フィリピンの空気を肌で感じてきました
フィリピン人の友達ができてから、マニラに興味が湧いて「行ってみたい」と思うようになりました。私が外国で働いていた頃、フィリピン人の同僚が多く、彼女たちはとても優しくユーモアに溢れていて、慣れない海外生活の中では何度も救われました。
ホームシックで寂しくなったときや仕事に行き詰ったときなど、そばで励ましてもらったからこそ挫折せずにすんだと思うほど大切な存在です。
今回は、ちょうど移動中にフィリピンを経由することになったので、首都マニラにあるニノイ・アキノ国際空港に降り立ったあと、巨大ショッピングモールやその周辺で時間つぶしをしたときに感じた魅力や交通手段などを紹介します。
フィリピンは7000以上の島から成り立っている
東南アジアに位置する島国のフィリピン共和国(Republic of the Philippines)は、美しい海で体験するスキューバーダイビングや船で幾つかの島を周遊して、ビーチで海水浴や浜辺でBBQを楽しむ「アイランドホッピング」が大人気のリゾート地「セブ島」をはじめとする、7000以上の島々から成り立っています。(注1)
首都はマニラで公用語はタガログ語および英語です。物価が安く、英語能力も高いので、近年では日本からの留学希望者が急増しています。
国語(タガログ語)以外、ほぼ英語で授業する学校もあるので、ほとんどの人が英語を話せます。
マニラなどの大都市には観光客や各国からの駐在員も多く住んでいるため、英語が話せなければありつける仕事も限られてしまうのです。
3~5月のフィリピンは酷暑です
フィリピンは高温多湿の熱帯性気候に属しており、年間平均気温が26.5度で雪が降りません。国民のほとんどが雪をみたことがありません。
季節は地域によっても異なりますが、大きく分けると乾季と雨季があり、「ホットドライ」と呼ばれる3~5月は雨が少なく、一年を通して最も暑い時期になります。
「ホットドライ」の時期にフィリピンで観光する場合は、長時間外で歩きまわるプランは不向きといえます。暑さが苦手な人や高齢者やお子様を同伴して旅をするのなら、熱中症対策を忘れずに!
適度にクーラーの効いた室内で休憩をとるなど、体調管理も念頭においてスケジュールをたてましょう。
激しいスコールや台風が多い雨季の6~10月
ホットドライを過ぎた6月~10月は「雨季」です。日本の梅雨の時期とは違い、一時的なスコールがある程度ですが、雨の量は日本の豪雨とは比べ物にならないほど激しさを増します。
特に9月~10月は頻繁に台風が発生し、洪水や強風により甚大な被害に見舞われることも多く、フィリピン人の友達によると「毎年、家の片づけに追われるよ…」と半ば諦めがちに話していました。
これまで台風はマニラやルソン島に集中することが多く、セブやミンダナオ地方への影響は比較的少なかったのですが、世界の気象状況は刻々と変化しているので十分に現状をチェックしておきましょう。
台風シーズンは飛行機などへの影響が出やすく、予定より約2週間も滞在期間を延長せざるを得なくなり大変な思いをしたことがあるので、それ以降、9~10月に旅行するのは控えています。
11~2月は過ごしやすい気温になる
乾季になり、「クールドライ」と呼ばれる11~2月は、暑さが苦手な人でも少し楽にフィリピン旅行を楽しめます。
年間を通して気温が高い首都のマニラでもクールドライの時期は湿度も低く、とても過ごしやすくなるので、私にとってはフィリピン旅行のベストシーズン!
酷暑のフィリピンでは羽織物や日傘が活躍する
年間を通じて夏服で問題ありませんが、暑い国の特徴として室内に入ると異常なまでに冷房が効いているので、体調管理をするためにも冷え対策が必要です。
ホテル、デパート、空港、機内、夜行バス車内では、上着がなければ寒くて外との温度差に体調を崩してしまいます。
時期によっては、日傘兼雨傘やカッパなどの雨具があればとても重宝します。
ニノイ・アキノ国際空港
フィリピン首都圏に向かう人々の多くが利用する「ニノイ・アキノ国際空港」には、世界各国から飛行機が集まるため、マニラから国内線への乗り継ぎがとっても便利!
空港は全部で4つのターミナルに分かれており、「1と3は国際線」「2と4は国内線」です。
空港内には多くの飲食店が入っており、数時間程度の待ち時間であればターミナル内で飽きることなく過ごせます。
もともとマニラには日本食店が多く、空港内にもラーメン屋や丼メニューの他にコンビニのミニストップもあります。
実のところ「ニノイ・アキノ国際空港」の航空評価は低く、下から数えた方が早いほど…。その事実を知っていたので旅行前は不安だったのですが、行ってみたら案外「特に問題があるわけではない普通の空港」といった印象を受けました。
もちろん綺麗で設備が整った日本の空港と比べると劣っている点は目につきますが、「海外の空港」を幾つか知っている人でしたら「当たり前の光景が広がっているだけ」で、特に違和感は覚えません。
きちんとトイレットペーパーは置いてあるし、警備員の数も多かったので私は満足しました。
空港ターミナル間の移動には要注意!
ニノイ・アキノ国際空港にある4つのターミナル間の移動手段は「タクシー」か「無料シャトルバス」のみ。徒歩での移動はできません。
以下に、ターミナルに乗り入れしている航空会社を大きく分けて記しましたが、随時、最新情報を確認してください。
ターミナル1
・日本航空
・ジェットスター
・その他
ターミナル2
・フィリピン航空(国内線、国際線)
ターミナル3
・セブパシフィック
・キャセイパシフィック
・その他
ターミナル4
・エアアジア(国内線)
・セブゴー
預けた荷物を受け取ったら、空港スタッフや「Transfer Desk トランスファーデスク」を探して、「〇〇ターミナル行きのバスはどこですか?」と聞けば、「バス停の番号」を教えてくれます。
次に空港の外へ出て、教えてもらった番号の「無料シャトルバスTransfer Bus」の停留所を探します。番号は柱の上部分に書いてあります。バスが来ればもう一と運転手に確認してから乗り込みましょう。
特にバスの時間は決まってないので、ターミナル間を移動する所要時間は1時間くらい見積もっておきましょう。
乗り継ぎ時間が迫っている場合は、タクシーで移動するのが安心です。空港を出るとすぐにタクシー乗り場が見えます。ターミナル間の移動は約300ペソ(約1,000円)です。
巨大なモール・オブ・アジア
フィリピンを訪れたら必ず行きたいのが、フィリピン最大を誇るショッピングモール「モール・オブ・アジアMall of Asia」です。
「モアMOA」の愛称で国民に人気があり、敷地内には本屋、映画館、高級ブランドなど多くのテナントが入っており、1日では回りきれないほど広い!
マニラの道路は時間帯に関係なく渋滞がひどくて、移動手段に車を選ぶと時間が読めません。
ニノイ・アキノ国際空港から「MOA」までは車で約1時間ですが、乗り継ぎの飛行機を待っている間に数時間だけ空港の外で暇をつぶしたり、買い物を楽しむために「MOA」に行く場合は余裕をもっておきましょう。
日本人の味覚に合う!フィリピン料理
「MOA」は、レストラン街も充実しているので「フィリピン料理を食べてみたい」という人にもおすすめの場所!日本食を提供している店もあるので、現地のご飯に飽きたマニラ在住の駐在員にも人気があります。
とにかくフィリピン料理が大好きな私にとって、現地でのグルメ体験は楽しみで仕方ありません。
フィリピンの主食は日本同様「お米」です。また、調味料も醤油やケチャップ、オイスターソースを使っているので、日本人に受け入れられやすい馴染みのある味付けです。
私が大好きなフィリピン料理は「アドボAdobo」です。豚肉料理で見た目は角煮みたいなフィリピンの家庭料理で、醤油と砂糖の味付けに酸味が効いています。
お店や家庭によって味付けが異なるので、いろんなお店で味を比較するのも楽しいですよ。
フィリピンの食卓では定番の家庭の味でもあります。
モールの遊歩道から見えるマニラ湾の美しい夕陽
フィリピンと夕日が結びつかないかもしれませんが、マニラ湾に浮かぶ夕日は世界に劣らないほどの景観です。
「MOA」モール・オブ・アジア内にある遊歩道から、息を飲むほど美しい夕日で照らされた海を見渡すことができます。
モール・オブ・アジア(MOA)の敷地内には遊園地があり、その傍にはマニラ湾が見えます。休日ともなると観光客や現地の人で賑わうので、夕日を眺めているときはスリや置き引きに十分に気を付けてください。
リゾート・ワールド・マニラ
2009年にオープンした「リゾート・ワールド・マニラ」はフィリピン最大級のカジノホテルです。初心者から熟練まで楽しめるのが特徴なので、誰でも気軽に始められます。
カジノの雰囲気だけ体感したいのなら、「Bar360」でダンスパフォーマンスを見るのがおすすめ。素敵なフィリピン女性が会場を盛り上げながら、見事な踊りを披露してくれますよ!私も釘付けになってしまいました。
「Bar360」は、ニノイ・アキノ国際空港の第3ターミナルの前にあるので、時間があまりない人でもすぐに行けます。
ジプニーは安くて便利な移動手段!でも注意点もある
マニラでの最大の悩みや「渋滞」です。すぐ目の前に目的地が見えているのに、車が進まないのは当たり前です。マニラで観光をする場合は、余裕すぎるほどの時間を見て行動しなければいけません。
マニラ観光での移動手段といえば車やタクシーが多いですが、車が走っている道路に目をやると「ジプニーJeepney」という乗り物を見かけます。
ジプニーとは乗り合いバスの事で、運転手と助手席の後ろはトラックの荷台のようなものになっており5~6人乗り込むことができます。距離にかかわらず一律7ペソ(約20円)で、お金が準備できたら運転手に渡します。
ジプニーの車体に書かれている数字によって行き先が異なるので、利用したい人は事前にマップを見て確認しましょう。
乗り方は、手を挙げれば止まってくれます。道端に停まっているジプニーに乗り込むときは、勝手に乗り込んでも問題ありません。降り方は車内にある手すりをコインでカンカンと叩くか「Stop, please」と言いましょう。
とにかく安いジプニーは、現地人の重要な移動手段です。観光客はあまり利用しないので、利用する場合は「観光客」という雰囲気を出さずに堂々としましょう。ガイドブックを広げたり写真を撮っていたりすると、観光客と思われスリ被害に遭うことがあります。
もう一歩先にある世界を見たくなりました
今回は残念ながらフィリピンの玄関口付近を散策しただけですが、次回フィリピンに行く機会があったら、もっと時間を作って、いろんな観光スポット巡りをしたりお土産探しをしたり現地の人たちとの交流も深めてみたいです。
もちろん、リゾート地にも足を運んで優雅な気分を味わうのも夢です!
参考文献