卵の殻を捨てずに再利用する方法
卵は目玉焼きやゆで卵、たまごかけご飯として食べる以外にも活躍できるのです!実は、食べ終わった後に生ゴミとして捨ててしまう卵の殻を「掃除や洗濯」などに活用できるのです!
卵の殻といえば、チョークやグラウンドに引く白線の原料となることが多いですが、家庭で再利用するイメージってあまり思い浮かびませんよね。加熱しても生でも食べられる卵は、どんな料理にも使えるので冷蔵庫に常備している家庭も多いですが、普段から捨てている殻を洗剤代わりに使えるのなら、無理せず節約に利用できる無駄のない食品なのです。
まずは、卵を割るたびに殻を捨てずにとっておく習慣をつけてくださいね。
それでは、捨てずにとっておいた卵の殻を再利用するテクニックを紹介します!
卵の殻でビンの中を洗う
ドレッシングやしょう油といった調味料など液体の保存には、透明なガラスの瓶を使うと残量が見やすく、繰り返し洗えるのでエコで衛生的ですが、使っている内にだんだん曇ってきて汚れがついてしまっても、内側が洗いにくいですよね。
市販の専用ブラシを使っても「底」や「くぼみ」など、洗い切れない場所もあり、形状に合わせてブラシをいくつも購入するのは勿体ないし、買って使っても汚れが落ちにくいのならムダというものです。
そこで、とっておいた卵の殻を使い汚れてくすんできたビンを洗ってみましょう。
卵の殻でビンを洗う方法
1.ビンに細かく砕いた卵の殻を入れる
2.「4分の1」から「3分の1」くらい水を入れる
3.フタをしてシャカシャカと振る
4.汚れが落ちたら殻と水を捨てて乾燥させる
卵の殻が研磨剤の役目を果たしてくれるので、落ちにくかった汚れやくすみがキレイになります。
「ペットボトルなどのプラ容器」や「洗いにくい狭い口の食器」など、ガラス瓶に限らずキレイになりますよ。
卵の殻で洗うとキレイになるもの
・水筒
・とっくり
・花瓶
・哺乳瓶
・醤油さし
・ペットボトル
・スプレー容器(霧吹きなど)
※フタのない物は、水や殻が出ないように手やラップで覆ってから振ってくださいね。
卵の殻でビンを洗う方法/動画
卵の殻で頑固な汚れを落とす
普段からお茶やコーヒーを入れて飲んでいるマグカップは茶渋やステインがつきやすく、使っている内に黒く変色していくものですが、水と卵の殻を使えば洗剤や漂白剤いらずで、購入したばかりのようにツルンと綺麗になります。方法はいたって簡単ですよ。
卵の殻で頑固な汚れを落とす方法
1.卵の殻を細かく砕く
2.目の細かいネットやガーゼ、不要になったストッキングなど、自分が使いやすいものに砕いた殻を入れる
3.頑固な汚れが付いた食器を擦る
卵の殻とネットでできたタワシはしつこい油汚れや頑固な食べこぼしなど、洗剤を使って擦らないと落ちない汚れが付いたコンロや鍋にも使えます。洗剤を使わず水と卵の殻タワシだけで落ちるので、エコな上に節約にもなります。
▼卵の殻で汚れを落としている人の体験談
卵の殻で食器洗いがラクラク!
卵の殻には強力なクレンザー効果があるので、食器を洗う時に大活躍しています。私は不要になったストッキングを膝あたりの長さで切ったものの中に卵の殻を入れて、両端を結んだものでタワシとして使用しています。
茶渋などの頑固な汚れも洗剤を使わずに綺麗に落ちるので、コストパフォーマンスも抜群です。軽く力を入れてこするだけで綺麗に汚れが落ちます。卵の殻は適当なサイズに砕くといいです。
コンロのしつこい油汚れが綺麗に落ちる!
卵の殻を掃除に使用しています。洗った卵の殻を細かく砕いて目の細かいネットに入れます。ネットがなければストッキングで代用可能です。これでゴシゴシ擦れば、キッチンのコンロまわりの油汚れやこびりついた食べ物も、洗剤無しでも綺麗に取れます!
研磨剤のようなものなので、擦った時に傷がつかないように、卵の殻をできるだけ細かく砕くようにしています。
エコ&節約に役立つ卵の殻
卵の殻は、細かく砕いて、ガーゼにくるんで、鍋のこびりついた汚れを落とすのに使用します。研磨剤を使わなくても、意外と落ちます。
しかも、すすぐときにも泡とか出ないので、水道も必要以上使わないし、エコだと思います。
ただし研磨剤の効果が強いので、テフロンといった表面加工している調理器具や傷つきやすい食器に使うのは控える方が良いでしょう。
卵の殻で布巾を漂白する
台所や食卓のテーブルを拭くための布巾って、使っている内に黄ばんでくるのでしっかりと洗っていても、どこか汚らしい印象を持ちますし、新品のように白くさせるには漂白剤を使いますが、あの独特な「ツーン」としたニオイを嗅ぎたくない時は、卵の殻を使って布巾を漂白できます。
ふきんの漂白方法
1.卵の殻と漂白したいふきん2、3枚を鍋に入れる
2.沸騰してから10分くらい煮る
3.鍋から取り出しくっついた殻を落として干す
卵の殻で「黄ばみが漂白」されるのと同時に、沸騰したお湯でグツグツと煮ることで「煮沸消毒」をしているので、殺菌・消臭効果もありますよ。
卵の殻は細かく砕かずに割った時のままの状態で煮ることで、お湯を捨てる時も散らばらずに処理できます。
卵の殻で布巾を漂白する方法/動画
卵の殻で運動靴を洗う
部活動やサークルで使った運動靴って、ドロドロの頑固な汚れがこびりついて水で洗ってもなかなか落ちないものですが、スニーカー用洗剤に細かく砕いた卵の殻を混ぜてゴシゴシと擦ることで、頑固な汚れが落ちやすくなります。
卵の殻が汚れを落ちやすくする理由
殻が研磨剤の役割をしてくれる
卵の殻の表面を触るとザラザラとした表面になっていて、さらに細かく砕くと「洗剤の汚れを落とす力」と「表面のザラザラが研磨する力」の合わせ技で、泥汚れなどの頑固な汚れが面白いくらい落ちていきます。
ですが、靴によってエナメルなどデリケートな素材を使っている部分に細かい傷がつく可能性がありますので、十分に気をつけて洗ってくださいね。
卵の殻で敷居の滑りを良くする
滑りの悪い敷居は開け閉めの度にイライラしてしまいますが、そのストレスを解消してくれるのが卵の殻なのです。以下の簡単な3ステップで、敷居が滑らかになります。
卵の殻で敷居を滑りやすくする方法
1.卵の殻をいらないボロ布で包み、叩いて細かく砕く
2.布に水を少し含ませるか、敷居に少量の水を垂らす
3.敷居を布で磨く
▼昔から伝わる卵の殻の再利用法
おばあちゃんの知恵
襖や障子の滑りが悪い時、卵の殻をいらない布に包んでから細かく砕き、水を少し含ませてから敷居を磨くと滑りが良くなります。最近では和室のある家が少なくなりましたが、昔、祖母から教えてもらった裏技です。
卵の殻で「インコの餌」を作る
海外では主に卵の殻を与えるのが主流で、日本でもミネラル補給のボレー粉の代わりに卵の殻を与えている飼い主も多いです。市販のエサとどちらが良いということはありませんが、飼っている鳥の好みに合わせましょう。
インコの餌の作り方
1.卵の殻を煮沸消毒する
2.細かく砕く
3.小麦粉と水とを混ぜて、飼っている鳥が食べやすい大きさに固め、乾燥させる
固めて乾燥させるのが手間であれば、細かく砕いた殻をそのまま与えても問題ありません。
卵の殻にはボツリヌス菌という食中毒を起こす菌が付着していることがありますので、必ず煮沸消毒してください。
インコも喜んでくれます
細かく砕いた殻と小麦粉と水とを混ぜて、ゴルフボール大の大きさに固め、1~2日乾燥させて固めたものを我が家で飼っているインコの餌として与えています。市販の塩土だとカルシウム分が少ないからです。
実は効果ナシ!/卵の殻を肥料として使う
卵の殻の再利用法として有名な「家庭菜園等の肥料として使う」というものですが、これは効果がありません!
卵の殻の成分に、貝殻の成分でもある炭酸カルシウムというカルシウムの一つがあります。「カルシウムには根の育成を促進する効果」があるので肥料として役立つという話が出てきたようですが、炭酸カルシウムは何十年程度ではほとんど分解されません。
縄文時代の貝塚が発掘されることを考えてもらうとわかりやすいと思います。約1万5000年前から2500年前に埋めたてられた貝が当時の姿そのままに発掘されるのです。この事実を考えると、卵の殻を細かく砕いて土に混ぜてもすぐには分解されないので土壌が劇的に変化しません。よって卵の殻は肥料として使えないことになります。
日本人に馴染み深いタマゴは無駄のない食品
栄養価が高く「1日1個食べれば健康で元気になれる」といわれているタマゴは、殻も捨てずにとっておけば、研磨剤に漂白にと再利用できる無駄のない食品です。
卵を冷蔵庫で保存する時にドア部分の場所に置いておくと扉の開閉により「頻繁に温度変化する」「振動が加わりやすい」ので、パックに入れたまま中に置いたほうが鮮度も保ちやすくなります。美味しくタマゴを食べた後は、殻を上手に再利用して無駄のないエコライフを送ってくださいね。