失恋ソング洋楽・傷ついて閉じた心をそっと開けてくれる曲

失恋ソング洋楽特集。好きな人と別れて繊細になっているときに昔の思い出が蘇ってきて泣ける曲、寂しい切ない気持ちにピッタリはまるフレーズやメロディーを届けてくれる失恋ソングを紹介します。

失恋ソング洋楽・傷ついて閉じた心をそっと開けてくれる曲

別れの後に聴きたい失恋ソング/洋楽

告白した片思いの相手に断られたり、想いを告げることも出来ないうちに振られたり、事情があって付き合っている彼氏と別れたり、大切な恋を失ったときに聴きたい失恋ソングを洋楽曲からピックアップしました。

傷ついても我慢して蓋を閉めていた心の扉を開けて、涙で悲しみを洗い流してくれたあと、もう一度、愛を信じて一歩前へ踏み出す勇気と静かなパワーを与えてくれる、海外の有名歌手、世界的なロックバンドなど、実力派のアーティストが贈る洋楽の失恋ソングを紹介します。

1.「Just Give Me A Reason」/P!NK feat.Nate Ruess(ピンクfeat.ネイト・ルイス)

タイトルを意訳するなら『ねえ、理由を言ってよ…』というところでしょうか。この言葉をP!NK(ピンク)が歌うのだから、ランジェリー姿でオトコの胸ぐらを掴んで過激にセクシーに迫るのかと想像してしまいますが、いつもとは雰囲気が違う曲なのです。

アメリカではレディーガガ、ビヨンセなどに並ぶP!NKは、奇抜なファッションや歌詞から「ヤンキー系」とも評される実力派歌手です。ネイト・ルイスはアメリカのインディーズロックバンド「Fun.(ファン)」のフロントマンで、磨かれた美声は往年のロックバンド「QUEEN」のフレディ・マーキュリーの再来と言われ、2013年にはフレディ亡き後のQUEENと共演も果たしています。


この二人が男女間のよくある”すれ違い”を掛け合いのように歌うのですが、ピアノの退廃的な旋律で始まって、ジャスシンガーのようにP!NKが幸せだった時間を振り返り、男性の心変わりを悲しみます。

ネイトはP!NKに『考えすぎだ、僕たちは上手くいってる、お互いの存在に慣れただけだ』と、小さな子をあやすように歌います。


心が冷めて離れている恋人に、口先だけで優しいことを言われても二人の間には埋められない溝ができていて、現実を見つめる女と見ない振りをする男の対比が面白く「男と女の考え方の違い」が失恋に結びつくことを歌を通して目の当たりにします。

失恋をして自分だけを責めすぎて自己嫌悪に陥ってしまう人には救いになる曲です。

窓から外をのぞく女性

2.「I’ll be over you」/TOTO

日本でも人気の高いアメリカのロックバンドのTOTO(トト)は、メンバー5人全員がスタジオミュージシャンをこなせるほどの実力者揃いのため、アメリカではマイケル・ジャクソンの楽曲への参加が有名で日本のアーティストとのコラボレーションも多く、どこかでTOTOサウンドを耳にしている人も多いはず。


「I’ll be over you」は、音を重ねるのが好きな彼らが音楽スタジオで『じゃ、今から演るよ!』と、リラックスした雰囲気で録られたシンプルながらも躍動感にあふれた名曲です。

愛する女性が去って行き、忘れられない思い出を抱えながら日常に生きていくしかない現実。タイトルの「I’ll be over you」は「いつか君を忘れられる」「きっと君を乗り越えられる」と解釈され、恋を失って途方に暮れながらも前を見て歩き出そうとする歌詞に自分を重ね合わせて『よし、前に進もう』と思える曲です。

曲調が明るめでメロディが美しいので、ベタな失恋ソングだと気が滅入ってしまう人にお勧めです。

3.「Time After Time」/Cyndi Lauper(シンディ・ローパー)

シンディ・ローパーは1980年代から現在も活躍しているアメリカの歌手です。「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハブ・ア・ファン」で一躍有名スターになり、そのイメージを覆すバラード曲「Time After Time」をリリースして、イメチェンをいとわない姿勢と音楽センスの高さを見せつけてくれました。義理堅いことでも知られ東日本大震災直後の2011年3月16日から来日し、コンサート会場で募金を呼びかけるなど復興の力にもなってくれました。


「Time After Time」はシンディのセカンドシングルで、全米1位にも輝いたことから有名ですが、当初「過ぎ去りし想い」という邦題がつくほど、歌詞では愛する人を失って思い出の一つひとつを思い返しながら、何度でも何度でもやり直せることを夢見てしまう一途な女性の気持ちを歌っています。

シンディ・ローパーは独特の唇の形になる特徴的な笑顔を「アルカイック・スマイル」と評される明るいキャラクターの反面、ナイーブな一面も持っており、とても親孝行なことでも知られています。インタビューでは『テレビで見る私が全てでは無いのよ』とも言っており、そのライフスタイルからもセンチメンタルな歌詞に共感できますね。

恋に疲れた心をシンディの声で満たして思い出に浸るのも失恋を乗りきる方法のひとつかも。

前向きそうな女性

4.「Cryin’」/Aerosmith(エアロスミス)

エアロスミスはアメリカ、ボストンで結成されたロックバンドで、なんと結成40年以上にもった現在でも、未だにオリジナルメンバーで活動しています。1980年代には有名になりすぎたプレッシャーと人間関係の煩雑さなどが原因でメンバー全員が更生施設に入院し、どん底から見事復活をして伝説を作り、今に至ります。

「Cryin’」は煽情的(せんじょうてき)なギターとベースのリフから始まり、歌が始まるとともにアコースティックギターのアルペジオへ移り、熱い思いをのせたヴォーカルがギターをはじめとするバンド演奏をあおり、タイトル通り泣いているような心情を歌い上げます。


周りが見えないほど夢中になった恋、ひそやかに葬った恋など、人によって恋愛のカタチは違いますが、情熱的な歌詞と演奏に心を揺さぶられて恋愛に夢中になりすぎて失敗してしまった自分を許せる気持ちになれる曲です。

エアロスミスは映画のようなミュージックビデオが秀逸で、「Cryin‘」「Amazing」「Crazy」はデヴィッド・フィンチャー3部作とも呼ばれており、通して観ておくのも一興です。デヴィッド・フィンチャー監督は映画「セブン」や「ファイトクラブ」でも有名で、きらびやかさとダークさを併せ持つエアロスミスの世界観を存分に表現しており必見です。

5.「Wildest Dreams」/Taylor Swift(テイラー・スフィスト)

テイラー・スフィストの失恋ソングと言えば、テレビ番組の主題歌でも有名な「We Are Never Ever Getting Back Together」を思い浮かべる人が多く、元彼からヨリを戻したいと言われても、スマートに突っぱねるカッコイイ女の子に憧れてしまいますね。


「Wildest Dreams」ではピアノ演奏を中心に進んでいき、テイラーのハスキーで囁くような歌声が胸に沁みます。歌詞の中で描かれている物語は最後のデートをするカップルの情景で、背が高くイケメンで”悪いところが魅力”な彼と別れることを決めた彼女が『夢の中だけでもいいから私を忘れて欲しくない』と、彼にお願いをします。

とても一途で意地らしい彼女のお願いごとですが、それは計算づくの”美しい罠”だったのです。その後、彼女の記憶に囚われた男性は追い詰められ『二度と彼女に会えない』と悟った彼は本当の絶望を味わうのです。

別れても覚えておいて欲しいとお願いをされて『彼女は自分に未練がある』と思っていたのに、時間が経ってから効いてくる甘い毒のように最後の言葉に苦しめられるなんて思いもよらないでしょう。この歌でもテイラーは主導権を握っているのです。


恋愛に流されず、辛い別れを受け入れて前に進んで行く様子がテイラーの情熱的な歌で余すところなく表現されている名曲です。

前を歩く女性

6.「Just take My Heart」/Mr. Big(ミスター・ビッグ)

Mr.Bigはアメリカのハードロックバンドで、ギタリストのポール・ギルバートは日本の音楽番組にレギュラーで出演しており、親日家が高じて遂に日本人女性と結婚し、音楽学校の設立にかかわるなど精力的に活動しています。

ギターの名手で彼にしか引けない奏法を多く編み出し、ハードロックだけではなく、ブルースやアコースティックな表現方法でもオンリーワンの地位を築いています。


「Just take My Heart」では、今まさに自分のもとを去って行こうとする恋人に『行かないで、やり直そう、別れるなら僕の心を持って行って』と懇願する男の気持ちを歌っています。

些細なこと、重大なことが積み重なり彼女は限界を迎えたのに、それを解っていても彼が『別れたくない』と言う時点で既にすれ違っているのが切ないです。

イントロからポール・ギルバートのギターが、よく冷えた泉の水を飲むように傷ついた心にしみて、エリック・マーティンの甘く優しく語りかけるようなヴォーカルに癒される、恋愛に疲れた女性に聴いて欲しい曲です。

7.「November Rain」Guns N’ Roses(ガンズ&ローゼズ)

ガンズ&ローゼズはロサンゼルスを拠点とするハードロックバンドで、演奏だけではなく破天荒なメンバーの逸話でも有名なアメリカを代表するバンドのひとつです。

『恋人を束縛したい、全て自分だけのものにしたい』と、独占欲に駆られることは誰にでもあります。しかし、本当に愛しているなら自分の身勝手なエゴに気づいて相手の気持ちを尊重することもできますが、嫉妬、猜疑心などで自分をコントロールできなくなったときには一気に別れへ突き進んでしまいます。


「November Rain」はオーケストラとバンド演奏が明るい雰囲気で進み、中盤から反転して嵐のような激しさを増していき、スラッシュの嘆きのギターが胸を震わせ、愛し合っているからこそ傷つけあってしまう男女の気持ちが表現されています。

ミュージックビデオでは結婚する二人の様子が描かれ、周囲に祝福されながら牧師の前で指輪とキスを交わし、皆で楽しくダンスをするガーデンパーティの場面へ移ります。

ところがにわか雨が降り始めてやがて暗雲が立ち込め大雨になり、招待客らは慌てて雨を避けて家の中へ駆け込みますが、その時の騒動で幸せの象徴であるウエディングケーキが倒されて…、と、まるで映画を観ているようなミュージックビデオは救いようのない結末へ進みます。

もう二度と戻らない時間を振り返って、思いきり泣きたい人に聴いてもらいたい曲です。

雨の中、泣き崩れる女性

8.「Always」/Bon Jovi(ボン・ジョヴィ)

ボン・ジョヴィは今ではアメリカを代表する、ニュージャージー州出身のハードロックバンドですが、まず日本で人気に火が付いた後でアメリカでも人気がでたことから、日本公演をとても大事にすることでも知られています。ギタリストのリッチー・サンボラが脱退したとの噂があり続報が待たれます。


「Always」は、もう二度と会えない恋人に向けて2人で重ねてきた思い出をボン・ジョヴィがしっとりと語りかけるように聴かせてくれる失恋ソング。ヴォーカルが激しさを増してサビの所で感情を絞り出すように胸のうちを歌い上げられると思わず涙してしまいます。

この曲を聴いていると激しく愛された時間や愛していた時間は確かに存在していたのに取り戻せないことを思い知らされる、恋を失った人の胸に深く突き刺さる失恋ソングです。別れた彼氏との思い出に涙を流しながら浸りたい時にぜひ!

9.「Don’t Speak」/No Doubt (ノー・ダウト)

ノー・ダウトはアメリカのスカパンク、オルタナティブ・ロック色を出すロックバンドで、ヴォーカルのグウェン・ステファーニの美貌とファッションセンスの高さでも注目を集めています。楽曲もミュージックビデオもしっかり作り込まれていて、バンドの演奏力の高さもさることながら、それを増幅させるグウェンの表現力も素晴らしいです。


「Don’t Speak」は日本語で表現するなら『言い訳は聞きたくない』というところでしょうか。信じていた恋人に裏切られて想いは残っているけれど、元通りには戻れない揺れる気持ちを歌っています。

『好きだからこそ嘘にウソを重ねられるのが許せない』『言い訳なんて聞きたくない』『大嫌いって言い放って別れてしまうのはあまりにも悲しい』と、女性なら誰でも理解できる気持ちを歌っています。

恋を失うのは辛くて堪らないけれど、不実な恋人から立ち去る潔さがグウェンのキャラクターとかぶって共感できる一曲です。

ヘッドフォンを首にかける女性

10.「Try Again」/Westlife(ウエストライフ)

ウエストライフはアイルランド出身のヴォーカルグループで、歌唱力だけではない卓越したパフォーマンスは全世界で人気を博していました。解散した後、それぞれの道を進んでいますが再結成が待たれるグループのひとつです。


失恋ソングはアーティスト自身が失った愛を表現する作品が多いのですが、「Try Again」は失恋して愛が信じられなくなっている人に、きっと探している愛に出会えると語りかけて励ましている珍しいパターンの曲です。

この曲を聴いていると、信頼できる友達に慰めてもらっているような気持ちになり、二度と恋をしたくないほど傷付いていた心が少し元気になります。ひとりで泣きたいけれど、一人では寂しすぎる時に聴きたい失恋ソングです。