詞」と言われるほど、競技に4回転を必ず取り入れるこだわりを見せていた選手。

4回転を回避する時代が訪れたときでも、ジュベールだけはリスクを恐れずに、4回転トゥループ、4回転サルコウを跳んでいた。

ジュベールが4回転ジャンプを守り抜いて跳び続けて来たからこそ、現在の4回転ジャンプの新時代が訪れたとも言える。力強いジャンプを跳ぶパワースケーターである。

引退後、といっても…、実はジュベールはメディアを通して正式に引退表明をしていない。フランスの大先輩「フィリップ・キャンデロロ」など、関係者からの発言であり、試合には出場していないが、今季のグランプリシリーズ「フランス大会」のエキシビションでは斬新な作品を披露した。

  • キム・ヨナ(韓国)

名プログラム

「007」「死の舞踏」「アディオス・レニーノ」

2014年2月、ソチ・オリンピック出場後に引退表明。ジュニア時代から、浅田真央の最大のライバルと言われていたキム・ヨナは、2010年のバンクーバー・オリンピックで浅田を制して金メダル、2014ソチ・オリンピックでは銀メダルを獲得した。

母国の韓国では「国民の妹」「フィギュアの妖精」などと呼ばれ、絶大なる人気と影響力を持った存在である。

技術面でも芸術面でも評価の高い選手。スピード感あふれるスケーティング、表情の豊かさや指先まで神経の行き届いた表現力で世界中を圧倒させた。引退後は時々、テレビ出演や雑誌の表紙を飾っている。

  • エフゲニー・プルシェンコ(ロシア)

名プログラム

「ニジンスキー」「カルメン」「ムーランルージュ・ロクサンヌのタンゴ」「タンゴ・アモーレ」

2017年3月31日、健康上の理由で引退を表明。ソチ・オリンピックでは、団体で金メダルを獲得し自国ロシアに大きく貢献したプルシェンコ選手だが、体調が万全ではなく休養中。

しかし、アイスショーなどでは、日本でも「皇帝」らしい華麗なる演技を披露している。
過去4回のオリンピック出場では、金メダル2回(団体戦を含む)、銀メダル2回と全て表彰台に上がっている脅威のアスリート。

引退後は若いロシアの女子選手のコーチとしてキスアンドクライに登場している。

現在、活動休止中のフィギュア選手

引退表明はしていないが、ここ数年の公式試合に参戦していない選手たちも忘れてはいけない。彼らと彼女らの演技は、確実にファンの心に残るものなので復帰を心待ちにしている。

  • エヴァン・ライサチェク(アメリカ)

名プログラム

「シェヘラザード」「ラプソディ・イン・ブルー」

長身で常に黒の衣装といえば、ライサチェクである。2010バンクーバー・オリンピックで金メダルに輝いた。正確なスケーティング、確実に決めるジャンプなどで加点を得る選手である。長い手足から生まれるジャンプやステップはダイナミックそのもの。

しかし、一度も4回転を跳ばずに優勝したことで、プルシェンコが採点に異議を唱え「4回転論争」に発展した。

その後、プルシェンコの発言のおかげで、現在の4回転の採点が大きくなり、新時代への礎ともなった。ライサチェクは、ソチの後、ケガなどで休場したまま、現在に至っている。

  • ジョアニー・ロシェット(カナダ)

名プログラム

「サムソンとデリラ」「アランフェス協奏曲」

エレガントなスケーティングと力強いジャンプで有名な選手。2006トリノ・オリンピックで5位入賞、2010バンクーバー・オリンピックで3位・銅メダルを獲得。

バンクーバー・オリンピックの直前に最愛の母が亡くなり出場も危ぶまれたが、母への感謝の気持ちを込めて参戦し見事、銅メダリストとなった。彼女は「最後のトリプルサルコウは、ママが持ち上げてくれた」と、語っている。

  • ミシェル・クワン(アメリカ)

名プログラム

「レッド・バイオリン」「リラ・アンジェリカ」

中国系アメリカ人で、世界選手権の優勝が5回、全米選手権では9回女王となり国民的大スターである。1998長野オリンピックで2位・銀メダル、2002ソルトレイクシティ・オリンピックで3位・銅メダルと輝かしい経歴を持つ。

スケートの技術だけではなく人柄の良さでも有名で、ニコライ・モロゾフ曰く「心で滑る演技、見る者の魂に響くような演技ができた女子で唯一の選手」。引退は表明していないが、2005年の世界選手権から公式の大会には出場していない。

  • イリーナ・スルツカヤ(ロシア)

名プログラム

「トスカ」「スペードの女王」

現在のロシアでは才能のある女子選手が多く、群雄割拠(ぐんゆうかっきょ)の時代だが、2000年前後の数年間はスルツカヤが「絶対女王の座」を独占していた。

1998長野オリンピックで5位入賞、2002ソルトレイクシティ・オリンピックで2位・銀メダル、2006トリノ・オリンピックで3位・銅メダルを獲得。グランプリ・ファイナルでは4回の優勝、世界選手権では2回の優勝と華々しい経歴を持っている。

技術面と芸術面のバランスが良い選手で、名作も多い。プルシェンコとはジュニア時代からの友人で、ともにアレクセイ・ミーシンのコーチを受けていた。トリノ・オリンピックでは、荒川静香と金メダルを争った。

チケット獲得は大変だけど粘る価値あり

フィギュアスケート

「海外まで応援に行くには、経済的にも時間的にも無理…」「でも、もうテレビ観戦だけでは物足りない!」という方は、まずは、国内で行われる大会やアイスショーの観戦から始めてみてはいかがでしょうか。

世界大会も日本人選手の活躍で、日本国内で行われることが多くなりました。チケットを獲得するのは大変ですが、諦めずにチャレンジしてみてください。

テレビとは違った空気や臨場感が味わえます。好きな選手の最高の演技を生で観ることができたら…、そして歴史的瞬間に立ち会えることができたら「心の宝物」としていつまでも記憶に残るのは間違いありません。

マナーをきっちり守って、華やかな演技の裏で血のにじむような努力を積んでいるフィギュア・スケーターの選手たちを応援したいですね。