バルセロナ観光で世界遺産の鑑賞とついでにバルで、お食事をしてきました
スペインといえば、何を思い浮かべますか?闘牛、フラメンコにサッカーでしょうか?私の場合は繊細な作りで且つ個性的な建築物を思い浮かべます。実はイタリアと中国に次いで、スペインは世界で3番目に世界遺産を有する国でもあるのです。
その数なんと44か所(39か所の文化遺産、3か所の自然遺産、2か所の複合遺産)。そんな見どころ満載のスポットの中から、アントニ・ガウディの建築で有名な街バルセロナをご紹介したいと思います。またバルで、お食事もしてきましたのでそちらも紹介していきます。
バルセロナは、カタルーニャ自治州という州にあり、この街の人たちは、基本的にはスペイン語(カステジャーノ)ではなく、“カタルーニャ語”を話ます。これはスペインからの独立を求めている為で、街の至る所ではカタルーニャ語で書かれた看板や標識、カタルーニャの国旗が飾られています。
なので、バルセロナに住んでいる人はカタルーニャ愛がとても強いです。スペイン語ではなく、カタルーニャ語で挨拶をするとすごく喜んでくれますよ。
バルセロナを楽しめる観光名所
バルセロナ観光を楽しむならバス、タクシーが便利
「バルセロナの空の玄関口」と呼ばれているエルプラット空港に着いてからバルセロナ市内へ向かう方法ですが、 “空港バスAerobús(アエロブス)”か“タクシー”をおすすめします。
空港バスは、空港からバルセロナの中心カタルーニャ広場までを5~20分間隔で運行している便利な移動手段です。値段は、片道5.9ユーロ、往復10.20ユーロ(往路使用日より15日間有効)です。チケットはインターネットから買うこともできます。(英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、カタルーニャ語、対応)。
ターミナル1からカタルーニャ広場まで
・5:35~7:20 10分間隔
・7:30~22:20 5分間隔
・22:25~1:05 10分間隔
ターミナル2からカタルーニャ広場まで
・6:00~6:40 20分間隔
・7:00~23:20 10分間隔
・23:10~1:00 20分間隔
カタルーニャ広場にいると、この空港バスが、どんどん来ては去っていくので、運行状況は抜群に良いです。そして別の移動手段としてタクシーおすすめる理由は、ズバリ!ラクだから!!乗り継ぎを含む長い長~いフライトの後、スーツケースを持って移動するのは結構大変なのですごく助かります。
海外のタクシーって危なそうだから使いたくない・・・と思う人もいるのかもしれませんが、空港で待機しているタクシーは全部公式のドライバーなのでボッタくりの心配はありません。夜間に空港から地下鉄の「マリア・クリスティーナ(Maria Caristina)」駅付近のホテルまでタクシーを利用したところ大体30ユーロでした。(夜間ではスーツケース等の大きい荷物は1つにつき料金が1ユーロ加算されています。昼間だと20ユーロくらいで市内までいけるみたいです。)
もし2~4人までのグループ旅行なら、みんなで割り勘すれば、便利で快適な上に、案外安く済むかもしれません。特に、日が暮れてからバルセロナに到着する便の場合は、タクシーで直接宿泊地まで連れていってもらったほうが無難です。
バルセロナ観光といえばサグラダファミリア
さて、皆さんはバルセロナに着いたら、まず初めにどこに行きたいですか?私の場合は、世界遺産でガウディの未完作品と呼ばれているサグラダファミリアです。
それは、なぜか?バルセロナ観光では「ど定番スポット」だからです。でも行く理由は、それだけじゃないんです。サグラダファミリアは朝9時から入場可能で、この時間帯は観光客やツアーの団体客がまだ多くありません。教会の荘厳な雰囲気を感じるのに最適なんですよ、まだ観光疲れをしていない初日の朝はサグラダファミリアへ足を運んでみるのはどうでしょうか?
私の一番おすすめの行き方は、なんといっても地下鉄です。「サグラダ・ファミリア(Sagrada Familia)」駅はL2とL5の路線が通っているのですが、必ずL2の出口から出てください!L2のサグラダファミリア行き出口の地下から上がっていくと、目の前にサグラダファミリアが現れ、そのスケールの大きさに感動すること間違いなしです!
逆にL5のサグラダファミリア出口は、「受難のファサード」側(Plaza de la Sagrada Familia側)に出てしまいます。こちらもサグラダファミリアであることには間違いないのですが、やはり有名なのは下の写真に写っている「生誕のファサード」と呼ばれている方ですよね。
また、チケットはサグラダファミリアの公式サイトから購入できます。(英語対応)チケットにはいくつか種類があるので購入の際は気を付けてください!
サクラダファミリア入場チケットの値段
・BASIC TICKET (入場のみ) 15ユーロ
・GUIDED EXPERIENCE (入場券+専用ガイドツアー付き) 24ユーロ
※英語、スペイン語、カタルーニャ語、フランス語、ドイツ語対応。日本語なし
・TOP VIEWS (入場券+オーディオガイド+塔に登れる) 29ユーロ
※英語、スペイン語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、ロシア語、ポルトガル語、中国語対応。日本語なし
・AUDIO TOUR (入場券+オーディオガイド) 22ユーロ
・GAUDI’S WORK & LIFE(入場券+オーディオガイド+ガウディ博物館入場券) 26ユーロ
ネットでチケットを購入する際は、
- サグラダファミリアに入場する時間
- 塔に登る時間
を指定する必要があります。
サグラダファミリアの見どころって、実は中ではなくて、外側の“生誕のファサード”だと私は思います!今もなお、建設が続く教会の中でも、ガウディの生前に製作が始まった初期の部分です。
これは、聖書にある、マリアとヨセフの結婚から、イエスの生涯を順に彫刻で表現されているもので、ただ眺めているだけでも十分美しいのですが、説明通りに見ていくと、これらの彫刻の奥深さを知ることが出来ます。
こちらの写真は、「マリアの戴冠」になります。
この写真は、中央の門の上部にある「受胎告知の像」です。
教会の内部は、いたるところにカラフルなステンドグラスの装飾が施されています。教会って神聖な気持ちにならなきゃいけないような気になるんですけど、ここは教会というよりも、現代アートの建物に来たような気になります。
2010年に完成したばかりということもあるのでしょうか、ガウディが設計したものを元に作られているわけで、当時としては、とても先鋭的なデザインだったと思いませんか??
カタルーニャ音楽堂をバルセロナ観光で見物する
ガウディの最高傑作がサグラダファミリアだとしたら、ガウディの師でありライバルでもあった、リュイス・ドメニクの一番の作品は、カタルーニャ音楽堂だとおもいます!もちろんこちらも世界遺産で、個人的には、バルセロナのにある有名な建築物の中で、一番好きな建物だったりします。
そして今も音楽堂として使われているこの建物は、19世紀末から20世紀初頭にかけて流行した、カタルーニャ版のモデルニスモ様式で作られました。ガウディの建築物は、人間工学に基づき考えられたデザインなのに比べると、このドメニクの建築物は、装飾が細やかかつ可愛らしくて、女性受けするような感じがします。
この音楽堂の内部を見学したい場合は、ふたつの方法があります。ひとつは専用ツアーに入ること、もうひとつはコンサートを聴きに行くことです。専用ツアーは、スペイン語、カタルーニャ語、英語、フランス語、イタリア語、から選べて、18ユーロの料金がかかります。
ただし、このツアーは人数限定ですぐ予約が埋まってしまうので、インターネットで事前予約を早めに済ませておきましょう。わたしのおすすめは、コンサートを聴きに行くことです。コンサートがある時は、客席など自由に見学が可能です。
もともと、ガイドの話やオーディオガイドをじっくり聞けない位に、せっかちな反面、建物をしっかりと眺めたい私にとっては、内部を自由に見ることができて、その上コンサートまで聴くことができる、一石二鳥な見学方法だと思っているからです。
入り口の階段です。「少しドレスアップしてくればよかったー」とちょっとだけ後悔するくらい、すてきな内装です。(ドレスコードの指定は特にないので、観光する時の服装で十分です。)
そこまで大きいホールではないので、オーケストラやコーラスの生の音が直接伝わってきます。見物料は3階席で、大体35~45ユーロくらいだったと思います。1階席から見物することも可能ですが料金が高いので、本当に音楽を聴きに行く人用の席といった感じでした。観光なら3階席の前のほうを選べば、十分に楽しめますよ!
バルセロナ観光の休息場、サンタ・マリア・デル・マル教会
海のそばにあるシウタ・ベリャ地区に、サンタ・マリア・デル・マル教会という、海で働く人たちの無事を祈って建てられた教会があります。外見は派手さはありませんが、中に入ると、天井が高く、石造りの簡素な柱や壁が印象的です。
この教会は、日曜日に入場料が無料になるのですが、平日の17時以降も無料になります。ミサを聞くときに座る椅子は誰でも座って大丈夫なので、疲れたら教会でひと休みをすることができます。ぜひ立ち寄って、心を静かに落ち着かせつつ、休憩もしちゃいましょう。
「けど、タダで休むのは気が引けるな~」と思ったときは、教会に入ってすぐ横に「カピージャ(capilla)」と呼ばれる、小さな部屋があります。入り口には小銭をいれると電池式のロウソクが光る、まさにお賽銭箱のようなものがあるので、利用してみてください。
私は、年末をバルセロナで過ごした時に、友人と教会に来てこの電池式ロウソクを灯してきました。教会の入り口から入って一番奥まで行くと、祭壇に置かれたイエス・キリストとマリア像の後ろ側に立つことできます。
彼らが見ているのと同じ景色、美しいステンドグラスを目にすることができますので、ぜひ奥まで行ってみてください。
バルセロナ観光のバルで、お食事
バルセロナは、海に面した街なので、魚介の料理が豊富!とくにサン・ジョセップ市場では新鮮な魚介をいただけます。ここではレストランのようにお食事できるバルがあるんだとか、まず先に市場の方を紹介していこうと思います。
ボケリアとも呼ばれているこの市場。ラ・ランブラ通りに位置しているため、毎日観光客であふれていますが、魚だけではなく肉もたくさん売っているとても大きな市場です。
入り口には、ドライフルーツやチョコレートなど、お土産になりそうな食品を扱っているお店が多く、見ているだけでテンションが上がります。
それ以外にも、卵や、スパイスなどを売っているお店など、食品に関するものは大抵手に入るんじゃないかという品揃え。
市場バル「エル キン デ ラ ボケリア(El quim de la boqueria)」で、お食事
それでは本題になるバルの方を紹介していきたいと思います。この市場の正面入り口からまっすぐ奥まで進んで、左手にあり、キッチンのまわりのカウンタースペースと、その裏側にも食べられるスペースがあります。
この店の良いところは、パジャマみたいな緑色のズボンを穿いた店員さんが、きちんと順番待ちの整理をしてくれるところです。他のお店は「空いていたところを自分で見つけて座ってください」っていうスタイルで、なかなか座れる場所が見つからないこともあります。
また、姉妹店が市場の中にあるので、席が空いていたらそちらにも通してくれたりと、スペインだけあってなかなかサービスが細かいのも高評価。ただし、メニューは写真がついていないので、何を食べたらいいかわからないのが玉にキズ、そんなときは、店員におすすめのメニューを聞いて頼むのもいいですが、隣に座っている人が美味しそうに食べているものと同じ料理をオーダーするのもいいと思いますよ!
この魚介盛り合わせも、左隣に座っていたフランス人夫婦が食べていたものです。写真を撮ったときに彼らは「自分が食べていた料理の写真を撮るのを忘れちゃったから、あなたの料理を撮らせてくれないか」と言って、私たちの盛り合わせの写真を撮っていました。
こちらは「タコのガリシア風(pulpo al gallego)」という、ジャガイモの上に茹でられたタコが乗って、オリーブオイルとパプリカパウダーがまぶされた一品です。
お昼時に3人で食事をとってかかった費用は大体70ユーロくらいだったと思います。お昼にしては高めですが、ちょっとだけお酒も飲み過ぎたのもあるので、この値段。一皿あたりの料理の量が多いので、上手いことシェアすれば、そんなにお値段は張らないかも?とはいえ、さすが市場にあるバル。魚介の鮮度が高いので、食べてみる価値はあります!
「ブボ(bubó)」でオシャレで甘いチョコレートケーキをなんてどうでしょう?
先程、バルセロナ観光の休憩をしてきたサンタマリアデルマル教会の入り口の前は、レストランやバルがテラス席を出しているので、教会を臨みながら、食事やカフェが楽しめます。
おすすめなのは、「ブボ(bubó)」というお店。2005年にオープンして以来、すぐに大ブレイクして、いまではバルセロナ市内に4店舗展開しています。ここでは、食事ができる「ブボ・バル(bubó Bar)」と、ケーキ屋さん「ブボ・ボルン(bubó Born)」の2店舗があります。
こちらは、「ブボ・バル(bubó Bar)」。バルになりますがケーキ屋である「ブボ・ボルン(bubó Born)」に売っているのと同じケーキを注文することができて、テラス席もあります。優雅なティータイムを楽しんでみてはいかがでしょうか?
写真にある左のケーキがチョコレートケーキで、右はモンブランです。他にはチョコレートのお菓子もたくさん売っているので、「ブボ(bubó)」の味をお土産に買って帰ることもできます。