社会人1年目から貯金をしっかり続ける習慣が身につくコツ

社会人1年目から貯金を始めるメリットはたくさんあり、何かとお金が必要になる現代では、ある程度の貯金をしておくことが大切です。浪費グセがついていない今だからこそ出来る確実に貯金する方法とは?

社会人1年目から効率よく貯金を始めるコツ

新社会人になる人は、真面目に働けば多くの人がアルバイト代よりも高額の給料を受け取ることが出来て、学生時代にはなかなか出来なかった「大人買い」も出来るようになるので「気がついたらお給料のほとんどを無駄に浪費していた」なんてことが起きることもありますよね。

1度浪費グセがつくと治すのはとても大変ですし「実家から独立して一人暮らしを始める時」「車を購入する時」「結婚する時」など、何かとまとまったお金が必要になることもあるので、初めの内から貯金する習慣を身に着けておくと安心です。

でも、どうやってもらった給料をやりくりすれば効率よく貯まっていくのかパッと思いつかないですよね、そこで、社会人1年目から始められる効率よく貯金する方法を紹介します。

1.実際の収入と支出を把握する

『貯金を始めよう!』と思い立った時、まずはどうやって貰ったお給料をやりくりしようと考えていますか?「収入」-「支出」=「貯金額」と考えた人は、いつまで経ってもお金が貯まらない人の特徴です。

給料日前、手元に残っている金額を貯めようと思っても雀の涙ほどの金額しか残っていなかったり、全額使い果たして何ヶ月も貯金出来ないことが続いていつの間にか貯金することを止めることにもつながりかねませんので、確実に貯金したいなら「収入」-「貯金額」=「使えるお金」にしましょう。

まずは、2ヶ月ほどかけて、収入と支出のバランスを把握し毎月いくら貯金出来れば余裕で生活できるのかを把握することが大切です。

最初の2ヶ月でチェックすること

・手取りの月収
・何にいくら使ったか

収支バランスを正しく把握するためには、家計簿やお小遣い帳をつけるのがもっとも有効なのですが、目的は「余裕を持った貯金額がいくらになるのか」を把握することですので、キッチリとした金額を出さなくても大丈夫です。


2ヶ月経ったらいよいよ集計を始めましょう!収入と支出を把握する方法は以下の通りです。

収入を把握する方法

手取り月収は「給与明細」または「通帳」を確認する

支出を把握する方法

・現金での支出:レシート(領収書)を集計する
・引き落としでの支出:通帳を確認する

収入と支出がそれぞれいくらになったのかを計算して「収入」から「支出」を引いた残りが「毎月貯金できる金額の目安」です。


お金が残らなかったり、残っても少額だったりする人は、どこかで浪費しているかもしれませんので、どこに無駄なお金を使ったのかを把握するために支出に注目し、毎月決まった金額が必要になる「固定費」と、毎月の支出額が一定ではない「変動費」の2種類がありますので、以下を参考に支出を仕分けしてみましょう。

固定費の主な内訳

・家賃
・保険料
・駐車場代
・車のローン
・スマホ、携帯料金
・習い事の月謝など

変動費の主な内訳

・食費
・交際費(遊ぶお金)
・被服費(服を買うお金)
・レジャー費(旅行など)

一般的には「固定費を減らすことが貯金に繋がる」といわれていますが、これは一人暮らしや家族を持っている人向けですので、親と同居している場合、多くの人は固定費がそれほど高額ではない傾向にありますので、変動費の上限を決めると確実に貯金に繋がるのです。

2.無理な目標金額を設定しない

貯金を始めようと思い立った時は、最初に無理をしてでも毎月の目標金額を設定しがちで、もちろん効率良く貯金するためには毎月の貯金額を増やすことも大切ですが、あまりに無理な金額を設定していては、モチベーションが下がる一方です。

毎月の生活費やお小遣いが足りなくなり、頻繁に貯金を切り崩すことに繋がるので貯金をする時には、無理なく確実に貯金できる金額を決めることをオススメしますし、最初の1年で「貯金すること」よりも「貯金する習慣」を身に着けることのほうが大切です。


また、最初から「1年で100万貯める!」と思っていても、最低でも1ヶ月に8万4千円ほど貯金に回さなければなりませんので新卒のお給料では厳しいハズです、まずは「1年で15万貯める」などのように、自分が確実に目標をクリアできる金額を決めることで貯金のモチベーションを保つことが出来ます。

3.給料天引きの積立預金を利用する

給料天引きとは支払われる給料(月収)から、あらかじめ所得税や健康保険料などを差し引くことで、給料を手にする前に差し引かれるので確実に貯まることが最大のメリットです。

給料から天引きされる貯蓄の代表的なものが、財形(勤労者財産形成貯蓄制度)で、次の3つの目的に合わせて貯金するために作られました。

財形の種類

・財形年金貯蓄:老後資金
・一般財形貯蓄:教育費など
・財形住宅貯蓄:マイホーム購入資金の貯金

住宅と年金を目的とした財形は「住宅を購入する」「年金の支払い」以外の目的で引き出すと、利息に20%の税金がかかりますし、一般財形は1年経過していればいつでも引き出せますが、払い出しの受付期間や払い出し日が決まっています。

つまり、財形は始めやすいのにお金を引き出しにくい特徴がありますので、確実にお金が貯まるのです。

勤務先に財形制度があり、毎月差し引かれても問題ない金額が分かっていて、確実に貯金をしていきたい人は、1度検討してみてもいいですよね。


勤務先に財形制度がなかったり、財形は敷居が高いと感じる人は、金融機関が取り扱う「自動積立定期預金」がオススメです。

これは、普通口座から積立口座に自動振替されるサービスで、給料が振り込まれる口座がある定期預金を使うことで、手間がかからずに貯金できるのです。

引き落としされる日を指定できる場合には「給料が振り込まれる日と同じ日」に設定することで、残高不足により1月分積立ができないトラブルが回避できるので、確実に貯金が出来ますよ。

4.つもり貯金をする

つもり貯金とは、文字通り「何かを買ったつもり」「使ったつもり」「旅行へ行ったつもり」で、お金を貯金する方法で、例えば図書カードで本を購入した場合に現金で支払ったつもりで同額を貯金箱に入れる、服や家電をセール価格で買った場合、定価との差額を貯金するといった具合です。

勤務先にボーナス制度がある時

ローンなどで支払う金額を除いて、残りを貯金する

まとまった金額を1度に貯金できると、モチベーションが上がるので貯金が楽しくなりますよ♪


つもり貯金で貯金箱を使う場合には、簡単に開けられないタイプのものを選ぶことがコツで、お小遣いが足りなくなった時に取り出す気持ちを防ぐことが出来ます。

5.小銭貯金を始める

貯金を続けるためには、モチベーションの維持またはアップさせることが重要で、そのために有効なのが小銭貯金で、硬貨は重さもカサもあるので、少し貯まっただけで「お金が貯まった」ことを実感できますし、この達成感がモチベーションのアップに効果的なのです。

小銭貯金にオススメの方法

500円玉貯金

お財布に入っている500円玉を使わないで貯金に入れればいいだけですので、苦痛なく続けられる上に思っているよりも貯まっていることが嬉しいポイントです。

毎月のお金に余裕がある人は、何かを買うときにお札で払うようにして、おつりの小銭全てを貯金すると、もっと高額のお金を貯めることが出来ますよ♪

6.お金を貯める目的を決める

お金は少しずつでもコツコツと続けることで確実に貯まっていきますし、大切なのは続ける気持ちで、だからこそ必要なのが、お金を貯める目的です。

ただ闇雲に貯金をしているだけでは、お金を貯めることが苦痛に思えるもので、途中で貯金をやめることにも繋がりかねません。

目標を決めるコツ

・あの車に乗りたい!
・憧れだったブランドのバッグを買いたい!
・付き合っている人との結婚資金にしたい!

貯金を始める時には手段を考えることと同じように「お金を貯める目的」を明確にしておくことが大切です。

結婚資金や海外旅行でも何かしら目標を決めることで、モチベーションも保つことが出来て貯金を続けやすくなりますよ。

貯金と同時に節約することを忘れない

毎月ほぼ一定の収入の中で、何も我慢せずに使いたいようにお金を使っていては、いつまで経ってもお金が貯まっていきませんので、確実に増やしていくためには「お金の使い方を見直して、節約できるところは節約していく」ことが必要です。

身近で簡単に取り組めるところから節約をして、手数料が発生する時間帯のATM利用や、必要のないローン・支払が厳しいローンを組むことも避けたいところです。


ですが、ストイックに節約ばかりしているとストレスが溜まり、今度は生活習慣に悪影響を及ぼす可能性がありますので「趣味や習い事に使うお金をケチらない」「プチ贅沢をする日を決める」など、メリハリをつけるようにすると良いでしょう。