世界一美しい図書館を見学してきた
歴史ある街並みの景色が美しく世界中から観光客が訪れる街、プラハに「世界一美しい」と呼ばれる図書館があるのをご存知ですか?
私は偶然その写真を目にして以来、ぜひ自分の目で見てみたいと強く思っていました。
そこで「世界一美しい図書館」に訪れ、プラハの街をプラプラしてきた時の様子を紹介したいと思います。
目次
ギネスブックにも載っているプラハ城
プラハはチェコ共和国の首都、1000年の歴史を持つ街で、戦争や資本主義に巻き込まれなかったことから、今でも古い街並みや建物が残っており、まるで中世にタイムスリップしたかのような気分が味わえる街といわれています。
そのプラハの象徴ともいえるのが「プラハ城」です。ギネスブックにも「世界で最も大きくて古い城」と掲載されていて、チェコに訪れた観光客のほとんどの人が行く場所です。
プラハ城へは「地下鉄」と「徒歩」で行くのが一般的な行き方です、地下鉄A線のMalostranska(マロストランスカ)駅から徒歩で約10分、プラハ城の1番東側のチケット売り場に到着します。
東側のチケット売り場はメインエントラスのチケット売り場より比較的空いていますが、午前10時を過ぎると大混雑するのでなるべく早めに行くのが、おすすめです。
また、駅からプラハ城までの道のりは石畳の緩い上り坂になっているので、ヒールなどを避けて歩きやすい靴で行ったほうが良いかもしれません。
プラハ城への入場・写真撮影にはチケットが必要です。色々な種類のチケットがありますが、私はメインスポットを周れる250Kcのチケットを購入しました。
チケットは2日間有効となっていますが、各施設の入り口でチケットを機械に読み取らせる方法がとられており、1度入場した施設には翌日は再入場できないので注意が必要です。
チケットを買って中に入ります。プラハ城の中でも「聖ヴィート大聖堂」はひと際大きく、荘厳な雰囲気を醸し出しています。
あまりに大きいので写真に納まりきりませんでした。
聖堂内も厳かな雰囲気があります、貴重なステンドグラスやゴシック様式の美しい天井・柱が見られ、その中でもひときわ目を引くのがこのステンドグラスです。
ステンドグラスとは思えないほど滑らかな色の移り変わりで、まるで絵画のようですよね。それもそのハズ、有名な画家「アルフォンス・ミュシャ」が作ったステンドグラス作品なんです。
アール・ヌーヴォーを代表するミュシャの絵は、美術に詳しくなくても1度は見たことあると思います。あまりの美しさに私はしばらくこの場から離れることができませんでした。
タイミングが良いとイケメン衛兵の交代式を見ることもできますよ。他にもプラハ城内には「黄金の小路」と呼ばれる路地があります。神々しい聖ヴィート大聖堂とはガラッと雰囲気が変わり、カラフルな家が建ち並ぶエリアです。
おとぎ話に出てきそうな可愛らしい雰囲気ですよね、黄金の小路には当時の人々の生活を再現した展示やお土産屋さんなどがあります。
また「変身」などの作品で知られる有名な作家「フランツカフカ」が作品を執筆していたといわれる家もあるので、見逃せないスポットです。
他にもプラハ城の中にはクリスマスショップと呼ばれる、1年中クリスマスグッズを売っているお店などもありました。
プラハ城は歴史に触れて学んだり、ショッピングを楽しんだり、美しい芸術に触れてみたり…、様々な楽しみ方ができる場所だと思いました。プラハ城は高台にあるので、そこから眺める街並みもとても美しかったですよ。
プラハ城から「世界一美しい図書館」といわれている「ストラホフ修道院」までは徒歩で10分くらいです。
途中には美味しそうなレストランが建ち並んでいるので、午前中に「プラハ城を見学」して「ランチ」を食べて「ストラホフ修道院」へ行くプランが、おすすめです。
ピルスナー発祥の地でビールを味わう
チェコはピルスナービール(日本で最もメジャーなビールの種類)発祥の国としても有名です。
ビール好きな方はぜひチェコでビールを飲んでみてください、心なしかビールの色がとても美しく感じます。
この辺りのレストランはパン・スープ・メイン・付け合わせ・デザートがセットになったメニューが多かったです。
金額はどこも200Kc(約1000円)前後でした。メインがチキンだったりポークだったり、お店によって違うので、お店の外に出ているホワイトボードを見てみてください。私はグリルドポークをチョイスしました。さすがピルスナー発祥の国だけあって、ビールによく合う味付けで大変おいしく頂けましたよ。
映画に出てきそうなストラホフ修道院に到着
チケット代は見学のみの場合80Kc、写真撮影を希望する場合は追加で50Kcを払いステッカーを貰います。
ステッカーを持っていないのに写真撮影をすると、厳しく注意されるのでステッカーは腕や胸などの良く見える位置に貼るのが、おすすめです。ストラホフ修道院はスタッフも常に巡回しているため、ステッカー無しで撮影していると、すぐにバレるので絶対にしないでくださいね。また、閉館時間も16:45分と早めなので気を付けてください。
ストラホフ修道院は小さな図書館ですが「各国から集められた舶来品や標本等の展示するスペース」「哲学の間」「神学の間」の3つのスペースがあります。
「展示スぺース」では当時の本の中を見ることができました、書いてある内容までは分かりませんでしたが、彩色や装飾が非常に凝っていて思わず見とれます。
そしてこれが「神学の間」です、まるで物語の中のような世界が広がっていますよね。
こちらの部屋には色々な言語の聖書が主に所蔵されているようです。まるで当時にタイムスリップをしたように、神父や修道士が書物を手に取っている姿が目に浮かびます。
かつては中まで見学することができたそうですが、現在は中まで入れず入り口で眺めることしかできません。部屋の隅々まで見たい方はオペラグラスなどを持参すると良いかもしれません。
そしてこちらが「哲学の間」です!こちらには哲学や数学などの本が数万冊収められているそうです。
神学の間とは対照的に天井が高いので、ズラッと並ぶ本達に囲まれている感覚になり、圧巻されます。当時の学問の偉大さを感じられる空間だと思いました。
プラハの旧市街広場を散歩する
ストラホフ修道院を見終わった後は、旧市街広場に向かい散歩をしました。旧市街広場もプラハを訪れる観光客ならほとんどの人が行く有名スポットです。
ストラホフ修道院からは徒歩で30分ほどかかりますが、プラハは街並みも可愛くて至る所に素敵なお店があるので、30分の距離もあっという間に歩けますよ。
『中には何があるんだろう?』と、ワクワクして入りたくなるお店の入り口ですよね、チェコの「木製のおもちゃ」や「チェコアニメのおもちゃ」は世界的に有名で、街中にもたくさんおもちゃ屋さんがあります。
散歩中に小腹が空いたらトゥルドロ(トゥルデルニーク)がオススメで、パンのような生地を細長い棒に巻き付けて砂糖をまぶして焼いたお菓子です。
プラハの街を歩いていると、そこら中からこのトゥルドロの甘くて香ばしい香りがただよってきますよ。
屋台でも売っているので、食べ歩きにもおすすめです。砂糖がまぶしてありますが、ほんのりと優しい甘さなので、スイーツが苦手な人でも食べられそうだと思います。
旧市街広場にある天文時計は一見の価値あり
素敵なお店を見ながら食べ歩きをしていると、あっという間に旧市街広場に到着しました。
旧市街広場はとても広く、観光客はもちろんのこと、地元の人々もたくさん集まる憩いの広場となっています。
ベンチもたくさんあるので、歩き疲れたら座って休むこともできます。旧市街広場ではバロック様式の教会とゴシック様式の教会、異なる時代・様式の大きな教会が肩を並べて建てられています。
また、2つの教会以外にも見逃せないのが旧市庁舎の壁に取り付けられている天文時計です。
15世紀に作られたこの天文時計は、今でも毎時0分になるとからくりが動き出します。そのからくりを一目見ようと、たくさんの観光客がこの時計の前に集まります、思わず息を飲むほど美しい細工が施されていますよ。
600年近く前に作られた時計が今でも時を刻んでいる様子に、ロマンを感じずにはいられませんでした。
そしてこの天文時計、日中見るのもとてもキレイなのですが、時間があれば夜に見に行くのもおすすめです。
夜にライトアップされた姿は、昼間の姿以上にロマンチックだと思いませんか?
この天文時計は現在見える星座がわかるようになっているそうです。天文時計と夜空の星座を見比べてみるのも素敵ですよね。
とても美しい天文時計が見られる旧市街広場ですが、スリも多いといわれているので身の回り品の管理には十分気を付けて下さいね、リュックを背負っていたのですが天文時計を見学する時は長時間その場に立ったままになるので、念のためリュックをお腹側で抱えながら見学しました。
プラハは芸術やグルメを堪能できる街
ずっとこの目で見てみたいと憧れていたストラホフ修道院に訪れてみると写真で見るよりもずっと素晴らしく、この目で見られて良かったと強く感じました。ストラホフ修道院以外にも、プラハには数日では周りきれないほど魅力が詰まっています。
歴史が色濃く残る街ですが、中世の歴史に詳しくなくても「美しい街並み」や「かわいいお店」「美味しいグルメ」など盛りだくさん楽しめるオススメの街ですよ。