家計簿の書き方・収入と支出を書いてくだけカンタンな方法

家計簿の書き方は、思っているよりずっと簡単!収入と支出を分け、使ったお金は項目ごとに分けて記入するだけ。でも、ただ書くだけじゃダメ!お金が貯まらないだけでなく、途中で挫折することにつながるんです。

お金の流れが見える家計簿の書き方

新しい年の初めや月初めなど、家計簿をつけよう!と思う瞬間ってありますよね。でも、いざ家計簿をつけようと思っても、書き方が分からなかったり、実際に家計簿をつけ始めても続かなかったりなんて経験がある人も多いのではないでしょうか。

確かに、家計簿と聞くと「お金をしっかり管理しなければいけない!」というようなお堅いイメージもありますが、実際にはシンプルで、思っているよりずっと気楽に考えていいものなんです。

さっそく、誰でも続けられる基本的な家計簿の書き方を紹介しましょう。

▼家計簿の目的は「お金の流れを把握する」こと

あなたが家計簿をつけようと思った理由はなんですか?「毎月どのくらいのお金を使っているのか知りたい」「節約するために無駄がどこにあるのか知りたい」「貯金したい」など、さまざまな理由がありますよね。実は、この動機の中に家計簿をつける目的が隠されているんです。

家計簿をつけて把握できること

・毎月の収入と支出
・必要な出費と無駄な出費

家計簿は「家計の現状を分析、把握すること」が目的です。これを忘れると、いつの間にか家計簿の目的が「つけること」に変わってしまうので、家計簿が続かなくなってしまいます。

最低でも何にいくら使っているのかをすべて把握できるようになるまでは、家計簿を続ける必要があるので、家計簿をつける真の目的を忘れないようにしましょう。

▼家計簿のスタイル

家計簿といっても、その種類はさまざまで、どれを選んでも家計簿の目的は果たせますが、自分のライフスタイルに合わせたものを選ぶと続けやすくなります

主な家計簿の種類

・ノートに自作
・市販の家計簿帳
・Excelでまとめる
・家計簿ソフト・アプリ
・レシートを貼るだけ家計簿

市販の家計簿は、予め項目が分けられており、ローンや保険などの明細欄などが用意されているので、手軽に家計簿を始められますし、レシートを貼るだけの家計簿は、月に1度集計することで、お金の流れを把握できます。

スマホやパソコンで使える家計簿ソフトは、つけるだけで過去との比較や支出のグラフ化など、サポートしてくれる機能が備わっており、スマホは比較的いつも手元にあるものなので、家計簿アプリはすぐに入力できる手軽さが嬉しいですね。

Excelが使える人は、自分が使いやすい家計簿を作れるのがメリット。シンプルにまとめたい人や自分に合わせた家計簿を使いたい人は、ノートやルーズリーフなどに手作りするのもオススメです。

▼家計簿の基本的な書き方

家計簿の基本は、毎日の収入と支出を決まった項目に記入して、週ごとや月ごとに集計していくだけ。まずは、基本的な家計簿の書き方をチェックしていきましょう。

項目に分ける

家計簿を実際に初めてみると難しいと感じますよね。それは、何がどの項目に入るのか分からないから。

特に、初めから細かい項目が設定されている市販の家計簿や家計簿ソフト、家計簿アプリなどは、便利な反面、項目が多過ぎるので難しく感じるのです。まずは、何がどの項目になるのかを把握しましょう。

主な支出項目

・食費
食材、お菓子など
・水道光熱費
電気代、水道代、ガス代
・通信費
携帯・固定電話、ハガキ、切手、宅配代等
・交通費
定期、電車、バス、タクシー、ガソリン代、駐車場代など
・遊興費、娯楽費
外食、デリバリ、レジャー、雑誌、飲み会など
・交際費
慶弔費、お土産など
・美容、衛生費
美容院、化粧品、エステ、整髪料など
・医療費
病院代、医薬品など
・衣服費
衣服、バッグ、靴、アクセサリー、クリーニング代など
・雑貨・日用品
日用品、雑貨、家電、文具など
・教育費
習い事の月謝、学費、塾、参考書、部費など
・住宅費
家賃、住宅ローン、住宅の修繕費など
・保険、税金
生命保険、学資保険、自動車保険、年金、健康保険、固定資産税、所得税、自動車税など
・ペット
ペットの食費、医療費、トリミングなど
・その他の出費

主な収入項目

給料、ボーナス、児童手当など

これらの分類は、必ずしもその項目に入れなければいけないわけではありません。たとえば外食した場合、遊興費や娯楽費ではなく、食費に入れても良いですし、「外食」という項目を作ってしまってもOK。

大切なことは、その時々によって項目を変えないことなので、外食は「遊興費」、自分用の文具は「雑貨・日用品」で子ども用の文具は「教育費」のように、最初に自分だけのルールを決めておきましょう。何がどの項目に入るのかが分かったら、該当する金額を家計簿に記入していけばOKです。

家計簿を書く上で守りたいこと

・できるだけ毎日書く
・レシートは必ずもらう
・もらったレシートは家計簿をつけるまで捨てない

集計する

家計簿の記入が1週間続いたら、それぞれの項目ごとに、1週間分の合計金額を計算します。ひと月続いたら、同じように項目ごとの合計金額、支出の総合計額、収入の合計額を集計しましょう。

集計することで、収入と支出の流れを把握できるだけでなく、使い過ぎている項目を把握することができるので、翌月の目標設定に役立ちます。これを続けていくと、家計の流れが見えてくるので、無理のない確実な貯金額を設定することができますよ。

▼カンタンな手作り家計簿の書き方

市販の家計簿や家計簿ソフト・アプリでは、支出の分類項目が多く、クレジットカードや電子マネーの利用記録、細かな集計表など便利機能がたくさんあります。

でも、これらを最初から使いこなすのは大変ですよね。細かい分類が苦手だったり、毎日忙しかったりすると、家計簿をつけるのが面倒になることだってあります。

そんな人には、自分に合わせて作れる手作りの家計簿がオススメ!前述のとおり、家計簿の目的は、家計の原状を把握することなので、シンプルな手作り家計簿で家計を把握しましょう。

用意するもの

・ペン
・定規
・ノートまたは、ルーズリーフとバインダー

ノートの使い方

ノートの前からを毎日の家計簿、後ろからを集計に使っていきます。月ごとの流れが分かりやすいので、基本的には毎月1日から書き始めますが、給料日を起点としてもOKです。

ノートを開いてすぐの1ページ目には「目標」と「手作り家計簿の記入ルール」を書き込んでおきましょう。

項目はシンプルにする

手作り家計簿を書いていく前に、まずは項目を決めていきましょう。支出は項目を増やし細かく分類することもできますが、最初から完璧な家計簿を目指し、細かく分類し過ぎると面倒になり、途中で挫折する可能性が高いので、最初は大雑把な項目から始めます。

最初に抑えておきたい4つの項目

・食費
食べること全般にかかるお金
・雑貨、日用品
生活するために必要な物の購入
・遊興費、娯楽費
生活を楽しむためのお金
・その他
上記に当てはまらないものすべて

慣れてきたら、徐々に項目を増やしていきましょう。

徐々に増やしたい項目

・光熱費
・教育費
・医療費
・通信費
・交際費
・小遣い
・衣服費
・住宅費
・保険、税金
・美容、衛生費

項目を増やすのは、ある程度の家計の流れが把握できてからで大丈夫です。集計して、家計の流れが分かってくると、お金に対する考え方が変わり、自然ともっと細かなお金の流れを知りたくなります。

そのタイミングで必要な項目を増やしていきましょう。

毎日の家計簿の書き方

項目が決まったら、毎月の家計簿を書いていきましょう。最終的に家計の流れを把握することが目的なので、基本的に書き方は自由です。とはいえ、初めはどう書いて良いか分からない人も多いですよね。ここでは、参考となる書き方を紹介します。

ノートの見開き左のページを上下2つに分割します。上の段に収入、下の段には、固定支出や銀行から引き落とされるものを記入していきましょう。余白部分には、目標や反省、予算、ひと月分の集計など、自由に使ってOKです。

固定費とは?

毎月必ず出ていくお金のこと
※家賃、住宅・車のローンなど

ノートの見開き右ページから、毎日の家計簿を書いていきます。ノートを細かく分割して、毎日の支出をただ羅列していっても良いのですが、集計するときに見づらいので、1日1行使う方法がオススメです。

右端の合計欄は、1日の合計金額、最後の1行は、合計欄として使うと、集計するときに楽になります。

集計表の書き方

集計表は、あとから見返すときに分かりやすいように、ノートの後ろのページから作っていきます。収入、支出の項目、合計欄を作り、月ごとの合計金額を記入していきましょう。

差額は、収入-(支出の項目の合計)で算出します。赤字の月は、赤ペンで記載すると、ひと目で家計が黒字なのか赤字なのかが分かるので、オススメです。

家計簿をつけてお金を貯めるコツ

家計簿は毎日続けることがもっとも重要ですが、ただつけるだけで終わってしまっては意味がありません。家計簿をつけたら、毎月必ず集計して、ひと月のお金の流れを振り返ってみましょう。

結婚している人は、夫婦一緒に振り返るのがポイント!貯金するためには、夫婦の金銭の価値観のズレをなくすことが大切なので、必ず夫婦一緒にチェックしてくださいね。

慣れてきたら、項目を増やすだけでなく、色分けしたり、予算を超えなかったら花丸を書いたりなど、自分に合った家計簿にアレンジしましょう。

どこにお金をかけ過ぎたのか、お金を貯めるには、どこを節約できるのかといったような明確なお金の流れが見えてくると、月ごとの予算が立てやすくなるので、確実にお金を貯めることができるようになりますよ。