病は気から・ストレスフリーになれる日記を3行書くだけの健康法
なぜ、たった3行の日記をつけるだけでストレスが解消されて健康になれるのか?思いのままに沢山、書き綴ったほうが気持ちの整理もつくのではないか?いいえ、3行だからこそ効果があるのです。
病は気からやって来る! 健康の秘訣は自律神経コントロールにアリ!
仕事や人間関係がうまく行かなかった日などは、気持ちがモヤモヤして「あったはずの良いこと」までも忘れてしまうことがありませんか?
そして、気持ちの整理がつかないままベッドに入っても寝つけずに、嫌な夢を見たり、夜中に目が覚めたときにまた思い出して憂鬱な気分になったり…。
ストレスを断ち切らないまま蓄積させると、自律神経が乱れ、病気や体の不調を引き起こす原因になるため「ストレスフリーの生活」を勧めているのが、『「3行日記」を書くと、なぜ健康になれるのか?』(アスコム)の著書をもつ、順天堂大学医学部教授の小林弘幸氏。
日記で健康に?なぜですか?
「日記をつけると自律神経が整って、自分の心と体をコントロールできるようになる。だから健康になる」
しかし、「日ごろから自律神経を整えることができていれば心身ともに健康となり、さまざまな病気を予防できる」とは云うものの、日記で自律神経をコントロールするなんて、簡単にできるのでしょうか?
小林教授に教えていただいた「3行日記が健康に与える効果」をご紹介します。
たった3行の日記で健康になれる!
3行?どうやって書くの?
「3行日記」は文字通り「1日の出来事を3行にまとめる」と、至ってシンプルな書き方です。しかし、この「3行という数字には深い理由がある」と、小林教授は語ります。その3つのポイントとは?
ポイント1
「3つの内容の日記を書く」
・1行目に書く内容
「いちばん失敗したこと(もしくは体調が悪かったこと、嫌だったこと)」
・2行目に書く内容
「いちばん感動したこと(もしくは嬉しかったこと)」
・3行目に書く内容
「明日の目標(もしくは関心事)」
3行日記は、この順番で書くことに意味がある!
1)嫌なこと
2)良いこと
3)目標(または関心があること)
1行目に「嫌なこと」を書く理由
自律神経を乱す大きな原因は「ストレス」にあります。悪い感情や抱えているストレスを文字に表すことで「この課題をどう乗り越えようか」という意識が働き、嫌なことを変えるキッカケを作ることに繋がります。
2行目に「良いこと」を書く理由
失敗したことだけをピックアップしていては、気分が滅入るだけです。なので、感動したことや嬉しかったことを、次の行で振り返るのです。「悪いことばかりではなく、良いこともあった1日だったな」と、自覚することで心と体が落ち着きを取り戻すことができるのです。
3行目に「目標」を書く理由
最後に、明日への目標を書くことで「今日のこと」から「明日のこと」へと、気持ちが切り替わり「明日もガンバるぞ!」と、プラス思考にシフトされます。
ポイント2
手書きでゆっくりと丁寧に
3行日記は、手書きでつけましょう。パソコンやスマートフォンでは、十分に自律神経をコントロールすることができません。手書きすることで、より強く自律神経に「意識付け」することができます。
ポイント3
寝る前に落ち着ける場所で
1日の終わりに「あとは寝るだけ」というタイミングでつけるようにしましょう。自律神経の乱れは、その日のうちに整えることで最も効果を発揮します。また、誰にも邪魔されない一人の時間に行うことでより良い効果を得ることができます。
ポイント4
日付と曜日を記入する。
後から日記を読み返したときに「あの頃は、こんなことで悩んでいたんだ」と、振り返ることができるようにしておきましょう。
ポイント5
字数に制限はないができるだけ簡潔に書く
できるだけ短くまとめましょう。その日の出来事を読みやすく整理することで、自律神経に強い印象を残すことができます。
悪い感情を良い方向へリセットする日記効果
ストレスで自律神経が乱れるのは仕方のないことです。そこで、どう自律神経をリセットするかが重要になります。3行日記は、「意識づけ」によって自律神経の持つ力を最大限に引き出し、バランスを整えることができるのです。
3行日記の目的
「自律神経の乱れを寝る前にリセットして、その日のうちに悪い連鎖を断ち切ること」
気分が落ち込んだまま1日が終わることを避けて、翌日へのモチベーションを高めることが健康になる秘訣です。
3日坊主でも3行日記だったら続けられる
「さまざまな健康法を試してきたが続かなかった」という人も多いはず。「毎日、日記をつけるのは大変そう」と思っていた人でも「1日たったの3行の日記」なら、続けられそうな気がしてきたのでは?自律神経を整えて心身のコントロールができるようになれば、病気や不調になるリスクを減らして、健康に過ごすことができますよ。