パリから2時間の街ディエップ観光記・17世紀から続く魚市もあった

ディエップからはイギリスに約4時で到着する直行フェリーが運航しているので、フランス旅行の最終日に訪れ、船で次の目的地に渡る楽しみもあり!香ばしい鰊焼きが食べられる11月のイベントもお勧めです。

パリから2時間の街ディエップ観光記・17世紀から続く魚市もあった

ディエップは時間を忘れるほど魅力的な街

今回は、パリから最も近い海水浴場としてパリジャンに親しまれている、ノルマンディー地方アルバートル海岸沿いにある漁港「ディエップDieppe」を紹介します。

パリから最も近いディエップの海水浴場

せっかくパリを訪れたなら、セーヌ・マリティーヌ県の海岸の街「ディエップ」まで足を伸ばしてみましょう。

パリ・サンラザール駅から鉄道で約2時間。1日もあれば十分に観光できるパリから最も近いマリーナです。

海水浴、ヨット、乗馬、ゴルフ、釣り、遊覧船観光など、さまざまな野外活動体験ができる恵まれた環境にあり、旅行者はもちろんのこと、地元の人たちにもアクティビティを楽しめるスポットとして人気。

また、野外活動に限らず、ディエップ城など歴史ある建造物を訪ねたり、タラソテラピー・センターで海水療法を試してみたり、名産フルイ・ドュ・メール(魚貝類の盛り合わせ)やムール・マリニエール(ムール貝の白ワイン蒸し)を食べたりと、ローカル色豊かな体験ができること請け合いです。

時間を忘れさせてくれるディエップでは、あっという間に1日が過ぎていきます。

パリから鉄道で約2時間のディエップ

フランスのパリからディエップへのアクセス手段には鉄道を利用し、パリ・サンラザールParis-St Lazare駅から、ルーアンRouen経由で約2時間です。

以下は、私が土曜日の朝にパリを出発して、ディエップを日帰りで観光したときのアクセス方法です。

パリ⇔ディエップ/鉄道利用例

・パリ サンラザール駅7:37発(ルーアン経由)→ディエップ駅9:58着
・ディエップ駅16:09発(ルーアン経由)→パリ サンラザール駅18:59着
・運賃:往復 49.40€

ディエップ駅から中心街までは徒歩約12分の距離です。

ディエップから少し足を伸ばせば満足度アップ

時間に余裕があるのなら、ディエップを基点にもう少しフランス北部の観光を満喫してみることをお勧めします。

西側には、石灰岩の断崖が続く「フェカンFécamp」や「エトルタEtretat」などの絶景スポットがあります。

東側には、人気の断崖テラスがある「ル・トレポール港Le Tréport 」、1614年からあるパイプオルガンを所有するノートルダム・サン・ローラン参事会教会やルネサンス期に建てられた城がある「ウEu」など、印象派の画家たちが愛した美しいアルバートル海岸の街を歩いてみてください。

ディエップの観光スポット

長い歴史を感じる城や記念館などのほか、地元の人たちも新鮮な魚介を求めて通う魚市、チーズや生クリームなどノルマンディー地方の名産品も手に入る青空市場もディエップの見所のひとつ。

ディエップ城博物館

ディエップ城の外観

ディエップの高台にある壮大なディエップ城Le Musée de Dieppe – Châteauは、15世紀、イギリスの攻撃から街を守るために建築されました。

20世紀初め、ディエップ市が城を買い取り現在のディエップ博物館となりました。

ディエップ城がある高台から眺めた街の景色

ディエップ城の中には、17~18世紀の絵画や版画、彫刻などディエップの歴史を物語る芸術作品が展示されています。

とりわけディエップの象牙細工コレクションは世界的にもとても有名です。

ディエップ城博物館

・住所:rue de Chastes 76200 Dieppe
・Tél : (33) + (0)2.35.06.61.99  Fax : (33) + (0)2.32.90.12.79
・Email : museededieppe@mairie-dieppe.fr
・開館:6月1日~9月30日/10時~18時 
10月1日~5月31日 10時~12時/14時~17時 (日曜日のみ18時まで)
・閉館日:毎週火曜日、1月1日、5月1日、11月1日、12月25日の祭日
・入館料:4.50€/大人、2.50€/身体障害者、無料/25歳以下、学生、失業者
・URL: http://www.musees-haute-normandie.fr/musee/musee-de-dieppe

ディエップ上陸作戦記念館

ディエップ上陸作戦記念館の外観

1944年6月6日、あの有名なノルマンディー上陸作戦に先がけて、すでに連合軍はノルマンディーへの上陸作戦を企てていました。それが、1942年8月19日のディエップ上陸作戦です。

しかし、事前に作戦がドイツ軍に漏れていたうえに、ディエップ特有の砂利浜と断崖のため、斜度のある海岸という地理的悪条件を鑑みなかったため、連合軍は多大な損害を被り、上陸作戦は完全な失敗に終わりました。

ディエップにカナダ国旗が多く旗めいているのは、上陸作戦に参加した4000人余りの犠牲兵のほとんどがカナダ兵だったためです。

ディエップ上陸作戦記念館にあるプレート

ディエップ上陸作戦記念館Le Mémorial du 19 août 1942は、19世紀に建てられた元劇場を改造したもので、当時の文献やオブジェ、写真、兵隊のユニフォーム、武器などが展示されています。

当時の悲壮な闘いを振り返ることができる、40分間のドキュメント映画が上映されています。

ディエップ上陸作戦記念館

・住所:Place Camille Saint-Saëns 76200 Dieppe
・入館料:3.50€/大人、3.00€/身体障害者、無料/15歳以下
・開館日:3月24日~5月26日(木~日曜日14時~18時)・5月27日~9月28日(火曜日以外毎日14時~18時)・ 9月29日~11月12日(金~日曜日、祭日含む 14時~18時)※上記開館日は2017年版
・Tél : 02.35.84.80.67
・email : dafra.jas@orange.fr
・URL: http://www.normandie-tourisme.fr/pcu/memorial-du-19-aout-1942/dieppe/fiche-PCUNORM00FS00087-1.html

17世紀から続く魚売りもある!青空市場

ディエップの青空市場で買い物をする人々

ディエップでは、青空市場Les Marchés Ouvertsが至る所で開催されます。

特に土曜日の朝に街の中心で開かれる青空市場は、ノルマンディー地方では最も規模の大きなマルシェとして知られています。

ディエップの青空市場で売られているチーズ

ノルマンディー地方独特のチーズや生クリーム、また新鮮な農産物や魚貝類の他、手工芸品などがいっぱい並べられた活気ある市場です。

17世紀から続くディエップの魚売り

また、魚が好きな人にお勧めなのは、何と17世紀から数百年も続いている「バリエールの魚売りLa vente de poissons aux Barrières 」。

フランス北方の漁港ならではの雰囲気を直に体験できるので、お見逃しなく。

週末も含め、毎日、現地の漁師がヨットハーバー前のヘンリー4世波止場(Quai Henri IV)で、その日に獲れた新鮮な魚貝類を直売する魚市です。

鯖など新鮮な魚介が並ぶディエップの魚市

その日に獲れた新鮮魚介が並ぶディエップの青空市場

マルシェ開催時間と場所

【土曜日】
ナショナル広場、サン・ジャック広場/7:30~18:00
グランド・リュー、サン・ジャック通り、バール通り/7:30~13:00

【火曜日】
ナショナル広場/7:30~12:30

【水曜日】
アベニュー・ビュシェ・デュ・ペルトュ(Dieppe –Janval地区)/ 7:30~12:30

【木曜日】
ナショナル広場/7:30~12:30

【毎日】魚市
ヘンリー4世波止場/7:30 ~13:30

ディエップで開催されるイベント

海に囲まれた街を歩いて自然を肌で感じるだけでもディエップの観光を楽しめますが、開催期間に旅行のタイミングを合わせて参加したくなるイベントがありますよ。

二年に一度の楽しみ!凧揚げ世界大会

2年毎にディエップで9月に開催される凧上げ世界大会Festival International de Cerfs Volantsは、毎年40ヵ国以上もの世界の凧ファンが集まるディエップならではの催しです。

最初にディエップで凧揚げ世界大会が始まったのは1980年で、参加国6ヵ国、見物客は約1000人ほどでした。

年を重ねれごとに参加国がどんどん増え、それに伴い、凧揚げ大会を観るためにディエップを訪れる観光客が倍増し、1988年にはヨーロッパの最も重要なフェスティバルとして格付けられるようになりました。

凧揚げといっても、単純に凧を揚げるだけではなく、「アクロバット」「空中交戦」「歴史」「アート」「スポーツ」など、テーマ別に高度な技術を要する凧揚げ競技として、世界有数の凧揚げ大会として揺るぎない座を獲得しました。

凧の中には、長さ10数メートルにものぼる巨大凧やアニメキャラクターを象(かたど)った凧など、カラフルな凧が大空いっぱいに風に漂う光景は息を飲む壮大なスペクタクルです。

いい匂いが街に漂う11月のニシンとホタテ貝祭り                                                         

ホタテの身をイメージした帽子を被り祭りに参加する人達

巨大なホタテモチーフの帽子を被り行進する人達

毎年11月になると、ディエップの街中にニシンとホタテ貝を焼く香りが漂います。

今年で48回目を迎えるディエップのニシンとホタテ貝祭りFoire aux Harengs et à la Coquille st-Jacquesには、毎年約10万人もの観光客で賑わうとても大きなお祭りです。

ディエップだけではなく、フランスの北方ノルマンディー地方の漁業はニシンとホタテ貝が主要となる季節を祝って、ノルマンディー地方の海岸の街あちらこちらでニシンとホタテ貝祭りが開催されますが、ディエップの祭りは最も有名です。

各テレビ局の記者とカメラマンなど取材班が大活躍していましたよ。

ディエップのニシンとホタテ祭りを取材しているテレビ局のクルー

ディエップの祭りで鰊を焼いている露店

もちろん、街中のレストランのお勧めメニューはニシン焼きセット!私も、お昼にいただきましたが食べ応え満点で香ばしい!

祭りで食べた香ばしくてボリューム満点のニシン焼きセット

アントレ(前菜)が10匹ほどの大きな蒸しエビのマヨネーズ和え、メインがニシンの網焼き2匹+ジャガイモのアルミ包み焼き特製ソース付き(写真上)、最後にデザートが付きます。私はノルマンディー風クレープを選び、お勘定の合計は15.90€でした。

フランス・ノルマンディー地方独特の雰囲気が漂う漁港で、楽しそうに通りを行く人々をのんびりと眺めながら、おいしい名物料理でお腹いっぱいになり大満足の昼食でした。

直行フェリーでイギリスにも渡れます

フランスのディエップからイギリスへの直行フェリー

フランスからイギリスへ渡る方法としては、飛行機、鉄道ヨーロースターに加えて、フェリー船があるのをご存知でしたでしょうか?

ディエップからイギリスのニューヘブン港(Newhaven)まで、約4時間の船旅です。

フランスの旅を楽しんだ後、イギリスにも行ってみたいと思ったら、ディエップ経由で英仏海峡を渡っていくのも一案ですよ!

陸路とはひと味違う体験ができる船旅をプランに取り入れることで、さらに忘れがたいヨーロッパ旅行の思い出が刻まれます。

大人片道2人で49€と超格安の特別料金でチケットをゲットできることもありますよ。

ディエップからニューヘブンへ向かって航行中の直行フェリー

LIGNES FERRIES

URL: https://www.dfdsseaways.fr/lignes-ferries/ferries-vers-angleterre/dieppe-newhaven