ルームシェアトラブル・メリットの影にひそむ面倒ポイント

ルームシェアトラブルが起こりやすいのは、キッチリとしたルールを決めていないため口論になりやすくなる可能性があります。問題が起こるポイントを知っておくと対処するルール作りを始めることが出来ますよ。

ルームシェアでトラブルになりやすいこと

ルームシェアといえば「家賃を節約できる」「何か困った時があったら助け合える」「一人暮らしより寂しくない」など、メリットがたくさんある一方でトラブルに見舞われることもあるようです。

最初の1ヶ月はストレスなく過ごせていた暮らしも、相手への不満などが少しずつ溜まっていき最終的にはシェアを解消せざるを得ない問題に発展することもあります。

例えば、どのようなトラブルがあるのでしょうか?実際に経験したことがある方の意見からルームシェアトラブルが起こりやすいポイントを紹介します!

これからシェアを始めようと考えている、すでに始めている人も、トラブルを未然に防ぐためチェックしてくださいね。

▼家賃トラブル

2人で暮らし始めた場合、お互いに安定した収入源があるのなら毎月の家賃を払っていけますが、パートナーが突然仕事を辞めた場合、1人で家賃を払っていかなければなりません。

人によって生活スタイルの違いはカバーできますが、必要経費は確保しないと継続して住めないので、もしもの時にサポートしてくれる環境があったほうが安心してルームシェアを始められますよ。

サポートしてくれる環境って?

家賃トラブルを起こした両親など

もし、家賃トラブルを起こしたパートナーの両親を知っているなら、相手の両親に相談をして解決してもらうなどピンチを切り抜けるなどの逃げ道を作っておくことが大切です。

▼パートナーとの性格の相性

家賃を部屋の大きさで決めて光熱費は完全に折半、料金の振込みは1ヶ月ずつ交代で行う約束をしていても、1人が大雑把な性格の人だとトラブルになる可能性があります。

どうしてトラブルになりやすいの?

支払いを忘れていたりお金の面で苦労をするから

2人で住むために必要な経費を期限が過ぎても振り込んでくれない、催促をしないとお金も払ってくれない相手だとお金の面で苦労をすることになり、不満が溜まっていきやすいのです。

他人とルームシェアをする場合、いきなり始めずに相手がどんな性格をしているのかを知ってからシェアを開始するほうがトラブルもなく過ごせますよ。

▼冷蔵庫の中身を勝手に食べられる

ルームシェアだとキッチンだけではなく冷蔵庫も共同で使っていることが多く、2人の食料の他に飲み物やおつまみなど個人的な物を入れていると勝手に食べられることもあります。

1回だけなら「お腹が減って、どうしても食べたかった」という理由でも許せますが、2回・3回と続くようなら無視は出来ませんし、ストレスも段々と溜まっていきますよね。

勝手に食べられないようにするには?

名前をかける物は書いておく

でも、毎回名前を書くのは少し手間ですし、中には名前を書いていても『気がつかなかった』と言い張る人もいるので、部屋にクーラーボックスを持ち込み自分で徹底的に管理することが大事です。

▼生活サイクルが合わない

それぞれの人が就いている職種によって、昼がメインの仕事と夜がメインの仕事がありますし、一緒に住んでいる人との生活サイクルにも違いが出てくるものです。

生活サイクルの違いで生まれやすいトラブル

・誰かが寝ていると気を使う
・お風呂のお湯を張りかえる水道代
・24時間フル稼働の電気やガス代の割り勘問題

本来、安心できてゆっくり過ごせる家もパートナーに気を使って生活をしなければならなくなりお互いにストレスがたまる生活が待っていますし、ぐっすり眠りたくても他の人の目覚まし時計に起こされるなどの、健康上でトラブルを抱えるデメリットがあります。

▼自分だけ引越しをしにくい

借りる部屋の周辺の状況や利便性をじっくり考えて住む場所を決定しても、実際に住んでみなければ分からないことってありますし、住みづらいと思ったら引越しを考えたくなるものです。

しかし、ルームシェアはパートナーと家賃や生活費を折半して暮らすので、なかなか自分1人だけで出て行きづらくお互いが決めた期間まで共同生活を続けなければいけないパターンになりがちです。

パートナーに分かってもらいにくい部屋トラブルは?

パートナーがいない時間帯のトラブル

パートナーが部屋にいる時間帯は静かに生活出来ていても、自分が生活している時間帯だけが近隣住民の生活音がうるさかったりすると、話し合ってもなかなか理解してもらえずに途方に暮れることがあります。

▼1人の時間がなくなる

恋人にフラれて落ち込んでいる時、仕事で失敗した時、考え事をしたい時など1人になりたい時間がありますが、ルームシェアで共同生活をしていると誰かが近くにいる生活なので、なかなか「ごめん、1人にしてくれないかな」と、言えないものですよね。

同じ部屋に住むと、他の住人とのコミュニケーションをとって円滑な生活環境をお互いに作らなければいけませんし、ギクシャクした関係だと一緒に暮らしづらくなります。

また、ルームシェア生活をトラブルなく過ごしてシェアを解消しても「誰かと一緒に住む生活」に慣れているので、一人暮らしの孤独感に耐えられなくなる傾向にあります。

▼実際にあったルームシェアトラブル

ここで実際にルームシェアをしていた人がトラブルに会った事例を紹介します。一体どんなトラブルがあったのでしょうか?

相手の両親に部屋を勝手に掃除された

友人と2人でルームシェアをしていた時のことです。

当時は大学生で、家賃や光熱費を半額ずつ払って問題なく生活をしていましたが、友人は仕送りの一部をお小遣いにするため彼の両親には一人暮らししていると言っていました。

ある日、友人の親が留守中に部屋に入り掃除をして、私の大事な物なども処分されました。

怒った私は、友人と彼の親に事情を説明して、弁償をしてもらいました。

パートナーの恋人が部屋に上がり込んでいた

友人と大学時代にルームシェアをしていた時のことです。

女性の2人暮らしで家事も分担しながら楽しく生活をしていましたが、日を追うごとに光熱費や電気代が次第に高くなっていきました。

不思議に思って友人に質問をすると「彼氏に合鍵を渡した」と言うのです。どうやらパートナーの彼氏は、私たちがいない昼間勝手に部屋に上がり、電気をつけっぱなしにして過ごしていたようです。

さらに私の部屋にも無断で入り、お金は盗まれませんでしたが、色々と見て回ったようです。

友人には謝罪されましたし、恋人とも別れたようですが、ルームシェアは解消しました。やはりプライベートな空間を他人と共有するのは難しいと感じました。

自分が良ければいいという考えを捨てること

会社の社員寮として、借り上げ住宅に同僚3名で住んでいました。

広さは3DKでキッチンとお風呂、トイレは共同で使用していましたが、帰宅時間と出社時間がほぼ一緒なので、どうしても洗面台が込み合うことがありました。

私はゆとりを持って支度をするほうなのですが、他の2名がギリギリの生活をしていたため、出る際にもバタバタとトイレや洗面台を使うことが多くあり、時間帯が重なると自分の支度も遅れるということがありました。

対策としては、なるべく時間帯が重ならないように早起きをしてトイレや洗面台を使用することです。共同生活ですので「自分だけが良ければいい」という考えを捨てて皆が過ごしやすいように配慮することも大切だと思います。

ルームシェアトラブルを未然に防ごう

生活費を浮かせて楽に生活をしたい、誰かと一緒に住んで自分の世界を広げたいなどのメリットを上手に活用しようとルームシェア生活を始めてもトラブルに見舞われ、友人と仲が悪くなったり、迷惑をかけては本末転倒です。

など、ルームシェアトラブルで起こりやすい特徴を知って、パートナーと新たなルールを作っておけばいざこざを事前に防ぐことが出来ますよ。