ベトナムでアオザイを買う・既製品ならスグ着られる

ベトナムをアオザイ姿で観光しませんか?とはいえ、オーダーメイド品は最低でも2日、男性用になると1週間はかかるので、旅行客には難しいですよね。今回はホーチミンでアオザイを気軽に買えるスポットを紹介します。

ベトナムでアオザイを買う・既製品ならスグ着られる

ベトナムホーチミンでアオザイを買う

憧れのアオザイ!女性らしいラインが出る美しい民族衣装のアオザイは、ベトナム女子だけでなく世界中の女性たちを魅了しています。ベトナムに旅行に行ったら是非、このアオザイを着てみたい!と思う方は多いのではないでしょうか?

今回は、ベトナム在住者ならではの視点から、とっておきのアオザイ情報をお届けしたいと思います。

アオザイとは?

アオザイって聞いたことはあるけど、そもそもどんな民族衣装なのか疑問に思う方もいるでしょう。アオザイはチャイナドレスを起源として作られたベトナム独自の民族衣装で、身体のラインが綺麗に出る立て襟のロングトップスに、ロングパンツを合わせて履くのが基本です。

アオザイの正式な生地の素材はシルクですが、現在は多少汚れても家で簡単に洗濯が出来る、お手入れしやすいポリエステルが主流になっています。

色の組み合わせは、それこそ十人十色ですが、同系色のトップスとボトムスを合わせて落ち着いたコーディネートもカワイイですね。ベトナムでは、全身真っ白なアオザイは高校生の制服として着られています。清楚で純真なイメージの白のアオザイは、まさにピュアな女子高生の最強制服と言えるでしょう!成人すると、アオザイは結婚式などで着る以外、普段はあまり着用していないようです。言わば、日本の振袖のような位置にある民族衣装なのかもしれませんね。

日本の民族衣装である着物は、1人で全て着るのはなかなか大変ですが、アオザイは上下が分かれていてとても着やすいのが特徴です。ボトムスがパンツで機能性も良く、動くたびにウエストまで入ったスリットのお陰でひらひらと風にそよぐ為、女性を優雅に優美に見せてくれます。

アオザイの通常デザインは、チャイナドレスのように立襟が正式なスタイルですが、襟ぐりが開いたラウンドネックのデザインも最近は人気のようです。特に、ホーチミンなどの一年中30℃を超える都市部では、スタンドカラーのモノよりもこうしたランドネックやボートネックのデザインが人気です。

ホーチミンでアオザイが買えるお店

アオザイは1人1人の体型を採寸して作るのが正統派なので、多くの場合はオーダーメイドになります。とはいえ、旅行者は時間の制約やお土産に買いたい方もいらっしゃるでしょうから、既製品のアオザイがあれば即購入したいと思うでしょう。

そこでホーチミン市内にあるアオザイが買える場所をご紹介します。

日本人オーナーが経営する「COCO」

ホーチミンの中心地1区のドンコイ通りそばにある「COCO」です。シェラトンホテルを背にして、サイゴン川に歩いてすぐの場所にあります。お隣はネイルサロン「Fame Nail」があります。

ホーチミンのドンコイ通り側「COCO」

こちらは日本人オーナーが経営するお土産ショップですが、入口のこぢんまりした雰囲気とは裏腹に、中に入ると細長い空間が広がっています。オーナーが日本人だけあって、日本人が好むようなデザインの小物や陶器も揃っており、見ているだけでも楽しいこと間違いありません!

1階には主にベトナム製のバッグやお土産類が並び、セレクトショップ並みにカワイイお土産が揃っています。2階はベトナム刺繍が施されたブラウスやワンピースが沢山あり、急こう配の階段を上がって3階に上がると、美しいアオザイが各種並んでいます。

既製品のアオザイ

この日は、日本語が出来るベトナム人女性に訊いてみたところ、アオザイは40ドルから購入できるそうですが、基本的にはオーダーメイドで作ることをお勧めしているそう。店内にも一定数のアオザイがあるので、オーダーメイドで作らず選ぶことも可能です。

オーダーメイドの場合のオーダー方法も、壁にこのようなポスターが貼ってありました。

「オーダーメイドの方法」のポスター

アオザイの他にも、ブラウスやスカート、ワンピースなどのオーダーも承っているようですね。

ちなみにアオザイをオーダーすると、1着60ドルからオーダーメイド可能です。「COCO」で生地を選んで、採寸してもらい、オーダーした日から二日後にアオザイが出来上がります!料金は生地やデザイン、ビーズ等の有無によって変わるので、店内の生地をチェックすることをお勧めいたします。もし店内に気に入った生地がなければ、ベンタン市場などの市場でお気に入りの生地を買って、持ち込みで仕立てだけお願いすることももちろん出来るそうですよ

「COCO」のスタッフは、全員日本語が出来るので、ベトナム語や英語に不安があっても安心してお店を訪れてくださいね。アオザイとパンツの丈や色の組み合わせ方など、分からないことがあればどんどんスタッフの方に訊くことをおすすめいたします。また、実際に仕立てたアオザイのカタログ写真も沢山ありますので、デザインや色選びに困ったら写真を見せてもらうのも良いかもしれませんね。

店内にはアオザイの他にも、お土産に良さそうなアイテムがぎっしり並んでいます。ベトナムっぽい色使いやデザインの雑貨から、他ではちょっと見たことがないオリジナルのアクセサリーまで、ワクワクするような品ぞろえです。ぜひ一度お店を訪れてみてくださいね

COCO(ココ)

住所:47 Mac Thi Buoi, District1 HCMC
電話:08-3829-6492
営業時間8;00-21:30
休業日:なし
クレジットカード:可

ドンコイ通りにある「emem」

観光客の方が必ずと言っていいほど訪れるドンコイ通りのスーパー「Lucky PLAZA」のすぐ横にある「emem(エムエム)」です。ちなみに、「em(エム)」とは自分より年下の人を指すベトナム語です。

ドンコイ通り「emem」(エムエム)

「emem」は場所柄、欧米人も訪れる超人気ショップで、定番のベトナム雑貨の他にアオザイも各種取り扱っています。入口はこぢんまりした小さなお店に見えますが、こちらも「COCO」同様、中に入ると細長い造りになっていて、所狭しとベトナム雑貨が並んでいます。「emem」では1着50ドルからアオザイを購入できますが、置いてある種類が少なく、デザインも観光客向けの既製品がほとんどです。

オーダーは承っていないそうですので、自分サイズのアオザイを仕立ててほしい方はホーチミン中心地1区にある「COCO」か、オーダーメイド専門店を訪れてみてください。「emem」のあるドンコイ通り周辺には、日本語の通じるオーダー専門店が何件も軒を連ねています。お店にもよりますが、オーダーした方が既製品よりも安くアオザイが手に入るお店もあります。

日本ではなかなか出来ないオーダーメイドの洋服も承っていますので、ホーチミンにご旅行で来られた際には是非オーダーメイド専門店を利用されてみてはいかがでしょうか?

em em(エムエム)

住所:81 Dong Khoi street, District1 HCMC
電話:08-3827-3240
営業時間8;00-21:30
休業日:なし
クレジットカード:可

観光客で賑わう「ベンタン市場」

観光客の方に人気の「ベンタン市場」内でも、アオザイは各種売っています。市場の南口の一角に、アオザイの生地を扱うお店が集まっていて、そちらを訪れると多種多様なアオザイ生地を目にできます。

店頭で既製品のアオザイを販売しているお店も中にはありますが、その多くは値札が付いておらず、ほとんどの場合ベトナム語または英語での価格交渉となります。ベンタン市場は、ホーチミンの市場の中でも一番の観光客相手の市場ですので、日本人と分かると相当な金額をふっかけてくると予想されます。今回ご紹介したお店の販売価格以上の金額を提示されることもありますので、正直言ってベンタン市場での購入はあまりおすすめできません。

それでも生地の種類は豊富ですので、色んな生地を見に行きたい方やアジアの市場で価格交渉が得意な方にはお勧めしたい場所です。

もしベンタン市場で、アオザイの生地を購入されることがありましたら、ぜひ計算機片手にお店を訪れてください。ベトナム通貨のドンは桁数が多いので、計算機で数字を提示した方が間違いありません。コツは諦めずに粘り強く金額の交渉をすることです!同じ商品でも店舗によって価格が倍以上違う場合もありますので、いろいろなお店を見て検討してみてください。

ベンタン市場

住所:CHO BEN THANH District1 HCMC
電話:お店により異なる
営業時間:お店により異なる
休業日:なし
クレジットカード:不可
※アオザイ用の生地は、ベンタン市場南口付近の一角に集まっています。

アオザイでベトナム美人気分

オーダーメイドのアオザイは短くて2~3日、男性用になると1週間ほどかかるので、観光客にはなかなか難しいものがあります。やはり自分に合わせて仕立ててもらったアオザイに比べると、身体にぴったりとフィットしない既製品は着心地が落ちますが、大まかなサイズが合えばすぐに購入できる点が魅力です。

今回はベトナムの首都ホーチミンでスグにアオザイが買えるスポットをご紹介しました。日本からの観光客が多いため、観光地になるとベトナム語、英語だけでなく日本語にも対応しているところが嬉しいですよね。購入したアオザイを着て、ベトナム美女の気分で観光するのもおすすめですよ!

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チエリ

夫とベトナムに住んで数年経ち、観光客にベトナム現地人と間違われるくらい馴染んでしまいました。ベトナムの穴場情報をお届けします。