バリ島で海の絶景スポット巡り
インドネシアのバリ島は、南国らしい風景と独自の伝統文化が受け継がれていう魅力の島です。物価が安くて治安も良いので、女性が気軽に旅に行けるオススメの場所です。
何度も訪れているうちに、すっかり「バリ島の魅力」に憑つかれてしまった私は、転職する合間を使って一か月間、バリに滞在してきました。
海が美しいことでも有名なバリ島のビーチでゆっくりと過ごしたり、サンセットスポットを巡ったり、現地で味わった素敵な体験談をお届けします。
バリ島の気候
バリ島は一年を通して温暖な気候ですが、雨季と乾季に分かれています。毎年11月下旬頃から雨季に入り、突発的な大雨「スコール」が降るのが特徴です。スコールは1時間程で止むため、雨季であっても旅行を楽しむことは可能です。
ただし、雨季は虫が増えるので、蚊などに警戒したいのなら乾季の4月~10月頃に旅行することをオススメします。
バリ島の物価
バリ島の物価は日本の5分の1程度なので、長期滞在をしても金銭面での負担が少ないのが嬉しいところです。(2017年現在)
タクシーは初乗り10,000ルピア(83円前後)以下で乗れる便利で安い移動手段。バリ現地の人向けのローカル食堂(ワルン)なら、1食約10,000ルピア(83円前後)、観光客向けのレストランなら約100,000ルピア(830円前後)で食事ができます。
断崖絶壁にあるウルワツ寺院の夕陽は絶景
デンパサール空港から約1時間、市内から約1時間30分の距離にある「ウルワツ寺院(Uluwatu Temple)」は、ウルワトゥとも呼ばれていて、バリ島の最南端の西側に位置します。断崖絶壁に立つウルワツ寺院は「バリの3大夕日スポット」で、神秘的なサンセットを眺められる観光名所として人気です。
3重の塔が目印のウルワツ寺院は、11世紀に設立され海の精霊が祭られています。反対側の崖の上にある広場からは、バリの伝統建築の割れ門越しに綺麗にtツ寺院の写真が撮れましたよ。
ケチャダンスは迫力満点!
バリ三大舞踊のひとつの「ケチャ(kecak)」は、女性舞踊の「レゴン(legong)ダンス」、獅子の姿をしたバリ島の聖獣が踊る「バロン(Barong)ダンス」とは違った魅力がある、不思議なダンスです。断崖絶壁のウルワツ寺院で沈む夕陽をみながら鑑賞する「ケチャダンス」は、夜の闇を踊りによって呼んでいるような神秘的な印象を受けました。
ケチャが開催されている広場には開始時間前から場所取りをする人が溢れていて、身動きがとれないくらいギュウギュウ詰めの中で座って約50分間ケチャを鑑賞するのですが、非常に蒸し暑いので脱水予防に飲み物を持参することをオススメします。
ウルワツ寺院の入場料は20,000ルピア(160円前後)、駐車場は50,000ルピア(400円前後)で、ケチャダンスのチケットは70,000ルピア(600円前後)です。私はチャータータクシーを予約したのですが、運転手さんがチケットの手配をしてくれたので楽ちんでしたよ。
舞台が始まると、腰に布を巻いて頭にお花をつけた大勢の男性たちが登場して、ひたすら体を揺らしながら「チャ、チャ、チャ、チャ…」と真剣に合唱し続けます。
古来に疫病などが流行ったときの悪魔祓い的な儀式として行われていた「ケチャ(kecak)」は、現地では「ケ」を発音しないので、厳密には「チャ」としか聴こえないのですが、現在はストーリー性のある構成で上演されていて多くの観光客を惹き込みます。
途中で謎の白い衣装の老人が登場し、お祓いのような儀式を行うのですが「ケチャダンスの見どころ」です。
美しい衣装を身に着けた女性たちも登場し、インドの古典「ラーマーヤナ物語」を題材にした舞台がスタートします。後ろでは、まだ「チャ、チャ」を連呼しています。
悪者にさらわれた王女をラーマ王子が助ける劇なのですが、観客も一緒に楽しめる内容に加え、登場人物がコミカルな動きをして笑いを誘うなど観ていて面白かったです。また、役者さんたちの目力がとにかくすごくて、後ろの席に座っていたのですが一瞬、目が合ったときはドキッとしました!
特に驚いたのは、中盤から登場した白いサル役の人がギュウギュウ詰めの客席の間を軽やかに移動しながら観客に絡んだり、つま先立ちで男性陣の間を移動したり、人間技とは思えないほど見事な身のこなしで演じていたことです。
ケチャ鑑賞を楽しんでいる間に夕日が海に沈みはじめ、空がオレンジ色に染まっていきます。
ケチャに心を奪われているうちに、うっかり夕日の写真を撮り忘れるところでしたがセーフ!火を使ったショーが終わり、最後まで劇を見たあとに出演者と写真撮影できましたよ。
余談ですがバリ島に短期滞在中に、夕方になると近所に住んでいたバリ人のおじさんが「じゃ、ケチャのバイト行ってくるわ!」と元気よく出かけて行きました。地元では「ケチャケチャ」と合唱するバイは収入源でもあるのです。
ウルワツ寺院
住所/Jalan Raya Uluwatu, Kawasan parkir Pura Uluwatu Desa Pecatu, Pecatu, Kuta Sel., Kabupaten Badung, Bali 80361
星を眺めながらジンバランビーチで食事
バリ島の高級リゾート地「ジンバラン(Jimbaran)」には、多くの美しいビーチレストランがあります。既に辺りが真っ暗になってからレストランに到着したのですが、駐車場からレストラン店内を通り抜け、キャンドルで照らされた砂浜のテーブル席に案内してもらいました。
空を見上げると日本では見たことがないほどの星空がひろがり、その美しさに大感動!ロウソクと星の灯りだけのロマンチックで良い雰囲気のレストランでは、新鮮な海鮮料理を味わいました。
暗闇での撮影だったので写真では料理が確認できないのですが、運ばれてきた大皿には、カニ、エビ、貝、焼き魚などがたっぷりと盛りつけられ、お値段は2人で約400,000ルピア(3,300円前後)でした。
バリの定番観光地タナロット寺院
スピリチュアルスポットとしても人気の「タナロット寺院(Tanah Lot Temple)」は、バリ島の定番観光地です。海に浮かぶ船のようにも見えるタナロット寺院は、干潮時なら歩いて渡れます。夕方に、また海の中に戻っていくような様子がとても神秘的です。
▼参道でのショッピング
タナロット寺院までの参道には沢山のお土産屋さんや飲食店があるので、ゆっくりお買い物しながら寺院を目指せます。南国らしい色鮮やかなリゾートワンピースが、いっぱい売られていましたよ。
私はロゴTシャツを集めているのですが、タナロットのお土産屋さんでは約40,000ルピア(330円前後)と、かなりお手頃プライスで購入できました!可愛いお店がいっぱいで寄り道ばかりしていたので、寺院に到着するまで時間が掛かりました(笑)
有名人気分を味わえる!謎体験ができる
バリ島やインドネシアで何度か体験したのですが「セルフィーが大好きなインドネシア女子たちに囲まれる」という不思議体験です。一緒にいた友人が美人なので「芸能人と間違われたのか?」と思ったのですが、私が一人でいる時も2ショット撮影を求められたので、ますます謎が深まるばかりです。
後日ジャカルタに行ったときに理由が判明したのですが、インドネシア人の若い子たちの間では、今「外国人と写真を撮ってSNSに載せることが流行り」なのです。日本人も人気ですが、イケメン欧米人の旅行者はさらに人気があり、かわいらしい女の子たちに囲まれているのを目撃しました。
▼船みたいな形の不思議な寺院に着いた
タナロット寺院は船のように見える不思議な形をした寺院です。満潮時には、海に浮かんでいるように見えることから、神秘的なスポットとして人気です。
寺院の内部は立ち入り禁止ですが、下にある洞窟でお清めは受けられるので、たくさんの人で賑わっていました。お清めは洞窟の中から外に出る際に、額にお米みたいなものをペタッと貼ってもらう、という儀式でした。
あっという間に満潮になって岩の隙間から水が溢れ出てきて、少し前まで歩くとができた場所が海水で浸ってしまい、日が暮れていきます。
▼タナロット寺院へのアクセス注意点
タナロット寺院はバリの繁華街「スミニャックエリア」からタクシーで1時間程の所です。距離的にはそれほど離れていないのですが、バリの道路は夕方に大変渋滞するため、一時間半ほどかかりました。
交通インフラが整っていないバリ島に滞在するときは、いつもタクシー移動やツアーを利用するのですが、タナロット寺院の観光中はタクシーの運転手さんに待っていてもらって往復利用する人がほとんどのため「流しのタクシー」は、ほぼありません。
往復4~5時間で3,000円前後と、比較的、安くて便利なチャータータクシーならの利用をオススメします。
大人の街「サヌールビーチ」に滞在
サヌールビーチ(Sanur Beach)は、バリの東海岸に位置する欧米人の長期滞在者が多い静かなエリアです。お洒落なカフェやレストランがビーチに多く点在していて、「暮らしているように」滞在できました。
東海岸のサヌールは日の出スポットなのですが、のんびりとビーチで空を眺めていると、少しずつ空がうっすらとピンク色に染まってくる光景がとても綺麗で見惚れてしまいます。
夕方には、ビーチ沿いのレストランがライトアップされ始めます。このエリアには「星が観える砂浜の特別席がある店」もあり、一日中、海の近くで過ごすなど贅沢な体験をしてきました。
恐怖体験!雨季のオープンレストランは危険
美しいビーチでの素敵な時間を悪夢にしないために、ひとつ注意点があります。まず、11月後半の雨季に入る直前に「ドゥダル」と呼ばれる、クリオネみたいな見た目の「羽アリ」が大量発生します。
特に恐ろしいポイントは、短時間で大量発生するということ…。さっきまで5~6匹しかいなかったのに、気が付くと目が開けられないほど「ドゥダル」が増え、顔にぶつかったり、容赦なく料理にも落下してきたりします…。虫が苦手な私にとっては、もう…、地獄絵図としか思えない光景で、今でもトラウマです…。「ドゥダル」は、雨季に入る数週間の短い時期に大量発生し、丁度、食事をしている日が暮れた18時半頃に増えはじめます。
私は「ドゥダルの大群」に2回遭遇し、一回目は号泣しながら帰宅、二回目はレストランに設置していた巨大な扇風機の前に座り込み「TMレボリューション」並に風を浴びながら食事した思い出があります(笑)虫が近づいてこられない程の強風で難を逃れましたが、恐怖で美味しい食事が喉を通りませんでした…。
※雨季直前の夜には「オープンレストランを避ける」もしくは、「ランチタイムに行く」「覚悟して挑む」など、対策を練っておきましょう。
バリ島のスーパーで買えるお土産
物価の安いバリ島では、気に入ったものを大人買できるのが嬉しいポイントです。フィリップス社の小分けトリートメントはもちろん、私のオススメは「ココナッツ スクラブ」です。バリ製のスクラブを使っている日本のエステ店も多いのですが、バリ島のスーパーでは1個15,900ルピア(160円前後)で購入できました。
このスクラブは塗ってすぐに肌の黒ずみが取れるような気がするので、バリ島を訪れるたびに「大人買い」しています。私の肌は刺激に強いタイプなですが、敏感肌の友達が使ってみても大丈夫だったのでお土産リストの参考になさってくださいね。
長めに滞在したくなる海のあるエリア
今回はバリ島の美しい海がひろがるエリアの滞在記をお届けしました。シーズンによって虫との格闘もありますが、やはり潮風に吹かれて美しい海を眺めながら、ゆっくりとした時間をすごせるバリ島は、長期滞在にオススメのスポットです。