白ゴマ油でナチュラルスキンケア
胡麻の歴史は古く、紀元前4千年頃に造られたエジプトのピラミッドで発見されたとか。 当時、搾った油は祭事の際の照明や、ミイラの防腐剤として用いられていました。 そして、あの女王クレオパトラも、食用や化粧品に使っていたことでも知られています。
紀元前2千年前後に栄えたインダス文明でも、油を搾るため胡麻の栽培が行われていました。デトックス効果があるといわれているインドのアーユルヴェーダー。その代表的なオイルマッサージ「アヴィヤンガ」でも胡麻油が用いられているそうです。
ごま油の「香り」と「色」は製法で決まる
ごま油でスキンケアと聞くと、ちょっと香りが強すぎて苦手な方も多いかもしれませんが、今回。紹介する白ごま油は、ほとんど香りはしないのが特徴。また、「太白ごま油」とも呼ばれる白ごま油は、白ごまを生のまま搾るので無色、さらっとしていて、ごま油独特の強い香りもありません。
成分で分かる白ごま油/美容効果
白ごま油には、主に以下の3つの美容効果があるといわれています。
・美肌
・アンチエイジング
・デトックス
そして、その効果には白ごま油の成分が大きく関係しているのです。
2つの脂肪酸の効果
ごま油の主成分は、不飽和脂肪酸のオレイン酸とリノール酸です。
オレイン酸には、活性酸素と結びついて、過酸化脂質の発生を減らすという働きがあります。 活性酸素は体内の組織を酸化させ、さらに、過酸化脂質は細胞を傷つける作用があることから、オレイン酸には、お肌の老化防止に効果があるといわれているのです。
またリノール酸は、不足すると皮膚障害につながる脂肪酸です。優れた保湿効果と抗炎作用が特徴で、肌荒れ・ニキビ・乾燥などを防ぐ美肌効果があります。
ごま独自の成分ゴマリグナンの効果
ゴマリグナンは、セサミンやセサミノールなど全部で6種類。活性酸素を取り除く働きがあることから、アンチエイジングに効果的だといわれています。(注1)
どうやって使うの?
湯煎で100℃くらいまで温めてから、冷ましたものを使います(湯煎の際は、くれぐれも加熱のし過ぎにご注意下さい。)
おすすめなのは入浴中の白ごま油パックです。ハンドプレスなどで人肌に温めて顔になじませ、そのまま入浴。15分ほどおいてから洗い流すだけで、モチモチのお肌に変わります。
参考文献