意地悪な人の心理・ズルいし厄介だし迷惑です

意地悪な人の心理を紹介します。過去に仲間はずれにされて悲しい思いをしたことがあるなど、中には心の傷を負っている人もいますが、だからと言って暴言を吐いたり、脅したり無視するのは許されない!

意地悪な人の心理・ズルいし厄介だし迷惑です

意地悪な人の心理

どんなときに意地悪な気持ちになるのでしょうか?意地悪をするきっかけは?現在、学校でのイジメや職場のパワハラや嫌がらせ、属しているママ友グループ内の悪口や陰口や無視、家庭内で親族に受けている暴言や威圧的な態度のモラハラや暴力を振るわれるDVなど、悪意のある意地悪な行為に悩んでいても、敵の心理状態を知らなければ対処もできません。

まずは、人と関わって社会生活を送っていれば、誰でも遭遇する可能性がある「意地悪な人の心理」をチェックしておきましょう。

イレギュラーなものに敵意を感じる

意地悪な人に限らず、人は自分とは違うものに対して無意識に抵抗してしまうものです。イレギュラーとは「変則的・例外」という意味ですが、たとえば、場違いな外見や言動は意地悪な人の目に留まりやすく「いじわる魂」に火をつけます。

はしゃぐ男とサングラスをかけた女

多様な考え方や独自の生活スタイルや価値観を認めたり、寄り添ったりする努力をしなければ社会は成り立ちませんし、外部からやって来た者や新人を「よそ者」として敵対視し、排除しようとする島国根性は、現在のグローバル化された社会では通用しません。

でも、意地悪な人は、いつの時代でもいるのです。自分の作った常識やルールに縛られている人に多く見られる傾向で、相容れない者に対しての恐怖心や独自の常識に捕らわれた考えが意地悪を始めるきっかけとなります。

嫉妬心と競争心が抑えられない

たとえば、合コンで女友達だけが見た目を褒められて男性達にチヤホヤされている状況に置かれたとき、誰だって良い気はしませんが、だからといって感情を露わにしたり負の行動をとったりしないのが大人であり理想の対応です。

しかし、嫉妬心と競争心の両方が強い人は「彼女は何人もの男性と付き合っているんだよ」等と、自分が勝つために相手が不利になる情報をバラしたり、時には作り話をするなど陰湿な意地悪をします。

陰口をたたく女性

自分と他人を比較することが多く、優劣に敏感で、「負けた」「負けそう」と感じたとき、劣等感が刺激され嫉妬に駆られた行動にでてしまうのです。

自分を守りたい

意地悪な人には、気が弱くて自分が孤立することを怖れる人が多いのです。「この人に自分の位置を奪われるのでは…?」という疑念がターゲットを作り、意地悪を始めるきっかけにもなります。

自分の築いてきた地位、仲間との交流、受け持っていた仕事などを失うかも知れないという強迫観念が意地悪の動機になるので、自分を脅かす存在になりそうな人を見つけると、穏やかではいられなくなり、何としてでも自分に有利に事を運び、自分を守ろうとしてターゲットを陥れる手段を考えはじめます。

溜まったストレスを発散したい

目上の者に抑圧されて蓄積された恨みや不満を持っていることも、自分より弱い者を虐める理由のひとつにあります。(注1)

個人の不満の「はけ口」としているのですから始末に負えない心理状態ですが、職場や上下関係の厳しい部活動内などでは、十分に起こり得ることです。日常にストレスを抱え込んでいたり、孤独だったり、身近に大切な家族や友人がいない状態にあるため、幸せそうにしている人が感情的に許せないのです。

ケンカする猫

自分の中に潜んでいる悪意や歪んだ価値観を見直して改善しようと努力するのではなく、幸せそうな人を攻撃したり、陥れて笑顔を奪ったりして幸福感を得ようとするので、ストレスのはけ口にされた人は堪りません。何をしても、気に入られずに攻撃の的にされてしまうのですから…。

退屈だからやっているが悪気はない

先頭きってイジメの首謀者になるわけでもなく、意地悪軍団の仲間になって無意識のうちに残酷な悪意という火に油を注ぎ、ターゲットが傷ついて悲しんだり、孤立して困ったりしているのを見て喜ぶ、一番タチの悪いタイプです。

特別にターゲットのことを嫌ったり、憎んだりもしていないことが特徴で、「自分は首謀者じゃなくて見ているだけだから悪者ではない」と思っているのですが、陰で首謀者に取り入り、要らぬ進言をして煽り、さらにイジメをヒートアップさせるのに一役買うのも、この最悪なタイプの人物です。

意地悪な人の特徴

表面上は特に問題のない人とあまり変わりのないのが特徴なので、「意地悪な人」を見破るのは非常に難しいのです。初対面では正体が掴めないのでガードのしようがなく、優しそうな表面の姿に惹かれて付き合ったものの、実はモラルハラスメントをする意地悪な人だったというケースは少なくありません。

コピーを取る女性社員に意地悪をする男

付き合っていくなかで、行動や態度や表情など意地悪な人にみられる要素に気づいたら注意深く観察してみましょう。

良い人を装って相手を探る

自分が孤立することを極端に怖れ、常に周囲の反応を気にして「良い人」に見られたいので、ターゲットに意地悪な感情を持っていることなど、絶対に他人には知られたくはありません。

また、最初はターゲットになるかどうか様子をうかがっているので、好意的に接近してきます。相手が新人であれば、「良い先輩のフリ」をして、不慣れなことを親切にレクチャーしてくれたり、対人関係のアドバイスも積極的にしてくれます。

でも、ランチに誘ってくれたりするのは情報を引き出すためだったり、仕事の内容を褒めたり、私服のセンスを褒めたりするのは、すぐに調子に乗るタイプかどうか探っている場合もあります。

親切に接してくれていた相手が、急に接近しなくなったり、よそよそしい態度をとるようになったら、ターゲットにされ始めている可能性があります。

距離を話す女性

仕事や勉強はしっかりこなす

仕事や勉強などに関してはかなり真面目で遅刻や無断欠勤はもちろんしませんし、すべてに於いて模範社員のような人が意外と多く、「仕事に対して不真面目な人」「隙を見てはサボろうとする人」「無責任な人」が許せません。

しかし、特徴的なのは「気の利かない人」「人は良いけど仕事ができない人」などには意地悪しません。何故なら、確実に自分より劣っていると見下しているからイジメる必要がないからです。

逆に自分より頑張って、前向きに仕事をして目立つ人が気に障ります。いつか同僚や上司から重要視される可能性のある人は、早いうちに潰しておこう」「追い出したい」という感情を抱かれ、意地の悪い人の標的にされる確率が高いのです。

目上の人に取り入って安全を確保する

意地悪な人でなくても、出世欲が強くて要領の良い人間が上司には媚び諂(へつら)い部、下に辛くあたるのは珍しくありません。

常に上司を気遣い労いの言葉をかけ、業績を褒めたたえ、プライベートで旅行すれば必ずお土産を持参し、誕生日プレゼントやバレンタインデーのチョコレートは忘れずに贈り、つまらないオヤジギャグにも笑顔で反応するなど、意地悪な人の中には典型的な腰巾着(こしぎんちゃく)がいます。

部長をヨイショする男

また、意地悪な人が目上の人をヨイショするのは、相手に取り入って気に入られて信頼を得ることも目的のひとつです。なぜなら、もし自分がターゲットに意地悪しているという噂が耳に入ったとしても、信頼されていれば「あの人に限って、そんなことはない」と思われるからです。

意地悪されて嫌な思いをしている人が堪りかねて相談をしても、逆にターゲットの評価が下がるだけという万全な状況を意地悪な人は構築しているのです。さらに、要領の悪い人をターゲットに選ぶので「選ばれた人」にとっては悲劇なのです…。

仲間をつくる

強気になれる、一人にされたくないなど理由は様々ですが、仲間をつくって意地悪するのも特徴です。

ターゲットにされても敵が一人ならば、覚悟を決めて直接対決することもできますが、多数が相手となると集団の中では相当な忍耐がなければ勝ち目はありません。

取り巻きと一緒に街を歩く女性

他の仲間は首謀者に引きずられているだけで、それほどターゲットに悪意を持っているわけではなくても、ターゲットは孤立した時点で他人に対して疑心暗鬼になってしまいます。

集団の中で暮らしていて辛いのは「仲間はずれにされること」です。意地悪な人は過去に自分自身が仲間外れにされたり、悲しんでいる人の姿を見てきた経験から、その点を充分に熟知していて、常に自分のそばに人を置いています。

常識的な一面を強調する

「人に意地悪をしてはいけない」という常識だけは除いて、常識的な人が意外と多いのも特徴です。常識的だからこそ、それに反する人、つまり「イレギュラー(例外的)な人」を許せずに排除してくなり、嫌味を言ったり、無視をするなど意地悪な気持ちを行動に移すのです。

イジメを受ける女性

普段は常識的と思われている人が、ターゲットに対して批評・批判めいた言動や行動をするのですから、周囲の人は、ターゲットに100%非があると思ってしまうのが怖い点です。

「普通はやらないよね」「常識ではあり得ないよね」「皆に迷惑が掛かるよね」と、いかに自分の考えが常識にのとっているかを「常識的な発言で強調」し、ターゲットを非常識な人だと周囲に知らしめていきます。

真っ向勝負よりもスルーが安全

悪意を持って何かしら仕掛けてくる意地悪な人に対して、曲がったことが大嫌いで許せない「正義感の強い人」は真正面から勝負しようとしますが、相手は「いじわるをする人」なので、根性が捻じ曲がり指摘されたことを根に持って仕返しを企んでくるなど長期戦になる恐れがあります。

それよりも、昔から言われているように「やったことは自分に返る」という言葉を胸に相手にしないのが一番です。意地悪ばかりしている人は、一時は多くの人を巧みな策で欺(あざむ)くことができたとしても「見ている人は見ている」のです。いずれ、ずるい性格や根性の悪さは白日の下に晒されて、人に信じてもらえたり相手にされたりしなくなり寂しい思いをすることになります。

ただし、意地悪の標的にされていてスルーできない当事者の場合は、必ず、信頼できる人に相談をして一人で辛い気持ちを抱えないようにして下さいね。

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島田みずき

長年、作家活動のために取材を重ね集めた情報や経験を活かして恋愛や結婚やライフスタイル記事を中心にお届けします。