チェコ旅行中に魅了された都市
中欧に位置するチェコには魅力的な都市が多く点在していますが、今回は5日間のチェコ旅行中で、「プラハ」に3日間、プラハから日帰り観光で「クトナーホラ」、南ボヘミア地方の「チェスキークルムロフ」に2日間滞在してきました。
三都市は同じチェコ国内にある街とはいえ、それぞれが随分と雰囲気が違うので、チェコを旅行中、たくさんの魅力に触れられて新鮮な感動を味わえました。チェコの世界遺産に登録されているチェコの3つの都市を巡った旅行記をお届けします!
高い塔だらけのチェコの首都プラハ
神聖ローマ帝国の主要都市として繁栄したプラハの街は、カラフルで古い建物が残る歴史を感じられる素敵な街です。「百塔の街」と呼ばれているだけあり、街の至るところに高い塔が立ち並び幻想的な雰囲気を持ちます。
ユネスコの世界遺産に街自体がプラハ歴史地区として登録されており、どこを切り取っても素晴らしい景色が広がっています。
プラハ観光で外せないスポットは、なんといっても「プラハ城」です。ちょうど正午に訪れたので、衛兵の交代式が開催されていました。デンマークやイギリスで見た衛兵交代式と随分と雰囲気が違っていましたよ!
プラハ城の敷地内にある「聖ヴィート大聖堂」は、カメラに納まり切らないほどの大きな教会。高い塔や繊細な装飾、大きなステンドガラスはゴシック様式の特徴で、圧倒的なスケールに感動すること間違いなしです。
西洋では無料で入場できる教会が多いのですが、チェコでは観光客向けの多くの教会は有料でした。
その中でも旧市街広場に面する「ミクラーシュ教会」は珍しく無料で入場できる教会。バロック様式の装飾が美しい教会で、内部は白い壁に美しいフレスコ画、豪華なシャンデリアが飾られている非常に華やかな教会です。
もう、プラハはそこら辺に足を止めたくなる凄いものや美しい物があり過ぎて、なかなか目的地に辿り着けません!
プラハ旧市街周辺はヨーロッパらしい石畳の道に古い建物が残る風景が広がっていますが、ぶらりと街を歩いているときに個性的なエリアを見つけました。プラハのユダヤ人街です。
かつてプラハには多くのユダヤ人が暮らしており、独特の文化や伝統が今に残されています。ユダヤ教の礼拝堂のシナゴークは、教会とはまた違った神秘的な雰囲気を醸し出す場所。
プラハのユダヤ人街は観光客も入ることができるので、今まで見たことがないような世界を知ることができます。
「スペインシナゴーグ」は、スペインのアルハンブラ宮殿をモデルに作られた建物であることから付けられた名です。
ひと際目を引くスペインシナゴーグの内部は、豪華絢爛でまぶしいほどにキラキラしていました。ユダヤ教は偶像崇拝を禁止しているので、シナゴーグ内に描かれた「ダビデの星」と呼ばれる星や幾何学模様が見学ポイント。人間や動物を描いた物や像のようなものも一切ありません。
海外旅行では、楽しみながら自然とその土地の文化を学べるのが良いところですね。
クトナーホラで衝撃の場所を発見!
プラハから東に約70kmと日帰り訪れることも十分可能な距離にある「クトナー・ホラ」は、ユネスコの世界遺産に登録されている小さな町で
クトナーホラの駅周辺は少し寂れた田舎町といった雰囲気ですが、この地に残る素晴らしい史跡の数々を見てとても驚きました。こんな田舎町に、こんなに素晴らしいものがあるなんて!
一時はプラハに次ぐほど繁栄した歴史を持つ、銀鉱山の街として栄えたクトナーホラで、衝撃のスポット発見してしまいました…。 それはガイコツだらけの教会「セドレツ納骨堂」です。
教会の敷地に足を踏み入れた瞬間から、この世の物とは思えない光景が広がっていたのです!
セドレツ納骨堂の中には無数の骸骨で作られたシャンデリアや、燭台などが飾られていて、戦争やペストで亡くなった多くの人々が埋葬されています。
ガイコツの集合する見慣れない光景には不気味でありながら どこか美しさも感じるセドレツ納骨堂は不思議な体験ができるスポットです。
お伽の国みたい!チェスキークルムロフ
1992年に世界遺産に登録された、チェコ南ボヘミア地方に位置するチェスキークルムロフは、首都プラハからバスで約4時間の距離にあり、「世界一美しい街」と表現される夢のような時間を過ごせる町。
街中に「だまし絵」が描かれているチェスキークルムロフは、おとぎの世界に飛び込んだような気分になれる美しい場所でした。
到着した瞬間から、あまりの素晴らしさに感動が止まりませんでした。ここがチェコであることも、自分が30代のアラサーであることも(?)忘れて、おとぎ話の主人公になれそうな錯覚をもたらしてくれる場所。
プリンセスや王子様が物語を紡いでいそうな、夢が溢れるディズニーの世界が好きな人にとっては堪らない場所です。
町の建物にはカラフルなだまし絵や古い壁画が残されているので、テンションが上がる撮影スポットでもあります。ピンクの可愛いチェスキークルムロフ城から見た絶景は、一生忘れられないほど素敵なものでした!
6月の祭り期間中は立入り有料です
毎年6月の第3金曜日から日曜までの3日間は、宮廷衣装など中世ルネッサンス時代を思わせる服を着た人々がチェスキークルムロフの町に溢れ、踊りや屋台での飲食を楽しむイベント「五弁のバラの祭典」を目がけて訪れる観光客で一層賑わいます。
その昔、チェスキークルムロフで14~17世紀と長きに渡って栄え治めていた、ロジュンベルク家の家紋だった「五弁の薔薇」が祭りの名の由来。
祭り開催中にチェスキークルムロフを訪れるなら注意したいのが、初日の金曜14時から土曜日は、町の中心地への立入が有料になるということ!
金曜は約500円、土曜日は約1,000円と日によって違い、さらに、毎年、観光客と係の人が揉める原因になる注意点があります。
それは、「1回入場するごとに入場料を支払う」こと。一旦、町から出てしまうと、再びクルムロフに立ち入る際に「もう一度、入場料を支払う」ことになります。
ただし、中世時代の扮装をしていれば入場は無料!祭りの最終日(日曜)も無料ですがメインイベントが行われるのは土曜日なので、いつか、お金を払っても見学してみたいです。
夢の世界から覚めたくなくなる国
今回はチェコ3都市で訪ねた、ちょっと個性的なスポットを中心にご紹介しました。誰もが知っている有名な観光地でも、少しマイナーなスポットを訪ねてみると自分だけのオリジナル体験ができます。
チェコは素敵すぎて、私は帰国後もしばらくの間は現実世界になかなか戻れずに空想の世界に浸ってしまいました。チェコは、初めてのヨーロッパ旅行で訪れる国としてもオススメです!