新聞紙の意外な活用術
新聞を取っている家庭で困る問題が、古新聞の収納です。意外と場所を取るので、資源ごみの日まで家に置いておかないといけないのが不便ですよね。最近はエコの観点からリサイクルをする風潮が高まっており、読む以外にも活用してから処分したいという考えの人も多いでしょう。
今回は、毎日溜まる新聞紙の活用術を紹介します。「エッ、こんなことにも使えるの!?」と意外に思う活用方法もあるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
王道「窓ふき」
古新聞の活用法としてよく聞く「窓ふき掃除」ですが、改めて詳しいやり方を紹介します。用意するのは、新聞と水だけで洗剤もいりません。新聞紙を濡らして軽く絞り、手に収まるくらいに丸めて持ちやすくしてから窓ガラスを擦ると、汚れが綺麗に落ちます。乾拭きも新聞紙ですると、ピカピカになります!
雑巾で窓ふきをすると、いくら綺麗にしても布の繊維が付いてしまいますし、掃除をし終えたら洗わなくてはいけません。しかし、新聞紙は雑巾のように窓に繊維が付くことはありませんし、拭き終えたらそのままゴミ箱へ捨てれば後処理も完了します。
窓ガラスだけでなく、網戸の掃除にも新聞紙が役に立ちます。網戸の裏表を挟むように、充分に濡らした新聞紙を貼り付けると、数分で綺麗になります。濡れ方が不十分だと、網戸に張り付きませんので、しっかりと新聞紙を濡らすことがポイントです。
新聞紙を窓拭きに活用
ありきたりですが、ガラスの窓拭きに新聞紙を活用しています。それまで布でガラスの窓拭きをしていたのですが、布の繊維がついてしまったり拭き跡が残ってしまったりしていました。
けれど新聞紙だと綺麗に拭けて布のようなこともありませんし、拭いた新聞紙は捨てれば良いだけなのでとても便利です。(40代/女性)
防臭もしてくれる「生ゴミ処理」
古新聞を三角コーナー代わりに自立式のゴミ箱を作れば、ぬめり掃除から解放されます。生ゴミが溜まったらすぐに捨てられるので衛生的にもおすすめですし、新聞紙の消臭効果により三角コーナーに捨てるよりも悪臭が抑えられます(注1)。
ゴミ箱の作り方も紹介しておきますので、時間のある時にでも沢山作っておきましょう。あらかじめキッチンにいくつか用意しておけば、いつでも必要な時に使えます。作り方の写真は、表裏が分かりやすいように折り紙を使用しています。
ゴミ箱の作り方
1.新聞紙を広げて置き、読み終わった時と同じように半分にたたむ
2.さらに手前へ横に折る
3.山折りになっている方の手前の角を、紙の中心に向かって三角に折り、折り目をつける
4.反対側も同様に折り目をつける
5.2の折り目まで開く
6.角を開き、3の折り目(A)に沿って内側へ折る
7.反対側の角も開き6と同様に折る
8.尖った方を手前にして置く
9.重なった2枚のうち、上の1枚を中心の折り目(B)に向かって半分に折る
10.下の1枚も、9と同様に折る
11.裏が見えている部分を手前に2回折り、持ち手を作る
12.反対側も11と同様に折る
13.尖った部分を手前に折り、折り目を付ける
14.持ち手を持って広げると箱の完成
新聞紙を何枚か重ねて折ることをオススメします。1枚では、すぐにボロボロになります。
生ゴミ処理に新聞紙を活用
生ゴミをそのまま捨てると、汁などが出て来てゴミ袋の中が汚くなってしまうので、新聞紙で包んでから捨てています。あとは、ゴミ袋の中身が見えないように中のゴミを隠すように周りに詰めています。(30代/女性)
三角コーナー代わり
箱型に折って、キッチンで出る生ごみを捨てています。嫌なニオイも水分もある程度吸収しているようで、とても重宝しています。
自立型にするのがポイントで、以前から気になっていた三角コーナーも思い切って捨ててしまいました。(40代/女性)
揚げ物時の「キッチンの汚れ防止」
食材に小麦粉をまぶし、卵に浸し、パン粉を付け、油で揚げるという工程を経て、揚げ物が完成します。美味しいのですが、作るたびにキッチンが粉だらけになっていては「次はもう買ってこようかな…」なんて気分になってしまいます。
しかし、古新聞を広げた上で小麦粉やパン粉を付ければ、台所が綺麗なままですし、油きりトレーの上に汚れていない新聞を敷けば、揚がった食材の油きりも出来ちゃいます。
しかも、揚げ物を作った後の油を捨てるときにも使えます。紙パックに丸めた新聞紙を詰め、冷ました油と自然発火を防止するための水を染み込ませる。あとは出てこないように、紙パックの口をガムテープ等粘着テープで留めれば、燃えるゴミと一緒に捨てられます(注2)。
揚げ物を作るときに便利
我が家では揚げ物をよく食べるのですが、作るたびにキッチンの汚れが気になるので、新聞紙を広げてその上でパン粉を付けるようにしています。
揚げた後も新聞紙の上で油を切れるし、調理後はそのまま他の生ゴミと一緒に新聞紙に包んで簡単に捨てられるので、汚れも気になりません! (30代/女性)
揚げ物油の処理も出来る
揚げ物の時に使用します。揚げ物を受けるバットの網の下に敷きます。また、揚げ物後の油の処理にも使います。牛乳パックの中に新聞紙を何枚も丸めて入れて、その中に使用済みの油を入れるだけ。凝固剤を買うことなく油の処理が出来て便利です。(30代/女性)
毎日履く「靴の手入れ」
特に梅雨の時期は雨に降られて靴がビショビショになることが多いでしょう。そんなときは、靴に新聞紙を詰めると湿気を取ってくれます。靴の大きさや形に合わせて、新聞紙を丸めたりちぎったりすると早く乾きます。
靴が濡れていなくても新聞紙を中に詰めることをおすすめします。新聞紙が型崩れを防止するシューキーパーと、乾燥・消臭剤の役目を果たしてくれます。
また、汚れてしまった革靴を綺麗にすることも可能!新聞紙を柔らかくしてから靴を磨くだけでツヤが出てきます。ただし、新聞のインクが目立ちにくい黒い革靴にしか使えない裏技なので、お気を付けください。
雨の日の靴の手入れ
雨の日、濡れてしまった靴の中にクシャクシャに丸めた新聞紙を入れて、湿気取りをして使います。新聞紙は1日に配られる量も多いので、湿ったらすぐに取り換えられる点が便利だと思います。
それに、大きさを工夫して破れば、靴の隅にまで敷き詰められるので、乾くのが早くなります。(30代/女性)
靴の手入れに新聞紙を活用
靴のお手入れに使っています。毎日履き替える複数ある靴の中に詰めておくと、形が崩れにくくなりますし、気になる臭いも取ってくれます。
特にビジネスシューズには、脱いだら必ず詰めるようにしています。新聞紙が余ったら、靴についた汚れを擦ったりしています。(30代/男性)
舞い上げず簡単「ホコリ取り」
以下の体験談のようにタイル張りの部屋じゃなくても、フローリングや玄関のお掃除にもオススメしたい技です。掃除機を使うとホコリが立ってしまいますが、水で濡らした新聞紙をちぎってまけば、ホウキを使っても舞い上がりません。使い終わったらそのまま捨ててしまえばいいので、とても楽です。
トイレ掃除に新聞紙を活用しました
私の職場では順番でトイレ掃除があり、学校のようなタイル張りなので掃除する時はデッキブラシをかけるのですが、隅まで綺麗にしにくかったのが難点でした。
細かくちぎった新聞紙を水に浸したものを床に投げると、ホコリを舞い上げずに取れるのでとても掃除が楽になりました。最後もデッキブラシで集めて、そのまま捨てればいいのでとても楽です。(40代/女性)
新聞紙を上手に活用する
古新聞を上手く活用するために重要なのは、あらかじめ使いやすい大きさに切ったり必要な形に折ったりすることです。必要な時にサッと使えないと、これからも活用しようという気が失せてしまいますので、時間のある時にでもストックを作っておくと便利ですよ
参考文献