思い出のトルコ旅行記
今回は、以前、私がバスを乗り継ぎ体験してきた、4日間のトルコ旅行記をお届けします。古い市場があるイスタンブールや気球に乗れるカッパドキアなど、トルコには見所がいっぱいありました。
日本の成田空港からイスタンブールのアタチュルク空港まではターキッシュエアラインズの1社のみが運行していて、飛行時間は12時間30です。私が利用したのは22時25分成田発、05時00分(+1)イスタンブール着の便でしたが、夜に日本を出発する便なら、仕事を終えてから旅に出ることも可能です。
トルコ初日はイスタンブールに滞在
イスタンブールには朝の5時に到着したので、空港からホテルまでタクシーで向かいました。朝一番ではチェックインができないので、フロントで荷物を預かってもらってから街へ出かけました。
イスタンブールはガラタ橋を挟んで「旧市街」と「新市街」に分かれていて、グランドバザール、ブルーモスク、アヤソフィアなどの観光名所は旧市街に位置しています。
旅の初日に泊まったのは、「オールド シティ スルタンアフメット ホテル(Old City Sultanahmet Hotel)」で、歴史あるグランドバザールは1km以内と徒歩圏内にあります。宿泊料金は1泊4,000円程で、専用バスルーム、ケーブルテレビ、ミニーバー付とコスパの良さを感じました。
とても親切なスタッフさんが周辺の地図を見せながら行き方を説明してくれ、チェックインの前の荷物の預かりも、快く引き受けてくれました。
ホテルを出て、すぐに感じたのは「イスタンブールの坂はきつい…」ということ。空港からホテルまでタクシー移動だったので荷物を運ぶ必要はありませんでしたが、空港シャトルバスか地下鉄を利用する場合は、駅を降りたら宿泊先のホテルまで歩く必要があります。
坂のきついイスタンブールで荷物を持って歩く予定がある人は、スーツケースはオススメしません!機内持ち込み用の大きさ程度であれば持ちながら歩けるかもしれませんが、長期滞在用のスーツケースは持って歩くのには不向きです。バックパックを持っていくことを強くお勧めします。
朝食後はグランバザールで買い物
とりあえずホテル周辺を歩き、開いていたお店で朝食を済ませ、9時頃までまったりしていました。朝ごはんを食べた店から、徒歩約10分でグランドバザールの入り口へ到着。未知なる世界へと続く立派な門があります。
グランドバザールの中にはたくさんお店があって、どれも興味深く目移りします。キラキラ輝くランプ、可愛いトルコ雑貨、アクセサリーなど買い物好きには堪らない空間が続くグランドバザールは何時間でも見ていられます。
一点だけ注意したいのは「客引き」です。「コンニチハ」「コッチノホウガヤスイヨ」「カワイイネ」と至る所から日本語で呼びかけてきて、無視していると「ニーハオ」と中国語で挨拶してきたりもします。買い物する気がない場合は、反応せずにスルーしても大丈夫です。
グランドバザールの中はとにかく広く、グルグルと歩き回ってショッピングしているうちに疲れたので、適当に近くにあった出口から外へ出て、次の目的地「スルタンアフメト・ジャーミィ(ブルーモスク)」を目指しました。
グランドバザールからブルーモスクまでの距離も10分~15分です。イスタンブールの街並みを感じながらゆっくり歩きました。
途中で日本語を勉強しているというトルコ人に話しかけられ、道案内してもらいました。トルコ人は親日家としても有名ですが、その名の通り、日本人に対してとても優しくしてくれます。
日本語を専攻する学生も多く、日本語で話している現地の人を街でよく見かけました。トルコに限ったことではなく、世界中どこでも共通することですが、どんなに親切にされても知らない人には絶対についていかないように!
いよいよスルタンアフメト・ジャーミィへ!
入り口は3カ所あり、靴を脱いで入ります。神様がいる空を表しているという幻想的なモスクの天井はロマンチックな世界に浸れる美しさ!
ミナレットとは、イスラム教の宗教施設に付随する塔「ミナレット」が6本あることで有名なスルタンアフメト・ジャーミィ。塔の上からは、イスラム教徒に礼拝(サラート)を呼びかけるアザーンが流れます。
なぜミナレットが6本あることが特徴なのかというと、通常イスラム教の寺院のモスクにはメッカを除いて最高4本しかミナレットを立てられないからです。世界中には数えきれないほどのモスクがありますが、ミナレットが6本あるのはスルタンアフメト・ジャーミィだけ!
次に観るのは「アヤソフィア」
スルタンアフメト・ジャーミィと隣り合っている「アヤソフィア」は、博物館として一般公開されています。537年、当時の皇帝であるユスティニアヌスの命令でキリスト教会として建てられましたが、1453年にオスマン朝の首都となるとイスラム教寺院に変えられ、現在は修復されましたが、当時あったキリスト教のモザイク画も漆喰で塗りつぶされた歴史があります。
橋を渡って絶景に会えるガラタ塔へ!
アヤソフィアを出てから、新市街のランドマーク「ガラタ塔」を目指しました。ガラタ塔に向かうときに渡るのが「ガラタ橋」。2段構造の橋の下では、レストランや有名な鯖のサンドイッチが売られています。
この日のランチは、名物の鯖サンドとトルコを代表するエフェスビール。「魚とパンってパサパサしないのか?」と不安でしたが、意外にも鯖とパンの相性が良くて美味しかった!
橋の上は車道と歩道にわかれ、釣りをしている人が沢山いました。
ガラタ塔まではケーブルカーで行けますが、私は歩くのが好きなのでイスタンブールの観光はすべて徒歩!少しでも坂道を避けたい人は、ケーブルカーで移動することをオススメします。徒歩でガラタ塔に行くと、道中で可愛らしい雑貨屋さんを見つけることができますよ。
ガラタ橋を渡り終わった所にある「カラキョイ駅(karakoy)」からケーブルカーの「F2線」に乗って「テュネル駅(Tunel)」まで行き、そこから坂を下っていくとガラタ塔に辿り着きます。
高さは67mのガラタ塔は6世紀初めに建てられ、監視塔、牢獄、天文台などに使用されました。現在は、イスタンブールの街並みを360度ぐるりと見渡せる絶景のテラスを備えたレストランが中に入っています。
夜になるとガラタ塔はライトアップされ、どっしりとした存在感がより引き立ちます。ガラタ塔を見学したあとは、徒歩でホテルに戻りました。
イスタンブールでは1泊せずに、夜行バスで「パムッカレ」へ向かいます。ホテルで少し休息しましたが、21時のバスに乗るために地下鉄でイスタンブールのバスターミナル「オトガル駅」へ向かいました。空港や他方面への分岐点となる巨大な駅です。
白く美しい世界が広がるパムッカレ!
イスタンブールからパムッカレ方面へ向かう長距離バスは、パムッカレのひとつ手前のデニズリで停まるので、そこからパムッカレ行きのバスに乗り換えます。
パムッカレ観光の一番の目的は、石灰でできた「石灰棚」を見るためです。バスはパムッカレの街の中心まで行くので、そこから石灰棚までは徒歩で15分ほどの距離です。世界遺産にも登録されている石灰棚への入場料金は25リラ(約1,100円)です。
パムッカレとはトルコ語で「綿の城」という意味で、その名の通り真っ白な石灰棚がとても美しくこの世のものとは思えません。晴れた日には青い空をバックに石灰棚が輝き人々を魅了します。
パムッカレでは石灰棚を見る目的を果たしてから少し街を散策した後、宿泊せずに夜行バスでカッパドキアへ向かいました。
3日目はギョロメのオトガルに行く
カッパドキアで「ISHTAR CAVE PANSION(イシュタル ケイブ ペンション)」に宿泊した当時、日本人スタッフがいたので「久しぶりの日本人ゲストだ」ということで話が弾みました。
とりあえず荷物を預け、朝食巡りの散策をするために町へ出掛けました。途中、奇岩ばかりで不思議な世界が広がっています。この洞窟の中に今でも人が住んでいると思うと、どういった生活をしているのか気になって仕方ありません。
この日は、ギョレメ野外博物館を見た後、レンタカーを借りてふらふら街を散策し、ラクダ岩、ウチヒサル(尖った岩という意味の城塞)、ローズバレーなどを見て回りました。
4日目は早朝からバルーンツアーに参加
朝早く太陽が昇る前にツアーガイドが迎えにきて、30分ほど車で走ったところにあるバルーン会社まで行ってコーヒーを飲んだり、お菓子を食べたりしながら、別のホテルに宿泊しているツアー客の到着を待ちました。
グループに分かれて車に乗り込み、バルーンの発着場所を目指します。到着後、バルーンに乗るための注意事項を確認したたら、いよいよ空へ向かいます!
あいにくの曇り模様でしたが、上空から眺めるカッパドキアの景色は迫力があり、晴れていたら何十倍も美しい景色が目の前に広がるのだと思うと感動です!次、またカッパドキアを訪れる機会があったら、余裕をもって滞在できるように計画します。
9時ころホテルに戻ってホテルの近くを散策した後、カイセリ空港までタクシーで行き16時の便でイスタンブールへ飛び、そのままイスタンブールからドバイ経由で成田へ戻りました。
いつか再び訪れたい美しい国でした
現在、治安などの関係でトルコ旅行の予定はありませんが、実際に現地で見た美しい景色や美味しかったトルコのグルメをもう一度味わってみたいです。
トルコはバスが充実しているので、旅費を抑えて旅行したい人にとってはありがたい限り!トルコ国内には4日間しか滞在しませんでしたが、十分に魅力を満喫できました。