クレジットカードが作れない!審査が通らない理由

クレジットカードが作れないのなら、ネットショッピングやスマホの機種代などの未払いや滞納がないかをチェック!勤務先、収入の条件をクリアしても未入金の履歴を繰り返すとトラブル防止のため審査に落ちる。

クレジットカード作れない理由教えます

インターネットやテレビでクレジットカードのCMを見ると「手数料無料」「たった5分で審査完了」「即日発行」と…、誰でも簡単にクレジットカードが作れるシステムだと思っていませんか?

実は、過去に以下のことを起こしている人は、収入等には問題がなくてもカード発行元の金融機関が実施する審査に通らず、クレジットカードを作れない恐れがあります。

その他、同時に複数枚のクレジットカードを作ることも不利になるなど、本人が気づかぬうちに信用情報に悪い記録が残りブラックリストに載らないよう、健全なマネーライフを送るために「クレジットカード作れない理由」を以下の順で紹介します。

クレジットカードは特典だらけで魅力的

ネットショッピングで、お買い物をしていると「クレジットカード入会で3,000円割引」「カードに入会し、リボ利用でポイント2倍」など、特典が目白押しの目立つバナー広告に心惹かれたこともあるのでは?

今、ショッピングセンターで買い物をする際には、”カード会員招待セール”などの特典があり、ガソリンスタンドでは”カード会員優待価格”で給油ができて洗車代もお得ですし、近所のスーパーでさえ、簡単な手続きでクレジットカード発行をしている時代です。

ところが、『クレジットカードを作って特典だけ貰っちゃおう』と、節約を兼ねてカード入会の申込みをしようと思ってもクレジットカードを作れないことがあるのです。

『カードを作るつもりが無かったのに勧誘されて、その気になり申し込みをしたら断わられた…』というケースも多く、これはショックが大きい出来事です。一体、何が原因でクレジットカードの審査に通らないのでしょうか?

審査は甘くない

クレジットカードを作るためには、必ずカード会社の「審査」を受けなければ発行されません。「審査」とは、クレジットカードを発行する金融機関が独自に定めた規定によって行われているもので、具体的な審査内容は「社外秘」となっています。

「審査」という言葉の響きに身構えてしまいますが、どのようなことを審査されるのか知っておけば、必要以上に怖がる必要はなく安心です。

クレジットカード会社は「返済能力がある人にカードを発行したい」と思っています。せっかくカードを発行して顧客になってもらっても、買い物等で使ったお金を返済してくれなければ、カード会社は大きな赤字を出して経営を圧迫するからです。

例えば、友達に『お金を貸して』と言われたら、どんな基準で貸すことを決断しますか?『この人なら返してくれるに違いない』と思う人だったら貸しますよね。

その心理と同じで、金融機関も「決められた金利を支払ってくれて、期日までに返済してくれる人に貸したい」のです。

返済が滞る可能性が高いルーズな人に貸し付けると、クレジットカード会社は以下のリスクを負うことになります。

クレジットカード入会の審査は、会社がリスクを避けるために行われているのです。過去に未払いによるブラックリストへ載った人は、当然、その時点で信用を失っているため、「審査が通りにくい」または「審査に落ちる」ことは納得できますね。

クレジットカードの重要な審査ポイント

クレジットカード審査は独自の規定を設けているため社外秘ですが、ある程度の基準があります。大まかですが、以下の3つが重要とされています。

一定の収入が安定した職場から毎月あるか?

「安定した職場」とは、毎月きちんと給料が支払われていて、将来的にも継続して給料が支払われることが予測できる職場のことです。また、誰でも名前を知っているような大企業や公務員は審査上、特に有利です。

契約社員や派遣社員でも大企業で働いていれば有利です。ポイントとして「継続して給料が支払われるか」という事を審査で重視する金融機関が多いからです。

他の金融機関からの借金の有無

他の金融機関からお金を借りているかどうかは、貸金業法の「総量規制」という法律が関係します。総量規制とは年間の収入に対して1/3以上の借り入れができないと決められている法律のことです。

収入に合っていない大きな金額の借金の申し込みを審査をしないで通してしまうと、金融機関にも消費者側にもデメリットしかありません。返せる範囲での貸し付けを行うことで双方の利益を守っていることを知っておきましょう。

過去の債務整理の有無

弁護士などの専門家に依頼して自己破産や任意整理などで借金を清算し、金利や元金の支払いを免除してもらう「債務整理」をしたことがある人と金融機関は契約を結びません。貸し付けを行っても”返済してもらえない可能性が高いから”です。

債務整理は、一度、金融機関と交わした契約を破棄して、金利だけではなく、場合によっては借りたお金である元本さえ返済しない行為なので、言うなれば「借金の踏み倒し」を行っている訳です。金融機関が「二度と契約しない」と考えても不思議ではないのです。

カード審査には「信用情報」が深く関わる

クレジットカードを作りたいと思って、気軽にサイトで申し込んでも、『当社規定の審査の結果、今回は契約を見送らせていただきました』と断られてしまうことがあります。

審査に断られると、『クレジットカードも作れない身なのか…』と大きなショックを受けますが、そこには必ず理由があります。自覚していないだけで「クレジットカードを作ることができない行動をとっている」可能性があります。

考えられる審査に落ちた理由を説明します。信用情報が深く関わるため、金融機関はクレジットカードの審査を行うときに、必ず「信用情報調査機関」へ申込者の情報を照会します。

「信用情報調査機関」とは個人の信用情報を登録している機関のことで、登録されている「信用情報」とはローンやキャッシングの契約に関する情報や返済履歴のことを言います。

【カード審査で知れらる情報】

クレジットカードA社の契約日、利用可能額、毎月の返済状況などを見ることができます。つまり、返済日が遅れている、任意整理をして金利を免除してもらっているなどのマイナスな情報があれば、当然、記載されます。

信用情報の照会に対して『個人情報保護を侵害される行為ではないか?』という意見もありますが、金融機関は信用情報を照会することが義務付けられているため、申込者の同意を確認した上で照会を行っています。

照会されたくなければ拒否することもできますが、もちろんクレジットカードなどの契約を結ぶことはできません。

クレジットカードの審査に通らない理由

審査に通らない主な原因は「信用情報の紹介の結果」にあることが多いので、以下に心当たりがある方は、信用情報に延滞や債務整理を行ったときに記録される「事故歴」が記録されている可能性が高いです。

他社カードの返済を数回遅れて支払ったor未払い

他のクレジットカードの延滞だからバレないと思っても、信用情報は共有されるため、照会すると一発で延滞の事実が判明して契約不可になる

通販で購入した商品代金が未払い

通信販売会社でも延滞客を信用情報調査機関へ登録して、代金の未回収を防いでいます。未払いや延滞の記録が信用情報に記録されることがあります。

携帯料金の支払い遅延or未払い

スマートフォンなど携帯電話の機種代金を毎月分割で支払う場合は、れっきとしたローン契約が交わされるため、返済が滞ると信用情報に記録されます。

うっかり忘れていたスマートフォン料金の未払いを信用情報に記録されて、他のローン審査に影響する深刻な事態が若い世代を中心に拡がっているのは、スマートフォンの機種をローン契約と認識していない人が多いからです。

短期間で複数のクレジットカード契約をした

複数枚のクレジットカードの契約を同時進行で行うと、「今現在、資金繰りが厳しいのではないか」と疑われ、審査上マイナスになります。

常にリボ払いを繰り返し、利用可能額ギリギリまで買い物をする

リボ払いの返済状況はカード会社も定期的に信用情報を照会して、自社の返済状況だけではなく、他社の返済状況もチェックすることがあります。

カード会社は顧客からの金利で稼ぐためにリボ払いを勧めますが、返済が行き詰りやすいのもリボ払いの特徴だからです。

年収の1/3以上の借金をしている

総量規制という資金業法の法律により、年収の1/3以上の借り入れができなくなったため、カード会社は他社からの借入金額を申込者の年収などと照らし合わせてチェックします。

「未払い・遅延の事実」は金額に関係なくNG

『たった3,000円程度の延滞だから大丈夫だろう』と軽く考えたり、引越しや結婚で名前や住所が変わったから未払いの事実はリセットできると考える人がいます。

それは考えが甘い行為で、転居や改姓でも借金をしたことや返済が滞っていること、支払いが著しく遅れた事実は履歴として残ります。

たかが数千円を支払わなかったばかりに、ローンでの優遇金利や特典の多い便利なクレジットカードを契約できないことがあります。それは、料金が高い、低い、は全く関係なく「返済していない」「支払いが遅れていること」が問題。

また、過去に債務整理を行っていると、当然ですが借り入れは出来ません。債務整理した場合は完済して5~10年は新しい借り入れができず、債務整理をした金融機関からは借り入れが出来ません。

完済して5~10年ですから…、返済中を含めると7~8年から12~13年間、一切の借金ができなくなってしまいます。

うっかりミスでの返済遅れが心配な方は、クレジットカード会社やローン会社に問い合わせるか信用情報を取り寄せて、延滞などの有無を確認しておきましょう。

クレジットカード申込み前に要チェック

以上のことに心当たりがある人は審査に落ちる理由を取り除いたうえで、必要なクレジットカードを申し込むようにしましょう。