結婚式友人代表スピーチ例文・短めが感動を残すコツ
結婚式の友人代表スピーチは、例文があれば構成に困りませんが、薄っぺらく印象に残らない挨拶になりがちなので、新郎新婦との具体的なエピソードを入れることが大切となりますよ。
結婚式の友人代表スピーチに失敗しないコツ
大切な友達の晴れ舞台で、友人代表のスピーチを頼まれると嬉しい反面プレッシャーを感じますし、仲間内で行う結婚パーティーならまだしも「両親や親戚」「職場の上司」など、友達にとって大切な人が集まる場でのスピーチの場合、内容に細心の注意を払う必要があります。
スピーチをスムーズに行うコツとして重要になるのが「文章の構成」で、しっかりとした流れを組むことで、聞く側にとっても心地よい仕上がりになるハズです。
その場に出席したみなさんに『いい感じだったよ』『素敵なスピーチだったよ』と言って貰えるよう、結婚式の友人代表スピーチに失敗しないコツを紹介します。
結婚式のスピーチで抑えておきたいポイント
1.祝辞のあいさつで注意するポイント
ゲスト側で、最初に挨拶の出番が回ってくるのが祝辞で、ゲストの中で1番偉い人(新郎新婦が勤める職場の上司など)、恩師、親戚、友人など、スピーチを頼む人はそれぞれいますが、無視できないルールがたくさんあるので、まずは内容を考え込む前にチェックしてくださいね。
祝辞を構成する流れ
・自己紹介
・新郎新婦、両家への祝意
・人物紹介(エピソード)
・はなむけの言葉
・結びの言葉
どれか1つでも欠けると印象が悪くなる可能性がありますので、特別な事情が無ければ省かないようにしてくださいね。
祝辞のポイントは「5分程度にまとめる」ことで、5つの構成がありますので1項目1分以内に収める必要があり、新郎側・新婦側から代表で2人スピーチする時間を与えられていますので、短すぎてもいけませんが、なるべく5分程度にまとめるようにしてくださいね。
2.乾杯のあいさつで注意するポイント
新郎新婦それぞれの祝辞が終われば、次にやってくるのが乾杯の挨拶で「職場の上司」「親戚」「2人共通の知人」など、ゲストの中で代表して1人選ばれますが“祝辞の次に行う挨拶”なので、職場の人なら「祝辞をした人の次に地位がある人」が行うことになります。
乾杯を構成する流れ
・自己紹介
・新郎新婦、両家への祝意
・人物紹介(エピソード)
・はなむけの言葉
・乾杯の発生
ゲストの方々がグラスを持ち立っている状態ですので、乾杯の挨拶は「3分以内にまとめる」ことがポイントで、祝辞のように5分も話していては来賓を疲れさせるだけで場もシラけることが多いのです。
宴の始まりの合図ともいわれていますので、明るい笑顔で行いましょう。
3.忌み言葉、重ね言葉を使わない
結婚式では使っていけない言葉が存在し、その中でも「忌み言葉」「重ね言葉」は、無意識の内に使いやすいので注意してくださいね。
忌み言葉の例 その1
別れ・衰える・切れる・帰る・色あせる・変わるなど
重ね言葉の例 その2
くれぐれも、度々、重ね重ね、次々、しばしば、わざわざなど
- 『ケーキを切る…』ではなく『ケーキ入刀では…』
- 『くれぐれも、お2人には』ではなく『改めて、お2人には』
忌み言葉は「縁起が悪い」として結婚式では絶対に使いませんが、普段の会話で使いがちの言葉なので、必ずスピーチ内容をすべて文字に起こして抜かりのないようチェックする他にも、重ね言葉も再婚・悲しい過去を連想させるとして結婚式では使えません。
これらを知っておくだけで、どんな年代の人でも気持ちよく聞けるスピーチになるので、意識して内容を考えてくださいね。
4.姿勢を正してハキハキとした声を出す
緊張をすると「猫背になって声が小さく」なりがちですし、マイクの位置が低いと前屈みになって顔も下向きになるため、表情が見えなくなり印象が悪くなりますので、マイクの位置と姿勢をいつも以上に正してハキハキと話すことを意識してくださいね。
スピーチでの注意点
マイクの位置は自分で勝手に変えない
マイクの前に立ってから話始めるのが早すぎると、スタッフがマイクの位置を調整してくれる時間がなくなるので一呼吸置いてから話始めることがポイントです。
スピーチをスタートするのは「姿勢を正してマイクの位置を正してもらってから」で、全てが整ったらスタッフの人がアイコンタクトをするケースもありますので目の端で見ておきましょう。
また、どんなに姿勢が良くてもポケットに手を入れるのはマナー違反ですので、緊張するとつい突っ込む癖がある人は注意をしてくださいね。
5.具体的なエピソードを入れる
挨拶を考える際に、具体的なエピソードを入れないと「誰にでも当てはまるような、印象に残らない挨拶」になりますので、新郎新婦の人柄が分かる具体的な話を盛り込みましょう。
どんなエピソードを入れればいいの?
・両親との関係
・友達付き合い
・仕事での働きぶり
- 『誕生日プレゼントを毎年贈り合っていて、本当に家族思いな○○さんは』
- 『いつも皆の集合のキッカケは、○○さんの呼びかけでした』
- 『皆が困ったクレーム対応に、最後まで誠実に対応してくれました』
せっかくスピーチを頼まれたなら、アナタしか知らないエピソードを盛り込むと、より印象的なスピーチになりますが、過去の恋愛話や下ネタを交えるのはマナー違反ですし、場の空気が冷たくなりますので止めてください。
6.原稿に頼り過ぎてはいけない
挨拶の時は原稿を見ながら話しても構いませんし、むしろ話す内容を忘れた際に「何も言葉が出てこないで静まりかえる」よりいいので、暗記していたとしても、もしもの時のために原稿を用意しておきましょう。
どんな紙に書けばいいの?
祝辞用の用紙に書いて持っていく
くしゃくしゃのメモに書かれていては読みにくいし恰好も悪く見えますので、祝辞用紙に書いていくだけでスピーチが慣れている雰囲気も出ます。
ただし、新婦の“友人代表のスピーチ”の場合は、スピーチが終わった後に原稿をプレゼントとして渡すケースもあるので、祝辞用紙ではなく手紙として用意しておくと良いでしょう。
7.文章の構成ごとの文例集
お祝いの言葉
まずは、新郎や新婦・ご両親など両家の方にお祝いの言葉を述べます。お祝いの言葉には、簡単な感想やコメントを添えても良いでしょう。
お祝いの言葉の例文 その1
〇〇くん、〇〇さん、並びにご両家の皆さま、本日は、おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。
お祝いの言葉の例文 その2
新郎新婦ならびにご両家の皆さま、本日は誠におめでとうございます。このようなおめでたい席にお招きいただきまして、誠にありがとうございます。
お祝いの言葉の例文 その3
〇〇くん、〇〇さん、ご結婚おめでとう。この素晴らしい結婚式で、2人の晴れ姿を見ることができ、友人としてとても幸せです。
自己紹介
新郎新婦との間柄について、簡単に自己紹介をします。この際、次に紹介するエピソードが分かりやすくするために、知り合った年齢や場所などを伝えておくとよいでしょう。
自己紹介の例文 その1
私は〇〇さんの高校時代からの親友の〇〇と申します。〇〇さんとは10年来のお付き合いをさせていただいております。
自己紹介の例文 その2
私は〇〇さんと同じ〇〇(会社名)に勤務しております、〇〇と申します。
自己紹介の例文 その3
ただいま御紹介に預かりました〇〇と申します。〇〇さんとは高校時代、同じテニス部に所属していました。
新郎新婦とのエピソード紹介
友人代表スピーチで中心となるエピソードの紹介部分は、以下の3つのパートに分けて組み立てます。
- 新郎新婦の人柄や性格
- 人柄や性格が分かる具体的なエピソード
- 結婚生活へのはなむけの言葉
新郎新婦の人柄や性格は、長所を褒めるのがセオリーとなっていますし、エピソードは、新郎新婦の人柄の良さが伝わりやすいものを選びましょう。
新郎新婦とのエピソードの例文 その1
1.〇〇さんは、とても面倒見がよく、テニス部では部長として後輩からも慕われていました。
2.(具体的なできごとエピソード)
3.面倒見のよい〇〇さんのことですから、これからの新生活でも〇〇さんのことを、しっかりとサポートしてくれることでしょう。
新郎新婦とのエピソードの例文 その2
1.〇〇さんは、とても家庭的で料理上手。温かくて優しい性格で、多くの友人から慕われています。
2.(具体的なできごとエピソード)
3.家庭的で優しい〇〇さんのことですから、新生活でも〇〇さんとともに、温かい家庭を築いていくことができるでしょう。
結びの言葉
結びの言葉として、改めてお祝いとお礼の言葉を述べます。その際、聞き手にこれでスピーチが終わるということが分かるように、明瞭な話し方を心がけましょう。
結びの言葉の例文 その1
これからのお2人の新婚生活を大切に、そして末長く幸せな家庭を築いてください。友人一同、お2人の幸せを心より願っています。
本日は、本当におめでとうございます。
結びの言葉の例文 その2
〇〇くん、〇〇さん、ご結婚おめでとうございます。どうか仲良く幸せな結婚生活を送ってください。お2人の幸せを心より祈っています。
簡単ではございますが、これをもちましてお祝いの言葉といたします。本日は、お招きいただきましてありがとうございました。
スピーチの終了とともに、深々とお辞儀をすればスピーチの終了です。
ポイントさえ押さえればスピーチも怖くない
結婚式は普段と違う礼儀がたくさんあるから気を使いますし、知らない人がたくさんいる前のスピーチって「失敗したくない気持ち」がどんどん強くなりますよね。
- 祝辞のあいさつは構成を守って5分以内にまとめる
- 乾杯のあいさつは構成を守って3分以内にまとめる
- 忌み・重ね言葉は使わない
- 姿勢を正してハキハキとした声を出す
- 具体的なエピソードを入れる
- 祝辞用紙に文章を書く
これだけのポイントを抑えれば失敗はありませんが、1番大切なのは結婚式のスピーチメインは、あくまでも自分ではなく新郎新婦だと理解することで、自分が目立つのではなく、主役の2人を引きたてるスピーチをすることで、素敵な結婚式の手助けになりますよ♪