ヨーロッパ旅行の最終地点はローマ!
イタリアの首都ローマは、古代ローマ帝国の史跡が数多く残る歴史的な都市。「ローマは一日にして成らず」という諺(ことわざ)もあるほど、壮大な歴史の流れを感じるローマの街は、とても素晴らしく感動の連続でした。
しかし、多くの人が憧れるローマは物価の高さや治安状況など、意外と観光するには気になる点も多いのです。
今回は、ローマの女一人旅をレポートします。4月のローマは暖かく、長袖のTシャツの上に薄手のジャケットを一枚羽織で観光したのですが快適に過ごせましたよ。
ローマってどんな街?
世界中から観光客が集まるローマは、ラツィオ州にあるイタリア最大の人口を誇る都市です。(注1)ローマを訪れて驚いたことは、予想以上に観光客が多く、有名スポットでは見学者が密集していて道ですれ違うのが困難なほどです。
ローマ市内での交通手段には「地下鉄、バス、鉄道」がありますが、宿泊するホテルの立地によっては徒歩で観光することも可能です。
街中に歴史的な建物が残っており、どこを見学するべきか迷ってしまうほど「名所だらけ」で嬉しい悲鳴をあげました。今回は4日間ローマに滞在しましたが、やはり「バチカンエリア」も観光するなら、最低でも3日間は滞在スケジュールを確保したいところです。
徒歩で巡ってきたローマの観光名所
私は歩くのが好きで苦にならないので、世界遺産の「コロッセオ」→ 映画ローマの休日のワンシーンで有名な「真実の口」→「トレビの泉」→「パンテオン」→「バチカン市国のエリア」とローマの有名観光地を徒歩で一日かけて観光してきました。
地図に載っていないような場所にも、発掘中の古い遺跡があって廃墟のようになっていたり、街全体の景観が素晴らしく、21世紀の現代を生きていることを忘れてしまいそうになります。
今回はヨーロッパ周遊旅行の最終地点にローマを選んだのですが大正解でした!ローマの近隣諸国はローマの建築様式や文化を習い、自国にも教会やお城などを築いているので、更にローマ帝国の壮大さを実感できました。
治安と対策は事前にチェック
実際に発生した事件情報を元に日本の外務省がスリ、置き引き、ニセ警官などへの注意喚起をしているようにローマは治安には不安もありました。(注2)
しかし、今回の旅ではスリや盗難に遭わないように注意すべきポイントをしっかり予習しておいたので、女一人旅でも特に危険を感じるはありませんでした。ヨーロッパ各国を旅行して感じたことは、「ローマの治安が特別に悪い」と言うのではなく、「日本の治安が素晴らしく良い」ということです。
かっこいい!イタリアのパトカー
有名な観光地エリアでは、日々、警察官や軍隊が厳重に警備をしています。警察というと物々しい響きですが、イタリアのパトカーは街並みに似合う素敵なデザインでした。
超高級車のランボルギーニ製のパトカーがあることでも知られているイタリアですが、町中で見かけるパトカーは、スポーツカーが人気の「アルファロメオ社の車」です。青と白の車体が爽やかで、パトカーに見えません。なんとバイクは「BMW」でした!
古代ローマの奇跡の神殿「パンテオン」
現存する古代ローマの遺跡の中で、最も保存状態が良いと言われている「パンテオン(Pantheon)」。なんと約2000年以上前の建物なんですよ!!
ローマの史跡を巡っていると、年号の前に紀元前を表す「BC」がついているのですが、2000年以上も前に、確かに、今、自分が立っている場所で誰かが何かをしていたのだと思うと不思議な感覚になります。
古代から水道橋などを使い、水道システムが整備されていたローマには噴水が沢山あります。ローマの景観をより一層美しく引き立てている噴水ですが、近くで見ると面白い顔をしています。
イルカの鼻の穴から水が勢いよく噴き出している噴水もあり、ちょっとした作者の遊び心が感じられ、クスッと笑えるポイントでした。
ベネチア広場の周辺を散策
「どうしてローマにあるのにベネチアなの?」と不思議に思える名前の広場ですが、かつて広場の前にあるベネチア宮殿は、キリスト教の教皇の最高顧問である枢機卿(すうききょう)が暮らしていて、伝統的にベネチア出身者が選ばれていた為、今も名前が残っているのです。
ベネチア広場の周辺はとても見どころが多く、圧倒的な存在感を放っていたのが、初代イタリア国王の巨大な像が掲げられ、20世紀初旬に建てられた白亜の「ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂(Monumento a Vittorio Emanuele II)」です。
遠目でも大きな像なのはわかりますが、実は彼の髭だけでも約2メートルの長さがあるというから驚きです。写真だと分かりにくいのですが、近くにいる人とのサイズを比較してみると、その巨大さは一目瞭然!
すぐ隣には、「ベネチア宮殿(Palazzo Venezia)」と「サンタ・マリア・ディ・ロレート教会(Santa Maria di Loreto)」があります。
ヨーロッパの教会には様々な形があって、ノートルダム大聖堂などのように大きな尖塔のあるゴシック様式の教会とは、ずいぶんと雰囲気が違っていて新鮮です。
セルフィースティックは要らんかね?
私がローマで驚いたのは、セルフィースティック売りのお兄さんが大発生していたことでした。一人で手を伸ばしながら頑張って自撮りをしていたら、すかさずお兄さんがやって来て「これ良いよ」とスティックを取り出し、少し高めな値段を提示してきました。
一か所の観光スポットにつき、セルフィー棒を片手に持ったお兄さんが20人くらいウロウロしていたのですが、雨の日には「傘」、寒くなると「スカーフ」を割高で売ってくれます…。
特に被害をうけるわけではありませんが、「NO」と断った直後に、次々と別の売り子さんが声を掛けてきて対応が面倒だったので、あえて自前のセルフィースティックを見せるように持ち歩くようにしたら諦めてくれました…。
街中や車内ではスリに御用心
駅で電車の切符を購入するとき、機械にタッチした瞬間に「チケット購入に集中している間のスリが多発しているので注意してください」といったアナウンスが流れるほどローマではスリに警戒する必要があります。
海外旅行中に現金やクレジットカードはもちろんのこと、パスポートやビザなどを紛失したら手続きも含めて大変です。
貴重品が入ったスーツケースやバッグは必ず視界に入れておく、チャックで閉じられるカバンを使うなどの対策は忘れずに!
美しいと評判のポポロ広場へ
古代ローマの重要な交通の要所であったポポロ門のある「ポポロ広場(Piazza del Popolo)」は、ローマの中でも美しい景観で有名です。小さなベンチでのんびりと過ごす地元の人の姿も見かけました。広場には左右に2つ噴水があり、真ん中にもライオンの噴水がありました。
広場の向かいには「双子教会」と呼ばれる、対になった美しい教会があり、私が訪れたときは「サンタマリア デイ ミラーコリ教会 Santa Maria dei Miracoli」は補修作業中でした。
もうひとつの「サンタマリア イン モンテサント教会(Santa Maria in Montesanto)」もそうですが、白を基調とした美しい教会に思わずうっとり見惚れてしまいました。
お洒落エリアで楽しむショッピング
ポポロ広場からスペイン広場までの一本道の「コルソ通り(Via del Corso)」には、地元の若者にも人気のエリアということもあり、センスの良いブティックやお洒落なレストランが沢山ありました。
カラフルな古い建物が残る通りは、とてもフォトジェニックな雰囲気窓から見える美しいディスプレイを見ているだけでも楽しめましたよ。
また絶対に訪れたい美しいローマ
イタリアのローマでは歴史ある古い建物を眺めながら街歩きをしたり、写真を撮ったりするだけでも、かなり高い満足感が得られます。
今回は女一人旅でしたが、カップルでもグループでも美しい景色や圧倒される建造物など、ローマは多くの人に感動を与えてくれる街であることは間違いありません!