数多くの文化と出会える韓国のイテウォン
日本から最も近い国、韓国の大都市ソウルには世界各国から人が集まる「梨泰院(イテウォン)」という街があります。
イテウォンの面白いところは、おしゃれな欧米風のバーが集まるエリアから、エキゾチックなイスラム文化までが共存していること。
街を歩きながら、アメリカ、ヨーロッパ、中東、アフリカなど様々な国の人たちの文化を垣間見てきました。
グルメも充実しているので、韓国に居ながら「世界各国の食」を満喫できますよ。
今回は、韓国旅行中に立ち寄ったイテウォンの街の様子をレポートします。
イテウォンは坂道が多い都会エリア
韓国のソウルにあるイテウォン(梨泰院)は、明洞からタクシーで15分程の距離にある坂道の多いエリアです。
イテウォンの西側の「龍山地区(ヨンサン)」には米軍基地があるため、欧米風のレストランやパブ、ショッピングスポットが建ち並び、韓国にいることを思わず忘れそうになる雰囲気が漂っています。
イテウォン駅から東に進むと、多くの中東出身者が暮らしている「アラブストリート」があり、モスクや中東のレストランやショップが軒を連ねています。
イテウォンは日本でいう「六本木」のような感じで、各国の大使館やレストランも沢山ありました。
細くて暗い路地には近づかないで!
ある映画のストーリーの影響で「イテウォンの治安は悪い」と思われがちですが、近年、外国人だけではなく、韓国のおしゃれな若者や芸能人も足を運ぶ人気スポットとして有名です。
週末は帰国子女や英語が話せるインターナショナルな若者で賑わい、あちこちで英語が飛び交っています。
駅周辺やメインストリートでは、酔っ払いやケンカに巻き込まれないように気を付けていれば特に危険は感じません。
しかし、細い道が多く、路地は暗いので、女性は人の少ないエリアには絶対に近づかないように!
クラブがあるエリアは行列ができるほど人だらけですが、メインストリートを離れると極端に人が少なくなります。
イテウォンを観光拠点にするのなら、終電やタクシーの心配をすることなく遊べる梨泰院駅すぐの「ハミルトンホテル」に泊まるとアクセスも便利でオススメです。
また、ハミルトンホテルは夏場にプールサイドでDJブースやバーを用意した「プールパーティ」が開催されているので興味がある方は要チェック!
カラフルな飲食店が多いグローバルフード通り
イテウォンには、「グローバルフード通り」と呼ばれる、各国の料理が食べられるお洒落なストリートがあります。
地下鉄イテウォン駅前にある「ハミルトンホテルの横の坂道」を進むとカラフルなレストランやバーが並ぶグローバルフード通りが広がっていて、歩きながら建物を眺めているだけでも楽しめます。
イテウォンは欧米の流行がリアルタイムで反映される街なので、毎年訪れる度に新しい店がオープンしていて飽きません。
細い小道にはヨーロピアンテイストの建物、屋上テラスのあるモダンなレストランや様々なお店が並びどこに入るか迷ってしまいます。週末の夜には、パブやクラブに行く人で賑わう楽しい場所です。
アンティークショップ巡りが楽しい
沖縄の「国際通り」のような雰囲気が漂うイテウォンには、欧米のヴィンテージ家具やインテリアのショップが多くあります。
梨泰院エリアにヴィンテージショップが多い理由は、米軍基地に務めていた人が帰国する際に、置いていったインテリアを販売する店が増えたからです。
メインストリート(梨泰院路)にあったアメリカンテイストの店に立寄ってみたら、面白い雑貨や置物がいっぱいありました。
メインストリートの南側にある、サウジアラビア大使館近くにはアンティークストリートが広がっているので雑貨好きの人にオススメです。
置物などは中々持ち帰れませんが、インポートスーパーマーケットでは海外のお菓子が販売されていてお土産にもいいですよ。
イテウォンで各国グルメを制覇!
イテウォンでは本場の味を試すことができるので、各国料理の食べ歩きを満喫できます。何軒かレストランに寄ってきたので、ここからは食レポです!
メキシカンレストラン「Amigos」
陽気なサルサ音楽が流れるメキシカンレストラン「Amigosアミーゴズ」の店内は広く中央にはダンスステージがあり、昼間はカフェ、夜はパブとして営業しています。
日中は空いていることが多いらしく、一人で来店する客が珍しいのか、明るいメキシコ出身のウエイターさんが話し相手になってくれました。
なぜか巨大なメキシカンハットを貸してくれ、ステージで記念撮影を勧められました。
メキシコ料理は美味しくて、かなりボリューミーなのでお腹いっぱい!夜も訪れてみたくなる、楽しい要素がいっぱいの店でしたよ。
Amigos Restaurant
【住所】大韓民国 Seoul, Yongsan-gu, Itaewon-dong, 이태원로27가길 37
http://www.amigoskorea.com/main.php
トルコ料理店「PASHA」
陽気なスタッフがトルコアイスクリームを使ったパフォーマンスで楽しませてくれる、「PASHA」というトルコ料理のお店はぜひ立ち寄ってほしい面白スポットです。
長い棒を使ってビヨーンと伸びるトルコアイスクリームの形を整えながら、通行人に「はいどうぞ」と差し出して「あげないよー」と冗談を展開しながら熱心にお客さんをゲットしています。
次の写真は彼らのお店に二回目に足を運んだときの一枚です。私のことを覚えていてくれたことが嬉しかったのでプレゼントした日本のチョコレートを手に持ってパシャ!
店内では、トルコの名物料理「ケバブ」も食べましたが、やはり本場の味だけあって美味しかったですよ。
最高に写真映えするイタリアンレストラン
グローバルフード通りで発見した地中海風な内装が素敵なレストランは、ピザやパスタが美味しいお店です。
ブルーを基調とした店内は美しく、インテリアもアンティークで所謂「インスタ映えするお洒落な店」でした。
昼間はカフェ営業しているので気軽に立ち寄れます。と言いながら…、店名を忘れてしまったので、写真を頼りに探してみてください!
イスラム教徒向けのハラールレストラン
イスラム教徒が食べられる「ハラールフード」を扱うレストランにも行って来ました。
イスラムモスクの隣にあるレストランなので、お祈り帰りのイスラム教徒が多く異国感満載です。
トルコ風チーズピザ「ペイニルリ・ピデ」を食べてみました。まだトルコに行った事はないのですが、本場の味を満喫できたような気がして満足です!
イテウォンのアラブストリート
アラブストリートと言うとシンガポールが有名ですが、実は韓国にもあるんですよ。
ハミルトンホテルから梨泰院のメインストリートを東に進み、一本目の道を南に入って行くとエキゾチックな名前の店が増えてきます。
さらに細い道を入って行くと、アラブ系の名前のお店やハラールフードのスーパー、イスラム教徒向けのファッションブティックやレストランなどがあります。
日本では見たことがない物が沢山あってり、まるで中東圏の街を歩いているような気分に浸れます。
アラブストリートで絶対に守るべきマナー
日本とは異なる文化背景を持っている人たちが大切にしているマナーを守る必要はありますが、日中は特に危ない雰囲気は感じませんでした。
でも、必ず守りたい注意事項があります。
- 女性は露出した洋服を避ける
- 女性や子供の写真を勝手に撮らない
- 騒がない
現地の人たちの文化を尊重して、服装や行動に配慮しましょう。
マレーシアに住む友人によると、イスラム教には「旅人に親切にしなさい」という教えがあるとのことで、実際に旅先では親切にしてもらうことが多いです。
日本人がアラブストリートに来るのは珍しいのか、何人にも声を掛けられました。
「アッサラーム・アレイコム」と言われたら、「ワライコム・サラーム」と返すイスラム教徒の挨拶を覚えて置くと、「おお、よく知ってるね!」みたいな感じで話が弾みます。
意味は「こんにちは、あなたに平和あれ」と「あなたにも平和あれ」という感じです。
イスラム教徒の女性が頭に被る布「ヘジャブ」やスカーフ、洋服や靴や雑貨などが売られているブティックがあります。
ラクダの皮で作られているパンプスは千円以下と激安だったので、ベリーダンスを習っている友達のお土産用に購入しました。
モスク見学のコツ
イスラム教徒の祈りの場モスクの内部には、基本的に異教徒は入れません。観光客向けに一部入れるスペースを設けているモスクもありますが、次の画像のモスクは入り口より中には入れませんでした。
インドネシアやマレーシアからの団体客が多く、モスクの写真を撮っているとフレンドリーに話かけてくれました。
私の履いていたスキニーパンツが良くなかったようで、モスクにいた人たちに「着替えてきなさい」と注意され、隣の建物の中に案内されました。
モスクが運営する学校の建物内にロングスカートを貸し出ししているスペースがあり、スカートを借りて見学開始です。
尖った高い塔はミナレットというイスラムモスクの象徴的な部分。建物にはアラビア文字や幾何学柄が描かれていて、不思議な雰囲気を醸し出していました。
Seoul Central Mosque
【住所】
732-21 Hannam-dong, Yongsan-gu, Seoul, South Korea
アラブ老人のナンパの手口
アラブストリートの見学を終えた帰り道に、おじいさんに声を掛けられました。「モスクで君を見かけて気になったから、ここで通るのを待っていた」と言っています。
ちょっと怪しいのでスルーして、近くにあったインド料理屋に入って食べ物を注文すると、おじいさんが向かえ座り、紙に何やら書き始めました。
なんと、おじいさんの自宅の地図と家の電話のナンバーでした。
「私はリッチで、地元ではラクダを所有している」「ワイフは3人いるけど本国に置いて来てここにはいないから自宅においでよ」と誘ってきます。
本気なのかアラブジョークなのかわかりませんが…、丁重にお断りすると「家で食べ物を作って待ってるよ」言い残し去って行きました…。
貴重な(?)、いい思い出です…。ちなみに、ナンパ現場のインド料理店は「Adab」という店名です。
ソウルで数か国の文化に触れられる梨泰院
今回は韓国ソウルのインターナショナルなイテウォンの様子を紹介しました。
梨泰院(イテウォン)は、欧米スタイルのカジュアルなレストランやパブ、中東の人達が住むエキゾチックな雰囲気漂うアラブストリートなど、ひとつのエリアで複数の文化を見学できる観光スポットです。