地元の人にも愛される京東市場巡り
海外旅行に行くと、必ず出向くのが市場です。日本では売っていない食材をあれこれ物色するのが楽しくて仕方がありません!
特にソウルでは売っている物の種類によって市場が分かれているので、目的に合わせて買い物へ出かけると効率よく旅の時間を使えます。
また、いくつかの市場が隣合わせになっている場所もあるので、何か所か巡って自分のニーズに合う市場を探す楽しみ方もあり!
目当ての物が売っている市場に行って1軒目に無かったとしても、隣のお店にはあったりするように、探している物が必ず見つかる点も数多くの店が軒を並べる市場のいいところ。
手作りのキムチやコチュジャンなどもお店によって味が違いますし、試食をさせてくれます。
普段、日本のスーパーでキムチを買う時も、「これが美味しそうかなぁ?」と適当にパッケージを見て選んだ商品が好みの味ではないときもあれば、予想以上に美味しかったりすることがあります。
私自身はこれと言って決めているキムチブランドもありませんが、なかなか食べ比べをすることがないので、本場韓国の市場での試食は自分の好みの味を知る良い機会でした。
現地の人によると、唐辛子ひとつとっても辛さの中に感じる甘味や奥深さが違うというので、辛いものが大好きならマイ唐辛子をゲットするために、吟味して歩く楽しみがあります。
キムチを購入する場合は、飛行機に乗せても大丈夫なように、厳重に包装してくれる所も多いのですが十分に確認することをオススメします。
液体扱いになるので、気をつけないと没収されますし、万が一、機内に持ち込めたとしてもキムチの液が漏れたら臭いなどで大変です。しっかりパックしてもらいましょう。
ちなみに私が飛行機にのせて持ち帰ったのがチヂミ!実は、グルメ屋台の立ち並ぶ広蔵市場で食べ歩きたいなぁと思ったのですが、チヂミは1つや2つで売ってくれない。
本場のチヂミは種類豊富
「キンパも食べたいし、あれもこれも、どうしよう!」どうしても食べてみたかったのが、チヂミのバリエーションが驚くほど豊富です。
色んな種類のチヂミをちょっとずつ盛り合わせにしてもらいました。
韓国はお隣の国ですので、飛行機や高速船などを利用して現地の美味しいグルメをテイクアウトができちゃうのが嬉しいですね。
キムチの汁を生地に混ぜたオレンジ色のチヂミ、たっぷりニラを使用したチヂミ、摺りおろしたジャガイモが入ったチチミはフワフワの食感で美味しかったです。
基本的にチヂミの生地は小麦粉と卵ですし、ズッキーニや茄子やピーマンなどの食材も入っていて、天ぷらのような感覚で食べられました。
どんな野菜でも合いそうなので、家でもオリジナルのチヂミ作りに挑戦してみたいと思います。
ちなみに、「チヂミ」という言葉は方言が日本で広まってしまったもので、韓国でチヂミと言っても通じません。現地では「プッチンゲ」または「ジョン」と言います。
夕方からは屋台を満喫
広蔵広場は夕方になると、歩くのに混雑する場所があるほど、賑やかになります。所せましと屋台が並んでいるのですが、本当に似たようなお店が多いです。
どこの屋台が美味しそうか、ちょっと違ったものを提供していないか、はたまた店主の感じが良さそうかとか比べてみたりしますが、大きな違いはありませんでした。
店の前にあるベンチに座って、活気のある雰囲気を楽しめればオッケーかなと思います。
韓国名物タコ料理
韓国ではたこ料理の専門店があるほど韓国料理には欠かせない食材ですが、生タコの踊り食いが食べられるお店もあります。
食べてみたいとは思えませんでしたが、店員さんが満面の笑みでタコを片手に持ち上げているのを見て、活きの店員さんとタコは市場を賑わすいいコンビだな!と思いました。
何となく気づいていたのですが、韓国は女性の店員さんが元気なのです!韓国の母(オモニ)を見ると何だかホッとします。みんな親切ですし、ソウルの街角にはなくてはならない存在です。
京東市場でフルーツを買う
さて、次は私の大好きなフルーツのマーケットがある京東市場(キョンドンシジャン)へ!
日本よりサイズが大きくて目についたのが西瓜(すいか)。一回り大きくて少し縦長の西瓜の値段は1000~8000ウォンと安いのですが、味はどうなのか気になります。
さすがに味見できる大きさじゃないので、食べてみることにしたのは、黄桃と黄色いメロンみたいなフルーツ。
フルーツって、ホテルに帰って疲れた時に食べたり、朝食代わりに食べたりするのがちょうどよくて好きです。
黄桃は皮ごと食べてもいいし好きずきで、ということだったので丸かじり。りんごと白桃の中間のような食感で、シャキっとします。
黄色いものは、「チャメ」という名前の日本でいう「瓜」でした。特に甘味もない薄味。
それでもビタミンやクエン酸などの栄養が多く含まれていて、美容効果が期待できると人気なのだそうです。
かご盛りでボリューム満点のブラックベリーも美味しそうでした。
焼きトウモロコシを売っている屋台も時々ありましたが、韓国では白や紫のトウモロコシが主流の様です。
雑貨好きの私としては、こういうトウモロコシのカラーや枡で量り売りされている豆なども「可愛いな」という目線で見ちゃいます!
ボリューム満点のナッツ類をお土産に買う
野菜と果物の通りが過ぎると、次はドライフルーツとナッツ類。栄養のある甘いものは、大人の大事なおやつですからね!
種類も豊富で、欲しいものが山ほどありますが、一袋にボリュームがあるので、結構ずっしりきます。
買い物大国の韓国では、化粧品や洋服などついつい買い込んでしまいがちですが、効率よく観光するためにも、女性は買い物のタイミングを考ることが快適な旅をするポイントですね!
クルミは500gで8000ウォン、アーモンドは700gで1000ウォン。日本と比べると、2~3割は安く購入できるので、普段よく食べるものもマストなのです。
狙い目は韓国でも高級な松の実。これだけは、袋もこじんまりとしていました。
発見して嬉しかったのは、日本ではスーパーでも手に入らない麻の実ナッツ。大豆と同じぐらいのたんぱく質と、必須アミノ酸9種類が全て含まれるスーパーフード。
これは見逃せません!お土産にも喜ばれるので、ちょっと多めに3袋購入!
色々なドライフルーツやナッツを、ヨーグルトやシリアルに日替わりでミックスして食べる楽しみが増えました!
他にも、アプリコット、ブルーベリー、パパイヤ、チアシードも購入しましたよ。
それから、クルミは殻付きのものもあり、割安になっています。
韓国ではクルミを握って手の血行を良くするために、1家に1つは転がっているという噂です。
マーケットに行くと、ローカルの人たちに混ざって、現地の日常を体験するような気分になれます。
私が京東市場に足を運んだ主な目的は、フルーツとドライフルーツ&ナッツ類でしたが、この市場はソウルの台所と言われるほど食材が豊富で見ていて飽きない市場でした!
ごま油の店に行きそびれた
1か所、行きたいリストに入っていたのに残念ながら行き逃してしまった場所は、ごま油のお店。
ごま油も味や風味に色々違いがあるそうですが、気になるのはエゴマ油。豚肉を野菜で包んで食べるサムギョプソルも、韓国で食べるとエゴマの葉がついてきます。
油は毎日のように摂取しますから、普段使う油を選ぶのも大事ですね。20代の頃は化粧品やファッションなど外見ばかり気にしていましたが、美しさは体の中から!が30代からの考え方の基本です。搾りたてのごま油やエゴマ油、欲しかったな~。
韓方の材料も買える
京東市場には、韓国で唯一韓方の材料を販売する通りがあり、全ての韓方医はここで薬を揃えるそうです。
韓方とは、漢方を元にして、独自に発展を遂げたものです。普段の生活の中で健康を維持するというのが、韓方の基本の考え方ですから、お茶や調理に使う韓方の材料を買いに来る一般の人もいます。
マーケットに並ぶ材料を見ても、何の材料なのか全く見当がつかないものばかりですが、料理に煮出すだけなら、サムゲタンのようにナツメや高麗人参は気軽に使えるのではないでしょうか。この通りには、韓方クリニックもあちこちに見られます。
それでも、この韓方クリニックの薬が置いてある場所を通る時、体いっぱい吸い込みたくなるようなハーブのような香りが漂っていました。
韓方茶の店にも行って来ました
他にも気軽に韓方に触れたい方は、韓方茶のお店を訪れてみるのもおススメです。
こちらも小瓶に入った韓方の材料がズラっと並べられ、何を手にとったらいいか分かりませんが、セラピストが症状を詳しく聞いて、オリジナルブレンドを作ってくれるお店もあります。
韓方茶は漢方と違って、長時間生薬を煎じる必要もありませんし、苦みもありません。生薬によって様々な効果がありますが、アロマオイルを選ぶ時にように、香りを試してみて、体が求めているものを探して当ててみるのもいいかもしれません。
お茶を習慣づけるのは難しくなさそうなので、韓方を始める手段としては最適ですね。
次は芳山市場にも行ってみたい
今回は行けませんでしたが、芳山市場も訪れてみたい市場のひとつです。お菓子作りや雑貨が好きな人にはおススメ!
日本より安価なお菓子の型やラッピング資材などが豊富にあり、韓国にしかないお菓子の材料もありそうです。
次回ソウルを訪れる時の楽しみにとっておくことにします。今回は、ソウルの市場に密着しましたが、お気に入りの店とこだわりのアイテムが色々と発掘できるといいですね!