スウェーデンのXmas!ユールの季節は最高です
サンタクロースの故郷とも言われている北欧のクリスマスは本格的だった!私のところへサンタクロースが訪れなくなって何十年も経ってしまったので、思い切ってスウェーデンまで会いに行ってきました!
ストックホルムは、何気なく歩いているだけでも、思わず立ち止まり魅入ってしまうほど素敵なスポットが沢山ある街です。
スウェーデンでXmasのことを意味する「ユール(Jul)」。12月から他のヨーロッパ各国と同じようにクリスマスシーズンにはイルミネーションが街を飾り、クリスマスマーケットが開催されます。
北欧にはオシャレなデザインのインテリアショップが多くありますが、クリスマス雑貨がとにかく可愛らしいのです。
ストックホルムセントラル駅構内にも、小さなクリスマスマーケットが開催されています。
ストックホルムは北欧のベニスとも称されるだけあって幾つもの島からなる「水の都」で、旧市街のガムラスタン周辺は古い街並みがあるエリアに船が行き交う素敵な場所でした。
5階建クラスの高さがあるXmasツリー
まず、遠くからでもよく見える巨大なツリーに圧倒されます。
スウェーデンを訪れたのが一足早かったようで、ちょうどクリスマスツリーの飾りつけ作業中でした。工事現場で見かける大きなクレーンでオーナメントを飾るのは大変そうですが、滅多に見られない光景をしばらく眺めてきました。
旧市街エリアに入って行くと、小さなお土産屋さんのショーウィンドウや店先もクリスマス仕様になっていました。
まるで迷路を彷徨っているような気分になれる小さな路地が続き、以前、ストックホルムを訪れた時には見かけなかった新しい店もあり、いつ来ても本当に旧市街は飽きないエリアです。
ガムラスタンのXmasマーケット
ノーベル博物館前にあるストールトルゲット広場では、毎年クリスマスシーズンにユールマーケットが開催されます。
スウェーデンの伝統的な家をモチーフにした屋台が並び、こじんまりとしていますが素敵な空間です。屋台で売られている物はクリスマスフード、ツリーの飾り、インテリアや土産品まで様々です。
ガムラスタンGamla stanは「スターズホルメン島」のことで、近くには王宮や教会などがある中世の建築物が残る風情のある地区です。
ユールマーケット
- 開催期間/毎年11月半ば~12月23日迄
- 場所/ストールトルゲット広場(ノーベル博物館前)
※公式HPでも事前に日程の確認をしておきましょう
王宮の衛兵交代式を見学します
ストールトルゲット広場のすぐ近くにあるストックホルム王宮Stockholms Slottでは、正午と15時に中庭で行われる衛兵交代式を見学できます。
12時の交代式はブラスバンドの演奏のもと行われる本格的なもので見学者も多いのですが、朝寝坊した私が見られたのは15時の簡単なセレモニー。でも、機械仕掛けの人形のようにキビキビと動く衛兵さんの姿が見ていて面白かったです。
以前、ストックホルム宮殿はロイヤルファミリーの住まいでしたが、1981年に郊外の庭園が美しいドロットニングホルム王宮Drottningholms slottに転居されました。王宮といってもこじんまりとしていて大きな門もなく、市内の中心地にロイヤルファミリーが暮らしていたということに少し驚きました。
ガムラスタンへのアクセス
- 地下鉄ガムラスタン駅Gamla Stan T-banaすぐ
- ストックホルムセントラル駅Stockholms Centralstation下車徒歩10分程
スウェーデン料理はボリューム満点
冬の北欧観光では2時間も歩いていると体がキンキンに冷えてしまうので、暖かいカフェや建物に入って、身体を温めるものを食べて体力を温存するのが旅を楽しむポイント!
5℃前後の外気にさらされながらの冬観光は思いのほか体力を消耗します。疲れ切って翌朝起らきれず「目が覚めたら外が薄暗くなっていた…」という経験を何度かしたことがあります。
スウェーデン料理はソースがたっぷりと掛かったボリューミーで栄養たっぷりなメニューが多いのですが、今回は一番ヘルシーそうな「ベイクドポテト」を注文してみました。
ウェイトレスさんが内容を説明してくれたときに、「ポテト、サラダ、シュリンプ、ソース」というワードを聞き取れたので一安心のはずが、運ばれてきたのは大きなお皿からはみ出そうなほど大量に盛りつけられたポテトや野菜…。
たっぷりのソースでベイクドポテトがほとんど見えない状態で、嬉しいものの食べきれるか不安になりましたが美味しかったです。白いソースはサワークリームに小エビを混ぜたもので、スウェーデンでは定番。
料理が登場するまではドキドキします
観光地を外れたエリアにあるカフェやレストランで食事を注文するのは、意外に難しいのです。多くのスウェーデン人はネイティブ並みに英語を話せますが、ローカルなお店はスウェーデン語メニュー率が高いです。
私の英語力は乏しいので、毎回のように思っていたのと違った物が出てきます。もはや、注文するのは自分なのに、「今回は何が出てくるのかな?」と楽しむことにしています。
美しい王様の庭
ストックホルム中央駅から徒歩5分程の距離にある、地下鉄クングストレードゴーデン駅Kungsträdgårdenの近くに「王の庭」と呼ばれている美しいエリアがあります。
ストックホルムの中心地と思えないほど自然が溢れていて、観光スポットとしてもおすすめの素敵なエリアです。近くには王立歌劇場やストックホルム国立美術館などがあります。
緑の屋根の赤い小さな教会 聖ヤコブ教会
のんびりと散策していたら、こっくりとした赤レンガ色の建物に緑の屋根のかわいらしい建物を見つけました。よく見かける教会とはまったく異なる外観で、スウェーデンらしいフォトジェニックな色づかいに一瞬にして目が釘づけに!
それは聖ヤコブ教会S:t Jacobs kyrka!珍しい外観に魅せられて撮影している観光客が沢山いましたよ。
聖ヤコブ教会は新しい建物のように見えましたが、中世に建てられた歴史ある教会で何度も火災で焼失し、改修されて現在に至るのです。
息を飲むほど美しく素敵な教会なのに、ガイドブックにはあまり載っていない穴場スポット。ストックホルムの街並みは、どこを切り取っても絵になる美しさです。
聖ヤコブ教会
- Västra Trädgårdsgatan 2, 111 53 Stockholm
老舗百貨店のクリスマスイルミネーション
冬の北欧は日が沈むのは早いのですが、お店からオレンジ色の暖かい灯りが漏れてきて、心まで温まるような雰囲気に包まれながら街歩きができます。
クリスマスの季節になると、ストックホルムの老舗百貨店「NKデパート」のショーウィンドウには「お伽の国の世界」が広がり、暗くなる頃には大勢の見物客が集まってきます。
キラキラと眩しいだけじゃなくて、北欧のクリスマスは暖かさを感じさせてくれるからでしょうか、何もかもが可愛すぎて幸せな気分を味わえます。
道に迷ったら無料Wi-FiもあるNKデパートを目印に!
NKデパートNK Stockholmはストックホルムのデパートの中でも高級品を取り扱っているお店で、世界各国の有名ブランドが並びます。
ちなみに、NKデパートの屋上には超巨大な時計と反対側がNKロゴのモニュメントがぐるぐると回転しているので、だいたいどこからでも見えます。迷子になったときはNKデパートの看板を目指して歩くと、ストックホルムセントラル付近に辿り着けます。
NKデパートは無料WiFiも使えるし綺麗なトイレもあるので、街で困ったときに覚えておくと何かと便利なスポットです。
ちなみにスウェーデンでは防犯や清潔さを保つために、トイレは「ほぼ有料」です。ストックホルム駅もNKも有料でした。
カード利用が主流のスウェーデンですが、トイレ用に10クローナコインを何枚か持ち歩いていると安心です。
シュールなサンタとスタイル抜群のツリー
NKデパートの店内は吹き抜けの広い空間に、大きなツリーが飾られていました。しかし、可愛い…。ギラギラした星とかは付いてなくて、木製のナチュラルなオーナメントが素敵です。
とてもブーツが似合う「美脚のクリスマスツリー」や「色っぽいツリー」も居ました(?)よ!高級百貨店に飾られているだけあって、すべてがお洒落です。
エントランスにはサンタクロースと写真が撮れる会場が設けられ、小さな子供がいる家族は紙にお願いを書いてサンタさんに手渡していました。
撮影会にやってきた女性の頭に髭を白髪のカツラのように載せてイタズラをするなど、けっこうお茶目なサンタさん。
そして百貨店に飾られているだけあって、オシャレなクリスマスツリーもいました。
NKデパート
- Hamngatan 18-20, 111 47 Stockholm
- 営業時間/平日10~20時・土曜/10~18時・日曜11~17時
※季節により営業時間は変動あり
※12月は21時頃まで営業していました
突如現れた街中のスケート場
帰り道のこと、昼間に通った「王の庭Kungsträdgårdenエリア」に突如スケートリンクが現れました。昼間は気づかなかったのですが、夜になると眩いほど美しくライトアップされたスケート場は、現実を忘れてしまうくらい素敵でした。
夏場は人々が集う噴水がある場所が、冬場は市民が無料でスケートを楽しめる施設になるのです。無料なんて太っ腹!と思いましたが、スウェーデンの町はずれでは凍った川やグラウンドや公園など、どこでもホッケーやスケートができる天然スケートリンクが多く点在しているのです。
王の庭
- Jussi Björlings allé 5, 103 91 Stockholm
やっぱり冬の北欧は素敵すぎる
今回は冬のストックホルムのクリスマスにちなんだ観光スポットを巡りました。冬の北欧は確かに身が引き締まるような厳しい寒さですが、空気が澄んでいる街で柔らかな灯りを見つけたとき、不思議と温かいものを感じる力がある魅力的なところです。